ハンディタイプのLCRメータとしてアジレントのU1733Cがある。
その1733Cの定格によく似ているように見えるDE-5000が昨年末あたりから売り出されている。
値段がアジレント製品の1/10~1/4程度というインターネット上の書き込みもあり、結構話題に
なっている。
写真の左がU1733C、右がDE-5000である。
外形は大きさを除けば似ているように見える・・・が持ったときの質感は全然ちがう。
U1733Cは手に持ったときの感じは滑らず、片手に収まる。
DE-5000はまさに手に余る感じであり外装の材質がツルツルしていて滑りやすい。
私的にはESR測定用途でU1733Cを購入したのであるが、後発のDE-5000が
どの程度の価格性能比なのか気になり購入してみたが・・・
使うことの少ないDCRモードでレスポンスを比較してみた。内容は測定リードにおい
ての短絡、開放時の結果表示である。
U1733C :短絡⇒0Ω表示はタイムラグは感じられない
DE-5000:短絡⇒0Ω表示は1秒程度のタイムラグ有り
その状態から開放にすると
U1733C :開放⇒OL表示は1秒程度のタイムラグ有り
DE-5000:開放⇒OL表示は2秒程度のタイムラグ有り
キャリブレーションに要する時間
U1733C :開放⇒4~5秒 短絡⇒14~15秒
DE-5000:開放⇒30秒 短絡⇒30秒 ・・・仕様どおり
※キャリブレーション前の測定モードを維持しているか
U1733C :維持
DE-5000:事前のモードに関わらずAUTOへ戻っている、その都度モード設定変更の
やり直し。 煩わしい。
ESRを測定 サンプルは1000μF/25V/MUSE、測定周波数は1KHz
(当然のことながら二台ともキャリブレーション後に測定実施)
U1733C :容量値 934μF ESR 0.05Ω tanδ0.30
DE-5000:容量値 913μF ESR 0.02Ω tanδ0.15
ESR,tanδの値が倍も違うってのはどうなんだろうかと思う。 どちらかがオカシイ、
低めに出るDE-5000のほうがシロウト受けするのか???
保証期間の差、使い勝手の差、信頼度(メーカ校正有り)・・・大人と子供の勝負。
お値段相応と見れば妥当なところか・・・フルオプションで揃えるとU1733Cとの価格差は
1/4程度まで縮小するのだが。
単なるL,C.Rの容量測定と割り切るべきシロモノと考えるのが正解。
「群盲象を評す」ようなBlogの褒め言葉、評価が多いのでご注意!
裸の王様Blogにはくれぐれも惑わされないように、思い込みはあなたの勝手なのです。
くれぐれも該当Blogの「ヨイショし隊」の一員にならないように。
合掌
H26.4.27
Blog移転に伴うHTMLの不具合を修正
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