PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

やや悔いの残る2年目

2010年03月25日 09時09分05秒 | 大学という場所

もう年度末です。
あわただしいうちに、もう1年が過ぎてしまいました。
ひょんなことでなった大学教員の、2年目が終わろうとしています。
大学は今、静かに次のスタートを待っています。

病院現場にいる時は、あまり年度末は関係ありませんでした。
年度替わりでの人事異動は、もちろんありましたが。
PSWとしての業務が、年度で大きく変わることはなかったし。
外来も入院病棟も、患者さんが急に変わるわけではないので。

学校は違います。
年度単位で、大きく変わります。
今まで慣れ親しんだ学生たちは、卒業し、いなくなります。
まったく新しい学生たちが、入学してきて、新しい時間が動き始めます。

昨年度、この新陳代謝が、教員1年目の僕には衝撃でした。
学校は通過機関であるという、この当たり前のことに、随分ビックリしました。
目の前の対象者が、急に総入れ替えになるんですから。
医療や福祉の現場では、考えられない出来事です。

卒業式も終えて、今は静かな大学で、この1年を振り返ります。
新米教員の1年目に比べると、かなり教員らしくなりました。
一応1年間を見通して、為すべき事や流れがわかるようになりましたし。
あれこれの役割を負い、大学の運営にも関与するようになりましたし。

でも、やや悔いが残ります。
もっと、色々できたんじゃないか…。
もっと、色々伝えることがあったんじゃないか…。
もっと、学生たちと向き合い、語り合えたんじゃないか…。

先輩教員のゼミの様子など聞くと、やはり教員として未熟だなと思います。
自分の不勉強もさることながら、教員としてのスキルが不足しています。
まだまだ、一杯いっぱいで、余裕がありません。
伝える力、語る力が、足りません。

それなりに1年やれたのは、自分の力じゃありません。
結局、周囲の学生(院生)に助けられていたんでしょうね。
特に、専門職大学院のゼミは、経験も力もある院生が揃っていました。
僕は、どちらかというと、ピアな立場でのコーディネーターのような位置だったのかも…。

教員3年目の新年度は、少し変わろうと思います。
さすがにもう、新米だ、古米だと言ってられないので。
学生同様に、教員自身も、年度ごとに新陳代謝していかないと。
どのようなスタンスとコンセプトでやっていくか、現在、思案中です(笑)


※画像は、昨年デビューした西武鉄道の新型車両です。
 電車も、どんどん新陳代謝していきますね。