PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

新保祐元氏、逝く…

2009年07月31日 20時12分40秒 | PSWのお仕事
新保 祐元さんが、2009年7月27日、亡くなりました。
享年、まだ62才。
癌でした。

東京成徳大学の教授というのが、最後の現職ということになります。
でも、僕からすると、「大学の新保先生」というイメージは、あまり馴染みがありません。
50歳で大学院に進学し、修士号をとり、その後教員になったのですから「大学の先生」には違いないのですが…。
どちらかと言うと、研究者というよりは実践家、社会改良運動家というイメージです。

天台宗正光寺の住職であった新保さんは、社会福祉法人創志会をつくば市に立ち上げました。
つくばライフサポートセンターの設立は、茨城県内での精神障害者リハビリテーションに一石を投じたと思います。
県の研修会に呼ばれて、お話しをしに行ったことがあります(1999年)が、その仕掛け人は、どうやら彼だったようで。
会場で、精神保健福祉センター長と待っていてくれたのは、新保さんでした。
「茨城は、まだまだね…、遅れていてね…」と、ぼやいておられました。

僕の記憶に強く残っているのは、やはり「全精社協の新保さん」です。
全国精神障害者社会復帰施設協会を、谷中輝雄さんや寺田一郎さんらと立ち上げたのは1990年でした。
その後、1994年には協会は社会福祉法人になり、この国の精神障害者の社会復帰施策を牽引してきました。
精神保健福祉士法ができてからは、現任者講習会でもたくさんお世話になりました。

「全精社協の新保さん」とは、精神保健従事者団体懇談会の会合で、よくお会いしていました。
クリクリッとした目で「これから、また厚労省に行くんだよ~」と言ってました。
精神保健福祉法の改正(1994年)前だったと思います。
精神障害者地域生活支援センターが、どのように法内施設として描けるかどうかの瀬戸際だったのだと思います。
将来の相談支援機関としての役割も視野に入れながら、彼は行政にプランを提示していました。
その後の地域活動支援センターに至る原型を、新保さんは作ろうとしていました。
作業等を「する」場所(to do)ではなくて、誰もが「いる」(to be)場所を、地域に作ろうとしていました。
地域生活支援センターは、彼の不眠不休の努力なしには、できませんでした。
僕としては、これはとても大きな彼の仕事だったと思っています。

「全精社協の新保さん」が、大きな債務を背負い込んだのは、2007年4月のことです。
1996年に全家連がオープンさせ、その後破綻した「ハートピアきつれ川」が、全精社協に委譲されました。
厚労省の天下り先としてできた「きつれ川」は、やはり鬼門と言わざるを得ません。
委譲を受ける際にも、新保さんは苦渋の選択を迫られていました。
僕があっさり「やめた方がいいんじゃ…?」と言うと、顔を曇らせていました。
「危なっかしいけど、でもね、誰かが引き受けないとね…。
 このままじゃ、あそこで働く当事者たちが、救われない…」
でも、2年後、1億円の負債を抱えて「きつれ川」は閉鎖。
全精社協存続のピンチに至る経緯と機を一にして、新保さんの身体の中で病魔が進行していました。

僕が知る限り、新保さんが、最初に身体の不調を訴えられたのは、昨年の7月頃でした。
喫煙コーナーで、一緒に煙草を吸いながら、腹をさすっていました。
「なんかね、おかしいんだなぁ」
「下痢が続いていて、止まらないんだよね~」
でも、地元の病院では、検査をしても特に異変が見つからなかったとのことでした。

9月には、日本社会事業大学のPSW課程10周年記念式典でお会いしました。
少し痩せたように見えました。
来賓なのに、会場の一番後ろの出口側に座っていました。
前の方の席にご案内しようとすると、
「いや、トイレに近い方がいいんで…。
 申し訳ないけど…。どうぞ気にしないで下さい」と丁寧に断られました。
体調が悪くても、人との約束は守り、役割意識と責任感の強い方でした。

膵臓癌が見つかったのは、慶応大学病院を受診してからのようです。
12月17日にお見舞いに行くと、ベッドの上であぐらをかいておられました。
「癌だっていうから、さすがに最初はビックリして、めげたけどね。
 放射線ですっかり癌も小さくなって、元気なんだよ、すっかり。
 お見舞いに来て貰って、申し訳ないけどね、こんなに元気じゃ。
 薬のんでいるだけで、退屈だし、もう退院しようと思ってね。
 検査だけちゃんと来るからって約束で、先生に退院を認めてもらったよ」
と、笑顔で話していました。
奥さんと息子さんは
「言い出したら、聞かなくて…。一人で決めちゃうんですよ」
と苦笑していました。
「せっかくの機会だから、ゆっくりお休みになれば…?」と僕が言っても、
「いやぁ、病院じゃ、気持ちも休まらない。仕事していた方が良いよ」と新保さん。
「新保さんは、エネルギッシュに動き回ってないと失速しちゃうんじゃないですか?」と軽口を叩くと
「そうそう、そうみたいだよ。僕は動き回っていないとダメみたいだ」とアハハと笑っておられました。

それから半年、最後にお会いしたのは、6月3日の精神保健福祉士試験委員会総会。
大層やつれておられ、歩くのも辛そうでした。
お声をかけると「あぁ…、ご苦労様」と会釈をして下さいました。
「大丈夫ですか?無理しないで下さいね」と話すと
「まぁ、これだけはね…、なんとか、やらないと…」と使命感をにじませておられました。
この時には、既に余命宣告がなされていたらしいことを、後でお聞きしました。
ご自分の「最期の仕事」という意識で、副委員長席に着いていたのでしょうか…。

いつも、やさしく穏やかでありながら、時に鋭い眼光を放った、新保さんでした。
いつも、誰に対しても、丁寧な言葉で、礼節を保っていた、新保さんでした。
いつも、エネルギッシュに困難に立ち向かい、多くの改革を成し遂げた、新保さんでした。

ある講演で、新保さんは、こんな風に語っています。
「仏教の根幹は明日への希望を失ってはならないという教えです。
 人それぞれが、その人なりに夢を抱ける社会であってほしいという願いは、全ての人にとって共通のものです」
また、「学びを深めるということは、自分の生き方を求めることから始まります」とも述べています。
大学のホームページの、学生に向けてのひとことメッセージです。
新保さんの目まぐるしい活動の軌跡もまた、彼自身の生きる道を求めての軌跡だったのかも知れません。

ちなみに、新保さんの「人生の楽しみ」は、「あたりまえの風景に感動する」ことだったそうです。
今、どんな風景に感動しておられるのか…。
未だに、新しい風景を求めて、動き廻っておられるような気がしてきますが。
せめて、重荷を背負うのではなく、心軽やかな旅立ちであって欲しいと願います。

合掌


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新保 祐元 (しんぽ ゆうげん)氏

◆略歴

1946年 群馬県生まれ
1969年 日本福祉大学社会福祉学部社会事業学科卒業
1999年 大正大学大学院文学研究科修士課程修了(社会福祉学修士)
現職  東京成徳大学 人文学部福祉心理学科 教授
    社会福祉法人創志会 理事長
    天台宗正光寺住職

◆専門

精神保健福祉論(精神障害者福祉、障害者施策、自立支援活動、社会福祉実践など)

◆社会貢献(関係団体・学会における役職歴等)

全国精神障害者社会復帰施設協会(顧問・理事長・専務理事・事務局長を歴任)
精神保健福祉士国家試験委員会(副委員長)
日本精神保健福祉士養成校協会(理事)
日本精神保健福祉士協会(理事)
日本精神障害者リハビリテーション学会(常任理事)
日本病院・地域精神医学会(評議員)
日本福祉心理学会(理事)
日本社会福祉学会
日本学術会議精神医学研究連絡委員会(協力委員)
厚生労働省中央障害者施策推進協議会(委員)
厚生労働省社会保障審議会障害者部会(委員)
精神障害者社会復帰施設の拡充を求める中央実行委員会(委員長)
精神保健従事者団体懇談会(委員)
茨城県社会福祉審議会(委員)
茨城県精神保健福祉審議会(委員)
京都医療福祉専門学校(非常勤講師)
など

◆著書・論文等(共著・分担執筆を含む)

精神障害者福祉としての障害規定試論(1992:「病院地域精神医学」誌)
社会復帰施設の現状と課題(1995:メヂカルフレンド社「医療95」)
精神障害者生活支援センターの実際(1996:中央法規)
精神障害者社会復帰施設ー援助の枠組みと施設運営のガイドブック(1998:やどかり出版)
精神保健福祉士の基礎知識(1998, 改訂版2000:中央法規)
福祉心理学(2002:ブレーン出版)
精神障害者生活支援の体系と方法(2002:中央法規)
精神科リハビリテーション学(2002:中央法規)
精神障害リハビリテーション学(2000:金剛出版)
精神保健福祉援助技術総論(2003:中央法規)
精神保健福祉論(2003:中央法規)
医業経営用語事典(2003:日本出版)
精神障害者の自立支援活動 ― 生活支援の原点と自立支援法の実践課題(2006:中央法規)
スタートライン臨床福祉学(2006:弘文堂)
精神障害者生活支援サービスの実態と自立支援法への移行プログラムに関する研究(2005-2006:共同研究)




※新保さんの画像は、社会福祉法人創志会ホームページからお借り致しました。

※ご遺族の方々、略歴等が間違っていたら、ごめんなさい。
 また、この記事がお気に障るようなことがあったとしたら、お許し下さい。
 故人の生きる姿勢から、多くを学ばせて頂きました。
 故人のご冥福を、心よりお祈り致します。

精神医療のあり方の方向性

2009年07月28日 00時52分41秒 | 精神保健福祉情報
「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」が、佳境を迎えています。
少なくとも、今後5年間の方向を決める内容が、今議論されています。

7万人余の「退院可能精神障害者」の退院促進を高らかに宣言されたのが、2004年9月でした。
厚生労働省の発表した「精神保健医療福祉の改革ビジョン」でです。

このビジョンは、それまでの入院中心から、住み慣れた地域で暮らせるように目標を設定しました。
受け入れ条件が整えば退院できる社会的入院の患者を約7万人と推計。
受け皿整備を進めて社会的入院を解消すると掲げました。

しかし、具体的な手立てや目標値は示されませんでした。
病床数の減少は、これまでに5年間で、わずか3700床程度にとどまっています。
退院促進支援事業(地域移行支援特別対策事業)の成果も実は1000人に達していません。
厚生労働省がまとめた統計では、実際に退院に結びついたのは800人程度です。

この数字を、どう評価するか…。
今までの、この国の有り様を考えれば、画期的なことかも知れません。
でも、ほとんど何も変わっていないと言って良いと思います。

「改革ビジョン」から5年を経た現在、この評価と今後の具体策が問題となります。
精神科病院や福祉施設の関係者らが集まる「今後の精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」が、その場となっています。
これまでの反省的総括に立って、これからの後半5カ年の方策が検討されています。
その内容(資料と議事録)は、厚労省のホームページで閲覧可能ですし、きちんと申込みさえすれば傍聴可能です。

この会議の席上で、厚生労働省は7月9日、新たな方向を示しました。
2005年に19.6万人だった統合失調症の入院患者数を、2014年までに23%減らして約15万人にするという、数値目標の原案を明らかにしました。
地域の受け入れ態勢が不十分で退院できない「社会的入院」患者を10年間で解消するとした「改革ビジョン」を見直すというものです。
 
現在の精神病床の入院患者は約32万人です。
入院患者の6割以上を占める統合失調症患者は、1999年から2005年にかけて約1割減っています。
その一方で、認知症患者は高齢化に伴い、4割程度増えています。
同じ精神疾患でも、両者は患者の状態も受け皿対策がまったく異なります。
このため、目標値や対策を分けることにしたというのです。

実は、精神科医療として、認知症患者をどうするかというのは、今回の検討会の大きなテーマでした。
認知症の周辺精神症状が激しくなると、老人科や家庭ではなかなか対応できず、どうしても精神科へ入院という流れがあります。
でも、認知症患者を、精神科でどんどん受け入れていくことが、良いことなのかどうか…。
本来、高齢者医療の枠の中でケアしていくべきで、精神科医療とは違うのではないか?
逆に、激しい精神症状が出た時をはじめ、精神疾患であるのは確かだから、精神科病院が担うべきでは?…と。

この論議は、単なる医学上の線引きの問題ではありません。
入院患者がどんどん減少する中で、空いたベッドを埋めているのが、認知症患者であるという実態があります。
精神科病院経営サイドからすれば、生き残りを賭けた経営戦略の起死回生策として、認知症患者を取り込む必要があるのです。

2004年の「改革ビジョン」は、「退院可能」とされる患者数データが主治医らの主観に基づくなど、客観性にも問題があったとしています。
確かに「社会的入院」は、病状で退院できない患者ではありません。
ヘンな話しですが、入院させている医者には判断できない事柄なのです。
医療スタッフのパターナリズムでは、推し量れない生活力を秘めている長期入院患者は、たくさんいます。

新目標でも、社会的入院をなくしていく方針は維持するそうです。
でも、「退院可能な患者」という指標をやめ、入院患者数のみに着目するとしています。
認知症については、現在正確な有病率データがないため、調査の上、2011年度までに目標値を設けることとしています。

この背景には、退院促進と精神病床削減に反対している日本精神科病院協会のプレッシャーがあります。
このまとめ方には、厚生労働省による、病院経営サイドへの配慮が見え隠れします。
その一方で、世界に類を見ない精神科ベッドの多さを改善し、まがりなりにも「脱施設化」を推し進めなければならない、苦労の後が見られます。

ビジョンは今年9月に折り返し点を迎えます。
検討会が今秋までに報告書をまとめ、後期5年の「改革ビジョン」をつくることとしていますが、どうなるでしょうか?

検討会では非常に厳しい議論が展開されています。
精神障害の当事者と、精神科病院の経営者と、関係専門職種の力関係が、今後の方向を決定します。
非常に先行き不透明であると言わざるを得ません。

それに、この国の政局如何によって、大きく情勢が変わることも考えられます。
政権交代と言うことになると、これまでの精神保健福祉施策の根本から、転換を図られるかも知れません。

ちょっとしばらく、関係者にとっては目が離せない「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」です。
ネットで議事録や資料も、すべて公開されています。
どの立場の誰が何を発言し、誰が何も発言していないか、注目していきたいと思います。


成年後見と保護者制度の矛盾

2009年07月24日 02時02分09秒 | 精神保健福祉情報
精神保健福祉士の勉強をしている学生から、しばしば質問されることがあります。
なるべく丁寧に答えるように心がけてはいますが、実は答えに窮することもあります。
現状の法律上の矛盾等が、未だに解決されていないような事柄です。

例えば、精神保健福祉法上の保護義務と成年後見人の関係です。
先日も、通信教育のスクーリングの授業で、学生から尋ねられました。
大変良く勉強している学生で、彼女が疑問に思ったのも、もっともだと思います。

質問の主旨は、次のようなものでした。

精神保健福祉法で、精神障害者の保護者となる者は、後見人又は保佐人、配偶者、親権を行う者及び扶養義務者となっている。
保護者となる者が複数ある場合には、①後見人又は保佐人、②配偶者、③親権を行う者、④扶養義務者、のうちから家裁が選任した者の順で保護を行うとされている。
でも、なぜ、この順番なのか?
その根拠となった所以を知りたい。
第三者後見人が保護者となった場合、トラブル等はないのか?
…というものです。

もしかすると、彼女は将来、精神保健福祉士として成年後見事務所等を開設することを考えているのかも知れません。
社会福祉士と同様に、独立事務所を立ち上げて、精神障害者への支援を行う方も、少しずつ増えています。
ぜひ、そういった仕事に取り組む精神保健福祉士が増えて欲しいと思います。
でも、その時に、必ず生じてくる問題が、やはりあります。
そのひとつが、この質問の内容です。

現行の精神保健福祉法第20条に定められている、保護者の順位ですが、これの原型は1900年(明治33年)の「精神病者監護法」にさかのぼります。
精神病者を監護すべき監護義務者の順位を「後見人・配偶者・親権ヲ行フ者・四親等内ノ親族ヨリ家庭審判所ノ選任シタル者」と規定している条項です。
この条項は、家族制度を基本とした民法との関係から、決められました。
「つまり民法との権衡を得まするように此順序を定めたのでございます」と時の政府委員は国会で説明しています。
(参考:広田伊蘇夫『立法百年史』批評社)

権衡とは、つりあい、平均というような意味です。
日本の家族制度を基調とした民法との整合性を考えると、このような順序となると、時の内閣法制局が整理したいうことでしょう。
19世紀末に決められたその規定が、21世紀の今日でも、そのまま生きている訳です。

ちなみに、民法第714条には「責任無能力者の監督義務者等の責任」という条項があります。
これにより、精神保健福祉法第22条で定められている「保護者の義務」との整合性が図られています。

第三者後見人の場合のトラブルとしては、財産上の利益保護等に関するものを考えがちです。
しかし、実際には、医療保護入院の際に同意を求められた場合に、問題が生じがちです。
いわゆる医療の代諾権ですね。
本人の意思に反しても、医療及び保護のために入院が必要な場合、どこまで成年後見人は法的責任を負えるのか?
被後見人との信頼関係が損なわれることはないのか?という点です。

このことは、現在の成年後見制度ができた時に、相当議論になりました。
精神科医療と成年後見制度の整合性が取れるのか?
言い換えれば、精神保健福祉法と民法との権衡をどのように図るのか?ということです。

当時、僕自身も、東京のPSWの仲間たちと何回も勉強し、議論しました。
その結果を踏まえて、東京PSW協会として、時の日弁連や法務省民事局宛に要望書を提出しました。
でも、残念ながら、この部分の決着を見ることがないまま、成年後見制度はスタートしました。
むしろ、上記の問題についての判断は留保したまま、課題として残されたということです。

後見人が医療保護入院の同意者になり得るのかについては、現在も議論のあるところです。
入院の際に、後見人と病院の主治医や精神保健福祉士との間で、同意書類に「サインして」「サインできない」ともめることもあります。
現場では、本人の医療を受ける利益のために、後見人が不承不承サインをしているのが、実情としては多いようです。
でも、その根拠が法律上無いというのは、本当に変な話しです。

一応、成年後見人は、病院に入院するかどうかの医療契約については同意権がある、と考えられます。
しかし、生命を左右するような医療行為については同意権がない、という解釈が定着してきています。

ただし、これは精神科に限ったことではありません。
手術などの医療行為は、本人の同意がないと行われないため、重度の認知症の場合等、医療現場でさまざまな問題が起こっています。
なんとか、早く結論を出して欲しいとも思います。

しかし、この問題は、インフォームドコンセントや延命治療の問題とも絡んでいます。
成年後見における医療の代理権・決定権の規定を導入するのは、時期尚早という意見も法律家の間ではあります。
未だにスッキリした結論を得るには至っていません。

先のPSW協会静岡大会でも、総会議事で、成年後見制度を推進する事への疑問がある会員から出されていました。
公民権が停止される(選挙権の剥奪など)等の、制度の問題点を不問にして、精神保健福祉士が成年後見を積極的に担っていいのか?という執行部への質問でした。
精神障害者への人権侵害に加担することにならないか?という問題提起といえます。

法律というのは、かっちり物事を決めているようで、実は矛盾がたくさんあります。
むしろ現実に人間社会で起きる出来事に、立法が追いついていないため、法文解釈で延々とこなしているのが現状です。
様々な現場から、現状の矛盾の是正を求める声を上げていくことが必要です。
それが、精神保健福祉士の専門職としての責務でもあるのでしょう。

福祉系大学の「夏休み」

2009年07月20日 03時10分36秒 | 大学という場所


大学には、夏休みがある!
そう、思っていました。

大学で仕事するようになれば、長い夏休みがとれる!
そう、思いますよね、ふつう…。

昨年、大学に勤務し始めて、夏休みを心待ちにしていました。
夏になれば、前期の授業が終われば、夏休みがある!

淡い希望は、7月になって、見事に打ち砕かれました。
「夏休み」は、ありませんでした。





昨年7月、先輩の女性教員に尋ねました。
「もうすぐ、夏休み、なんですよね?」

「夏休みなんか、ないわよ」
彼女は、あっさり、きっぱり、応えました。

「へ?でも、夏休み、あるんですよね?」
僕は、(たぶん)鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をして、尋ねました。

「学事日程、見てご覧。
どこにも『夏休み』なんて書いてないから」

たしかに…。
「前期授業終了」と「後期授業開始」という項目があるだけで、どこにも「夏期休業」とは…。

え?でも、学校なんだから、夏休みがあるはず…。
僕の幻想は、ガラガラと崩れました。





他の学部のことは、まるでわかりませんが。
社会福祉分野の学校は、資格取得にかかわる実習が、夏にみっちりあります。

教員は、学生の数だけ、実習先の施設を訪問して「巡回指導」をしなければなりません。
多くの学生は2~3週間×2カ所。

うだるような暑さの中、教員はあちこちの施設を訪ね歩く事になります。
一昨年度まで、実習を受ける側だったので、そのことはわかってるつもりでしたが…。

しかも、今年から、各学生に1週間に1回、会いに行かなければならなくなりました。
単純に考えても、昨年までの2倍の負担です。





おまけに、8月もたくさん会議があります。
会議があるということは、それだけ準備もいる訳で。

昨年は、大学の第三者評価を受ける準備やら、カリキュラム改革の検討もありましたし。
オープンキャンパスやら入試説明会やら、イベントもありますし。

しかも、昔の大学と違って、学部の前期授業は7月いっぱいあって、
後期の授業は、9月早々に始まります。

講義は、前期・後期に必ず各15回、やらなければならないそうで…。
休講は認められず、必ず補講をしなければならないそうで…。

僕らの学生時代は、たしか2ヶ月半以上、夏休みがあるのが当たり前だったような…。
今は、小学生の方が、夏休みが長い…。

今の学生たちは、まるで余裕がありません。
同様に、教員も、まるで余裕がありません。





教員も、学生も、まるで余裕のない暑い夏。
もう、今から、予定がいっぱいの「夏休み」が、まもなく始まります。


通信教育のスクーリング

2009年07月18日 01時02分57秒 | 大学という場所

通信教育科の、8日間のスクーリングが終わりました。
精神保健福祉士をめざす、約250人の学生たち。
それぞれの想いと仕事と背景を持って、資格を得るために、全国から集まった学生たち…。

初日は皆さん、とても緊張した面持ちでした。
授業開始の10分前にもう着席し、それぞれテキストに目を通したりしていました。
お互いに、誰も話す相手もいないためか、会場はとても静か。



僕は、たまたま最初の授業の担当だったので、冒頭で少しワークを入れました。
「他己紹介」という、ピアカウンセリング講習などで、取り入れられているものです。
隣り合うテーブルの8人で、1グループを組んでもらいました。

後半でも、同じグループで、短いディスカッションを組みました。
身体・知的障害と比べての、精神障害の統計をどう読むかというもの。
受け身にならないで、少しでも自分たちで考え、語り合ってもらうためです。

4時間15分の講義のうち、このふたつのワークで約50分。
このため、後半の講義はかなりタイトな進行となってしまいました。
それでも、笑顔の小グループが自然に出来上がっていて、雰囲気は明るくなっていました。

そのためか、夕方からの交流会には、半数の学生が参加してくれました。
有料であるにもかかわらず、この出席率の高さは、かなり異例とのこと。
出身地区別に分かれての、和気藹々のゲーム有り、2時間はあっという間に過ぎました。

その後も、学生有志がセットしてくれて、駅前の居酒屋で2次会。
初対面同士の25人で、名刺交換をしながら、車座になって酒を酌み交わし。
最後まで残っていた面々とは、結局0時近くまで、楽しい時間を過ごさせてもらいました。



通信教育は、スクーリング以外は、とても孤独な学習になります。
日常の仕事の合間を縫って、時間を作っての、自分との戦いになります。
学生同士の、ピアな立場での相互支援が、とても大きな力になると思っています。

スクーリングで培った人間関係は、今後、精神保健福祉士として仕事をしていく上でも、大事なネットワークになるはずです。
この場での学びと出会いを、今後の人生と仕事に活かして欲しいと思います。
彼ら彼女らが、国家試験を突破できるよう、心からエールを送りたいと思います。



※画像は、渋谷駅前の忠犬ハチ公像。
 そういえば、ハリウッドで映画化されたって?

精神保健・医療・福祉改革のゆくえ

2009年07月13日 23時48分30秒 | 精神保健福祉情報
国の「精神保健医療福祉の改革ビジョン」が、打ち出されたのが2004年9月。

…「受入条件が整えば退院可能な者(約7万人)」については、
精神病床の機能分化・地域生活支援体制の強化等、
立ち後れた精神保健医療福祉体系の再編と基盤強化を全体的に進めることにより、
併せて10年後の解消を図る。…

そう高らかに宣言されて、もう半分の5年が過ぎてしまいました。
この5年間で、何が、どれだけ、変わったでしょう?
精神医療の現場は、ほとんど、何も変わっていません。

今、後半5年間の「改革ビジョン」の中味が議論されています。
昨年よりスタートした「精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」の場で。

2009年7月現在、その議論は佳境に入っています。
この夏の議論を踏まえて、秋には報告書が出されるはずです。

この検討会で、新しい方向が何も打ち出されなければ、今後5年も何も変わりません。
世界一多い、この国の精神科ベッドは、さらに温存されていくでしょう。

この国の、貧しい精神医療の現状は、変えることができるのでしょうか?
長期在院患者の退院・地域移行は、果たすことができるのでしょうか?
国の検討会は、きっちりと方針を指し示せるのでしょうか?

今まさに進行中の、リアルタイムの検討会の議論が、1冊の本になりました。
ぜひ、多くの人に読んで欲しい1冊です。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


『季刊精神医療』55号

責任編集:古屋龍太+朝日俊弘

☆特集「精神保健・医療・福祉改革のゆくえ』

日本の精神病院の入院者は33万人以上を数え、他国に類を見ない状況を呈し続けている。
その中で、72,000人の入院者は地域の受け入れ態勢が整えば退院可能であるとし、十年計画での退院・地域生活への復帰の促進を盛り込んで2004年に厚生労働省が発表したのが「精神保健医療福祉の改革ビジョン」であった。
発表当初は関係者の注目を集めたものの、その前半5年を経過した2009年の時点で、退院促進はほとんど進展していない。
そうした現状を受けて「精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」が2008年よりスタートした。
その検討会において、どのような議論がなされているのか。
「改革ビジョン」の達成は可能なことなのか。
入院者を地域生活へ復帰させるために必要なこととは何なのか。
検討会に参加したメンバー、精神科医や精神保健福祉士、看護師、当事者や家族といった、精神医療現場に関わる人びとが、今後の精神保健福祉の方向性を検証する。

☆目次

巻頭言●
○精神保健医療福祉の後期改革ビジョンの行方
 ~この国の精神医療の抜本的改革は可能か?~
   古屋龍太(日本社会事業大学・国立精神神経センター、PSW)

座談会●
○精神保健医療福祉改革の行方
   広田和子(精神医療サバイバー)
   田尾有希子(社会福祉法人巣立ち会理事長・PSW)
   中島豊爾(全国自治体病院協議会・副会長、岡山県精神科医療センター院長)
   朝日俊弘(前参議院議員、陽和病院・医師)
   古屋龍太(日本社会事業大学・国立精神・神経センター病院)[司会]

特集記事●

○地域生活支援の大いなる展開を追求して?
~「今後の精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」に参加して
   伊澤雄一(全国精神障害者地域生活支援協議会(ami)会長)

○「今後の精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」に参加して
~誰もが安心して暮らせる社会にするために、我が国の精神医療改革は可能なのか?
   大塚淳子(日本精神保健福祉士協会・常務理事、PSW)

○精神保健医療福祉の改革ビジョンを知ること、理解すること、そして検討ではなく、決断を!
   尾上義和(元・全国精神障害者社会復帰施設協会・常務理事、PSW)

○先送りされてきた検討課題:精神病床について考える?
今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会に参加して
   小川 忍(日本看護協会、看護)

○総合病院精神科の立場より今後の精神保健医療福祉のあり方を考える
   佐藤茂樹(日本総合病院精神医学会、成田赤十字病院精神科・医師)

○構成員 感想
   品川眞佐子(NPOほっとハート)

○精神医療福祉の方向性
   長尾卓夫(日本精神科病院協会、恵風会高岡病院・院長)

○「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」について思うこと
   長野敏宏(NPOハートinハートなんぐん市場、正光会御荘病院・医師)

 
○今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会
  ~精神障がい者家族会の立場から
   良田かおり(NPO全国精神保健福祉会連合会・事務局長)

☆コラム+連載+書評

コラム●
「もう、働きたくない」
   渡部裕一(原クリニック・PSW)

連載●
引き抜きにくい釘(23)~侵犯[前編]
   塚本千秋(岡山県精神科医療センター)

連載●
暴力のリスク・マネージメント(5)~暴力事態後のサポート
   谷本 桂(信州大学医学部保健学科)

連載●
精神医療・病院の改革と病床削減(2)その政策転換を求めて
   富田三樹生(多摩あおば病院)

連載●
老いのたわごと(42)~日本社会精神医学外史[その3]
渡辺栄市と博との対話[2]と北海道大学一派の往診活動
   浜田 晋(はまだクリニック)

書評●
『発達障害は少年事件を引き起こさない~「関係の貧困」と「個人責任化」のゆくえ』高岡健著[明石書店刊]
   山下耕平(NPOフォロー・事務局長)

紹介●
『Inside-Out』井上廣子著[有限会社フォイル刊]
   高木俊介(たかぎクリニック、ACT-K)

書評●
『メランコリー~人生後半期の妄想性障害』濱田秀伯・古茶大樹編著、慶應義塾大学精神病理研究グループ著[弘文堂刊]
   浅野弘毅(東北福祉大学せんだんホスピタル)

追悼●
藤沢君、ご苦労様でした
   森山公夫(陽和病院・院長)

編集後記
   朝日俊弘


『季刊精神医療』55号
『精神医療』編集委員会 編
B5 120ページ 並製
ISBN978-4-8265-0507-9 C3047
定価1700円+税
初版発行年月:2009年07月10日
書店発売日:2009年07月18日

出版元:批評社
〒113-0033 東京都文京区本郷 1-28-36鳳明ビル1F
      TEL03-3813-6344 FAX03-3813-8990


リカバリー全国フォーラム2009

2009年07月12日 13時31分10秒 | イベント告知


ケアマネジメントは、今やストレングス手法が主流。
翻訳や著作も、相次いでいます。

ストレングス型の提唱者である、C・ラップさんが、この夏いらっしゃるそうで。
来日に合わせて、色々な催し物が予定されています。

早稲田大学の方で、田中英樹さんが中心になってのセミナーもありますが。
ここでは、僕が関わっている方の企画をご紹介します。

盛りだくさんの企画で、ちょっと欲張りすぎという気もしますが…。
まだまだパターナリズム中心のこの国で、リカバリー概念が、少しでも根付けば…と思います。

ネットを通じての事前申込みが可能です。
詳しくは、下記をご覧下さい。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


リカバリー全国フォーラム2009
~日本の精神保健福祉サービスを”当事者中心”に変革するために~

■会期:2009年8月21日(金)、22日(土)

■会場:日本社会事業大学・清瀬キャンパス
    (東京都清瀬市竹岡3-1-30)

■趣旨
こんにち日本の精神保健福祉サービスは目まぐるしく変化しています。
しかし、これらの動きが精神障害をもつ方々にとって本当に役立つ改革なのか、真に有用な取り組みが導入されているのか、確かな実感を持てずにいる方も多いのではないでしょうか。
このような中、当事者・家族は何を目ざして必要なサービスを求め、また支援者は何を目標に支援サービスを提供して行けば良いのでしょうか。
この全国フォーラムで皆さんとともに討議する「リカバリー」とは、精神障害をもつ方々がそれぞれの自己実現やその求める生き方を主体的に追求するプロセスのことです。アメリカ大統領委員会勧告にも明記されるなど、世界の関係者から注目される支援の目標です。
本フォーラムでは、これから毎年、さまざまな立場の人たち(精神保健福祉関係者、当事者、家族、市民など)が全国からつどい、「リカバリー」について共に考え、理解を深め、「リカバリー」を促進する支援方法や実践プログラムのあり方を”当事者中心”の視点から検討したいと思います。
また、「リカバリー」の実現に有用で、効果のあがる実践プログラムや支援方法を、全国的なネットワークを形成して、普及・定着・発展させることを目ざします。
日本の精神保健福祉サービスを"当事者中心"に変革し、「リカバリー」理念に基づく効果的な支援方法・実践プログラムを、実践の積み重ねと関係者間の対話の中で、より良いものに築き上げていくことに強い意欲と熱意を持つ精神保健福祉関係者、当事者、家族、市民の皆さんが、全国から積極的にご参画いただくことを心よりお待ちしています。

■主催:  特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(コンボ)
     (企画委員長:高橋清久・国立精神・神経センター名誉総長)

■参加者数:約700名予定

■参加費:事前受付7,000円(当日8,000円)
     家族・学生3,000円、当事者2,000円
     (「こころの元気+」賛助会員の方は、上記料金より1,000円割引)

■主なプログラム

●2009年8月21日(金)

9:00~ 受付開始

10:00  主催者挨拶 ~リカバリー全国フォーラムの趣旨・めざすもの~
     高橋清久(企画委員長)
     大島巌(NPOコンボ代表)

10:30~ トークライブ:リカバリーって何ですか? ~私の場合、あなたの場合~
    出演者:「こころの元気+」表紙モデル・コンボライターズなど
      当事者の方、家族の方、支援者の方
     コーディネーター:遊佐安一郎(長谷川病院)
     福井里江(東京学芸大学)

11:45~ ランチョンセミナー

13:00~ 記念講演:アメリカの精神保健福祉サービスに与えたリカバリーのインパクト
      講演:チャールズ・ラップ (カンザス大学)
         座長:後藤雅博(新潟大学医学部保健学科)

15:15~ 分科会

     ①[リカバリーを語ろう!]
       奏でよう♪ ひとりひとりのリカバリー
       増川ねてる信浩(WRAPファシリテーター)、他

     ②社会参加とリカバリーに貢献するデイケアの役割
       ~退院した方、精神疾患でひきこもる方の地域生活をデイケアで支える~
       福智寿彦(すずかけクリニック)
       古屋龍太(日本社会事業大学)、他

     ③当事者参加と協働の地域生活支援システム
       ~クラブハウスモデルの可能性~
       宗像利幸(JHC板橋会サン・マリーナ)
       寺谷隆子(JHC板橋会、山梨県立大学)、他

     ④地域における家族支援と家族のリカバリー
       土屋徹(夢風舎・ぴあさぽ千葉)
       福井里江(東京学芸大学)、他

     ⑤ストレングスモデルに基づくACTチームの立ち上げ方と運営方法
       三品桂子(花園大学)
       梁田英麿(S-ACT)、他

     ⑥ピアサポート(仲間同士の支えあい)
       ~あれこれ大いに語り合おう~
       有村律子(全国精神障害者団体連合会)
       広田和子(精神医療サバイバー)、他

     ⑦IMRの可能性~リカバリーの実現をめざして!
       (Illness Management and Recovery:疾病管理とリカバリー)
       加藤大慈(横浜市立大学)
       &横浜市大精神科リハビリテーションチーム、他

     ⑧障害者自立支援法で働きたいを応援する
       ~IPS援助付き雇用の可能性~
       佐藤久夫(日本社会事業大学)
       香田真希子(NPOコンボ)、
       越川睦美(ウィズ就労支援センター)
       杉田明(障害者福祉サービス事業所ビック・ハート)、他

     ⑨市区町村議員と考えるリカバリーと地方行政
       藤野英明(神奈川・横須賀市議会議員)
       藤林詠子(福岡・久留米市議会議員)
       桶谷肇(NPOコンボ)、他
18:30~ 懇親会

●2009年8月22日(土)

9:30~  特別講演:アンチスティグマとリカバリー
      講演:高橋清久(企画委員長・国立精神・神経センター名誉総長)
      座長:古屋龍太(日本社会事業大学)

10:00~ シンポジウム
     「日本の精神保健福祉サービスを"リカバリー志向"に変革するには」
      チャールズ・ラップ(カンザス大学)
      広田和子(精神医療サバイバー)
      寺谷隆子(JHC板橋会)
      伊藤順一郎(国立精神・神経センター精神保健研究所)
      指定発言:江畑敬介(江畑クリニック)
      座長:大島巌(日本社会事業大学)、三品桂子(花園大学)

     分科会セミナー:科学的根拠に基づく援助付き雇用の新しい方向性
      ~アメリカの実情より学ぶ~
      リンダ・カールソン(カンザス大学)
      久永文恵(NPOコンボ)

12:45~  ランチョンセミナー

13:45分科会
     ⑩べてるの家のレッツ!当事者研究
       向谷地宣明(浦河べてるの家)、他


     ⑪スキルアップ! 援助付き雇用ミニセミナー
       リンダ・カールソン(カンザス大学)
       久永文恵(NPOコンボ)、他

     ⑫ストレングスモデルによるACTのケースカンファレンス
       チャールズ・ラップ(カンザス大学)、
       伊藤順一郎(国立精神・神経センター)、他

     ⑬「家族による家族学習会」の魅力と可能性
       ~体験者による語りから~
       福井里江(東京学芸大学)
       家族による家族学習会普及事業企画委員、他

     ⑭退院促進・地域移行、ここからの展開をどうはかるか
       ~ピア活動により切り開く新たな局面~
       伊澤雄一(はらからの家福祉会)
       加藤真規子(こらーる台東)
       矢田朱美+ピアサポーター(島根県出雲市社会福祉法人ふあっと)
       河島京美+ピアサポーター(練馬区社会福祉協議会地域生活支援センターうぃんぐ)
       古屋龍太+道明章乃(日本社会事業大学)他

     ⑮「WRAP-元気回復行動プラン-」を使うということ
       ~WRAPを生活に取り入れてみたら…~
       増川ねてる信浩(らっぴん)
       鈴木司(T-WARP)
       石津彰之(らっぴん)
       大川浩子(コミュネット楽創)

     ⑯精神科訪問看護の可能性
       ~医療福祉包括型サービスの必要性とピアスタッフの役割
       有本妥美(日本精神科看護技術協会)
       寺田悦子(NPO多摩在宅支援センター円)、他

     ⑰リカバリーの視点から危機介入・精神科救急における権利擁護を考える
       四方田清(日本精神保健福祉士協会)
       白石弘巳(東洋大学)
       山本深雪(NPO大阪精神医療人権センター)

     ⑱当事者中心の相談をしていくために(リカバリーの再確認)
       ~行政が忘れてはいけない大事なこと…~
       佐々木英司(全国精神保健福祉相談員会)、他

16:30~ クロージング
       三野善央(大阪府立大学)

■企画・実行委員・実行体制(敬称略・順不同、◎企画委員長、☆実行委員長)

   ◎高橋清久 (国立精神・神経センター名誉総長)
    有村律子 (NPO法人全国精神障害者団体連合会)
    有本妥美 (社団法人日本精神科看護技術協会)
    伊澤雄一 (NPO法人全国精神障害者地域生活支援協議会)
    伊藤順一郎(国立精神・神経センター精神保健研究所)
    宇田川健 (NPO法人地域精神保健福祉機構)
    大島 巌 (日本社会事業大学)
    加藤大慈 (横浜市立大学付属病院精神科)
    金子鮎子 (NPO法人全国精神障害者就労支援事業所連合会)
    佐伯隆史 (神奈川県立精神医療センター芹香病院)
    佐々木英司(全国精神保健福祉相談員会)
    寺尾直宏 (千葉県精神障害者家族会連合会)
    福井里江 (東京学芸大学)
    広田和子 (精神医療サバイバー)
    福智寿彦 (愛知県・すずかけクリニック)
    藤野英明 (横須賀市会議員)
    堀内美穂子(全国精神保健福祉相談員会)
    増川信浩 (WRAPファシリテーター)
    四方田清 (社団法人日本精神保健福祉士協会)
    相澤和美 (東京医療保健大学)、他
   ☆古屋龍太 (日本社会事業大学)
 
■事務局: 特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(コンボ)

COmmunity Mental Health Welfare Bonding Organization (COMHBO)
〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL: 047-320-3870 / FAX: 047-320-3871 http://comhbo.net


※画像は、四谷の上智大学。記事本文とは関係ありません。


第6回精神保健フォーラム

2009年07月07日 01時58分10秒 | イベント告知
精従懇(せいじゅうこん)の「精神保健フォーラム」が東京で開催されます。
このブログに載せる「告知」第1号です。

以前は、精神保健福祉法改正などに合わせて、開催されていました。
横浜で開催された時には、事務局やって、運営マニュアルとか作って、受付仕切ってました(笑)
主催団体が、寄り合い所帯のゆるい連合体なので、結構準備とか大変なんですよね。
でも、職種も領域も異なる各団体が、一堂に会してディスカッションする、なかなかない機会です。

今回は、5年ぶりの開催です。
せっかくなので、ゼミ全員で参加することにしました。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


■第6回精神保健フォーラム■

「危機のなかで人間として生きる権利を!
 ~精神保健・医療・福祉の新たな地平に向けて~」

精神保健従事者団体懇談会(精従懇)では、これまで精神保健法改正などの節目に精神保健フォーラムを開催し、精神保健・医療・福祉のあり方についての提言を行ってきました。前回は「脱施設化とノーマライゼーションの実現」をテーマに、2004年7月に実施しました。

脱施設化については、その後の障害者自立支援法の成立で入院患者の地域移行促進が事業化されるなど、不十分ながらも一定の進展が見られ、市民のノーマライゼーションの意識も少しずつ向上してきています。しかし、昨年来のアメリカ発の世界的な不況による経済危機は、社会保障全般に新たな暗い影を落としています。派遣切りなどによってさらに深刻化しつつある貧困問題、一向に減らない自殺、そして財政逼迫の中で障害者福祉政策の後退も懸念されています。こうした状況を受けて、第6回精神保健フォーラムでは「危機のなかで人間として生きる権利を!」のテーマで、直面する様々な危機から脱却する新たな方向性を見いだしたいと考えています。

精神保健・医療・福祉に携わる方々、当事者・家族の皆様、一般市民の方々など、多数のご参加を期待しております。


■概要
日 時 2009年7月11日(土)~12日(日)
場 所 日本教育会館 一ツ橋ホール
    (東京都千代田区一ツ橋2-6-2 TEL.03-3230-2831)
参加費  2日間:6,000円  1日のみ:3,000円  学生・ユーザー・家族:1,000円
     懇親会:5,000円【会場:「泰南飯店」神保町店(日本教育会館2F)】

■主催
精神保健従事者団体懇談会(精従懇)第6回精神保健フォーラム実行委員会(実行委員長 藤本 豊)

■精神保健従事者団体懇談会◇加盟団体

国立精神医療施設長協議会
(社)全国自治体病院協議会 精神科特別部会
全国精神医療労働組合協議会
(福)全国精神障害者社会復帰施設協会
(NPO)全国精神障害者地域生活支援協議会
全国精神保健福祉センター長会
全国精神保健福祉相談員会
全国保健・医療・福祉心理職能協会
全日本自治団体労働組合 衛生医療評議会
(社)日本作業療法士協会
日本児童青年精神医学会
日本集団精神療法学会
(社)日本精神科看護技術協会
(社)日本精神神経学会
日本精神保健看護学会
(社)日本精神保健福祉士協会
日本総合病院精神医学会
日本病院・地域精神医学会
日本臨床心理学会
  (五十音順)

■プログラム

○1日目:7月11日(土)
 9:30   受付開始
 10:00  開会式
 10:30  基調報告
      報告 岡崎伸郎(精従懇代表幹事)
 11:00  招待講演1「経済危機とこれからの社会保障のゆくえ」
      講師 西村周三氏(京都大学副学長)
      座長 中村春基(日本作業療法士協会)
 12:30  休憩
 13:30  シンポジウム1「どうしたい『障害者・自立・支援・法』」
 15:30  休憩
 16:00  シンポジウム2「医療観察法の光と影-施行後4年を迎えて-」
 18:00  1日目 終了
 18:30  懇親会
     会場:「泰南飯店」神保町店(フォーラム会場2F)

○2日目:7月12日(日)
 9:00  受付開始
 9:30  シンポジウム3「このままでいいの?精神障害者の人権と暮らし
     -障害者の権利条約とわたしたちに問われるもの-」
 12:15  休憩
 13:15  招待講演2「自殺予防と精神科医療-精神科医療への問題提起-」
     講師 清水康之氏(NPO法人 自殺対策支援センターライフリンク代表)
     座長 吉浜文洋(日本精神科看護技術協会)
 14:30  総括討論
 15:30  宣言・閉会式
 16:00  終了

■講師紹介

○招待講演1
京都大学副学長 西村周三 氏
京都大学経済学部卒業後、同大学経済学部教授、同大学経済学研究科長をこの春に退官し現在、京都大学副学長、理事(国際交流・情報基盤担当)を務める。また、日本経済政策学会元理事、医療経済学会会長、etc…と大学内外を問わずのフットワークの良さは目を見張るものがある。『医療と福祉の経済システム』(ちくま新書)ほか、著書多数。専門領域は医療経済学、福祉経済学。

○招待講演2
NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表 清水康之 氏
元NHK報道ディレクター。2001年に自殺で親を亡くした子どもたちの番組を作ったことがきっかけで自殺対策に取り組むようになる。国会議員や報道関係者などとの幅広い人脈を活かして、「自殺対策基本法」(2006年)の成立にも深く関わる。現在、内閣府「自殺対策推進会議」委員、東京都「自殺総合対策東京会議」委員も務める。「自殺実態白書2008」発行責任者。


■シンポジウム
◇シンポジウム1◇ どうしたい「障害者・自立・支援・法」

 障害者自立支援法が施行され、実際は何がどう変わったのだろうか? そして今年3年目の見直しが行われどうなっていくのだろうか? と、黙って見守っている場合ではありません。

 現場で利用者が、事業者が、地域の住民として誰もが生きやすくなるために今わたしたちに何ができるのか、障害者とは、自立とは、支援とは、そして法とは? と各々の立場から検証します。現状をしっかり掴んで、この改正をどう読むか、さらに今後の活動にどう活かしていけるのか、一緒に考えましょう。

 シンポジスト    伊澤雄一(全国精神障害者地域生活支援協議会)
            藤岡 毅(自立支援法訴訟弁護団) 
            山口弘美(日本病院・地域精神医学会) 
            増田一世(やどかり情報館)
 コーディネーター  尾上義和(NPO法人アシストセンター介)
            加藤房子(全国精神障害者地域生活支援協議会)

◇シンポジウム2◇ 医療観察法の光と影 -施行後4年を迎えて-

 賛否両論のなかで制定された医療観察法は、2005年の施行後まもなく4年を迎えます。長い間精神保健福祉法の下で医療の対象とされてきた重大な他害行為を行った精神障害者は、この法律の施行後、その処遇が地方裁判所の審判によって決定され、これまでとは異なった仕組みの中での治療と社会復帰の機会が与えられることになりました。

 施行後、さまざまな立場の人々がこの法律に関わってきましたが、果たしてこの法律にはどのような利点があり、どのような欠点があるのだろうか、施行後ほぼ4年を経てそろそろ見えてきたことも多いのではないでしょうか。

 本シンポジウムでは、医療職、保健福祉職あるいは法律家としてこの法律に実際に携わってきた関係者に運用の実情、評価、今後の課題などについて述べていただき、今後この法律にどう向き合っていくべきなのか、一緒に考える機会としたいと思います。

 シンポジスト    岩尾俊一郎(兵庫県立光風病院)
            伊東秀幸(日本精神保健福祉士協会)
            山下幸夫(東京弁護士会)
 指定発言      稲村義輝(横浜保護観察所)
 コーディネーター  伊藤哲寛(日本精神神経学会)
            金田一正史(全国精神保健福祉相談員会)

◇シンポジウム3◇ このままでいいの? 精神障害者の人権と暮らし-障害者の権利条約とわたしたちに問われるもの-

 今、日本国内では精神障害者の地域移行が精神医療福祉の重要な政策課題となっています。この課題を「権利」という切り口で捉え直してみると、地域でごく普通に暮らすことを妨げられてきた人々は、長年にわたり「人間として生きる権利」を奪われてきたと言えます。その重大な権利侵害に、国も、精神保健に従事するわたしたちも、そして市民も加担してきたのだという自覚を求められます。これらの人々の失われた時間と尊厳、損なわれた権利をいかに取り戻していくのかが問われているのです。

 本シンポジウムでは、2006年に国連で採択された「障害者権利条約」に焦点をあてます。条約について学び、国内法における問題点を確認し、障害のある人の権利保障のための法制度体系の再構築に求められること、そして、わたしたちが実践において問われているもの(支援の視点、障害観等)を明らかにすることを目的として意見交換を行います。

 行政報告      志野光子(外務省総合政策局人権人道課)
 シンポジスト    山本真理(全国「精神病」者集団)
            三宅祐子(福祉新聞記者)
            岩崎 香(日本精神保健福祉士協会)
 コーディネーター  藤井克徳(日本障害者協議会)
            木太直人(日本精神保健福祉士協会)

■会場案内
地下鉄からのアクセス方法
◇地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町駅」A1出口より徒歩3分
◇地下鉄都営三田線「神保町駅」A8出口より徒歩5分
◇東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩5分
◇地下鉄都営新宿線・東京メトロ東西線・半蔵門線「九段下駅」6番出口より徒歩7分


■申込方法
既に事前登録は締め切られているので、直接会場へお越し下さい。

■お問合せ先
 (社)日本作業療法士協会 気付 精従懇事務局(担当;宮井)
 TEL.03-5826-7871 FAX.03-5826-7872

超マジメな大学生たち

2009年07月06日 00時25分23秒 | 大学という場所
時々、キャンパスを歩いていて「あれっ?!」と思います。

廊下を歩いていても、学生が人っ子ひとり、いません。

学生たちは、どこに行ってしまったのか…?



この大学を訪れたお客さんからも、しばしば尋ねられます。

「今日は…、学校、お休みなんですか?」

見渡す限り、誰も学生の姿が見えないからです。

平日の昼間なのに…。

初めて、訪れた人達が、怪訝に思うのももっともです。



ほどなく、疑問は解決します。

休み時間になると、学生たちがゾロゾロと建物から出て来ます。

みんな、教室の中にいたのです。

ひたすら、きちんと授業を受けているのです。

昼休みと休憩時間以外には、みんな教室で授業を受けています。



僕の通う、この大学の学生たちは、超マジメです。

こんなにマジメな学生たちには、会ったことがないと言ってもいいくらい…。

授業は、さぼりません。

みんな、めいっぱい授業を選択して、講義や演習に出席しています。

僕らの学生時代とは、えらい違いで、頭が下がります。



昔の学生に比べたら、今の学生は大人しいということは、前から言われています。

でも、この大学のマジメさは、そういった従順なおとなしさとは、違うと思います。

モチベーションの高さは、ピカイチだと思います。

卒業生の9割近くが、福祉系の現場に巣立っていきます。

全国に数多ある4年制大学で、そんな学校は他に無いのではないでしょうか?



僕は、この学生たちを誇りに思います。

このマジメな学生たちは、この大学の財産です。

ここには、マジメに、旺盛に、学ぼうとする文化があります。

そんな大学で、仕事できることを、僕は誇りに思います。

このひたむきなマジメさに、きちんと応えなければ、と思います。




とても小さな、福祉系の単科大学ですが、キラリと光る存在感のある大学です。




※画像は携帯で撮った、誰もいないキャンパス中庭。

 昼休みには、学生たちで賑やかな空間になります。 

静岡でのPSW大会

2009年07月02日 02時50分31秒 | PSWのお仕事
はや7月。

東京は、どんよりとした曇天模様です。



とうとう6月は、ブログの記事更新はできませんでした。

一ヶ月も記事更新のないブログって、ど~よ?と自分でも思いますが。

とにかく余裕の全くない日々でした。

日々の宿題をこなすために、深夜2~3時までの夜鍋仕事が当たり前になってしまいました。



そんな中でも、6月には、静岡で行われたPSW全国大会に行って来ました。

大学院で担当するゼミの、院生全員(9名)連れて。

皆さんオトナなので、銘々で現地集合、宿泊先もバラバラですが。

一応、単位認定にかかわる授業なので、現地の受付周辺で出席は確認して。

あとは、もっぱら各自の興味関心領域に合わせて、分科会もバラバラに参加。

それでも、夜は一緒に独自に懇親会をやって、盛り上がりました。



静岡駅南口の「駅南市場」というところで、一次会。

静岡B級グルメ、堪能させて頂きました。

静岡名物「黒おでん」や「桜海老」とも、生まれて初めてご対面。

焼酎の「しぞ~か割り」も、何杯も頂きました。

そういえば、店内のメニューはみんな「しぞ~か」と表記されてました。



二次会は、駅北口の繁華街まで歩きました。

今回の懇親会は、すべて地元でPSWとして仕事していた院生に設定してもらったもの。

彼の馴染みの(?)スナックに連れて行ってもらいました。

ほとんど貸し切り状態の中で、飲めや唄えやの大騒ぎ。

深夜まで、久しぶりに腹のよじれるほど、みんなで笑い転げていました。

ちなみに僕は、中島みゆきの「命の別名」と、美空ひばりの「川の流れのように」を唄いました。




日本精神保健福祉士協会の全国大会に出たのは、久しぶりです。

前が「2000年PSW東京大会」ですから、実に9年ぶり。

9年前は主催者側でしたから、大会運営の細部にも自然に目が行きます。

静岡の方々は、駅や路上でのお迎え、会場内での誘導をはじめ、実に気持ち良く大会参加者を迎えてくれました。

1000人を超える参加者を、タイムテーブル通りにさばくというのは大変なことです。

入念な細部の打合せと準備がないと、なかなか、あのようには運営できません。

ボランティアで運営に当たっていた学生さんたちも、てきぱきと仕事をこなしていました。



来年の沖縄大会も、楽しみですね。

「唄って踊れる」沖縄のPSWたちの、来年に向けてのアピールはなかなかのものでした。

来年に向けて、大会を組織していく過程が、DVDでよくわかりました。

数名の有志の話し合いから、どんどん実行委員が増えていく様子が頼もしかったです。

38名(?)のツアーを組んで、羽田からバスをチャーターして来たそうです。

なんとか都合をつけて、参加してみたいと思います。




…ということで、大会の内容や、分科会の報告には、全然触れずじまいですが。

さすがに眠いので、また改めて(?)。

明日も、朝から仕事なので…。





※画像は、静岡大会の会場だった「グランシップ静岡」です。

 とても不思議な構造の会場でした。