室蘭本線の跨線橋上。噴火湾からの寒風が吹き付ける早朝にも関わらず、道内外ナンバーの車が並ぶ。
さらに、声を掛けてきたのは、はるばる茨城県からリックを背負った若者。この場所は、遠方に有珠山を配し、
線路が緩やかなカーブを描く。鉄道ファンの間では、名を馳せる撮影スポットです。
隣町伊達市の海岸線を疾走する、寝台特急トワイライトエクスプレス。大阪~札幌間、本州の日本海側を
北上。1,495Kmを約22時間をかをかけての長旅。
函館から札幌間を先頭で牽引するのはDD51ディーゼル機関車。トワイライトエクスプレスは、JR西日本・
JR東日本・JR北海道のJR3社にまたがる日本一の長距離旅客列車です。
北斗星は、ブルートレインとして親しまれている寝台特急を代表する長距離列車です。上野ー札幌の間、
約1,200kmを16時間かけて走行する。
走り続けて27年間、3月13日で定時運行を終えます。動くホテルのようなサービスと設備、利用された乗
客は数えきれない。旅情、郷愁など、乗客らが寄せる思いはさまざまでしょう。多くの人々に惜しまれながら
勇退まじかな豪華・寝台特急です。