PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

地域移行・地域定着支援事業の存続要望

2012年08月22日 18時58分08秒 | 精神保健福祉情報

長期在院精神科患者の地域移行・地域定着支援は、この4月から個別給付化されました。
その単価設定等については、以前このブログでも紹介させて頂きました。

4月以降、どうなったかというと、危惧されていたことが明らかになってきています。
個別給付化ではカバーできない事柄について、ハッキリ支障が生じていると言えます。

個別給付の前提は、利用者の「退院したい」という意思に基づく契約です。
「退院したい」と誰もが言える環境なら良いのですが、現実には難しいのが実情です。

長期在院されてきた方の多くは、退院に大きな不安を抱えてらっしゃいます。
10年、20年、30年と入院していれば、外の世界に戻ることは浦島太郎の心境でしょう。

患者さんご本人が「退院したい」という一言を口にするには、大きな勇気がいります。
本人が「退院したくない」と言うんだから仕方ない、というのが病院職員の言い分でした。

退院支援の第一歩は、ご本人が「退院したい」と思って頂けるかが大きな鍵になります。
各事業所は、そのために精神科病院に通い、多くの患者さんとかかわりを持ってきました。

しかし、その第一歩を踏み出すためのかかわりが、個別給付では報酬の対象になりません。
入院患者さんに熱心にかかわればかかわるほど、事業所の持ち出しになってしまいます。

しかも、多くの精神科病院は街中にはなく、都市の周辺部にあります。
遠隔地に出かけての支援は、多くの時間と労力を要し、ボランティアには限界があります。

また、個別給付化により、地域移行支援は国や自治体が取り組む事業ではなくなりました。
個別の一事業所の一業務に過ぎなくなり、収支を合わせるのが難しくなりました。

退院をこころよく思わない精神科病院からすれば、協力する義務は何も無いわけですから。
これまでの事業協力体制ができている一部の病院だけが、対象ということになって来ます。

従来は、事業所による直接的な支援と別に、広域コーディネーターも配置されていました。
病院とコンタクトをとるそのコーディネーターも、事業仕分けの対象となりました。

長期在院患者の地域移行に熱心に取り組んで来た各事業所は、苦境に立たされています。
退院できる人はたくさんいるはずなのに、やればやるほど赤字になりかねません。

そんな事業所の背景や想いもあってでしょうか?
今度のリカバリーフォーラムでも、地域移行の分科会は一番の事前申込数になっています。

既に会場キャパいっぱいの150名の事前登録があり、とてもありがたく感謝しています。
ただ、150名でどのようにグループワークを行うのか、主催者としては頭の痛いところです。

そんな状況の中、日本精神保健福祉士協会は、ひとつの要望書を国に提出しました。
地域移行・地域定着支援事業の継続を求めるもので、8月17日厚労省に手渡されました。

地域体制整備コーディネーターを改めて存続させ、地域移行支援の仕組みを作ること。
指定一般相談支援事業所が活動しやすいように、病院と地域を結ぶシステムを作ること。

地域体制整備コーディネーターの位置づけや働きも、自治体により様々です。
コーディネーターを配置しただけでは、大きく事態が好転しないのも事実でしょう。

しかし、地域移行支援活動の失速は、精神科病院で亡くなる方を増やすだけです。
今や65歳以上の高齢者が入院患者の半数を占める精神科病院は、待ったなしの状況です。

本来入院している必要のない患者さんに、地域に出て自由に生活をしてもらうこと。
そのために必要な支援とは何か、個別給付化の中でどのような取り組みが必要なのか。

リカバリーフォーラムの中で、ピアサポーターの方々と真剣に考えたいと思います。
参加される皆さまには、積極的かつ具体的な問題提起を、ぜひお願い致します。


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◆日本精神保健福祉士協会の「地域移行・地域定着支援事業継続に関する要望書」◆


表題 精神障害者地域移行・地域定着支援事業の継続に係る要望等について(お願い)
日付 2012年8月17日
発翰番号 JAPSW発第12-146号
発信者 社団法人日本精神保健福祉士協会 会長 柏木 一惠
提出先 厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部長 岡田 太造 様

時下、ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。
平素より、わが国の精神保健医療福祉に関する諸制度施策の発展充実にご尽力をいただいておりますことに敬意を表します。
また、本協会事業に格別のご理解、ご協力を賜り、深く感謝申しあげます。

さて、貴省におかれましては、「精神保健福祉施策の改革ビジョン」で掲げた「入院医療中心から地域生活中心へ」の理念に基づき、2006年度より精神障害者退院促進支援事業を実施してこられました。
今年度には地域移行・地域定着支援が相談支援事業の一類型である地域相談支援として個別給付化されましたが、地域相談支援を補完する形で補助事業である精神障害者地域移行・地域定着支援事業(以下「本事業」という。)は継続されております。

これまでの本事業の取り組みにより、地域の資源や支援体制が徐々に整備され、精神科医療機関のみで社会的入院に至っている長期在院者の退院支援を行うことの限界を超え、自立支援協議会等を活用して地域全体で地域移行支援への取り組みがようやく推進され始めてきたところです。

個別給付化された地域移行・地域定着支援の本格的な推進には、制度移行に関する十分な周知と支援実施体制が求められるところ、本格的な取り組みを前に、本事業が2012年6月14日の貴省における行政事業レビューの対象となり、「抜本的改善が必要」とされました。
このため、地域移行・地域定着支援に携わる多くの関係者は、本事業の行方について大変な困惑と危惧を抱いております。

つきましては、下記の通り、要望と意見を申しあげますので、ご高配のほどお願い申しあげます。




【要 望】
補助事業である「精神障害者地域移行・地域定着支援事業」を継続してください。

地域相談支援が十分に機能するために、以下の3点の体制が整う必要があります。
 1)すべての入院患者に地域相談支援の情報が確実に届けられること。
 2)病院に地域の支援者が定期的に入ること。
 3)市町村や指定一般相談支援事業者が病院と連携して、精神障害者への地域移行支援を行えるようになること。
このため時限的措置として、都道府県や政令指定都市が本事業(地域体制整備コーディネーターを配置し、自立支援協議会における地域移行支援・定着支援に関する部会等を設置し、ピアサポーターの活用を推進すること)を継続する必要があります。

【理 由】
1.すべての入院患者が、希望すれば地域相談支援を利用する権利があることを、精神科病院と入院患者に周知するために、その役割を担う地域体制整備コーディネーターが必要です。

○精神障害者の地域移行支援・定着支援が促進されるためには、入院中の精神障害者が自分の望む暮らし方について相談できる一般相談支援や計画相談支援を活用し、サービス利用計画のもと、地域相談支援を利用できる必要があります。
そのためには、相談支援に関する制度や利用の仕組みに関する情報が、すべての入院患者に届けられる必要がありますが、現状ではその仕組みと実施責任の所在が明確ではありません。


2.地域移行支援・定着支援を促進するためには、地域内のあらゆる機関や制度間の物的・人的連携および調整が欠かせず、その役割を担う者として地域体制整備コーディネーターが必要です。

○わが国において社会的入院が長く解決せずに現状に至っている歴史から、医療機関内の取り組みだけでは困難かつ限界や制約を抱えることは明らかです。
地域の側から、街の暮らしや支援に関する情報を入院患者はじめ医療機関従事者に届け、患者の退院及び地域生活への意欲を喚起することや、交流や体験の機会を提供していくことが必要です。
現状を乗り越えるためには、地域内の総合的な支援環境整備が喫緊の課題ですが、各種制度や機関が縦割りであることの現状と弊害等に対しては、地域移行推進員など個別支援の人員配置のみでは解決に至りません。

○貴部精神・障害保健課調べ2010年度実績によれば、地域体制整備コーディネーターの活動内容において、連携や調整は、精神科病院・関連施設との間で21%、地域生活野関連機関間で15%、行政機関との間で15%とあり、全活動の52%が連携や調整に充てられています。

○一方、行政事業レビューでは、地域体制整備コーディネーター配置と退院者数との相関関係から事業効果が不明確とのことでした。
しかし、地域体制整備コーディネーターの役割は、病院への働きかけ、市町村への支援、事業所への支援、圏域をまたがるケースへの調整、ピアサポート活動の推進、圏域課題の解決への助言や人材育成に関する研修企画等となっております。
ついては、働きかけ対象の取り組み姿勢や意識、仕組みなどの変化、取り組み活動実態などを指標とした効果測定をすべきです。
退院者数を中心に検証することは妥当性に疑問があります。
量的効果以上に、当面は、活動内容の質的効果の蓄積の推移を見守り、当該効果の生じている地域事例等を普及する期間や方法を持つべきと考えます。
未だ、全国的に事業普及がなされていない現状の分析と、検証の適切な方法や期間の設定がむしろ必要です。


3.どの地域においても質の高い地域相談支援のサービスが受けられるようになるまで、国の責任に基づき都道府県等が配置する地域体制整備コーディネーターによる指定一般相談支援事業所への助言指導が不可欠です。

○医療機関の自助努力によっても退院に至らない実態には、様々な困難な要因が存在します。
一方、指定一般相談支援事業所の量的質的整備は不足しているのが現状です。
入院患者の意欲喚起をはじめ、円滑な地域相談支援が医療機関と諸機関の連携のもとで実施されるためには、当面、地域体制整備コーディネーターの助言が必要です。
貴部精神・障害保健課調べ2010年度実績によれば、地域移行推進への助言指導が24%、研修・シンポジウムなどの企画調整等、人材育成や普及啓発活動が30%強となっています。


4.立ち遅れた精神障害者支援施策の充実強化の観点から、精神障害者地域移行・地域定着支援事業は、廃止や縮小の方向での見直しではなく、むしろ拡充すべきものです。

○本年6月に障害者総合支援法案を審議した衆・参両議院厚生労働委員会において、「精神障害者の地域生活を支えるため、住まいの場の整備、医療、福祉を包括したサービスの在り方、精神障害者やその家族が行う相談の在り方等の支援施策について、早急に検討を行うこと」との付帯決議が採択されました。
さらに、成立した障害者総合支援法の附則第3条には、検討規定として「全ての国民が障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、障害者等の支援に係る施策を段階的に講ずるため、この法律の施行後三年を目途として、第一条の規定の改正後の障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第一条の二に規定する基本理念を勘案し、(中略)精神障害者および高齢の障害者に対する支援の在り方等について検討を加え、その結果に基づいて所用の措置を講ずるものとする。」とされました。
つまり、精神障害者に対する支援は未だ不十分極まりない状況にあります。


【意 見】
各都道府県・政令指定都市において、精神保健医療福祉施策を推進していくための、施策横断的な官民協働チームを設置し機能させることが必要と考えます。

【理 由】
立ち遅れた精神障害者の地域生活支援の推進を図るためには、住宅・医療・介護・福祉・雇用・教育など、精神障害者が利用する多領域の支援に関する法制度諸施策間の連携調整、整備拡充が不可欠です。
ニーズ把握と具体的な支援策を、障害福祉計画、医療計画、介護保険事業計画、生活保護制度施策などと連動し総合的に反映整備する必要があります。
しかし、多くの都道府県において、縦割り制度、縦割りの所管の弊害から、精神障害者の地域生活支援は断片的に行われており、支援体制や財政面において効率的ではなく、必ずしも地域生活支援の力を育む結果に結びつかない現状は深刻な課題です。
都道府県自立支援協議会に地域移行に関する部会を設置することはもちろん、さらには、その地域移行部会で検討された課題が、各種計画策定に反映できるような仕組みが早急に必要です。
すでに、各都道府県には、障害者基本法に基づく「地方障害者施策推進協議会」と精神保健福祉法に基づき条例にて置くことができる「地方精神保健福祉審議会」があります。
このような既存の仕組みを有効に活用することと合わせ、サービスを利用する当事者および支援提供者が現場で把握するリアルなニーズを材料に議論検討できる作業チームを設け、審議体との位置付けを縦横に整理し組み立て有機的に機能させることが求められます。
個別の制度や施策を民間機関や事業者等に任せるだけでは、精神保健医療福祉施策の立ち遅れを打破し総合的な推進を図ることは厳しいと考えます。



※画像は、和歌山県での「地域移行・地域定着支援セミナー」の時のもの。
 2012年3月17日、和歌山県立情報交流センター・ビッグU(田辺市)にて。

リカバリーフォーラム2012

2012年08月10日 17時49分16秒 | イベント告知

精神科のリハビリテーションは、年々その姿を変えつつあります。
かつてリハビリテーションは、医師の指示の下でなされていました。
医療行為としての医学的リハビリテーションが、やはりメインでした。

リハビリは、徐々に施設へ、地域へ、社会へと裾野を拡大して展開されていきました。
現在では、PSWなどによる心理社会的リハビリテーションに重点は移りつつあります。
リハビリテーションは与えられるものでなく、当事者が自ら行うものになっていきました。
田中英樹さんはこれを「他動詞的性格から自動詞的性格に転換」したと表現しています。

それとともに、新しい用語や考え方が精神科の臨床現場にも浸透してきました。
アドヒアランス、リカバリー、リジリエンスといった言葉たちです。
とりわけ「リカバリー」概念は、従来のリハビリテーション概念を組み替えました。
当事者を主体とした支援の、新たなパラダイムを提示する中核概念と言って良いでしょう。

リカバリーは、原状復帰をめざす「回復」という意味にとどまりません。
たとえ障害や症状があっても、自身を再定義し、希望のある生活を続けていくこと。
社会の中で、自分の人生をあらためて自身の力で生きる「再生」という意味を持ちます。
ディーガンやリッジウェイの定義に習えば、人生の再構築のプロセスと言えるでしょう。

1990年代以降、日本でも随分広まった「リカバリー」ですが、
リカバリーという用語の日本語訳は、未だに定訳がありません。
しいて言えば、回復と再生の両面をもつ「回生」ということになるのでしょうか?

「回生」は、リハビリテーション医の上田敏さんが、かねてより語っていた言葉です。
上田さんには、専門職大学院で「人間理解」という授業を担当して頂いています。
その教科書が『回生を生きる~本当のリハビリテーションに出会って』(三輪書店)です。
脳卒中に倒れた社会学者の鶴見和子さんと語られる、生き方の創造がテーマの本です。

精神保健領域でも、リカバリー体験が、多くの当事者によって語られるようになりました。
大きな集会でご本人によって語られる言葉もありますが、文字で綴られた言葉もあります。

一方で、非言語的なメッセージを見事に伝えてくれる画像もあります。
地域精神保健福祉機構(コンボ)の雑誌『こころの元気+』の表紙モデルの方たちです。
その人のことを知らなくても、リカバリーを体現した笑顔が、そこにあります。
「デジカメが趣味」と標榜している僕から見ても、見事に表情を捉えたいい写真です。

今年もまもなく「リカバリー全国フォーラム2012」が行われます。
初日最初の舞台には、『こころの元気+』読者モデルの当事者の方たちが登場します。
僕は当日メインホールの進行責任の裏方なので、舞台の袖から見つめる形になりますが。
それぞれの方が語る「リカバリー」を、耳を澄ませて心に刻みつけたいと思っています。


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リカバリー全国フォーラム2012
「これから10年のビジョン
~精神保健福祉医療領域の社会運動とリカバリーフォーラムの役割~」

2012年8月24日(金)~25日(土)
帝京平成大学 池袋キャンパス

4回目を迎えるリカバリー全国フォーラムは、毎回1,000人を超える参加者により、2日間にわたり「日本の精神保健福祉サービスを”当事者中心”に変革するために」をメインテーマに開催されています。
回を重ねる中で、当事者・家族・精神保健福祉関係者・市民など職種・所属を超えた仲間が全国から集い、活発な議論を行う場として定着してきました。
今回のテーマは、「これから10年のビジョン;精神保健福祉医療領域の社会運動とリカバリーフォーラムの役割」。
当事者活動や家族支援、根拠に基づく実践プログラム(EBP)、アンチスティグマ、そしてリカバリーフォーラムの「これから10年」について語りあいましょう。
全国の皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

■日程:2012年8月24日(金)~25日(土)(2日間)

■会場:帝京平成大学 池袋キャンパス
(JR山手線、西武線、東上線、丸の内線、有楽町線、副都心線「池袋駅」下車10分)

■主催
特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(コンボ)
財団法人精神・神経科学振興財団

■定員:1,200名

■企画・実行委員会
高橋清久(財団法人精神・神経科学振興財団):委員長
相澤和美(東京・地域精神看護ケアねっと)
有村律子(NPO法人全国精神障害者団体連合会)
伊澤雄一(NPO法人全国精神障害者地域生活支援協議会)
伊藤順一郎(独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
宇田川健(NPO法人地域精神保健福祉機構)
内山澄子(NPO法人全国精神障害者地域生活支援協議会/もくせい舎)
大島巌(日本社会事業大学)
大橋秀行(NPO法人POTA)
加藤大慈(横浜市立大学附属病院精神科)
加藤真規子(NPO法人精神障害者ピアサポートセンターこらーるたいとう)
金子鮎子(NPO法人全国精神障害者就労支援事業所連合会)
佐伯隆史(横浜市立大学大学院医学研究科精神医学部門)
寺尾直宏(NPO法人千葉県精神障害者家族会連合会)
仲野栄(社団法人日本精神科看護技術協会)
広田和子(精神医療サバイバー)
福井里江(東京学芸大学)
福智寿彦(愛知県・すずかけクリニック)
藤野英明(横須賀市議会議員)
古屋龍太(日本社会事業大学)
増川信浩(WRAPファシリテーター)
行實志都子(文京学院大学)
四方田清(社団法人日本精神保健福祉士協会)

■運営委員会・事務局
中村三保子(帝京平成大学)
中村玲子(帝京平成大学)
大井孝(帝京平成大学)
城田晴夫(帝京平成大学)
原口晋一(帝京平成大学)
古屋龍太(日本社会事業大学)
四方田清(順天堂大学)
行實志都子(文京学院大学)
鴻巣泰治(埼玉県立精神保健福祉センター)
松田裕児(成田市社会福祉協議会)
三木良子(東洋大学)
宮坂勇(NPO法人全国精神障害者地域生活支援協議会)
桶谷肇(NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ)
寺本育男(NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ)
秋山裕海(NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ)
久永文恵(NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ)
大山早紀子(日本社会事業大学)
園環樹(株式会社シロシベ)
二宮史織(国分寺すずかけクリニック)

■プログラム

◆8月23日(木)17:30~
◇前夜祭
本邦初公開! イタリアのテレビ放映で大ヒットドラマの上映会
「昔あるところに「精神病院Mattoの町」がありました」

◆8月24日(金)
◇オープニング(10:00~)
企画委員長あいさつ
高橋清久(財団法人精神・神経科学振興財団)

◇トークライブ(10:15~)
新しい自分の発見~1枚の写真が何かを変える~
「こころの元気+」表紙モデルの皆さん
市川左千子、内海章友、加藤勉、川北誠、小松達也
澤田優美子、白石和子、新村朋子、仲田亜由美

◇記念講演(13:00~)
「アメリカにおけるピア活動~その発展と将来への可能性」
講師:マシュー・フェデュリーチ
(コープランドセンター事務局長/全米ピアスペシャリスト協会理事)

◇分科会(15:15~)
1)リカバリー宣言2012
トークライブ出演者の皆さん、
増川ねてる(WRAPファシリテーター)、福井里絵(東京学芸大学)

2)みんなで丸くなって話そう、リカバリー~医療の場でリカバリーを育てるには~
相澤和美(東京都・地域精神看護ケアねっと)、大橋秀行(NPO法人POTA)、他

3)ピア活動により切り開く新たな地域移行
古屋龍太(日本社会事業大学)、中越章乃(神奈川県立保健福祉大学)
三石麻友美(埼玉県・さいたま市見沼区障害者生活支援センターやどかり)、他

4)地域における家族支援のあり方を考える
贄川信幸(日本社会事業大学)、大島巌(日本社会事業大学)、他

5)IPS(個別就労支援とサポートモデル)
~働くことのストレス・働けないでいることのストレス~
香田真希子(目白大学、NPO法人コンボACT-IPSセンター)
池田真砂子(こみっと)、大島みどり(障害者就職サポートセンタービルド)、
IPS利用者の皆さん、他

6)アンチスティグマとリカバリー
井筒屋勝巳(NHKディレクター)、原昌平(読売新聞大阪本社)
石川勲(NPO法人ミュー)、寺尾直宏(NPO法人千葉県家族会連合会)
高橋清久(財団法人精神・神経科学振興財団)、宇田川健(NPO法人コンボ)

7)デイケアにおけるリカバリー
医療法人福智会(福智寿彦、金澤秀夫、本間貴宣、笹川佑記)

8)権利擁護とリカバリー
四方田清(日本精神保健福祉士協会)、松田裕児(成田市社会福祉協議会)、他

9)リカバリーの視点から薬を使いこなす
藤井康男(山梨県立北病院)、佐藤光展(読売新聞医療情報部)、
小松正泰(川崎市精神障害者家族会連合会「あやめ会」前会長)、吉尾隆(東邦大学薬学部)
加藤玲(新宿区精神障害者家族会「新宿フレンズ」)

10)学校MHL(メンタルヘルリテラシー)教育によるそれぞれのリカバリー
上松太郎(学校MHL教育研究会)、幸村幸男(神奈川県立精神医療センター芹香病院)
柿沼紀子(横浜舞岡病院)、鎗田英樹(帝京平成大学)、
李戴徳(NPO法人コンボ、学校MHL教育研究会)

11)精神の疾患を持つ人と共に生きていく家族が欲しい支援は?
山崎修道(東京都医学総合研究所)
小笠原勝二(東京都西多摩精神障害者家族会「西多摩虹の会」)
粕谷嘉子(東京都世田谷区精神障害者家族会「世田谷さくら会」)
島本禎子(東京都杉並区精神障害者家族会「杉並家族会」)
野村義子(東京都調布市精神障害者家族会「調布かささぎ会」)

◇情報交換/交歓会(18:00~)
(参加費別途1000円:従来の立食パーティーとは異なる形で企画進行中!)

◆8月25日(土)

◇シンポジウム(9:30~) 
「これから10年のビジョン
精神保健医療福祉領域の社会運動とリカバリーフォーラムの役割
~NPO法人コンボがめざす活動との関連から~」
シンポジスト
磯田重行(福岡・地域活動支援センターぷらっと)
岡田久実子(さいたま市もくせい家族会)
伊藤順一郎(国立精神・神経医療研究センター)
高橋清久(精神・神経科学振興財団)
大島巌(日本社会事業大学)
司会
後藤雅博(新潟・南浜病院)
宇田川健(NPO法人コンボ)

◇分科会(13:00~)
12)WRAP~元気回復行動プラン
全国のWRAPファシリテーターたち:Rie(神奈川県)、まみ(千葉県)、あおりん(愛知県)、大川(北海道)、石ちゃん(千葉県)、かねこちゃん(千葉県)、ねてる(千葉県)

13)当事者と一緒に考えるリカバリーと看護
若林幸子(こころの森)、東美奈子(相談支援事業所ふあっと)
若林隆志(海星病院)、安田香里(海星病院)

14)働く仲間と語り合おう~働くためのアイデア集~
「働く人のミーティングCAT」メンバーによる実行委員

15)ACT(包括型地域生活支援プログラム)を立ち上げて
~苦労もあるけど、やればできる!~
増子徳幸(NPO法人リカバリーサポートセンターACTIPS/訪問看護ステーションACT-J)
野々上武司(NPO法人とらいあんぐる)
岡崎公彦(岡崎クリニック)、久永文恵(NPO法人コンボACT-IPSセンター)

16)ピアサポートの部屋~ピアサポ、知ろう・語ろう・始めよう!~
有村律子(NPO法人全国精神障害者団体連合会)、藤野英明(横須賀市議会議員)
加藤道広(おたすけclubぴあかん)
松井道久(青梅精神障害者ピアサポートグループぶーけ)
渡口泰子(ドリームファクトリー)、宇田川健(NPO法人コンボ)

17)IMRで自分らしく生きる~自ら決めるリカバリーゴール~
IMRを実施したデイケアのメンバー、
横浜市立大学精神科リハビリテーションチーム(星竜平、中村正子、内山繁樹、渡辺厚彦、藤田英美、武井寛道、水野直武、加藤大慈、他)

18)家族による家族学習会
横山恵子(埼玉県立大学)
飯塚壽美・岡田久美子・佐藤美樹子(さいたま・もくせい家族会)

19)家族もリカバリー
土屋徹(Office夢風舎)

20)精神保健医療福祉システムとリカバリー
~「Mattoの町」をなくすために私たちにできること~
伊藤順一郎(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
福井里江(東京学芸大学)

21)東日本大震災~これまでとこれから~
渡部裕一(宮城県仙台市:原クリニック)
西みよ子(福島県南相馬市:NPO法人あさがお)
駿河孝史(宮城県盛岡市:こころの元気サロン@宮古)
後藤雅博(新潟県新潟市:南浜病院)

22)あなたはあなたの人生の主人公~仕事に活かした長所と配慮について学ぼう~
リカバリーキャラバン隊:中原さとみ(桜ヶ丘記念病院)、飯野雄治(稲城市役所)
渥美正明、岡本さやか、中村孝

◇クロージングセッション(15:45~)

■参加申し込み
FAXまたは郵送でのお申込をご希望の方は、「リカバリー全国フォーラム事務局」まで、申込書をお送りください。
申込用紙は開催案内(パンフレット)の8ページ目です。
なお、電話でのお申込はお受けいたしませんので、あらかじめご了承ください。

■参加費
事前参加登録割引は、8月10日で締め切りとなります。
当日参加登録費は、一般9000円、学生5000円、家族3000円、当事者2000円です。

■お申込・お問い合わせ先
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
NPO法人コンボ内 リカバリー全国フォーラム事務局
TEL: 047-320-3870 FAX: 047-320-3871
EMAIL: RF@comhbo.net / URL: http://comhbo.net