PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

リアクションの薄い男

2010年11月27日 12時47分14秒 | 日々の雑記
僕は、極めてリアクションの薄い男です。
自分で言うのも、何なんですが…。
たぶん、話しかけても、すぐ言葉が返って来ない。

いや、けっしてポーカーフェイスということではなくて。
むしろ、感情表出は、結構豊かな方だと思うんですが。
昔からの友人は「すぐ顔に出て、わかりやすい」と、評していますし。

リアクションがついて行けてないと言うのが、正しいかも知れません。
早いメールのやりとりが、今や当たり前ですし。
コミュニケーションの仕方が、変わってきているんですね。

今や一日のメールは、30件くらいになります。
朝、研究室に着いて、まずメールチェックして。
最初の1時間半くらいは、仕事のメールの返信とかで費やされてます。

友人との気ままなメールなら、楽しいんでしょうけど。
添付ファイルに目を通し、コメント返すだけで、結構時間かかるし。
これって、便利なんだか、不便なんだか…。

間に休みが入ると、翌日のメールはどっさり増えています。
研修会の講演とか、学会に参加した翌日、学校のメールを開けると…。
50通、60通は当たり前、100通近いメールの時もあります。

返信コメに時間がかかりそうなのは、あとに回させてもらって。
一応、忘れないように、フラッグは立てるんですけど。
真っ赤な表題メールが、蓄積する日々…。

処理の済んだメールは、それぞれの格納フォルダへ。
いつの間にやら、フォルダは30数個に増えています。
その数だけ、かかわってる団体や、仕事の種類があるということなんですけど…。

返事の遅い相手は、シカトされてると思いますよね…。
そういった意味では、義理を欠いた男です。
なかなか仕事が追いつかない…。

僕の息子たちの世代とは、メールの感覚がずれてます。
携帯メールは来たら5分以内、遅くても15分以内に返すのが当たり前だそうで。
それより遅れたら、シカトしたと、相手に確信されてしまうそうです。

僕のメール感覚は、むしろ手紙感覚。
その日の内か、2~3日以内に返せばいいかな~みたいな。
それって非常識と言われても、仕方ない時代なんでしょうか?

でも、どうなんでしょうね?
早いリアクションがあるのが、当たり前って…。
待つことができない時代は、ストレスフルな、病んでる時代とも言えそうです。

言葉が熟さないまま、発信される。
強迫的なコミュニケーションが、当たり前になる。
もっと、相手の言葉に対して、答えに要する時間や沈黙があって、当然だと思いますけど。

柏木昭さんからは、「時熟」という言葉を教わりました。
鷲田清一さんからは、「待つということ」を教わりました。
それは、臨床のソーシャルワーカーにとっては、とても大事な姿勢だと思います。

時とともに、その人の中で、言葉が熟成するのを待つこと。
やたら即応するのではなく、一旦、自分の中でじっくり考えてみること。
時の流れを、自らがむしろ、コントロールしていくこと。

自分が苦しくなるような時の流れで、他者の支援なんかできないし。
早すぎる対応やサービス提供は、相手をパワーレスにするだけだし。
熟していない、空疎な言葉は、宙を漂うだけで、決して相手の心には届かない…。

リアクションの遅さの、言い訳にしか聞こえませんかね?
でも、大事なことだと思いますよ。
忙しくても、暇でも、自分の時間の流れを、きちんと持つことって…。

すみませんね、僕にメールをくれている人。
リアクションの薄い男と、諦めて下さい。
これでもかなりマメな方ですが、睡眠時間、かなり削っていて、精一杯なんです。

僕は、リアクションの薄い男です。
早いリアクションを、あまり期待しないで下さい。
そう、開き直るしかないかなと思う、僕の昨今です。



※画像はキャンパスの銀杏。
 その者、青き衣を纏いて、金色の野に降り立つべし?(笑)


勤労感謝で自転車操業

2010年11月23日 18時39分45秒 | 日々の雑記

今日は、世間では祭日、勤労感謝の日。
大学は通常通り授業なので、午後は学部3年生の演習。
勤労させて頂ける大学に、心から感謝して…(^_^;)

今月に入って、記事の更新がほとんどできていません。
この記事で、ようやく4回目…。(ー_ー;)
もう、12月になっちゃいますね~。

にもかかわらず、ご訪問頂いている皆様、ありがとうございます。
目新しい記事もないのに、1日300人の方が覗きに来て下さって。
本当に恐縮至極で、300回頭を下げていたいくらい…。<(_ _)>

この間に、学会や研修会、夜間講座や合同ゼミ合宿もあり。
トリエステや、自立支援法改正案や、地域保健医療体制構築や。
記事にしたいことや、画像やネタは、山とあるのですが…。(@_@)

正直言って、仕事が、どうにも、追いつきません。
これ以上、睡眠時間は、どうにも削れないので…。(=_=)
ブログに消費している時間が、まず削減の憂き目に会います。

ただでさえ、授業や会議等の日程が詰まっている11月。
あれこれの宿題が、どっと、この時期に締め切りがあって。
数えたら、21本の宿題の締め切りが今月です。(>_<)

仕方なく、締め切り間近なものから、取り組んでいます。
今日までに13本、終えました~。(^_^)v
あと、今週中に5本、来週月末までに3本、残っています。

宿題だらけ、青息吐息の自転車操業…。
あぁ、因果な仕事を引き受けてしまったと、後悔しても先に立たず。(T_T)
いつも、そんなこと、言ってるような気がしますが…。

今は、ひたすらガマンの日々です。
しばらくの不義理、お許し下さい。
…と、ブログやってる場合じゃないので、またっ!(^_^)/



※画像は、夜の会議で訪れた大正大学の銀杏並木。
 久しぶりに行ったら、校舎がみんな新しくなってました。

オフの日のコンシューマー

2010年11月08日 15時42分59秒 | 日々の雑記
日曜日は、オフでした。
学会発表も終わって、ホッとひと息。
久しぶりに、寝坊しました。
前夜から、10時間、寝ました。

遅いブランチ食べて、1時間掃除をしました。
それから、買い物に出ました。

○クリーニング店:12点夏物持込。
○市役所:証明書発行機。
○ドラッグストア:シャンプー、胃腸薬、トイレットペーパー、他。
○コンビニ:ATMで払い出し。
○クルマ屋:車両登録、購入諸費用手続き。
○ケータイ屋:アンドロイド予約。
○ス-パー:肉、野菜諸々、缶ビール、調味料、他。

計7店まわって、もう真っ暗になってしまいました。
本当は、家電量販店とパソコン屋にも行きたかったんですけど。
エアコン、昨年から壊れていているし、地デジ対応もあるし。
自宅のパソコンも、画面に亀裂が入って、もう限界超えてるので。
なかなか、買い物に行く時間が取れなくて…(涙)

誰にでも、生活があります。
生活していくには、買い物をしなければなりません。
仕事して、収入得るだけでは、生活していけませんし。
好むと好まざると、生活者は、イコール消費者にならざるを得ない。
僕たちは、買い物をするために、働いているようなものです。

買い物が大好き、楽しい、って人も多いようですけど。
僕の買い物は、あくまでも、必要に迫られてですね。
買い物そのものは、方法であって、目的にはできない。
行き過ぎた自由主義経済の、消費社会への異和感さえあります。
学生時代、ボードリヤールとかイリイチとか、読んだせいですかね?(笑)

要するに、僕は、物欲があまり無いようです。
最低限、必要な物さえあれば、満足できています。
かなり物持ちがいい方で、壊れないと買い換えもしません。

「もったいない」意識が、僕は、かなり強い方ですね。
単に、ケチなんでしょうか?
でも、必要なときには、貯金を大胆に叩いても買いますね。
むしろ、肛門期性格を、抜け出せていないのかな?(爆!)

楽しいことや心地よいことは、人によって異なります。
人生の価値や意味だって、人によって違う。
食べることだけで、人は生きているのではないし。
生きることの豊かさって、他者に強要されるものではなく、自分でしか決められないし。

でも、僕は、作り出された購買意欲には懐疑的です。
そういった意味では、流行のファッションへの強迫的順応って、どうかと思ってしまう。
デザインや美意識の新陳代謝は、とても重要だと思いますけどね。

今さら、原始共同体的社会への回帰は、あまりにも幼稚なイマジネーションだし。
消費する主体として選択可能なシステムは、やはり必要なんでしょうけど。
せめて、賢いコンシューマーに、なりたいですよね?

でも、そう考えると、未だに何も選択もできない、精神保健医療福祉の世界って…。
超時代遅れな、とんでもない業界だなと、改めて、思わざるを得ません。
自分がユーザー、コンシューマーになった時、使いたい資源が、どれだけあるか…?
品質を比較できる、選択の幅と情報が、どれだけあるか…。
商売として成り立っているのが、不思議ですらあります。

その責任の一端は、僕たち、PSWにもあるんですけどね…。
他者を指弾する指の過半数は、自分に向かっているということですね…(汗)


※画像は、早稲田大学のキャンパスで。


昨日は休日?明日は学会!

2010年11月04日 10時35分34秒 | 日々の雑記
朝、通勤の車でラジオを聞いていたら、パーソナリティーが…
「皆さん、休み明けで、体つらくないですか~?」と。
えっ…?(?_?)
今日、木曜日だし…。
なんで?(?_?)
昨日は、日曜日じゃないし…。
何言ってるんだろう、この人…????

昨日(3日)が、世の中は祭日だったことに気づくのに、だいぶ時間がかかりました。
いかん…(>_<)。
世間様の時の流れが、わからなくなってきている…(*_*)。
23日(勤労感謝の日)も、学部の授業あるし…。



文化の日、僕は、大学で授業でした。
長沼葉月さん(首都大学東京)と「ソーシャルワーク面接技法」最終回。
外部者にも公開している、変則4コマぶち抜き集中講義です。

今回は、受講生のリクエストに応えて、ふたりで面接のデモンストレーション。
初めてやる試みだし、打合せ無しなので、お互いドキドキでした。
僕がワーカー役、葉月さんがクライエント役。
負のスパイラルにド~~ンと落ち込んでいく相談内容で、ワーカー大苦戦…(>_<)

とても、褒められた面接展開じゃないのですが。
リアクションペーパー読むと、皆さん、「デモ面接がとても良かった」と。
良くも悪しくも、皆さんの鏡になれたということでしょうか?
結果オーライ?
今度やる時は、逆の役でお願いしよう~っと。
(^_^;)



明日からは、学会です。
日本病院・地域精神医学会総会。
東京の飯田橋のホテルが会場なので、自宅からの通いです。

初日は、午前に、シンポジウムがあります。
「地域移行をめぐって~いろいろな地域、いろいろな立場から」。
座長、しなきゃいけません。
同じく座長予定だった方が、体調不良のため急遽変更。
三橋良子さん(百合ヶ丘地域生活支援センター)とタッグを組むことになります。
シンポジスト・座長が、顔を合わせるのは、朝一番の直前。
これも、まったく、ぶっつけ本番です。
それぞれ一家言、お持ちの方々なので、安心していますが…。
(^_^;)

退院・地域生活移行支援は、僕なりにこだわりのあるテーマなので。
少しでも、フロアから発言を引き出せれば良いなと。
当初、国が掲げた計画通りに、全然進んでいない訳ですし。
今年度から、国家予算、大幅にカットされた訳ですし。
広くは、街づくりにかかわってくる、大きなテーマですし。

二日目は、一般演題の発表があります。
大学の皆と取り組んできた「タイソク研究会」の報告。
これまでの調査データを踏まえて、一挙4題のエントリーです。
皆さん、気合い、入っています。
気合いは入っているんですが、やや空回り気味…。
一昨日、研究室で最後の打合せを行ったのですが…。
4人とも、お互い、スライド、まだ、できていません…(爆!)
昨日も未明3時まで、やってたんですが…。
今晩が勝負です!
(*_*)

辻脇邦彦総会事務局長、ごめんなさい!
事前にデータを送れなくて…。
当日、USBで持参するので、勘弁して下さいっ!
<(_ _)>



さ、パワポ、作ろう!
まだ、通信のレポート添削も残っているけど…。
来週締め切りの宿題も、実は4つあるんだけど…。
アジアウィークの国際会議も、数十メートル先でやってるんだけど…。
ブログ、やってる場合じゃないだろう!って…(爆!)
(>_<)



※画像は、青梅駅のバカボンのパパ。
 ゼミで施設見学に行ったときに撮りました~。

通信教育のレポート添削

2010年11月01日 10時39分59秒 | 大学という場所

僕は大学で、通信教育にもかかわっています。
精神保健福祉士の短期および一般養成課程です。
スクーリング講義では「精神保健福祉論」を担当しています。

講義を担当するということは、そのレポート添削も担当するということです。
このレポート添削は、ハッキリ言って、かなりの負担です。
10人、20人ならともかく、100人、200人となると、相当な労力を要します。

他の業務もあり、どうしても添削締切を守れず、今年から応援をつけてもらいました。
現在は「精神保健福祉論」のレポート添削を、3人で担当しています。
それでも、各回100人くらいのレポートに目を通さねばなりません。

レポートを読んで、評価点をつけるだけなら、まだ楽なのですが。
それぞれに、講評のコメントを付けなければなりません。
一人ひとりのレポートに、約300字程度のコメントを書いています。

レポートは、各回の選択テーマに即して、1200字程度で提出されてきます。
それを、ひとりにつき、だいたい15分くらいで読んで講評するようにしています。
それでも、10人分で150分、50人で750分…。

計算上は、50人でも12~3時間あれば、レポート添削は終了することになりますが。
諸々の業務もある中で、レポート添削に充てられる時間は限られており…。
結局、自宅に持ち帰り、深夜未明にしこしこやるしかありません。

しかも、実際には、ひとり15分で終わらないで、平均20分くらい…。
何回も読み直し、講評コメントをまとめるのに、30分以上かかるレポートもあります。
書いた学生に、何を、どう、どのように伝えるか、正直、結構悩みます。

適当にパターン化した講評を、コピペして済めば楽なのでしょうが。
ケースワークと一緒で、綴られている言葉は、それぞれ個別性がありますし。
結局、その人に向けての手紙を書くような形で、コメントをまとめる形になります。

講評コメントとはいえ、ひとりの人間から、ひとりの人間へのメッセージです。
それなりにPSWとして仕事をしてきた者として、そのレポートを読んで、何を思ったか。
なるべく率直に、語りかけるように、だいたい3つの点を書いています。

その人のレポートの主題を要約し、論理構成やオリジナリティなどの、評価できる良い点。
その人に、考えて欲しい課題や、掘り下げ不足な、改善が必要と考えられる点。
その人自身に、今後期待することや、具体的に学習が必要な点、という3部構成です。

それぞれの経験と個性をベースに、PSWとしての視座を獲得して欲しいと願っています。
限られた文字数でのメッセージですから、どこまで伝わっているか、疑問はありますが。
顔を合わせての指導ができないだけに、自分としては言葉を尽くしているつもりです。

通信教育科精神保健福祉士短期・一般課程の皆さん、どうでしょうね?
教員側の届けたい想い、伝わってますかね?
自宅での日々の地道な積み重ね、大変ですが、国試に向けて頑張って下さいね~!


※画像は、スクーリング時の交流会でのスナップ(7月16日)。
 まじめに講義している写真でもあれば、良かったんですけど…。
 いつも、飲んで騒いでいる写真ばかり…(^_^;)

※「この写真のネットアップは困る~(>_<)」という方、ご連絡下さい。
 (例えば、臑に傷有り、公安に画像流出するとヤバイ、等々…)
 早々に、画像は差し替えますので…。