PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

大学のセンセイの夕餉

2010年05月30日 17時09分26秒 | 日々の雑記
大学のセンセイも、結構頑張って、夕飯づくりにいそしんだりします。

最近は、息子らも夜いないことが多く、しばしば空振りで、おかずが残ってしまうこともありますが。
我が家では、これを「キャリーオーバー」と呼んでいます(笑)。

画像のこの日の夕飯は、和風と中華混合メニュー。
何がメインディッシュかわからない夕飯でした。

主食のご飯は、あさりの炊き込みご飯。
手前のは、自分ではとても作れない、市販のクリームソースの揚げ春巻き。
煮物は、京風がんもと筍と小松菜を、白だしで薄味懐石風に仕上げたもの。
大きな器に盛った、野菜炒めのように見えるのは、実はゴーヤチャンプルーです。
スーパーで安いゴーヤを見つけたので、豚バラ肉ともやしとニラを加えて、最後に卵をといで炒めたもの。
小鰺の南蛮漬けは、昔母がよく作っていたもので、ネギの辛みが絶妙です。
この中で一番高価なのは、実は一番奥の漬け物ですね。
小茄子も紅白のすずしろ大根も、デパートでグラム390円でした。
漬け物は、ものによっては本当に高いですが、美味しいものに出会えると幸せですね。

学校からの帰りにスーパーに寄り、家に帰って、小1時間で作りました。
時間をかければ、もっともっと凝ったものが作れるんでしょうけど。
平日の夜、仕事のある日は、これで精一杯ですね。
夕飯づくりは、キッチンで凄まじくフル回転で動き回って、バタバタと作ります(笑)。

今日はオフの日曜日。
昨夜、駅前のスーパーで安い牛すじ肉を買って来たので、それを使って…。
ジャガイモもニンジンもタマネギも、冷蔵庫に揃っているので…。
牛すじの肉ジャガか、
ビーフシチューか、
ハッシュドビーフか…?

グラム98円のすじ肉を、どんな料理に仕上げるか、今からワクワクします。
たまにはのんびり、圧力鍋も使って、ことこと弱火での料理も良いかと…。
あとは、バナエイエビを買って来てあるので、シーフードサラダでしょうか。
レタスもようやく安くなったのがうれしいですね。

以上、まったりと過ごす自宅から、携帯での投稿でした~。
すっかり気の抜けた、身辺雑記記事へのお付き合い、ありがとうございました。
(o^∀^o)

自立支援法「つなぎ法案」の行方

2010年05月27日 13時04分18秒 | 精神保健福祉情報

のんきに日々の身辺雑記を記していられなくなってきました。
色んな事が、急速に動いていて、何からどう書いたら良いのか…。
(ーー;)

昨年来、政権交代して、障害者施策全般にわたっての見直しが進んでいます。
内閣府の「障がい者制度改革推進会議」のもと、「総合福祉部会」が開かれています。
「障害者総合福祉法」制定に向けて、障害当事者を含めて議論が展開されている最中です。
今の障害者自立支援法は、2013年8月までに廃止することが、宣言されています。

でも、一方、現行の障害者自立支援法は、それまで3年半残っています。
「その間はどうするのか?」という懸念の声が、福祉現場や障害者団体から、ずっと上がっていました。
現行法の下での緊急対策と、新法を含めた将来像を、分けて議論をしていく。
きちんと当事者の意見を反映させて…、という話しでした。
少なくとも、1週間前までは…。
ところが、だいぶ雲行きが怪しくなってきました。
(ーー;)

ちょっと、この間の流れを、一度おさらいをしておきますと…。

5月18日、「総合福祉部会」の第2回会合が開催されました。
障害者自立支援法に代わる新法「障がい者総合福祉法」のあり方が、議論の中心です。
会合では、新法の制定までに必要な緊急対策案を、次回6月1日の会合で示す方針が確認されました。

「緊急対策案」は、新法制定までの当面の措置として行うものです。
総合福祉部会で指摘のあった「応益負担の廃止」などの意見が盛り込まれる予定です。
55人の委員が、当面の措置として必要とする意見は、すべて列記するという約束です。
6月7日に、障がい者制度改革推進会議がまとめる予定の中間報告書の別添資料として提出される予定でした。

総合福祉部会は、この緊急対策案の提出を終えてから、
6月22日開催の第4回会合以降、新法制定に向けた本格的な議論を開始する予定でした。
そして、来年夏までをめどに、内容を詰め、2012年の通常国会への法案提出を目指すというスケジュールでした。

5月24日「障がい者制度改革推進会議」は、制度改革の基本方針素案をまとめました。
2011年の通常国会で、障害者基本法の抜本改正を目指すそうです。
障害者差別禁止法(仮称)の制定も検討し、2012年度末までに結論を出すといいます。
関係省庁と調整した後、6月中にも基本方針を閣議決定する予定だと報じられていました。

内容として、盛り込まれているのは、以下のようなことです。
1.障害の有無にかかわらず、すべての子どもが地域の小中学校の通常学級に通うことを原則とし、親子が希望すれば特別支援学校にも就学できるようにする。
2.障害者雇用の義務対象に精神障害を加える。
3.バリアフリーの整備の遅れなどを改善するため、2011年に国土交通省が提出を検討している交通基本法案(仮称)に、移動の権利を明文化する。
4.政府が検討中の新年金制度で障害者の所得保障を検討する。
5.医師や看護師の配置が一般より少ない、精神医療政策を見直す。
6.障害の原因となる疾患や症状など、現在は主に「医学モデル」で決められているが、これを日常生活で行動が制限されている状況などを踏まえて、社会的側面からも判断するよう、障害者の定義の範囲を広げる。

この基本的な方向は、正しいと思います。
それは、それで、良いのですが…。
一方で、呆気にとられるような動きも急に進んでいます。

なんと、上の経緯を無視して(?)、国会内の与野党の駆け引きもあって、
急に、「障害者自立支援法改正案」と「つなぎ法案」が、議員立法で国会に提出されました。
(ーー;)

A.「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律案」
(第174回国会衆議院第6号法案)
B.「国等による障害者就労施設からの物品等の調達の推進等に関する法律案」
(第174回国会衆議院第12号法案)
C.「障害者自立支援法等の一部を改正する法律案」
(第174回国会衆議院第17号法案)
D.「障害者自立支援法の廃止を含め障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律案」
(第174回国会衆議院第23号法案)
※ 衆議院の議案一覧に載ってます→ http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_gian.htm

A.とB.については、この際良いのですが、問題はC.とD.ですよね?
主な内容としては、
1.福祉サービス利用の原則1割を自己負担する「応益負担」から、支払い能力に応じた「応能負担」に転換する。
2.発達障害を同法の対象として明記する。
3.障害程度区分によるサービス内容の決定前に、本人の希望を反映させる「セルフケアマネジメント」(仮称)の仕組みを導入する。
4.仕事などをしながら少人数で暮らすグループホームの障害者に対する、一定額の家賃補助するを助成を創設する。
5.重度の視覚障害者が外出する際に利用できる、新たな移動支援サービスを追加する。

法案提出の理由としては、
「障害者及び障害児が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるようにするための支援の一層の充実を図るため、利用者負担の見直し、相談支援の充実、障害児支援の強化等制度全般について所要の見直しを行う必要がある。
これが、この法律案を提出する理由である。」

昨年の通常国会で、麻生内閣(自公政権)が提出した内容と、ほとんど変わりません。
現在の鳩山内閣(民社国政権)側も、大筋で合意していて、与野党超党派での提出です。
厚生労働委員長が提案し、早ければ5月28日には衆議院を通過し、今国会で成立する見通しだそうです。

はて…(ーー;)?
そうすると、福祉部会で喧々囂々議論しているのは、何なんでしょうか?
夏の来年度予算概算要求編成に向けての、緊急対策の論議だけなのでしょうか?
障害者自立支援法改正案に、部会や推進会議の意見は反映されないのでしょうか?
当事者の意見を聞くのは、ポーズだけだったということになりかねません。

昨年、日比谷の野音に1万人を集めた「10・30全国大フォーラム」実行委員会が「緊急アピール」を出し、抗議しています。

法案作成・提出までの、当事者参画など手続きが、まったくなされていないこと。
この件に関して、与党と障害当事者・関係者の話し合いが全くされていないこと。
これまでにも与党からの提案は示さておらず、新聞報道等を通して採択の動きがあることを知ったこと。
内容も、昨年3月、旧政権下で政府提案として提出した法案とほぼ同じ内容であること。
谷間の障害者の問題の解決が先送りされていること、
移動支援や手話通訳・コミュニケーション支援事業など、市町村地域生活支援事業の問題も何も解決されていないこと。
また、障害者の自己決定を尊重しないサービス利用計画拡大の問題があること。
自立支援医療の応益負担の廃止が盛り込まれていないこと。

したがって、
「こうした当事者抜きの拙速な決定は決して許されない。
障がい者推進会議および総合福祉部会の議論を優先させるべきである。
私たち10.30フォーラムは、粘り強く同法案廃止を求め、運動を展開する。
『私たち抜きに私たちのことを決めてはならない』」と宣言しています。

障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会と
障害者自立支援法違憲訴訟弁護団も、緊急抗議声明を出しています。

障害当事者たちの主張の方が、正論であると感じるのは、僕だけでしょうか?
普天間基地移転問題と同様に、鳩山政権の甘さと脆さを露呈したような感じです。
このままでは、ダブルスタンダードどころか、二枚舌になってしまっています。
いったい、どうなっているんでしょう?

なんだか、訳のわからないまま、自分の頭を整理したくて、記事にしました。
永田町や霞ヶ関の政治状況等、詳しい方がいたら、補足解説お願いします。
だらだら、まとまらない冗長な文章を、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

※直接、上記の会議に出席している訳ではないので、事実誤認があったら、すみません。
 朝日新聞と毎日新聞ほか、5月21日付けと25日付け報道を参考にしてます。

PSW求人情報(4)

2010年05月26日 09時24分06秒 | PSWのお仕事

自治体公務員の福祉職採用が、もうすぐ締め切りですね(だいたい5月一杯)。
県では、埼玉県、茨城県、大阪府…えとせとら。
市では、静岡市、大阪市、平塚市…えとせとら。
来年度採用ではなく、なにやら急募の求人情報のお知らせが、いくつも溜まってるので、一挙に掲載します。

精神保健福祉士もあれば、社会福祉士のもあります。
地域の事業所もあれば、病院や診療所、社会福祉協議会もあります。
経験者限定の施設長採用の話しもあれば、産休代替で期間限定のものもあります。
人生色々、仕事も色々、ということでしょうか。

ひとつ、お願いとお断りです。
このブログは、基本的に、求人掲示板ではないので、情報はご自身で確認して下さい。
得られた情報を、正確に掲載しているつもりですが、間違いもあるかも知れません。
もしかして、掲載時点で、もう求人が充足して締め切られていたら、ごめんなさい。

今や随分たくさん、あちこちのサイトでPSWの求人情報もあるようですが。
どうも、なかなか求職希望者との情報アクセスが、うまくいってない気がします。
PSW協会などの職能団体のHPの求人情報は、会員でないとアクセスできませんし。
一昔前の方が、個人HPの掲示板などで、結構求人情報が載ってたような気がするんですけど…。

一般企業に比べると、どうしても福祉の世界は、狭い業界です。
求人数も、高齢者領域が圧倒的な割合を占めており、児童や障害者領域は少数です。
ましてや精神保健福祉領域の求人数は、全体の福祉の中の数%に過ぎません。
労働市場が狭く、情報流通も乏しいため、未だにクチコミが有効だったりします。

クチコミ情報を得るためには、まずはその世界に入って人脈を拡げるしかありません。
むしろ、どこの現場での経歴も、その人のキャリアになります。
キャリアが無いと、次の展開もないし、どこにもつながる術がありません。
あれこれの職場の条件よりも、まずは貪欲に「現場に入る」ことを目指した方が良いと思います。

かつて、大学出てもプータローで、3ヶ月限定の薄給産休代替PSWだった僕は、今そう思います。
PSWを目指す諸君、グッドラック!

※画像は、クローバー畑なんですけど…なんだか、わからないね?(爆)


★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

◆特定非営利活動法人 自立生活センター・立川

職種 福祉職(精神保健福祉士・社会福祉士が望ましい)
採用人数 1名
勤務地  自立生活センター・立川(JR立川駅南口より徒歩10分)
業務内容 精神障害者地域生活支援センターの業務、またはその補助
    (生活支援・グループワークの補助、電話相談の受付等の事務業務等)
雇用形態 産休代替
雇用期間 臨時雇用(4ヶ月以上~2011年9月30日まで)、試用期間1ヶ月
就業時間 9:45~18:30、木曜・土曜は11:15~20:00(休憩45分)、時間外なし
賃金  20万円(月額換算、月平均労働日数20日)
保険  雇用、労災、健康、厚生
応募資格 年齢・学歴不問、ただし精神保健福祉士・社会福祉士・保健師など
     精神障害者支援に関わる有資格者、就労経験のある方が望ましい
選考  随時、面接・書類選考
問い合わせ先 特定非営利活動法人 自立生活センター・立川
   〒190-0023 東京都立川市柴崎町2-10-16 オオノビル2階
   TEL 042-525-0879 FAX 042-521-3134(問い合わせ:10時~18時) 施設長:遠藤


◆医療法人柏水会 三軒茶屋診療所 

採用予定日  随時
勤務地  東京都世田谷区三軒茶屋2-19-16 三軒茶屋診療所内
業務内容  相談援助業務、その他窓口業務全般
雇用形態  正職員
雇用期間  常雇
就業時間  10時から18時まで
時間外   ほとんどなし
賃金形態  基本給20万円以上(年齢、経験により応相談)/月、食事手当:10,000円/月
     資格手当:10,000円/月、その他手当で30,000円ほど/月、通勤費:実費
     昇給:有、賞与:年2回(約5ヶ月分)平成21年実績
休日   完全週休2日制(日、その他一日)、夏期休暇(5日)、年末年始(5.5日)
保険   健康・労災・厚生年金・雇用、退職金制度:有
応募資格 精神保健福祉士資格所持者で実務経験を有する方
募集人数 1名
応募方法 電話連絡の上、後日面接をいたします。(写真貼付の履歴書をご持参下さい)
問合せ先 医療法人柏水会三軒茶屋診療所 (担当:佐藤)
     〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2-19-16  TEL.03-3421-7481


◆医療法人緑光会 東松山病院 

採用予定日 随時
勤務地  医療法人緑光会 東松山病院(埼玉県東松山市大谷4160-2)
業務内容 病院における相談援助業務
雇用形態 正職員
雇用期間 常雇
就業時間 8時30分~17時15分
時間外  月平均4時間
賃金形態 20万円~(基本給、勤勉手当等)/月、通勤手当 上限5万円/月、
     昇給有り、賞与年2回
休日   交体制(4周8休)、年間休日115日
保険   健康、雇用、労災、厚生、退職金制度有り(勤務3年以上)
応募資格 精神保健福祉士資格保持者(実務経験あれば尚可)
募集人数 若干名
応募方法 電話連絡の上、下記まで履歴書を送り下さい。後日面接日を通知します。
問合せ先 (医)緑光会 東松山病院 事務長:福島昌美
     〒355-0008 埼玉県東松山市大谷4160-2 TEL:0493-39-0303


◆特定非営利活動法人ミュー

職 種  ライフサポートMEW施設長 
採用予定日  2010年7月1日
就業場所  指定相談支援事業・地域活動支援センターライフサポートMEW (東京都武蔵野市)
業務内容  精神障がいのある人への相談支援・生活支援等
雇用形態  正職員
雇用期間  常雇
就業時間  9:00~17:00、12:00~20:00(交代制)
時間外業務  有
賃金形態  本俸204,000円~331,000円
手当  調整・施設長・住宅・資格・扶養・通勤
昇給  年1回、賞与:年3回(4.25ヶ月分)
休 日  週休2日 祭日・夏季・年末年始休暇
保 険  健康・労災・厚生年金・雇用保険・介護保険、退職金制度:有
応募資格  精神保健福祉士資格所有者、実務経験5年以上、新卒不可
      相談支援専門員資格、サービス管理責任者(地域)資格所有者希望
募集人数  1名
応募方法  履歴書、「精神保健福祉への思い」1,200字程度(書式問わず)を下記問い合わせ先へお送り下さい。書類選考後、面接のご連絡を致します。6月15日(火)書類必着、6月17日(木)面接
問い合わせ先  特定非営利活動法人ミュー(担当:山口)
     〒180-0013東京都武蔵野市西久保1-6-25 西川ビル401 TEL:0422-36-3830


◆社会福祉法人 浦安市社会福祉協議会

職 種  福祉専門職
採用人数  若干名
受験資格(以下のすべてを満たすこと)
(1) 昭和55年4月2日以降に生まれた者
(2) 社会福祉士の資格を有する者
(3) 普通自動車免許を有する者
※年齢制限の理由は、厚生労働省令の例外事由3号のイ「長期勤続によるキャリアを形成するための若年者の募集・採用による
試験日時
(1) 第一次試験 6月27日(日) 午前9時 適性検査、作文
(2) 第二次試験 7月 4日(日) 午前9時 面接(※第一次試験合格者のみ)
受験手続
(1) 提出書類 イ.履歴書(市販の既成用紙に写真を貼付)、ロ.資格証明書の写し
(2) 申し込み方法 提出書類イ、ロを下記により提出ください。
・6月1日(火)~6月15日(火)
・持参の場合は午前9時~午後5時まで(ただし土・日は除く)、郵送の場合は6月15日(火)までに必着のもの
・提出は浦安市社会福祉協議会事務局まで
採用日 平成22 年9月1日予定(ただし、6ヶ月間は試用期間)
勤務地 浦安市社会福祉協議会事務局
(浦安市東野1-7-1 総合福祉センター内)
給 与
(1) 月収 196,680円~(俸給+地域手当、年齢・経験年数により決定します)
(2) この他、通勤、住宅、扶養、時間外勤務、期末勤勉手当等の諸手当が支給要件に応じて支給
勤務時間・休暇
(1) 勤務時間 午前8時30分~午後5時(土曜・日曜日休み、週休二日制)
(2) 休暇 有給休暇として、年次有給休暇(年間20日間、9月1日採用の場合7日)及び結婚、忌引等の場合に与えられる特別休暇あり
問合せ先  浦安市社会福祉協議会
     〒279-0042 浦安市東野1-7-1総合福祉センター内 TEL047-355-5271


◆医療法人群馬会 赤城高原ホスピタル

職 種 精神科ソーシャルワーカー
採 用 常勤1名
勤務地 赤城高原ホスピタル(群馬県渋川市)
業 務 アディクション問題に関わるソーシャルワーク
給 与 大学新卒18万2千円
賞 与 5ヶ月(夏冬)
社会保険 あり
勤務日数 4週7公休
資 格 精神保健福祉士(必須、資格見込み可)
    嗜癖関連治療現場での経験者、思春期、トラウマ治療の経験者は優遇
応募書類 履歴書、応募理由、自己PR、連絡方法を明記の上、下記までメールで送付
   新卒者については、成績証明書、卒業見込み証明書等も添付
応募方法 病院のホームページ( http://www2.gunmanet.or.jp/Akagi-kohgen-HP/ )熟読の上、
     一度連絡来院の上、プログラムに参加して頂き、就職したいか決めて欲しい。
問い合わせ先 赤城高原ホスピタル
    〒379-1111 群馬県渋川市赤城町北赤城山1051 TEL 0279-56-8148  
    e-mail akagipsw@hotmail.co.jp(PSW直通)担当:PSW板倉康広


生まれて初めてのラジオ収録

2010年05月25日 19時15分34秒 | 日々の雑記
今日は、広辞苑の日だそうで…。
(それは、どうでも良いんですが…^^;)
今日、生まれて初めて、ラジオの収録に出かけて来ました。

溜池山王駅から4分、アメリカ大使館向い、ラジオNIKKEIで。
日本短波放送(ラジオたんぱ)が、いつの間にか変わったんですね?
(株式とか競馬とか、全然聞かないもんで…^^;)

依頼されたテーマは、「精神医療現場で“脱施設化”は進んでいるのか」。
「長期入院患者の退院を阻む要因と地域移行を可能にするヒント」を語れと…
(ん~、それ、わかってたら、もっと日本は変わってるのにね…^^;)

独演(ひとりでおしゃべり)で、内容はお任せしますと。
但し「尺」の関係で、16分30秒で語って欲しいと。
(お~、放送業界用語の「尺」を、初めてナマで聞いた~^^;)

16分半しゃべると言ってもね~、公共の電波ですからね~。
大学のゼミや、仲間内でおしゃべりしてるんじゃないんだから…。
(そう考えると、生放送のコメンテーターって、スゴイと思う…^^;)

しっかり、読む原稿をギリギリまでパソコン叩いて、用意致しました、ハイ。
行く地下鉄の中で、赤ペン持って、モグモグ口を動かして、読んでみて、時間計って。
(電車の乗客の皆さんの目に、どう映ったかは、眼中にない…^^;)

担当の方と挨拶して、打合せもそこそこに、本番…。
スタジオでひとり、密閉扉2枚閉められて、スピーカーで指示が出て…。
目の前のマイクに話す間も、テーブルの上の、時間を知らせるランプが順に点灯して…。
噛みそうになったり、生唾が溜まってきたり、咳をしたくなったり…。
結局、何も芸のない、ほとんど棒読み…。
なんとかかんとか終わってみたら、17分25秒……55秒超過!
(ダメじゃん…ー_ー;)

でも、いくらでも編集して詰められるそうなので。
頭抱えながら、原稿に、ボールペンでカットしても良いところを、書いて渡して。
録り直しなしの、一発OKで、勘弁してもらって。
(テイク1で済んだことで、自己評価…^^;)

よくよく聞いたら、担当者は「こころのボイスマガジンきっと元気+」も担当している人で。
パーソナリティーの広田和子さんも、このスタジオでいつも収録しているそうで。
このテーブル、このイス、このマイクで、広田さんが全国に発信してると知って驚き…。
あんなに自然に30分普通に話すって、なかなか出来ることじゃないと、今更ながら脱帽。
インターネットで視聴できるので、一度聞いてみて下さい。
(しかし、なんか、縁って、不思議ですね~^^;)

ラジオNIKKEIの医学情報主任、山崎さん。
スポンサーの総合メディカル株式会社の益田さん。
どうも、得難い体験の機会を頂き、ありがとうございました~。
少し緊張もしましたが、楽しかったです~。
(^_^)/~~


※ちなみに、今回のは、あくまでも収録です。
 放送は、かなり先の7月初旬なので、またご案内します。
 山崎さんに撮ってもらった写真、ちゃんと撮れてましたよ~(笑)

やっぱり本が好き?

2010年05月24日 10時07分57秒 | 日々の雑記

i-padの登場で、一気に電子書籍化が進むと予想されています。
本を出している出版社からすれば、確かに戦々恐々でしょうね。
紙への印刷物が、ディスク等のメディアに、とって替わるだけではないですから。
音楽CDの実売数が激減しているように、ダウンロードが当たり前になるでしょうし。
本という固形物が失われ、見えないデータが浮遊する世界になっていくのでしょう。

保管場所に困らず、いつでもどこでも読みたい本が読めるようになる。
本屋に行かなくても、ネット上でいくらでも新着書籍にアクセスできる。
バカにならない書籍代が安価になり、気楽にダウンロードできるようになる。
出版社という会社を通さなくても、誰でも文字にして発信できるようになる。
…そんな風に考えると、確かに一気に電子書籍化が進みそうな気もしてきます。

でも、一方で、本という価値は失われずに残るんだろうな、とも思います。
本というのは、単にデータを紙にプリントした印刷物ではないですよね。
本というのは、実に多くの人の関わりで製作されている、ひとつの作品です。
著者、編集者だけでなく、組版、装丁、製本、一冊作るのに実に多くの手間がかかってます。
書かれている中味はもちろん、実に良くできている、美しい本ってありますよね?

本に書かれている文字は、読む人のイメージを膨らませます。
活字の言葉に、読む人の生活経験が投影され、感情の琴線を揺さぶられることもある。
ネット上のメールやらブログやらは、どんどん言葉の意味が薄くなってる感じがあります。
自分にとって本当に大事にしておきたいものは、やはり形ある姿で残しておきたい。
手元に置いておきたい一冊、もう読まなくても捨てられない一冊って、ありませんか?

本に囲まれていれば、僕は幸せだった時期があります。
生まれて初めてしたバイトも本屋でしたし、学生時代最後のバイトも古本屋でした。
将来は、出版社の編集者になりたいと思っていた時期もありました。
でも、本を扱う仕事には、つかなくて良かったのかも知れません。
電子書籍化が進んで、本がどんどん無くなっていくのを見るのは、辛いと思います。

大学に職を移して良かったのは、自分の研究室が確保できたことです。
空間の確保って、誰にとっても切実なことですし、本の欠点は置き場に困ることですし。
読み終わった物でも、もう読まなくても、そばに置いておきたい。
そういった意味では、フロイドの言う肛門期を抜け出せていないのかも知れませんね。
本という形あるものの所有にこだわってる限り、僕は大して成長できていないのかも?

…でも、やっぱり本が好きですね(笑)


PSW求人情報(3)

2010年05月22日 11時41分52秒 | PSWのお仕事

専門職大学院に通う院生の3分の1は、現職継続しながらの長期履修生です。
逆に3分の2は、いったん仕事を辞めたり休職して、通っている人たちです。
したがって、卒業時には改めての仕事に就くことになります。
清水の舞台から飛び降りる決意で、1年間勉強もして、就活もしてだから大変です。

就職というのは、その時の縁というのもありますし。
よほど大きな社会福祉法人や医療法人だと、年間通じて求人を出しているところもありますが。
多くは一般企業と違って、特に専門職採用は、時期も限られていたりして。
求職している者と、求人側の情報のマッチングがすべてです。

日本社会事業大学の就職支援センターは、とても親身になって考えてくれています。
でも、やはり、自分でどれだけアクティブに就活に励むかが、成否を決めます。
経験者と言うことで優遇されることもありますが、高年齢になるとそれだけでハンデですし。
公務員への転身を果たした人も例年結構いますが、やはり苦労はしています。

ましてや、医療領域のソーシャルワーカーは、少数職種ですしね。
いくらでも引く手あまたの高齢者領域のケアワーカーとは違って、結構狭き門です。
採用枠が少ないがゆえに、競争もあります。
求人情報へのアクセスって、本当に大事になってきます。

今回、水沼明子さんから、MSW採用の求人情報を頂きました。
昨年、通信教育科の精神保健福祉士課程のスクーリング中に、喫煙所で知り合いました(笑)
卒業生から、こういった求人情報を寄せて頂けるのは、ありがたいですね。
PSWの求人ではありませんが、MSW目指している、バランス感覚の良い方、いませんか?

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

◆医療法人財団明理会 東戸塚記念病院 MSW急募
      http://www.ims.gr.jp/higashitotsuka/
勤務内容 医療福祉相談室の医療ソーシャルワーク業務
採用人数 正職員ソーシャルワーカー1名(欠員補充)
採用時期 2010年8月~
勤務時間 8:30~17:30
休日   日・祝・他1日(週休2日)、12/30午後~1/3、
     有休初年度10日、他 産休・育休・介護休暇等
給与   法人規定に拠る
賞与   2回/年 
昇給   1回/年     
希望条件 社会福祉士取得者・SW経験年数おおむね3年以上
提出書類 履歴書・職務経歴書・社会福祉士登録証(写)・
     作文「あなたの考える医療機関におけるソーシャルワークとは」 (書式・文字数自由)
提出先  〒244-0801 神奈川県横浜市戸塚区品濃町548-7
     医療法人財団明理会 東戸塚記念病院 総務課 副事務長 渡井宛
     *事前に水沼宛お電話ください。045-825-2111(代表)


※画像は、東戸塚病院ではなくて、大学の隣にある独立行政法人国立病院機構東京病院です。
 ごくまれにですが、ここの食堂に同僚とランチを食べに行きます。


PSW業務指針と用語の定義

2010年05月20日 09時04分50秒 | PSWのお仕事
PSW協会の構成員の方には、今週「議案書」が届いたと思います。
今回、約80ページの分厚い「議案書別冊」がついていますよね?
それが、先日の記事でご紹介した「精神保健福祉士業務指針(案)」です。
どうか、ぜひ、ざ~っとでも目を通して見て下さい。

「業務指針」作成委員会がスタートし、第1回会議を開催したのが2009年6月7日です。
報告書を提出し、理事会の討議に付されたのが翌2010年3月6日でした。
結局、委員会としての活動期間は、実質8ヶ月しかありませんでした。
既に前身の「提案委員会」がまとめた報告書がベースにあるとは言え、
この短期間に具体的な「業務指針」を成文化していく作業は、かなり無茶な日程でした。

土日を返上しての会議や、都心で終日缶詰状態で行われたワーキンググループなどもありました。
委員10人の熱意と使命感がなければ、本当に成し遂げられなかったと思います。
PSWとして各領域での経験を長くもつ委員たちの、精力的な取り組みに改めて脱帽です。

精神保健福祉士業務指針作成委員会のメンバーは、次の10人でした。
委員長  古屋龍太 (東京都、日本社会事業大学大学院) 
委 員  伊東秀幸 (神奈川県、田園調布学園大学)※担当部長
委 員  岩本 操 (東京都、武蔵野大学)
委 員  大石信弘 (静岡県、前・静岡市保健所)
委 員  大山 勉 (岐阜県、東海学園大学)
委 員  岡 順子 (東京都、新宿区勤労者・仕事支援センター)
委 員  木太直人 (東京都、日本精神保健福祉士協会)
委 員  田村綾子 (神奈川県、日立製作所神奈川工場健康管理センター)
委 員  廣江 仁 (鳥取県、社会福祉法人養和会F&Y境港)
委 員  山田恭子 (東京都、都立松沢病院)

せめて、もう少し時間的な余裕があれば、討議を深めたかった事柄は多々あります。
「提案委員会」が提起した、精神保健福祉士としての視点、理念、特性等についても、
新しいメンバーでの検証をもっと加え、更に深めたかったですし…。
各分野別の業務指針についても、地域・病院・行政についてはかなり議論を重ねましたが、
学校・産業・認知症については手つかずで、結局第1版に盛ることはできませんでした。
自らのポテンシャル不足もあり、本当に悔いが残ります。
でも、とりあえず、このまま提出して総会の議論にゆだねるしかありません。

「作成委員会」の成果として「用語の定義」に取り組んだことは、ひとつ成果と言えるでしょう。
まだまだ、あくまでも叩き台を示した、という段階ですけど…(36~44ページ)。
でも、なかなか専門用語として定義するまでには至らなかった言葉も、たくさんあります。
例えば、自己実現、回復、主体性、ピア、心理・社会的…(72ページ)。
PSWの価値そのものに直結する言葉ですし、哲学的な議論にも踏み込むことになり、本当に難しいです。

本来、専門職として使用する言葉は、きちんと定義され共有されていることが当たり前です。
定義が共有されていないと、言葉を発する人の背景や情感により意味はすれ違いますし。
議論をしても、堂々巡りとなってしまいます。
かつて誰もが学校で学んできたはずの言葉も、時代とともに変化します。
世代により、言葉は、新しい知見と実践を主張するようにもなります。

用語の定義としては、協会監修の『精神保健福祉用語辞典』(中央法規)もありますが…。
2004年の初版以来、内容の改訂もされてないので、内容は古くなっていますしね。
今後、精神保健福祉士養成校協会と合同で、検討していくことが必要でしょう。
協会に「用語の定義」に関する常設の委員会を設置することなども検討すべきと思います。

また、指針に止まらず、日常業務のマニュアルとなる「実務基準」の検討を始める必要があります。
医師や看護師等には、それぞれの臨床現場に即して「実務基準」がありますよね?
他の専門職種に互して、自らの専門性を堅持するためにも、やはり必要です。
また、後進の学生や若手に、精神保健福祉士業務の神髄を伝えて行くためにも、必要です。

ガイドラインをより具体化したマニュアルの作成は、これまた気の遠くなるような作業です。
でも、どこかの時点で始めないと、いつまでたってもできないですよね。
今回の指針作成が、PSWのスキル向上とコンピテンシー獲得への第一歩となればと思います。

そのためにも、素朴な疑問や、率直な意見を、協会に寄せて下さい。
この「業務指針」をテーマに、全国研修会を開催することなども、検討されているようです。
各都道府県の支部で、小規模な研修会を重ねることがあっても良いと思います。
「業務指針」のもつ理想と現実のギャップも、率直に議論すべきでしょう。

まだ若い精神保健福祉士という資格を、皆で育てていければと思います。
そのためにも、ぜひこの「PSW業務指針」を読み込んで欲しいと願っています。


幼い日、父と母と

2010年05月19日 09時06分56秒 | ブログのこと
このブログを開設して、410日。
5月17日、訪問者累積30000人を突破しました~!
同じく、ページ閲覧計は60000頁を突破しました~!

これも日頃の皆様のご愛顧のお陰、感謝感激雨あられ。(かなり古い?)
こんな不定期で、だらだら長いブログを、よくぞ覗きに来て頂いていると感謝です。
このスタイルはなおも続くでしょうが、どうか末永くお付き合い下さい。

恒例により(?)龍龍の画像をアップです。
たぶん3~4歳頃の、僕の誕生日の写真です。
前髪だけ御河童の、時代を感じさせる写真ですね。

未だに不思議なのは、この写真、どうやって撮ったのかということ。
緻密に計算された被写体の位置やアングルは、父親のアイデアでしょう。
家にあった古いアサヒペンタックスで、セルフタイマーで撮ったのでしょうか?

当時、僕の家族は、新所沢という街に住んでいました。
父親は、非常勤の仕事で食いつなぎ、定職はなかったようです。
母親は、団地の中で洋裁店を営んで、家計を切り盛りしていました。

僕は、クラスで一番背も小さく、やせっぽちでひよわで泣き虫な少年でした。
病気で幼稚園を休んでいて、お遊戯がひとりだけできず、立ち尽くしていたり、
小学校の運動会では、だいたいビリだったことを、覚えています。

人には長い固有の歴史があり、色々な想いを抱えながら生きている。
ブログが長続きしたら、そういった自分史も、書き綴ってみたいと思います。
融通無碍な「PSW研究室」を、これからもよろしくお願いします。


儚いものを知る場所

2010年05月18日 09時08分48秒 | 大学という場所

誰もが知っている、サン・テグジュペリの『星の王子さま』。
あの中に、「学者」が出て来ますね。
第15章、王子さまが6番目に訪れた星でした。
ヘンな仕事ばかりしている大人たちに出会って、王子さまの気が滅入っていた時でした。

学者は地理学者で、ものすごい数の本を書いていました。
でも、実際にあちこちに行ったことはなく、海も山も「知ることはできない」と言います。
「自分は探検家じゃないから、ぶらついている訳にはいかない。机を離れてはいかんのじゃ」と言います。
探検家から調査結果を聞いて、証拠を出させて、書き留めておくことが、自分の仕事だと。
そのうちなくなってしまう、「はかないもの」には興味がない、とも。
王子さまに、地球に行ってみることを勧めたのは、この学者でした。

一般的な「学者」のイメージって、そういう感じかも知れませんね。
専門のことには詳しいけど、どこか浮世離れしてて、偏屈なイメージ。
研究室の中に閉じこもっていて、自ら現場に赴くことは余りないイメージ。
調査研究や実験結果に基づいて、エビデンスのハッキリしていることしか言わないイメージ。

もちろん、社会福祉の世界にも、大学には偉い「学者」の先生がたくさんいます。
圧倒的に多くの大学の教員は、それぞれの専門領域の研究者として生きてきた人ですし。
深い探求に根ざした学術論文を多く著していなければ、大学の教員にはなれませんし。
いくら現場で素敵なソーシャルワークを展開していても、それだけで大学の教員になることはあり得ません。

でも、社会福祉は実践の学であるだけに、学問と現場との遊離は致命的です。
果たして、大学の教員は、社会福祉実践を教えてきたのか、今、問われています。
専門知識の伝授はされていても、専門職としての技能をどれほど深められているのか。
社会福祉学の教育はしてきたが、ソーシャルワークの教育はしてこなかったと言われるほどに…。

PSWの世界は、そういった意味では、同じ福祉系大学の中でも少し違う位置にあります。
精神保健福祉士が、だいぶ後発の、あとからできた資格であるということもあって…。

国家資格化された時、精神保健分野の福祉の教員は、ほとんどいませんでした。
現在150校を数える精神保健福祉士養成課程は、当時ひとつも無かったのですから。
たまたま大学の先生で、精神障害者福祉を専攻している人はいても、ごくごくわずか。
大学の世界では、PSWは、本当に変わり種のように捉えられていました。

国家資格化されて、あちこちに養成校ができて、教えられる教員が必要になりました。
でも、この領域での福祉を教えられる「学者」は、ほとんどいませんでした。
現場に勤めるPSWたちが、改めて大学院に通い学位を得て、順番に教員になっていきました。

12~3年前、「え?!あの人も教員になるの?」というようなことが続き、僕はビックリしていました。
先見の明のない僕は、PSWたちの相次ぐ転進に、ちょっと愕然としていました。
現場から、経験と力量のあるPSWがいなくなってしまう危機感もありました。
大学に教員として転職するということが、露骨な上昇志向にも思われ、むしろ眉をひそめていた感じもありました。

でも、今考えると、この一連の流れは、結果としてはとても良かったと思います。
それまでは、大学という所は、福祉現場から遠く離れた存在でしたし。
今は、実習生の受け入れを通して、現場にとって随分と身近な存在になりました。
大学と現場のゆるやかな連携や、コラボレーションしての取り組みも始まっています。

他の領域はいざ知らず、精神保健領域については、現場出身の教員が圧倒的に多いです。
現場のPSWたちが、大学で新天地を切り開いてきたとも言えます。
そして、当然、それぞれの学校で、極めて実践的な教育が為されています。
「学者」ではない、自らの臨床経験に基づく、実践家たちによる福祉実践教育の形が作られていきました。
他の分野よりも、理想的な教育体制が出来てきているとも思えます。

論文の数で評価される大学という場で、精神保健福祉は「学が浅い」と言われればそれまでです。
でも、血の通ったソーシャルワークを、経験知として伝えられる教員がいます。
各大学で奮闘している、現場PSW出身の教員たちと会って話すと、驚くほど明晰で勢いがあります。
これからの新しい大学の価値を、彼ら彼女らが築きつつある、と僕には思えるのです。

大学というアカデミックな場に、現場で格闘し苦労してきたことが反映される。
現場のPSWたちが、リアリティのある言葉で、生身の経験を後進に伝えて行く。
個々のユーザーとの関わりを通した、「はかないもの」の価値を大事に育んでいく。
大学を閉じた空間でなく、社会に開かれた、社会に密に関わる場にしていく。
大学を舞台に、現場の実践家同士が交流し連携して、新しい学問を創っていく。
遅れてきたPSWが、地域や当事者と協働して、大学の新しい価値と文化を創っていく。

「はかないもの」の価値を「知ることのできる」大学。
そんな大学を創っていきたいなと、最近思っています。


※画像は、箱根の「星の王子さまミュージアム」の地理学者。


研究室でお籠もりの日

2010年05月14日 18時32分05秒 | 大学という場所

東京は、すがすがしい5月の青空が広がっています。
少しひんやりとした穏やかな風が、青葉を揺らしています。
でも、冬型気圧配置で、青森や新潟では雪も降っているとか?
皆さんのところでは、どうでしょう?

今週の僕は、演習(1コマ90分)三昧の一週間です。

月曜日は「ソーシャルワーク面接技法」で、午後3コマ連続。
火曜日は「精神保健福祉援助演習」で、午後3コマ連続。
水曜日は「ソーシャルワーク基礎演習」で、午後3コマ連続。
木曜日は「全学教授会」(ちょっと違うか?)午後3時間連続。
土曜日は「事例研究(精神保健分野)」で、午後3コマ連続。

金曜日だけ、担当授業が無いので、今日は一日研究室にお籠もりです。

あれこれ返事もおろそかだったメールに、ようやく返信し、
今週中に提出しないと間に合わない、校正刷りに目を通し、
ようやく書き始めた気の進まない原稿を、ちょっと執筆し、
開けて確認しただけの郵便物の書類に、じっくり目を通し、
来週もある、3コマ連続×4回の、演習の組み立てを考え、
書類を書いて、ハンコを押し、コピーし、ファイリングし、
教務課と総務課に行き、入試広報課に行き、生協に寄って、
そんなこんなで、あっという間に一日が終わってしまい…。

大学に来てから、本当にデスクワークばかりの生活です。
体重は増えていないのに、ウェストは確実に増えています。
胸の筋肉が落ちて、重力で日々下がってきている感じです。

どこかで歯止めをかけていかないと、リンゴ体型のメタボに突入してしまいそうで。
生協の人からいつも「それだけ?」って言われる昼食しか、食べてないんですけど。
やっぱり、日頃の運動不足が良くないと言うことでしょう。
先日、執行委員入りを断ったけど、労働組合運動でもしましょうかね?
(これも、ちょっと違うか?(笑))

相変わらず、昼休み以外は学生の姿をほとんど見ることのない、静かな大学です。
素直で、真面目で、明るくて、賢くて、9割近くが福祉に進む、大学生たちです。
東京近郊、緑の林に囲まれた、平穏で、静かな、小さな、福祉系大学の一日です。
研究室でひとり、疲れた目に目薬をさしさし、パソコンに向かう教員の一日です。


精神保健福祉士のカリキュラム変更

2010年05月13日 14時14分56秒 | PSWのお仕事

精神保健福祉士のカリキュラム変更については、かなり情報が伝わっていると思います。
あちこちのサイトで、既に変更の要点については見ることができますし。
でも、実際には事ある毎に、学生だけでなく現場のPSWからも尋ねられます。
「いつから変わるんですか?」
「科目ってだいぶ変わるんですか?」
「実習時間とか、やっぱり増えちゃうんですか?」
「早くとっちゃわないと不利になるのでしょうか?」
確かに、これから受験の人にとっては不安でしょうし、基本的な改正の要点を、ここでまとめておくことにします。

「精神保健福祉士の養成の在り方等に関する検討会」が中間報告を出したのは、2009年11月です。
この中間報告書の中で、具体的なカリキュラム案が示されています。
その後、今年3月に最終案が示されています。
これで確定と言うわけではありませんが、ほぼこの線でいくのではと…。

■カリキュラムの見直しの基本的考え方は、
1.社会復帰の促進と地域生活を支援していく上で必要となる知識・技術を重点的に。
2.職域や求められる支援の拡大に伴う役割は、基礎的な知識を習得できるように。
3.相談援助に係るスキルを習得するための実習・演習の充実を図り、時間を増やす。
4.精神科医療機関での現場実習を必須に位置づける。

■具体的な変更内容は、
1.養成カリキュラムの総時間数 (講義科目+演習・実習) を現行の1110時間 → 1200時間とする。
2.「障害者に対する支援と障害者自立支援制度 」(30時間) を社会福祉士との共通科目として設定。
3.社会福祉士との共通科目である 「相談援助の基盤と専門職」、「就労支援サービス」、「更生保護制度」 の一部内容を専門科目の中に取り入れる。
4.精神保健福祉士に必要な知識・技術を柱とした科目体系に見直す。
5.専門科目の内容を充実・再編し、効果的な教育のために新たな科目を創設する。

■専門科目 は、次のように変更されます。
【現行科目】       → 【新科目】
精神医学         → 12.精神疾患とその治療 (60時間)
精神保健学        → 13.精神保健の諸課題と支援方法 (60時間)
精神保健福祉援助技術総論 → 14.精神保健福祉相談援助の基盤Ⅰ(30時間)
    〃        → 15.精神保健福祉相談援助の基盤Ⅱ (30時間)
精神保健福祉援助技術各論 → 16.精神保健福祉の理論と相談援助の展開 (120時間)
精神科リハビリテーション学→ 上の16に組み入れ
精神保健福祉論      → 上の16に一部組み入れ  
    〃        → 17.精神保健福祉に関する制度と福祉サービス (60時間)
    〃        → 18.精神障害者の生活支援システム (30時間)

今まで、やたら色々盛り込まれていた精神保健福祉論が16.17.18の三つに分かれ、
今度は、援助技術各論+精神科リハ+精神保健福祉論の一部が、16にすべて盛り込まれました。
「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」って、とんでもなく分厚い内容になりそうな…?

■講義科目(専門科目+共通科目)+演習・実習の新教育カリキュラムの全体像は…
【社会福祉士との共通科目】420時間
 1.人体の構造と機能及び疾病 (30時間)
 2.心理学理論と心理的支援 (30時間)
 3.社会理論と社会システム (30時間)
 4.現代社会と福祉 (60時間)
 5.地域福祉の理論と方法 (60時間)
 6.福祉行財政と福祉計画 (30時間)
 7.社会保障 (60時間)
 8.低所得者に対する支援と生活保護制度 (30時間)
 9.保健医療サービス (30時間)
 10.権利擁護と成年後見制度 (30時間)
 11.障害者に対する支援と障害者自立支援制度 (30時間)
【専門科目】390時間
 12.精神疾患とその治療 (60時間)
 13.精神保健の諸課題と支援方法 (60時間)
 14.精神保健福祉相談援助の基盤Ⅰ (30時間)
 15.精神保健福祉相談援助の基盤Ⅱ (30時間)
 16.精神保健福祉の理論と相談援助の展開 (120時間)
 17.精神保健福祉に関する制度と福祉サービス (60時間)
 18.精神障害者の生活支援システム (30時間)
【演習・実習】390時間
 19.精神保健福祉援助演習 (90時間)
 20.精神保健福祉援助実習指導 (90時間)
 21.精神保健福祉援助実習 (210時間)
 
社会福祉士の現行カリキュラム(2009年4月~)に比べると、科目数は一つ少ないです。
でも、総時間数1200時間は一緒ですね。
  
■今後の予定ですが、こんな感じでしょうか?
2010年秋頃 厚生労働省省令・告示を発出?
2011年1月 第13回国家試験
2011年4月 現行カリキュラムでの最終新学期
2011年年末 各出版社の養成テキスト続々と刊行?
2011年度中 実習指導者講習会を全国で開催?
2012年1月 第14回国家試験
2012年4月 新カリキュラムに移行
2012年初夏 新しい国家試験委員会が招集?
2012年度中 実習指導者講習会を全国で開催?
2013年1月 第15回国家試験(新カリキュラム)

新教育カリキュラムに移行すると、科目数が増えます。
受験生にとっては、国家試験の勉強の負担が増します。
養成課程をもつ学校にとっては、教員の負担が増えます。

もちろん、知識や技術習得の時間は増えるわけで、真剣に学ぶ人には喜ばしいのですが…。
受験資格を取得するまでの道のりは、ちょっと(?)険しくなります。

やはり、実習のウェイトが増えることの影響は、大きいでしょうね。
学生の実習日も増えますが、受け入れる実習先の負担も増えます。
実習先の指導者には、講習会受講が義務づけられます。
現職者で通信教育を受ける人たちは、実習時間の確保は頭の痛いことになりそうです。

精神保健福祉士の質の向上を図り、精神障害者ほかへの支援を手厚くする。
そのために、国家資格の養成教育カリキュラムを変更し、より専門職性を高める。
…国家資格創設以来の、大きな変革が、まもなく始まろうとしています。



※画像は、バス停を降りてキャンパスへ続く道(緑陰通り)。
 厳密に言うと、ここはもうキャンパス内です。


新しいPSWの業務指針

2010年05月10日 09時07分17秒 | PSWのお仕事

日本精神保健福祉士協会の総会&全国大会が、来月の6月3~5日、沖縄で開催されます。
今回の総会では、精神保健福祉士(PSW)にとって、ひとつ大きな課題があります。
「精神保健福祉士業務指針及び業務分類」の採択をめぐる議論です。

まもなく「総会議案書」とともに、この「業務指針」案が、会員(構成員)のお手元に届けられるでしょう。
結構な分量の文章ですが、ぜひまずざっとでも、目を通して頂ければと思います。
専門職としてのPSWが、自身の業務を、どう考えるかと言うことなので…。

PSWの業務指針としては、これまでも「精神科ソーシャルワーカー業務指針」がありました。
旧指針は、任意団体であった日本精神医学ソーシャルワーカー協会時代のもので、21年前(1989年)に採択されたものです。
当時は、地域の支援機関も乏しく、PSWといえば精神病院勤務が当たり前でした。
改訂作業に着手し、新たに指針を作成しなければならなくなったのは、時代遅れの古いものになってしまったということに尽きます。

旧指針では、現在のPSWの活動領域の拡がりを、もはや包摂できなくなっています。
1997年の精神保健福祉士法制定による国家資格化により、PSWの社会的認知と活動領域は一気に拡がりました。
精神保健福祉士の国家資格登録者は現在4万人を超えています。
旧指針が前提としていた、医療機関に所属するPSWの割合は年々減少しています。
PSWの先達らが、国家資格化以前から積み上げてきた歴史的経緯を踏まえつつ、時代に即した業務指針を創り上げていく必要に、協会は迫られていた訳です。

新しい指針の作成作業は、2006年8月に設置された「業務指針提案委員会」に始まります。
委員長は聖学院大学の相川章子さんでした。
委員会は合宿など行いながら、倫理綱領をベースにPSW業務の検証作業を行いました。
おおよそ1年半にわたる議論を経て、新しい業務指針の骨格が提案されました。
全米ソーシャルワーカー協会の業務指針なども参考にされています。
本文をじっくり読むと、委員の皆さんの苦労と熱い想いが伝わってきます。

これを受けて2009年3月、新たに「業務指針作成委員会」(委員長:古屋龍太)が発足しました。
提案委員会報告をベースに据えながら、PSWの現場の実務に照らして一部構成を組み替え、業務指針として整理しました。
昨年6月の静岡大会での承認を受けてから、実質わずか8ヶ月間での、集中的な作業となりました。
十分とはとても言えませんが、タイトな日程の中で最大限の努力はしてきたつもりです。

業務指針は、常に業務の実態から導き出された、専門性の到達点を示すものです。
同時に、指針は、専門職種として目指されるべき目標と方途を示すものです。
指針はあくまでも「ガイドライン」であって「マニュアル」ではありません。
実務に即した「PSW業務マニュアル」と称するものは、今後さらに広範な実践現場の意見を踏まえながら構築されていくと思います。

この指針案に記されている内容は、今後、各地のPSWの実践を通して検証されることになります。
協会構成員の議論を経て、今後改訂されていくことを前提としている、「第1版」です。
この指針が、現時点における暫定的なまとめであることに、留意して欲しいと思います。

PSWの方には、この指針の本文中に盛り込まれた一言一句を、ぜひ吟味検討して欲しいと思います。
そして、より時代状況に即した指針の作成に、協力して欲しいと思います。
どんな小さなことでも良いから、意見を寄せて欲しいと思います。
正直言って、残念ながら、本当にまだまだ不十分な内容です。
熱い議論を経て、この指針が「第2版」「第3版」とバージョンアップしていくことを願っています。

この指針案の提出をもって、業務指針作成委員会は一旦その任を解かれます。
議論は協会全体、PSW全体に引き継がれていくこととなります。
この指針が、それぞれの現場で奮闘しているPSWにとって、文字通りなにがしかの「指針」になればと願います。

残念ながら、沖縄の大会には、委員長である僕自身は大学の公務や授業が重なり、行けそうもありません。
協会常務理事の木太直人や担当部長の伊東秀幸さんに、総会での提案と質疑討論を委ねざるを得ません。
願わくば、新しい指針案を叩き台に、ポジティブで建設的な議論が展開されることを祈ります。
沖縄大会に参加されるPSWの皆さん、どうかよろしくお願いします。



目標7万2千人の退院は?

2010年05月07日 18時35分39秒 | 精神保健福祉情報

精神障害者の退院促進・地域移行支援を語る時に、必ず出てくる数字があります。
7万2千人という社会的入院者の数です。
「何人と覚えておけば良いんでしょうか?」という国家試験の受験生がいます。
「なんか、ころころ公表される数字が変わるよね?」と困惑した表情の人もいます。
「あの7万2千って数字は、どこに行っちゃったの?」と揶揄する声も聞かれます。

最初に7万2千人という数字が表に出たのは、2002年でした。
厚生労働省障害者施策推進本部による「受け入れ条件が整えば退院可能な入院患者(いわゆる「社会的入院者」)」の推計値です。
以後、「7万2千人」は、多くの場で繰り返し語られてきました。

この時、厚生労働省は「10年間で退院・社会復帰をめざす」と、高らかに宣言したのですが…。
もう、2010年度に入っていますが、どうでしょう?
2008年度末時点までの統計で、たしかに全国で2029人は退院しましたが…。
あと、7万人は、どうなるんでしょう?

2004年に出された「精神保健医療福祉の改革ビジョン」。
ここでは、約7万人を今後10年間で地域移行させると明言しました。
精神科病床の機能分化を進める、
精神障害者の地域生活支援策を強化する、等々により、
社会的入院者の退院促進を図るとした「改革ビジョン」は、関係者の注目を集めました。
そして、大きな議論を呼び起こしました。

そもそも「社会的入院者」とは、どのような方でしょう?
病状としては退院が可能な状態であるにもかかわらず、受け入れ条件が整わない等の社会的な理由により、入院継続を余儀なくされている患者のことをさします。
当初の約7万2千人という推計値は、1999年の患者調査をもとに公表されたものです。
その後2002年調査により、入院患者数32万9千人のうち6万9千人(21.5%)と下方修正されています。

一方、2006年の障害者自立支援法に基づいて、都道府県および市町村に障害福祉計画策定が義務づけられました。
この過程で、2011年度までの削減目標設定が課されました。
でも、自治体によっては、この数字を提示していないところもあります。
入院1年未満の者を省いたために、社会的入院は更に絞り込まれました。
全国累計4万9千人が「受入条件が整えば退院可能な患者数」(推計値)とされました。
これにより、国全体としては2011年度末までに、そのうち3万7千人を地域移行させることを目標に掲げるに至りました。
最初に謳われた「7万2千人の退院目標」は、半分になってしまいました。
それにしても、来年度末までに、3万人退院できるのでしょうか…?

一方、2003年の日本精神科病院協会の調査では、同様の患者数は3万8600人と推計されていました。
協会の会員病院を対象とした調査で「そんなには社会的入院者はいない」という結論でした。
当初両者の数字には大きな開きがありましたが、国の数値がどんどんトーンダウンしてきたせいか、帳尻が合ってきています。

かたや、7万人という推計は低すぎる、という意見もあります。
入院患者の3分の1(約11万人)は本来退院可能でありながら施設症化した長期在院患者群であるという報告もあるくらいです。
僕自身も、どんなに低く見積もっても、最低限それぐらいはいると思います。
少なくとも、僕が見てきたあちこちの精神科病棟にいる方を拝見する限りでは…。
広田和子さんは、先日の総合福祉部会で「20万人は社会的入院」と言ってました。

もっとも、退院ができる、できないという判断は主治医の裁量にゆだねられています。
残念ながら、何か、客観的な基準や指標がある訳ではありません。
主治医が「退院可能」と言えば退院可能ですし、「退院不可」といえば退院不可です。
もちろん、医学的に患者の病状を評価してのことですが、あくまでも病状評価によるものです。
社会的入院と言われる、「社会的」な側面での視点は乏しいように思えます。
退院して地域生活に移行できるかどうかは、環境要因によるところが大きいのが事実です。
やはりソーシャルワーカーによる評価や、環境調整の視点が必要でしょう。

巣立ち会の田尾有樹子さんによれば、「退院した患者さんに聞けば一番確実」だと。
主治医が難色を示しても、退院患者が「あの人は退院できる」と言う人は、退院して、地域でやっていけるそうです。
「病気が良くなったら退院じゃなくて、退院すると病気がよくなるね」
べてるの家の発言は示唆に富んでいます。
(『退院支援、べてる式。』医学書院、2008年)

現在の入院患者の在院期間別の構成割合を見ると(2005年患者調査)、1年未満は35%に過ぎません。
10年以上が23%に達しており、全入院患者の65%が1年以上の長期入院者です。
長期在院者がイコール「社会的入院者」では、決してありません。
病状の不安定さや、環境要因だけではない、多くの問題があるのは事実でしょう。
でも、長期にわたる入院生活による施設症化により、社会生活能力の著しい低下をきたした多数の入院患者が存在するのも事実です。
少なくとも、日本以外の国では、地域で当たり前に暮らしている人たちが、この国では入院したまま歳をとっていきます。

2009年9月に公表された、あり方検討会の最終報告書「精神保健医療福祉の更なる改革に向けて」では、社会的入院者は増えています。
2005年患者調査をもとに、約7万6千人(23%)となっています。
今後も、こうした推計値は、色々な数字が取り沙汰されることでしょう。

でも、どんな数字が掲げられようとも、入院患者が大きく変わっている訳ではありません。
棺桶に入っての死亡退院でなく、仲間と支援者に迎えられての精神医療サバイバー(生還者)を、どのように増やして行けるのか…。

目標とされている2011年度末まで、あと1年と10ヶ月です。
退院・地域移行支援事業の真価が問われてきています。

ブログランキングって?

2010年05月06日 18時52分16秒 | ブログのこと

先週から「ブログランキング」というものを、左に表示しています。
これは、プロバイダーのgooのサービスメニューのひとつです。

閲覧数(PV)と訪問者数(IP)によってカウントしているようです。
その日のカウント数が、10000位以内に入るとランキング入りするそうです。

この記事を書いている日は、7013位でした。
今までで一番上位にカウントされたのは、4月28日の4732位でした。

このランキングは、何を分母にしてのランキングかということが気になります。
母数は、日々増えていて、5月1日現在で1403026となっています。

140万以上あるブログのうち、アクセス数が1万位以内ということのようです。
芸能人ならともかく、なかなか光栄なことと言えそうです。

でも、ブログ数140万という数は、なんの数字でしょうね?
ちょっと気になったので、調べてみました。

2007年に日経ネットは、日本国内のブログ開設数1354万件と報道しています。
日本国民10人に一人が、ブログを開設しているという記事です。

2008年には、総務省が、国内ブログ総数1690万件と発表しています。
記事総数13億5千万件、データ容量は42TBに達するといいます。

但し、休眠状態のものや、一人でいくつも開設しているブログも多数あります。
また、それ以上にネットユーザーを誘導する、いわゆるスパムブログも多数あります。

「ブログファン」というところが、日本の主要プロバイダー21社の統計を公表しています。
一ヶ月に1回以上更新されているブログ(アクティブブログ)数を比較すると…、

1位 アメーバブログ    142万件
2位 FC2ブログ      42万件
3位 Yahoo! ブログ     25万件
4位 livedoorブログ     17万件
5位 JUGEM         13万件
6位 Seesaa ブログ     11万件
7位 goo ブログ       11万件
8位 ヤプログ!       10万件
9位 楽天ブログ       10万件
10位 ココログ         6万件

2010年度末時点のアクティブブログは、合計約300万弱になります。
毎週のアクティブブログ数は、この3分の2くらいの数になります。
毎日のアクティブブログ数は、その3分の2くらいの数になります。

それでいうと、ブログランキング140万人中第何位というのは、結構正確な数字かも?
この日本全国で、約140万人の人が、日々ブログを更新しているんですね。

ちなみに、僕がやってる、このgoo でいうと、アクティブブログ数はこんな感じです。
2010年4月は、 109413件
4月12~19日は、 73094件
4月の30日は、   28198件

ランキング入りすることや、順位を上げることを自己目的化するつもりは、毛頭ありません。
数字は励みにはなりますが、心のこもったコメントが、やはりうれしいですし。
でも、この「PSW研究室」が、多くの方に読んで頂けていることは、心しておきたいと思います。
訪問して頂いている皆さんに感謝して、今後も、なるべく長く続けたいと思います。
どうぞ、末永くおつきあい下さい。


【注記】
※数値は、ブログ総合情報サイト「ブログファン」(http://www.blogfan.org./)によります。
 ただ、すべてのプロバイダーを網羅した数字ではありません。
※なお、上記の数字は、だいたいの数です。月によって随分違いますので。
 それに、これには、その後爆発的に増加しているミクシィやツイッターは入っていません。
 むしろ、SNSやミニブログと呼ばれるものに、ユーザーは移行していると思います。
※それにしてもアメーバブログ、すごいですね。
 3年前の28万件→142万件に増えて今ではダントツの1位です。
※また、Webアナリストの市嶋泰樹さんのブログを、だいぶ参考にさせて頂きました。
 ありがとうございました。


連休まったりレポート

2010年05月03日 03時18分56秒 | 日々の雑記
GWです。
グループワークではありません。
ゴールデンウィークです。
世間様並みに、うれしい5連休です。
本当は、やらなきゃいけない宿題もあるんですが~。
この際、しばし仕事は忘れさせてもらって…(笑)

( ̄∀ ̄)

こんな時こそ、毎日ブログの更新に励めば良いんでしょうが。
自宅のパソコン、ネットにはつながっても、なぜだかログインができなくて。
なので、この間、いつもブログの記事は、夜中に家で書いて、翌日大学に行ってからアップしています。
この記事は、携帯でしこしこ打っています。

f^_^;)

連休といっても、ふだんできないでいる家事がたまっていたりして…。
昨日(5月1日)は、家事で追われた1日でした。

(゜∀゜;ノ)ノ

まずは朝起きて、家族4人分の朝食作り。

焼き鮭
味噌汁(シメジに長ネギと豆腐を赤出しで)
サラダ(レタスに水菜、キュウリ、ゴボウ和え、カリカリベーコンをシーザーサラダドレッシングで)
煮物(小松菜と厚揚げとシラタキを白だしで京風に)
たたきキュウリ(ゴマ和えドレッシングで)
納豆(生卵に分葱を刻んで)
切り干し大根
山菜和え
たくあん
キムチ

最後の4品は、前日スーパーで買ってきた市販のものですが(3割引き♪)
あとは、きちんと手作りです。
ご飯以外に、おかず10品♪
結構、マメでしょう?(笑)

(o^∀^o)v

家族の朝食後、息子らはバイト等に出かけ、食器を洗って、掃除。
リビング、廊下、階段、寝室、洗面所等、一部雑巾がけも。
その後、懸案だった衣替え。
もうさすがに毛糸の冬物はしまって、夏物のTシャツやポロシャツを出して。
この際、資源物に出すもの、さんざん迷って袋に詰めて。
冬物のジャケット等を抱えて、駅前の安いクリーニング店まで行って。
携帯に連絡のあった和歌山の川口さんと、歩きながら学会発表の話しをして。
家に帰ってから、小さな庭の雑草を抜き…。

(¬з¬)

軽く、昼食を済ませて、30分くらい、ソファに横たわって、テレビをボーっと眺め。
それから、車で所沢の西武百貨店に出かけ。
プロペ通りをぶらぶら歩いて、ダイエーまで行ってから、また駅前の西武に戻り。
たまたまやっていた北海道物産展をのぞいたら、あれこれ試食をすすめられ、
話芸とも言うべき、口達者な年配の売り子に口車に乗って、余計な買い物をしてしまい。
夕飯は、もういい加減に、蟹イクラ弁当とカキ弁当で済ませることにしてしまい。

帰宅して夕飯食べて、テレビ見て、風呂に入って、パソコンに向かい。
結局、夜更かしして、午前3時に寝ました。

(≧∇≦)


今日(2日)は、9時に起きて、また昼食作って…。
日中は吉祥寺まで出かけて、軽くランチを済ませて、バウスシアターで映画「フローズンリバー」を見て。
映画終わったところで、ばったり精神科医の浜野さんご夫妻に会って立ち話をし…。
買い物して、電車に乗って帰って、夕飯を作り、テレビを見て、風呂に入って…。
詳細は省略します。
(≧ε≦)


そんなこんなの、僕の連休です。

あ、また、午前3時になってしまいました。
携帯は、やはり時間がかかります。
まったりとした、僕の日常生活のレポートでした。
おやすみなさい…。
(-.-)zzZ