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マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

「ピアニストの毎日の基礎練習帳」を参考に

2011-07-22 23:36:51 | お勧め
ここ数日、少し過ごし易い日々。
来週あたりはまた暑くなるようですが、このままの感じで夏が通り過ぎればいいのに…と、つい思ってしまいます。

先日、東京でのコンペの時、楽器店ホールが会場だったので、待ち時間にいろいろ楽譜や本を見ました。
おもしろそうな本があったので、購入!
ピアニスト岩崎淑さんの「ピアニストの毎日の基礎練習帳」という本です。
今年4月の発行です。
岩崎さんは、特に室内楽の分野で大変活躍されているピアニストです。
長い間の演奏生活から身に付けた練習方法や考え方などが公開されていて、とても有意義な本…。
わかっているけど、つい怠けてしまう…そんな自分に喝を入れてくれるような本でした。
とてもシンプルに、基礎練習をきちんとすることが書かれてありますが、それがなかなかできないのですよね。
私もいつも生徒さんには言っています、スケールとアルペジォの練習を毎日するように…と。
単純なスケールとアルペジォではなく、少し工夫して練習しないといけないもので、早速、ちょっと考えながらやってみました。
アスリートは、ストレッチやランニングなど、必ずそういった基礎練習をするのですが、それと同じように、毎日必ず基礎練習をするようにということが大切だと。
自分で練習していると、わかっているけど、つい自分には甘くなってしまうので、時々こういう本を読んでは、反省…ですね。
字も大きくてとても読みやすく、あっという間に読んでしまいました。

練習方法以外で印象に残っているのは、演奏する人は演奏だけしていればいいのではないということ。
毎日、新聞を読み、広く社会のことを知り、本を読み、絵画など様々な芸術に触れることで、自分の中に感情表現の豊かなボキャブラリーを蓄えていくことが大切である…と。
音楽の表現は、その人の人生経験のすべて…ですね。
だから、演奏はごまかせないので、こわいものがありますけど…。