PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

専門職大学院へのお誘い

2016年01月20日 15時32分07秒 | 大学という場所

本日は、勤務先である日本社会事業大学の専門職大学院について、宣伝させて頂きます。

20044月に開学した日本社会事業大学の専門職大学院は、これまでに約550名余の修了生を送り出してきました。

現場で働く社会人院生の教育ニーズに応えながら、年々カリキュラム改革を重ねてきています。

新しい時代の社会福祉サービスに対応し得る、高度専門職業人の養成機関として発展してきました。

 

しかし、残念ながら専門職大学院を志願する受験生は年々減り、ここ数年は定員(80名)の半数で推移しています。

今後も理想の専門職能教育機関をめざし、一教員としても努力は重ねていくつもりですが、経営的には非常に厳しい局面に立たされています。

現場で働きながら学ぶための環境が、まだまだ整っていないこともありますが、存在自体があまり知られていないのはとても残念です。

 

専門職として自らの力量を高め、現場を変革していくために、改めて専門職大学院で学びませんか?

皆さまのお近くにいらっしゃる、向学心に溢れた優秀な人材に本学をご紹介頂けないでしょうか?

受験に際して不明な点などありましたら、入試説明会にお越し頂くか、入試広報課に個別にご連絡を頂ければと思います。

 

また、以下の記事内容については、SNS等を通じて拡散して頂いて結構です。

もし、お知り合いでご関心のある方をご存じの場合は、周辺の方々へ広くご案内を頂ければ幸いです。

我が国で唯一の福祉専門職大学院の持続と発展のために、皆さまのご理解とご協力をどうかよろしくお願い致します。

 

★ 

 

【専門職大学院へのお誘い】

 

福祉実践を積み重ねるなかで、現場が直面するモヤモヤを解消したいと思いませんか?

福祉現場を変えていくために、組織のマネジメント力を身につけたいと思いませんか?

我が国で唯一の福祉系専門職大学院のご案内をさせて頂きます。

詳細は下記のサイトから、入学案内パンフレット等をご覧ください。

 

【専門職大学院の特徴】 

 

①福祉の実践現場で働く人が、対人支援専門職としての実践力向上を目指します。

②現場のサービス向上を図り、チームや組織をマネジメントできる力の獲得を目指します。

③事例研究やスーパービジョンを通して、自身や組織のあり方を振り返り言語化します。

④講義は、木・金曜日の夜と土曜日の日中を使って、働きながら学ぶ場所です。

⑤最短で1年、現職継続者は2年間で、修士(専門職)の学位を取得できます。

⑥夜間の授業は、都心のサテライトキャンパス(文京区)で行います。

⑦多数の講義が、認定社会福祉士の認証科目となっています。

⑧多彩な仲間との交流・議論を通じて、生涯にわたるネットワークが築けます。

 

■今年度の出願・入試は下記のとおりです。

 

○第Ⅳ期入試 35日(土) 清瀬キャンパス   出願期間:118日~217日 消印有効

○第Ⅴ期入試 320日(日) 清瀬キャンパス 出願期間:229日~311日 消印有効

 

■入試説明会を行っています。お気軽にお越しください。

 

説明会:25日(金)1830~ 文京キャンパス

説明会:226日(金)1830~ 文京キャンパス

 

■模擬授業を開催します。お気軽にご参加ください。

 

①「アセスメントと支援」講師:宮島清准教授⇒211日(木・祝)10001200 文京キャンパス

②「チームマネジメント」講師:井上由起子教授⇒211日(木・祝)10001200 文京キャンパス

③「地域移行支援」講師:古屋龍太教授⇒213日(土)10001200 文京キャンパス

④「福祉人材育成論」講師:鶴岡浩樹教授⇒213日(土)10001200 文京キャンパス

 

準備の都合もありますので、事前にお申し込み頂ければ幸いです。

詳しいご案内は下記をご覧ください↓↓

http://www.jcsw.ac.jp/news/2015/2016-0107-1902-28.html

 

■専門職大学院についての詳細は、以下のサイトをご覧ください。

 

○社大専門職大学院ホームページ↓↓

http://www.jcsw.ac.jp/faculty/s-daigakuin/index.html

 

○社大専門職大学院2016入学案内パンフレット↓↓

http://www.jcsw.ac.jp/admissions/s-daigakuin/files/2016_s-daigakuinannai.pdf

 

○社大専門職大学院・授業時間割↓↓

http://www.jcsw.ac.jp/faculty/s-daigakuin/files/2015senmonsyoku.jikannwari270319.pdf

 

○社大専門職大学院・入試情報↓↓

http://www.jcsw.ac.jp/admissions/s-daigakuin/index.html

 

○社大専門職大学院フェイスブック↓↓

https://www.facebook.com/shadaisenmonshoku/?fref=ts

 

 

■不明な点は、下記の入試広報課までお問い合わせください。

 

日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科(専門職大学院)

清瀬キャンパス:〒204-8555 東京都清瀬市竹丘3-1-30

文京キャンパス:〒112-0002 東京都文京区小石川5-10-12

入試広報課:TEL 042-496-3080

※画像は雪に覆われた社大清瀬キャンパス。但し、一昨日ではなく2012年2月の大雪の時の画像です。

※画像を差し替えました。あまりに寒々しい光景だったので。

 


社大のホームページをリニューアル

2013年05月27日 16時34分08秒 | 大学という場所

皆さま、お久しぶりです。
「PSW研究室」の龍龍です。(^o^)v

2月21日の雪景色の記事以来、記事更新がストップしていました。
もう5月も終盤、東京は蒸し暑い初夏を迎えています。

久しぶりに自分のブログを覗いてみたら、いつのまにか画面も変わっててビックリです。
「60日間以上、記事の更新がなかったため」だそうで、放置状態の結果ですね。

もちろん、ブログを止めたり閉じた訳ではけっしてなくて。
昨年度末から新年度にかけて、猛烈に忙しくて、ネットに繋ぐ機会もなかったためです。

30時間ぶっ続けでパソコンに向かっていたりして、疲労困憊の日々でした。
4月25日をピークに、5月の連休も慌ただしく過ごし、今日は久々のオフです。

ようやく、あれこれの仕事が一段落を迎えつつあり、やっとgooに繋いで記事更新です。
今日は、職場の日本社会事業大学についてのPRをひとつさせてください。

 

 

このたび、大学のホームページを一新することになりました。
昨年夏から取り組んでいた、ホームページリニューアル作業がまもなく終了します。

上の画像のような古いホームページは、もうすぐネット上から姿を消します。
実はすでに本日(5月27日)14時から、新しいホームページがアップされています。

古いホームページはツギハギだらけ、計画性のない増築を重ねてきた古い旅館みたいで、
統一感のないバナーだらけで、ネオンばかりが目立つ繁華街の雑居ビルのようでした。

口は災いのもとと言いますが、そんな辛口批評を学内でしていたら、
ホームページ・リニューアル・プロジェクトチームの座長に推挙されてしまいました。

昨年6月にチームが発足して方針を検討し、企画競争コンペを行って業者を選定し、
作業は10月から5月まで、実質的には7か月くらいの期間でアップに漕ぎつけました。

 

 

当然のことながら、予算の縛りや期限が限られていたこともあり、まだとても不十分で。

再構築のためには、これから手直しをしなければならない点が山積みです。

それでも、かなりイメージを一新することはできたかなと思っています。
ある意味で、今の日本社会事業大学らしさを前面に打ち出したものとも言えるでしょう。

学校のホームページでよくある、見栄えばかり良い入学者確保のイメージ対策ではなく、
福祉現場を変革する実践家たちへの情報発信拠点をめざしたコンセプトとなっています。

旧ホームページは5月末日をもって、ネット上から姿を消します。
名残惜しいでしょうが、愛着のある卒業生の皆さん、ご覧になってください。

そして、新しいホームページの使い勝手について、今後はどしどしご意見をください。
社会福祉の変革を志すホームページの新構築に、皆さまのご協力をお願いいたします。

 

※画像は、昭和の香り漂う、古いホームページのトップ画面。


大学の不思議な用語あれこれ

2012年09月19日 23時58分00秒 | 大学という場所

もう、大学に身を置くようになって5年目になりますが。
未だに「不思議な言葉だな~」と思う、特殊な用語があります。
言葉に馴染みがないと、どこか異邦人感覚になってしまいます。
この不思議な世界に染まりきらないうちに、ここに記しておきましょう。


◆たんい

キログラムとかメートルとかの単位でなく、授業の「単位」のことです。
文科省が単位の基準を定めていて、足りないと卒業できなくなります。
この単位を取得するために、学生は授業に一生懸命出席する訳ですが。
精神科から来た人間には、トークンエコノミーのように思えてきてしまいます(笑)。

講義は、90分1コマの授業を最低8回、演習は15回やると、1単位と決まってるそうで。
前期と後期、それぞれ「月曜日1時限」というような帯番組をやると、15回になります。
学部の講義は、そんなわけでだいたい2単位ずつ取るようになっています。
卒業までに卒論以外に、学部生は最低90単位、大学院は30単位取らなきゃいけません。

僕らが学生のころは、授業が「休講」になると「やった~」と喜んでいたのですが。
今は必ず15回やることになっていて、必ず「補講」を組まねばいけないそうです。
なので、教員の都合で休講が出ると「予定が狂った」と学生には不評です。
ちなみに僕は、大学1年次の取得単位は6単位、2年次も4単位だけでした(爆!)。

(^_^;)


◆どっかい

「読会」と書いて「どっかい」と読みます。
単なる書類の読み合わせや、読書会のようなものと思ったら、大間違い。
現在の国会ではありませんが、昔は法案審議の際に「第一~第三読会」まであったそうで。
大学では、公募教員の新規採用にかかわる人事案件の、重要なステップです。

教員の公募が出ると、応募者から教育研究業績や履歴書が提出される訳ですが。
大学側の採用条件(担当科目、専門領域など)に合致する候補者を選考することになります。
名前をブラインドして、応募者全員の点数一覧が教授会に示されます。
上位得点者から提出された数点の論文を、選考委員が読んで講評を書き、点数をつけます。

これが「第一読会」で、色々な質問が教授たちから出ます。
きわめて公平に、より優秀な教員を採用するための、大事なステップなわけですが。
なかなか厳しい評価や疑問が出され、次回教授会の「第二読会」に進みます。
我ながら、よくぞこんなプロセスをクリアできて採用されたなと、今でも不思議です。

(?o?;)



◆かつあい

演歌じゃあるまいし「渇愛」ではなく「割愛」です。
漢字表記は合っていましたが、でも、意味がよくわかりません。
「文字数の関係で、残念ながら割愛させて頂きました」なんて言いますけど…。
「かつあい依頼が来ました」って会議で報告受けても、なんのことだかさっぱり…。

辞書では「惜しいと思うものを、思いきって捨てたり、手放したりすること」
「愛着の気持ちを断ち切ること。恩愛や煩悩(ぼんのう)を捨て去ること」です。
実はこれ、大学間での人事採用案件にかかわる特殊用語です。
別の大学に採用が決まった教員について、元の大学に「悪いけど、了解してね」と…。

いわば、大学同士の間で「仁義を切る」方法として定着しているようですね。
「割愛拒否」はあり得ないそうで、穏便に人事異動ができるための知恵のようです。
でも、割愛依頼を受けた側は、新年度までに教員の補充をしなければならず、結構大変です。
僕などはそのうち、リストラという名の「割愛辞令」を、個人で頂くかも知れませんが…。

(^へ^;)


◆ぼ~と

最初は「暴徒」しか思いつきませんでした。
でも、会議で言われている意味がまったくつながりません。
「では、ぼ~とで決めますか?」などと言われて、いきなり暴れるわけにもいきません。
「ボード(board)」、つまり理事会とか委員会の意味かなとも思いましたが、違います。

「ボート(vote)」は、投票や賛否表示を意味します。
そういえば、「議席でキャスティング・ボートを握る」なんて言いますね。
要するに案件を議決する際に、挙手で採決ではなく無記名投票を行う。
特に役職者の選挙や、新規教員の採否を決定する際に、必ず「ぼ~と」が行われます。

仕切りを設けた投票所を設けて、いちいち、無記名投票をするんですね、大学では。
投票立会人を決めて、順番に教授会の部屋を出て、別室に投票しに行きます。
お互いにしこりを残さないための、とても民主的な手続きの知恵なのかとは思いますが。
決選投票までやたら時間がかかり、うんざり疲弊してくると、僕は暴徒と化したくなります。

(^o^;)


※画像は、名護市の「宮里そば」の「ぼ~とそば」。
 うそです、「ソーキそば」です。
 この店、昼は当たり前に相席で、大繁盛です。

実務家教員の賞味期限

2012年07月24日 01時15分52秒 | 大学という場所

僕は今から4年前、大学の教員になりました。
我が国で唯一の福祉専門職大学院の、実務家教員として。
たまたま公募採用の話があって、応募したら通ってしまいました。
もちろん競争はありましたし、よく採用されたなと今でも思います。

「実務家教員」というのは、専門職大学院に特有の教員です。
法科大学院に弁護士が、教職大学院に教諭が採用されるのと一緒です。
苦しい研究生活を経て、立派な論文を書いてきた研究者の方と異なり、
現場の実務を担ってきた教員を、社会人大学院の教育に活かそうというものです。

それなりに臨床経験を重ねてきた、自分のプライドもあったつもりです。
むしろ、現場を体験してきた者だからこそ、伝えられるものもあると思っていました。
「実務家」としての体験を強みに、大学という舞台でできることをやろうと思いました。
しかし、大学に入職早々に、そんなちっぽけなプライドは打ち砕かれました。

採用されて一番最初の、4月の新任教員歓迎会でのことでした。
当時の大橋謙策学長から、強烈な一言を頂きました。
「実務家教員の賞味期限は、せいぜい3年だからな。まぁ、せいぜい頑張ってくれ!」
…どうリアクションして良いかわからず、もう笑うしかありませんでした。

僕の以前にも、もちろん専門職大学院に実務家教員はいた訳で。
その方に聞いたら、やはり同様のことを言われたそうです。
ただ、その時は「賞味期限は5年」と宣告されていたそうで…。
「僕は3年って言われちゃいましたよ~」と一緒に笑い合い、慰められました。

大橋さんのお人柄をご存知の方なら、おわかりでしょうが。
いくつになってもお元気で、アグレッシブで、厳しい毒舌を吐かれる方です。
自身の狭い実務経験に慢心することなく、大学教員として精進せよと、
採用を決めた学長として、精一杯のエールを不器用に贈って頂いたと、今は考えています。

そんな僕も、いつの間にか大学教員5年目となりました。
賞味期限3年は既に過ぎ、ぎりぎりの5年目を迎えることになりました。
もう、いい加減に腐り始め、食えたもんじゃないという期限なのかも知れません。
社会人大学院の教員として、自身の力量が問われる年を迎えています。

僕なりに、この4年間、今の仕事に精一杯取り組んできたつもりですが、
まだまだ、大学の教員としては、歳だけ食ったヒヨコでしかありません。
今は学長も退かれた大橋さんに、そのうちいつか、尋ねてみたいことがあります。
「僕、賞味期限、過ぎちゃいましたけど、どうでしょう?…まだ、食えますかね?」

(^_^;)



※画像は、今年の正月出張の際に、紀伊田辺で食べた「かぶら寿司」。
 「味の本陣栄」のカウンターで、店主にお勧めを聞いて、食べました。
 初めてでしたが、鮮度もよくて、こちらはとても美味でした。
 あ、記事本文とは、まったく関係ありませんが。

初日の学内学会

2012年06月24日 09時37分01秒 | 大学という場所

昨日は、社大の学内学会の初日でした。
僕は事務局長として1日、講堂の全体会の司会進行でした。
朝の開会式から、夜の懇親会まで…。
いささか、疲れました。

初日の参加者は、約500人。
「緊張したでしょう?」とか、いろんな方から気遣って頂きました。
笑いも取れず、少々硬い進行になってしまったのは、確かですね。

でも、1会場だけでの進行なら、アドリブでなんとか過ごせますね。
進行の組み立てが、ハッキリしていますし。
裏方の事務局の皆さんが、毎年のことで慣れていますし。
僕は、大会プログラムの舞台を進行管理していくだけの役割です。



午前中は教員による研究報告でした。

研究所特任教授の秋元樹さんの「ソーシャルワークの第3ステージ」。
秋元さんはAPSWEの会長で、昨年のAPC21でもお世話になりました。
世界の動向を踏まえた、グローバルな視点でのベクトルを示して下さいました。

プロフェッショナルのソーシャルワーカーが、やれていることは極めて限られている。
世界の中で、ソーシャルワーカーが仕事として成り立っている国は限られている。
多くの国では、様々な人々の暮らしの課題の解決は、宗教者が担っている。
アジア各国の仏教の寺院は、365日24時間、様々な生活の問題に対応している。
欧米で発達したソーシャルワークをベースとした、アジア視点の定義の見直しは可能か?
遠大な宿題を、ひとつ頂いたような気がします。

専門職大学院教授の今井幸充さんの「認知症高齢者への『介護の手間』指標」の報告。
今井さんは、僕が着任した時の研究科長で、いろいろお世話になっています。
今年で大学を離れ、臨床現場に復帰することが、もうハッキリしています。

「長谷川式」に代わりうるようなイージーな指標は可能か?
認知症に伴うADLの低下と、BPSDによる障害を評価する指標の試み。
それらと実際の「介護の手間」との整合性や距離。
医学的判断と、福祉・介護の関わり方の間にある乖離。
エビデンスを重視する医学と同じようなアウトカムを、福祉領域は示せるのか?
明日のワークショップでの報告につなぐ、興味深い報告でした。



NHKの町永さんの講演の時が、聴衆はやっぱり一番多かったですね。
映像も交えた90分の講演の進行は、さすがでした。
プロのキャスターですから、滑舌の良さは当たり前なんでしょうけど。
パワポの操作も、舞台上で歩きながら、ご自身で後ろ手のリモコン操作で。
聴衆は、画像のタイミングがどうなってるんだろうと思ったのではないでしょうか?

様々な現場を訪ね、色々な人の生活の現実を見てきた上での、メディアからの発信。
「幻想としての福祉」を、どのように暮らしに密着したものにするか?
閉塞的な少子超高齢社会のネガを、どうポジティブに転化できるか?
結論と答えがないと視聴者からクレームが届く、テレビの世界。
答えの出ない問題に、どう思考し、福祉の活路を見出していくのか?
そもそも、「福祉」とはなんなのか?
社会福祉の牙城たる社大は、何を発信していけるのか?
講演だけでなく、控室でもいろいろな示唆に富む話を頂きました。



学会賞(木田賞)の受賞記念スピーチのことは、また改めて。
まもなく、第2日目のプログラム(分科会)がスタートします。


会議とメールに追われる日々

2012年05月24日 22時02分04秒 | 大学という場所

今日は、一日、会議だらけの日でした。

10:30~12:45、タイソク研究班の会議。
出席者10名。
退院促進・地域定着支援にかかわる、学内共同研究班の会議です。
6月3日の「プロジェクト説明会」の運営について、率直なディスカッションをしました。

13:00~14:50、カリキュラム検討会。
出席者6名。
専門職大学院のカリキュラムの基本構造イメージを、話し合いました。
新しい入学案内パンフレットへの掲載の仕方も、大きな課題です。

15:00~16:25、研究科委員会。
出席者18名。
専門職大学院の教学課題その他にかかわる、意思決定機関です。
カリキュラム改革をめぐる課題が、やはり大きな議論のテーマになりました。

16:30~19:00、学長選出会議。
出席者60名。
新たな選挙管理委員会と学長候補者推薦委員会を、選挙で選びました。
委員選出の投票と、選出された委員への信任投票が、滞りなく終わりました。

以上、6時間半にわたる4つの会議。
その間、昼食を含めて休憩は、わずか計30分。
会議室に座っているだけでも、やはり疲れます。

会議が重なると、あれもこれも仕事はストップしてしまいます。
その間にも、メールはどんどん溜まっていきます。
研究室に戻ると、パソコン画面いっぱいの未読メールが、どっと待っています。

現在の仕事についたころは、せいぜい1日30通くらいだったのですが。
今の一日の着信メールは、だいたい平均80通。
少ない日で60通、多い日には100通に達します。

それら1件ずつに目を通しているだけで、結構時間がかかります。
メール文だけでなく、添付のファイルもチェックしなければなりません。
即応しなければならないメールも多く、返信できないままのメールも出てきます。

まれにですが、夜中まで仕事していても、数十通が未読で残ることもあります。
レスポンスもできないまま、あちこち不義理をしています。
昔の郵便での連絡のように、数日後にようやく返事をすることもあります。

僕にメールをくださる方々、いつもいつも、ご返事が遅くてすみません。
そんな状況ですので、「あてにならない奴…」と、あきらめてください。
すぐに返事があった時には、「珍しいこともあるものだ」とお考えください。
そんな日、そんな夜には、あなたに何か、いいことあるかもしれませんよ?(笑)

PSW課程テーマ別実習報告会

2012年05月16日 22時29分08秒 | 大学という場所


昨日の火曜日、社大の学部精神保健福祉士課程では、実習報告会が行われました。
この1~3月にかけて行われた、3年生の「テーマ別実習」の報告会です。

「テーマ別実習」は、その名の通りテーマ別による実習先への実習です。
学生たちは、自分が取り組みたいテーマに沿って、実習先を希望選択します。

昨年度は次の11テーマについて、それぞれの実習現場に学生は通いました。
1.ピアサポート支援
2.地域ネットワーク作り、コミュニティワーク
3.精神科病院における家族支援・退院支援
4.精神科病院における退院促進支援と継続支援
5.精神科病院におけるリハビリテーション、地域資源との連携
6.退院促進支援とデイケアを用いた継続支援
7.地域における退院促進支援、援助付き住居プログラム
8.精神科診療所(訪問看護・デイケア)と地域活動の連携
9.地域における包括型地域生活支援システム
10.ひきこもりへのアウトリーチ、家族会支援
11.就労支援

学生は3年次に、それぞれ18日間、各現場に通い、当事者の方々から多くを学んできます。
4年次の「個別課題実習」(12~20日間)と合わせ、学生は大きく変わります。
学生は春休みを過ぎると、みんな凛々しく一回り逞しくなり、「実習化け」して帰って来ます。

4月の新学期が始まってからは、実習報告会に向けてのまとめ作業に入ります。
昨日までに6回12コマにわたって、お互いの報告文をグループで検討して来ました。
同期の仲間の共感と質問、ディスカッションを通して、言葉は徐々に洗練されていきます。
教員の指摘も受けて、毎週バージョンアップした報告文が提出され、更に検討されます。

この繰り返しが、「PSW課程は厳しい」と学内でも評判になっているようですが。
この報告書作成の過程を通して、学生個々の体験の言語化を通した経験化が促されます。
テキストで知った単なる文字列でなく、リアリティのある言葉が獲得されていきます。

報告会当日は、各実習先の指導者のPSWの方々にも来て頂きます。
現場を半日離れて、おいで頂くのは本当に恐縮ですが、皆さん必ず来てくれます。
若い学生を、大学と一緒に育てているという実感を持って頂けているからでしょう。
実習を通しての学生の変化と成長を、本当によく見守って頂けてるなと思います。

各現場ごとに1時間の時間をかけて、教員・学生全員と実習指導者が参加して振り返ります。
実習生の報告、新3年生からの質問、指導者コメント、全体討議、教員コメントという順です。
実習生のかかわった事例や、実習中の出来事の背景にある意味が、より明らかになります。学生は、さらに最終報告書作成に向けての視座を獲得することになります。

昨日は、午後2時半から7時半まで。
来週も、午後2時半から7時半まで。
再来週も…と、3週間にわたって、この報告会は繰り返されます。

事前の調整・打合せやら、控室の運営やら、教員も総出で、裏方は結構大変なんですけど。
それだけの時間と手間をかけての教育効果を実感できるので、スタッフも頑張れます。

各実習現場で指導して頂いたPSWの皆さん、本当にありがとうございました。
これからも、どうぞ社大のPSW学生への応援、よろしくお願い致します。

ここまでの苦労が報われた、報告学生の皆さん、お疲れさま。
進行役の4年生・3年生のリーダー、コリーダーの皆さん、お疲れさま。
来週も、再来週も、気合い入れて乗り切ろう~♪


※画像は「テーマ別実習報告会」の教室風景。
 学部PSW課程の4年生・3年生、実習指導者、教員スタッフが一堂に会します。
 約50人での濃密な5時間が、3週間にわたって繰り広げられます。

おにいちゃんのお墓

2012年03月13日 01時33分05秒 | 大学という場所
社大を卒業した皆さんには、悲しいお知らせです。
社大猫の一匹「おにいちゃん」が死にました。

享年(人間でいえば)72歳だそうです。
白血病で、全身に転移していました。

2月23日の早朝。
冷たくなっているのを守衛さんが見つけました。

その前から、だいぶ弱っていました。
やせ衰え、食事も受け付けなくなっていました。

職員は「猫カンパ」を集め、ずっと治療を受けさせていました。
前日も点滴を受けに、動物病院に連れて行っていました。

いつも、管理棟1階の自動ドアの前にいました。
今年の冬は特に寒かったので、体に堪えたようです。

「おかあちゃん」猫が、ひとり残されました。
母親は、実の息子に先立たれてしまいました。

「おにいちゃん」の亡骸が収められた段ボールの棺の上で、
「おかあちゃん」はその日、じっとうずくまっていました。

職員は「おにいちゃん」のお墓を作りました。
在りし日の写真が飾られ、花が手向けられました。

いつもいた、管理棟の自動ドアを出て、すぐ右側。
生け垣の椿の木の裏側に、小さなお墓はあります。

多くの学生たちに、愛されていた猫です。
今日も、女子学生が手を合わせていました。

もうすぐ、卒業式…。
今年度、小さなこの大学は、訃報続きです…。




大学教員の優雅な一日

2011年10月07日 14時18分35秒 | 大学という場所

大学教員は、毎日、優雅な生活を送っています。
のんびり、ゆったり、優雅に仕事をしています。



大学教員は、学校で授業をやります。
学部、大学院、通信教育、公開講座等々、いろいろあります。

昨年は、最多で週に13コマありました。
今年は、最多で週に20コマに到達しました。

新規開講科目・担当科目だと、準備も大変です。
1時間半の授業のパワポ作りで、だいたい4時間はかかります。

20コマ×90分の授業は、かなり尋常ではないです。
他の学校の先生方に聞いても「あり得ない」と慰められました。



大学教員は、学校の行政にかかわります。
教学の役割だけでなく、あれこれの役割と会議が降ってきます。

入試広報にかかわる、数多の打合せがあります。
学生委員としての、打合せもあります。

専門職大学院の研究科委員会や運営委員会。
カリキュラムの検討をする委員会。

学生の保健指導に関する委員会や、メンタルヘルスに関する委員会。
学内学会の事務局長なんて役割も、今年降ってきました。

新しいことを創りだしていく会議は、頭が冴えますが、
報告事項が主のつまらない会議は、どうしても眠くなります。

研究室にいると、いろんな打合せで、順番に人が出入りします。
研究室にいても、宿題の原稿が書けた試しがありません。



大学教員は、1週間ごとに旅行ができます。
学会や、研修会の講師や、何かしら、地方出張があります。

先々週は、名古屋で日本デイケア学会でした。
分科会の座長と、理事会・総会とシンポジウムに出てきて、日帰りでした。

先週は、静岡県PSW協会の秋季研修会でした。
90分講演し、パネルのコメンテーターして、夜は懇親会で盛り上がりました。

今週は、和歌山県PSW協会の研修会です。
精神保健福祉士業務指針について、お話しさせてもらいます。

早朝からの飛行機や新幹線の移動って、結構疲れます。
ノーパソを開いても、最近は、いつも、爆睡状態に陥ります。



大学教員は、決まった勤務時間がありません。
出勤・退勤時間がハッキリしていない分、超過勤務手当もつきません。

なので、自分自身のタイムマネジメントが必要です。
それでも、どんどん宿題が溜まっていきます。

宿題を片付けるためには、眠る時間を削るしかありません。
寝不足を、仮眠でカバーしていきます。

某月某日(日)から翌日(月)のタイムレコードをとってみました。
酔狂なブログと、お笑い下さい。

2日間48時間の生活を、4つに分類すると…
睡眠:6時間15分
移動:4時間20分
私用:7時間40分
仕事:29時間45分

大学教員は、毎日、優雅な生活を送っています。
なかなか優雅な、二日間の記録をご覧下さい。



00:00~ 通信教育精神保健福祉士短期課程「精神保健福祉論」レポート添削
03:30~ 仮眠(2時間半)
06:00~ 起床・洗面・朝食・洗濯
07:30~ 移動(西武線~丸ノ内線~南北線)
08:20~ 日本医科大学に到着
08:30~ 日本医療マネジメント学会医療福祉連携講習会「福祉施設論」講義
12:00~ 昼食休憩・お弁当
12:40~ 同上講習会「精神保健福祉論」講義
14:20~ 同上講習会「地域移行支援論」講義
16:10~ 移動(南北線~丸ノ内線~西武線)
17:00~ 帰宅・夕飯・シャワー
19:30~ 仮眠(3時間)
22:30~ 通信教育精神保健福祉士短期課程「精神保健福祉論」レポート添削
04:00~ 朝食
04:30~ 通信教育レポート添削つづき
06:15~ 仮眠(45分)
07:00~ 通信教育レポート添削つづき・学会誌投稿論文査読
09:30~ 移動(西武線~山手線~小田急線)
10:30~ 社会福祉士実習巡回指導
12:00~ 社会福祉法人両全会理事長懇談
13:00~ 移動(小田急線~山手線~西武線)
13:40~ 昼食
14:10~ 通信教育レポート添削つづき
15:50~ 移動(車、途中ガソリンスタンド)
16:30~ 大学に出勤、授業成績評価、通信教育科教職員打合せ
17:30~ 研究室でメール・郵便物チェック
18:30~ 小平市地域自立支援協議会打合せ、書類整理
20:20~ 退勤(車)
20:50~ 郵便局で郵便物受け取り
21:00~ 帰宅、夕食、シャワー
23:00~ 出版社の原稿執筆(~3:00)


※画像は、宮古島の砂山ビーチ近くの駐車場にいたシーサー。

大学での被災地支援活動

2011年04月01日 10時30分27秒 | 大学という場所


日本社会事業大学では、ほとんどの学生達が、ボランティア団体に属しています。
福祉の単科大学ゆえでしょうが、在学中に何かボランティアやってるのが当たり前。
誰でも、いわゆるサークル活動と、ボランティアサークルの二足のわらじが当たり前です。

東日本大震災への支援活動展開も、学生達の動きは迅速でした。
なかなか被災地までは行けなくても、できるところで動くという姿勢は明確でした。
さいたまスーパーアリーナへは、たくさんの学生・院生が自主的に向かいました。

これまで、この大学には、フォーマルな災害支援体制は組まれていませんでした。
今回の震災を機に「災害支援ボランティアセンター」を立ち上げました。
活動を行う学生団体と教職員組織、地域関係団体での共同運営をめざしています。

大学独自の義援金募金活動も始まりました。
今回の被災状況を見ると、復興にはかなりの時間がかかると考えざるを得ません。
既に時間経過と共に、募金が集まりにくくなってきているという情報が気になります。

4月5日に予定していた入学式は、延期せず行うことになりました。
講堂は使わず、学部生と大学院と別々で行う、変則的なものですが。
新しく迎える学生達と、新たな被災地支援活動が拡がっていくと思います。

今回、2件、お知らせを掲載しておきます。
ひとつは、上にも記した、大学の義援金募金活動のお知らせ。
もうひとつは、今週末、大学で行われる支援物資収集活動のお知らせ。

どこの地域でも、どこの職場でも、すでに取り組まれているとは思いますが。
生活を支えて行くのは、ヒトと、モノと、カネです。
お近くの方は、ご協力のほど、お願い致します。


※画像は、差し替えました。


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

東日本大震災義援金へのご協力をお願いします

日本社会事業大学東北地方太平洋沖地震対策本部
本部長  高橋 重宏 (学長)

この度の東北地方太平洋沖地震により、東日本の各地に多大な被害がもたらされました。
被災された皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、犠牲となって尊い命を失われ
た方々のご冥福を謹んでお祈りいたします。
さて、被災された地域では、いまでもたくさんの方々が救援の手を求めておられます。
そこで、日本社会事業大学では、被災された方々への支援のため、日本社会事業大学に係わる皆様からの義援金を受け付けることといたしました。
義援金は、大学内の募金箱でお受けするほか、次の受付口座でもお受けしております。皆様の温かいご協力をお願いいたします。
今回お預かりします義援金は、中央共同募金会を通じて被災された地域に届けられ、被災された方々の生活支援や地域の復興に役立たせていただきます。また、その一部については被災しました同窓生などへの支援等に活用させていただくこととしております。

お振り込みいただく受付口座は次のとおりです。
【義援金受付口座】
三井住友銀行 清瀬支店(店番号849) 普通預金 №4693269
口座名:「社大震災義援金口」(シャダイシンサイギエンキングチ)

振込手数料は、ご負担願います。
但し、三井住友銀行本支店のATMによる振込の場合は、「振込手数料受取人負担」を選択していただくことで、三井住友銀行様のご協力により、手数料が無料となります。
※本募金については、税法上の寄付金控除の対象とはなりませんので、ご留意願います。

なお、義援金に関するお問い合わせ先は以下の窓口にお願いいたします。
学部生・院生の皆さん   ……学生支援課 042-496-3110
通信課程学生の皆さん   ……通信教育室 042-496-3200
同窓会の皆さん      ……校友室   042-496-3053
子ども学園保護者の皆さん ……子ども学園  042-491-8131
上記以外のお問い合わせは次にお願いします。
総務課 Tel 042-496-3000 Fax 042-496-3001
Mail:gienkin@jcsw.ac.jp





清瀬青年会議所が支援物資を集めます

日時 4月2日(土)・3日(日)午後1時~4時
場所 コミュニティープラザひまわり102号室(清瀬市中清戸1-212-4)
   日本社会事業大学A棟1階ロビー(清瀬市竹丘3-1-309)
後援 清瀬市
協賛 日本社会事業大学
   詳しい場所は、以下リンクをご覧ください。

清瀬青年会議所が集める支援物資一覧
(1) 水(ペットボトル 500ml、1リットル、2リットル、その他)
(2) 保存食(カップ麺、インスタント麺、アルファ米)
(3) 粉ミルク
(4) 生理用品
(5) 紙おむつ(幼児用)
(6) 高齢者用オムツ
(7) 尿失禁用パッド
(8) マスク
(9) トイレットペーパー
(10) ボックスティッシュ
(11) ウエットティッシュ
(12) 使い捨てカイロ
(13) 乾電池(単1~単4)
(14) ブルーシート
(15) 下着(男女各サイズ)

※開封済みのもの及び上記以外の物品は、受け付けることができません。
※使用期限(賞味期限)が残り1ヶ月以内のものは、受け付けることができません。
※品物の状況によっては受け付けられない場合があります。
その場合は、お持ち帰りいただくこととなりますのでご了承ください。

お問い合わせ先
清瀬青年会議所
電話:内野090-8433-1767または澁谷090-8727-1489

市のホームページから。
URLは、こちら→ http://www.city.kiyose.lg.jp/hp/page000005500/hpg000005468.htm

※なお、東京都の支援物資収集は、現在受け入れをストップしています。

日本社会事業大学校歌

2011年01月17日 19時05分01秒 | 大学という場所
3年前に大学に転職して、最初の入学式でビックリ仰天しました。
仏教系ではないので、突然お坊さんが出てきたり、お経が読まれることはありません。
ミッション系でもないので、突然荘厳なミサが始まる訳でもありません。

ごくごく、当たり前の、ごく普通の入学式に思えました。
壇上に日の丸を掲げてないのも、この学校らしいと思いました。
ビックリしたのは、マンドリン部の演奏で、この大学の校歌を、初めて聞いた時です。

ハッキリ言って、暗いです。
1番はともかく、2番、3番と進むにつれて、すごい歌詞になっていきます。
「う~む、これが社大かぁ~」と、ひとり感心してしまいました。

戦後の混乱期に、社会福祉の灯を掲げた先人の想いが込められています。
この国で最初の福祉の学校として開かれた、開拓者の気概が感じられます。
暗くて、少々古めかしいですが、これも歴史の重みというものでしょう。

歌詞を読むだけでも、雰囲気は伝わるかも知れません。
いささか音読が難しい漢字もありますが、読んでみて下さい。
どうです?結構、スゴイ歌でしょ?



日本社会事業大学校歌
作詞 佐伯仁三郎
作曲 木田みさを

1.
空の茜を先立てて
都の乾 花照らう
丘も名ゆかし代々木台
伝統の栄 われ踏みて
呼ぶや思潮の暁の声
社大 社大 おおわれら

2.
孤独、敗残、途に哭き
わが世 餓ひょうの野となれば
社会の福祉 誰が任ぞ
忘我の愛と智の灯
捧げん世紀 来たりけり
社大 社大 おおわれら

3.
自由の鐘の鳴るところ
友愛の丘 月澄めり
汚辱、貪婪すさぶ世に
睦ぶ久遠の夢一つ
われらは茲に結ぶなり
社大 社大 おおわれら

4.
焦土の果に誓えれば
再び見まじ苦験の日
冷たき 熱き争いの
上なる平和憧れて
行くは民主の道直ぐに
社大 社大 おおわれら


※歌詞の言葉が、どうしても変換できない字があり、不本意ながら変えています。
 画像は、大学のシンボル「ウブゴエカラ灰トナリテマデ」のアガペ像(渡辺義知作)。

学部PSW課程の実習報告会

2010年12月09日 17時18分33秒 | 大学という場所
一昨日(12月7日)の午後は、学部精神保健福祉士課程の実習報告会でした。
今年度卒業予定の4年生18名が、実習の成果を発表しました。

資格課程の実習は、春にテーマ別実習3週間、夏に個別実習2週間、計23日間。
最低180時間、現場に入って、精神障害者と呼ばれる当事者から様々なことを学びます。

一人ひとり、現場で出会った事例から、自らのかかわりを考えます。
PSWとして何が必要なのか、視点と価値を確認する重要な場です。

後に続く3年生25人が真剣に聞き入り、わからないことを質問します。
関わってきた教員、非常勤講師、TA(ティーチングアシスタント)が見守ります。
今後PSW課程への進級を考える、1・2年生もちらほら来てました。
将来、現場でPSWとして働くかも知れない、まだ10代の学生たちです。

実習を受け入れてくれた現場指導者も、忙しい中、多数来てくれました。
「学生の報告をぜひ聞きたいから」と自らの意思で参加して下さった方々です。
休憩時には、お茶を飲んで、今は昔のお互いの若かりし頃のことを話したり。
かつて僕の病院で実習生だった人が、今は別の病院で実習指導者になっていたり。
お久しぶりと挨拶したら、病院と地域で一緒に支援していた方の訃報に接したり。
いつの間にか病院PSWに舞い戻っていて、肩書きも偉くなっていたり。
僕自身が転職してまだ間もないので、名刺交換をしたり。
学生を介して、大学と現場がつながる場にもなっています。

計70名くらいが、広い階段教室で、壇上の発表者を見守りました。
ひとりの発表・質疑時間は15分ですが、結局13時から丸々6時間かかりました。

卒論提出も抱えたこの時期に、4年生たちは大変だったと思います。
演習で4つのグループに分かれて、討議しながら発表内容をまとめてきました。

学生4~5人ずつにひとりの非常勤講師かTAが付いて、グループテーマを掲げています。
A.自己研鑽
B.一つひとつのつながりが生み出すつながり
C.その人らしさを支えるための視点
D.ワーカーにとって大切な視点(可能性を信じる)

主任教授の意向に沿わない発表に固執した、グループもあるようですが(笑)
自分の実習体験に頑固にこだわり続ける、そんな姿勢もPSWには大切ですよね。

報告のそれぞれに、学生が感じ、悩み、考え、討議してきたキーワードが語られます。
それは、現職PSWがともすれば忙しさの中で忘れがちな、とても大事な言葉たちです。


希望
思い
信頼
環境
感情
安心
距離
喜び
自由
連携
人生
生活
目標
意思
個別性
気持ち
気づき
可能性
決める
考える
信じる
生きる
イメージ
かかわり
自己決定
きっかけ
寄り添い
チャレンジ
自分らしさ
すきやき…(笑)

現場実習指導者の方々から、それぞれコメントを頂きました。
学生指導を通して自らのPSWの在り方を語る、真摯で優しく暖かい言葉でした。

最後に専任教員たちから、総評を、ひとことずつ。
静かな口調でも、一番熱いのは、実はこの人たちであったかと改めて感じました(笑)

「ともすればネガティブになりがちな現場で、諦めずポジティブに切り開く視点を」
「現場で働く際のPSWとして価値、今日の原点を、どうか忘れないで欲しい」
「日本の精神障害者がおかれた状況を変えるために、戦うPSWになって欲しい」

参加者それぞれが力をもらえた、とても、いい会でした。
PSWとして仕事をしてきたことに、僕自身も喜びを感じられました。

4年生の皆さん、お疲れ様でした。
皆さんの国家試験無事突破を、心より祈ります。

各現場の実習指導者の皆さん、ありがとうございました。
今後とも、どうか後進の育成にご協力お願い致します。


※画像は新宿のドコモタワーの夕景。記事内容とは全く関係ありません。

通信教育のレポート添削

2010年11月01日 10時39分59秒 | 大学という場所

僕は大学で、通信教育にもかかわっています。
精神保健福祉士の短期および一般養成課程です。
スクーリング講義では「精神保健福祉論」を担当しています。

講義を担当するということは、そのレポート添削も担当するということです。
このレポート添削は、ハッキリ言って、かなりの負担です。
10人、20人ならともかく、100人、200人となると、相当な労力を要します。

他の業務もあり、どうしても添削締切を守れず、今年から応援をつけてもらいました。
現在は「精神保健福祉論」のレポート添削を、3人で担当しています。
それでも、各回100人くらいのレポートに目を通さねばなりません。

レポートを読んで、評価点をつけるだけなら、まだ楽なのですが。
それぞれに、講評のコメントを付けなければなりません。
一人ひとりのレポートに、約300字程度のコメントを書いています。

レポートは、各回の選択テーマに即して、1200字程度で提出されてきます。
それを、ひとりにつき、だいたい15分くらいで読んで講評するようにしています。
それでも、10人分で150分、50人で750分…。

計算上は、50人でも12~3時間あれば、レポート添削は終了することになりますが。
諸々の業務もある中で、レポート添削に充てられる時間は限られており…。
結局、自宅に持ち帰り、深夜未明にしこしこやるしかありません。

しかも、実際には、ひとり15分で終わらないで、平均20分くらい…。
何回も読み直し、講評コメントをまとめるのに、30分以上かかるレポートもあります。
書いた学生に、何を、どう、どのように伝えるか、正直、結構悩みます。

適当にパターン化した講評を、コピペして済めば楽なのでしょうが。
ケースワークと一緒で、綴られている言葉は、それぞれ個別性がありますし。
結局、その人に向けての手紙を書くような形で、コメントをまとめる形になります。

講評コメントとはいえ、ひとりの人間から、ひとりの人間へのメッセージです。
それなりにPSWとして仕事をしてきた者として、そのレポートを読んで、何を思ったか。
なるべく率直に、語りかけるように、だいたい3つの点を書いています。

その人のレポートの主題を要約し、論理構成やオリジナリティなどの、評価できる良い点。
その人に、考えて欲しい課題や、掘り下げ不足な、改善が必要と考えられる点。
その人自身に、今後期待することや、具体的に学習が必要な点、という3部構成です。

それぞれの経験と個性をベースに、PSWとしての視座を獲得して欲しいと願っています。
限られた文字数でのメッセージですから、どこまで伝わっているか、疑問はありますが。
顔を合わせての指導ができないだけに、自分としては言葉を尽くしているつもりです。

通信教育科精神保健福祉士短期・一般課程の皆さん、どうでしょうね?
教員側の届けたい想い、伝わってますかね?
自宅での日々の地道な積み重ね、大変ですが、国試に向けて頑張って下さいね~!


※画像は、スクーリング時の交流会でのスナップ(7月16日)。
 まじめに講義している写真でもあれば、良かったんですけど…。
 いつも、飲んで騒いでいる写真ばかり…(^_^;)

※「この写真のネットアップは困る~(>_<)」という方、ご連絡下さい。
 (例えば、臑に傷有り、公安に画像流出するとヤバイ、等々…)
 早々に、画像は差し替えますので…。

夏休みの予定表

2010年08月03日 12時14分13秒 | 大学という場所
僕の研究室のドアには、こんな予定表がぶら下がっています。
1ヶ月、いつ大学に来ているか、伝えるものです。
マグネットシートを、毎月しこしこ貼っています。

緑色の部分が、大学への出校日。
黄色の部分が、外勤・出張予定の日。
空白の白い部分が、一応オフの日ということになります。

半分になっている日は、半日で移動する日。
その日の左側が午前、右側が午後です。
(夜の会議予定までは、載せていません)

8月の予定を見ると、やたら黄色の外に出る日が多いです。
7月までの予定は、緑色の表示がほとんどだったんですけど。
だいたい日曜日を除いて、週6日、大学に来ていましたから。

夏本番、この時期だけのイヤ~な外勤仕事もありますし。
未だ病院で非常勤PSWもしてますし、実習巡回指導もありますし。
猛暑の日射しの中、東京近辺をウロウロしています。

もちろん、あくまでも予定ですから、変わることも多々あります。
日にちがたつと、どんどん予定が入ってきますし。
本当は最初、8月はもう少し休めるかと思ったんですけどね…(泣)。

大学のセンセイって、夏休み、無いでしょう?
少なくとも福祉系大学の教員の「夏休み」って、こんなものですよ。
授業が無いだけであって、宿題や会議や外勤が盛りだくさん。

病院時代の方が、完全週休2日だったので、土日は休みでした。
夏休みだって、短いながら3日間は最低あったんですけどね。
年休を組み合わせて、それなりに旅行に行くことも出来たんですが、今は……。

あ~、因果な仕事だ~。
あ~、夏休みが欲しい~。
あ~、学生がうらやましい~。

(^_^;)

通信教育科のスクーリング

2010年07月20日 12時56分50秒 | 大学という場所

通信教育科の4日間のスクーリングが終わりました。
精神保健福祉士の一般養成課程・短期養成課程。
全国から集まった泊まりがけの人含めて、計230名。
金・土・日・月曜日の、集中講座です。

僕は初日「精神保健福祉論Ⅰ・Ⅱ」の授業を担当しました。
午前10時半から、昼を挟んで17時半までの長丁場(^_^;)
固定席の階段教室で無茶な設定でしたが、授業中2回、グループワークを行いました。
他己紹介ゲームと、「障害」をめぐるグループディスカッションです。

初日ということで、少しでも、お互いに親しくなってもらおうと思いました。
通信教育は、どうしても、一人ひとりの孤独な作業になりますし。
同じ目標に向かって歩む、ピアな立場でのセルフヘルプが、力になると考えたからです。
モチベーション維持だけでなく、先々もPSWとして切磋琢磨できる仲間になり得ますし。

でも、合わせて40分くらい、グループ運営に使ってしまったので…。
さすがに、後半、かなり授業内容が押してしまいました。
まだまだ、一定の時間の中で、授業を計画的に運用する技術が身についてないんですね。
…というか、あれもこれも盛り込みすぎて、欲張りすぎなんでしょうね。

学生が、時間とお金を費やして、授業に期待し、求めている内容。
授業で、当然に触れられるべき、国の定めたシラバス内容。
教員である僕が、PSWとして、目の前の学生に伝えておきたい内容。
その三者のバランスに折り合いを付けることが、やはり難しいです。

予定時間を13分超過して、授業は終了、夜は約100名で交流会パーティー。
通信教育科の専任教員、添田雅弘さんと北本あすかさんの司会で○×ゲーム。
僕はみんなの間を、コップ片手にふらふら徘徊しながら、デジカメで記念撮影。
今日の画像は、そんなスナップの一枚です。

駅前まで移動して、20名弱が2次会に残り、語り合いました。
お互いの実務の内容や、実際の現場で起きている出来事、地域の実情…。
一部、病院での事例の処遇を巡って、スーパービジョン演習になりました(笑)
結局、午前0時まで、最後まで残った添田さんとタクシーで帰りました。

僕の授業は、けっして誉められた内容ではなかったと思います。
法制度の中味に、もっともっと踏み込んで論評すべきであったとも思います。
足りなかった点は、「精神保健福祉論Ⅲ」の大野和男さんに委ねます(笑)
自分で、本当に納得できるような授業って、いつできるんでしょうね…?

ここで出会った学生たちが、いずれ各地の現場で中核的存在になっていきます。
ここで学んだ知識、価値、意志が、発酵し熟成するには時間を要するでしょう。
でも、長いスパンで見れば、きっと状況を変える大きな力になってくれると思います。
そうやって時代は巡り、なんとかしなきゃ!という意志は継がれていくのだと信じます。

ま、その前に、国家試験、通らないと、何にもなりませんが…(爆)
特に来年受験の、短期養成組の皆さん!
昨年の合格率95%を落として、評判下げないようにね~。
社大通信の命運は、君たちの双肩にかかっているのだ!

よろしく~~!
(最後は、学生たちへの、愛のプレスでした~)


※画像は、ゲーム大会優勝のチームと、賞品を手に。
 賞品は、合格祈願済み?大学名称入り鉛筆でした。
 どうしても、正答の選択肢がわからない時には、これが威力を発揮する?!
 (^_^)v