先週の黒岳あるきに続き、今回も黒岳、早朝ハイクで紅富士を見たい…と、
山の天気予想と最近の天気状況で行動予定を検討する。
週の前半、日本列島を低気圧が通過して各地に雨、雪を降らせたようであるが、
道路状況、積雪状況をライブカメラで見る限りは黒岳方面に新たな降雪は無かった
ようである。
山の天気予想から行動予定日を3月12日(木)と決定、滑り止め装備は、多様な
路面に対応できる歯の短いアイゼンを準備する。
山歩きの起点は先週と同じく新御坂トンネル近くの駐車地。
高速道路を降りて未明の国道を走る。 道路脇の気温表示は-6℃を示す。
駐車地での気温は-4℃、寒の戻りか冷えこみあり。 山頂は天気予想どおり-10℃
になる可能性あり。
午前2時15分:板取沢に沿って歩き始める、気温は-4℃。
最初の渡渉点を過ぎたザレ場で思いがけなくルートを見失う。
LEDライトの照明で照らされる視界と昼間の視界の違いが状況判断を惑わす。
ほどなく進む方向を見付けて一安心。
広瀬分岐を目安に歩き続けたが、気がついたら岩場の直登箇所まできていた。
暗闇のせいで広瀬尾根の出合い箇所を見過ごして歩いていたようである。
広瀬尾根を登り始めるころには気温は-6℃から次第に下がり始める。
尾根上に出ると天気予想どおりに西からの強風にさらされる。
前回悩まされた泥濘状態の登坂路はシッカリと凍っており、アイゼンの歯が
ザクザクと音を刻んでいく。
積雪は先週に比べてかなり減っているが、凍結部分は増えている感あり。
踏み跡も数多くあり、滑り止め無しで下ったのか滑った踏み跡も確認できる。
午前5時少し前に撮影予定地点に到着。 気温は-10℃、西風強し。
日の出時間は午前5時50分、待ち時間は50分である。 河口湖の夜景を撮影
しようと思ったが、吹き付ける風に体はあおられ、インナーグローブだけの手は
風に体温を奪われ程なく感覚がなくなる。
氷水の入ったバケツに素手を突っ込んだような感じである。
半端なく寒い、今までの-10℃、-15℃かつ強風下の体験を超えている。
いつもはザックの底に詰めたままのダウンジャケット、久しぶりに着用する。
長く感じる待ち時間、夜明け…と思われる時間になるが陽の当たりが何故か薄い。
東方向の雲で水平線からの陽光が拡散されているようである。東の空は紅色!
予定時間よりも少し遅れて淡い紅富士
青空と雲の対比はキレイなのだが
山頂直下の展望台は今日も静か
積雪はかなり減少している
午前6時35分:黒岳山頂を通過
先週に来たときには踏み跡を確認できなかったが、今回は多数あり
どんべい峠の分岐点から御坂峠に続くトレースも明瞭
積雪の状態は週の初めに降った雨が浸み込んでから凍ったような感じで、
踏み抜くことは少ない。
深く残っている踏み跡は、雨が降る前に歩いたハイカーのものと思われる。
午前7時40分:御坂峠を通過、気温は0℃
積雪が目立つのは黒岳山頂から御坂峠の手前あたりまで。
ここでアイゼンを外して御坂峠からの下りを歩く。
午前8時57分:駐車地へ帰着
帰り支度をしていると三ツ峠入口のバス停方向からザックを背負った女子二人、
天下茶屋の案内板を見ながら何か相談をしている。 数分後、天下茶屋方向に向かう。
天下茶屋までの登り行程を歩いていくのか、黒岳の登山口を間違えているのか??
山歩きのあとは先週同様に吉田うどん編
時間は午前9時を少し過ぎたあたり、この時間だと朝飯、昼飯を兼ねた食事になる。
とりあえず午前10時開店の店を優先して探す。
事前候補の店の中に条件の合う店があったので到着時刻を調整しながら走る。
こだわりを感じるお店である◎
もちろん結果は、味よし、麺よし、雰囲気よし…吉田うどん、二週連続の名誉挽回!
某うどん店のように店舗を構えながらもお客を鶏舎のニワトリ、豚舎のブタの如く
扱う風潮は吉田うどんの評判を落とすだけ。
早い、安い、旨いを目指すならJR名古屋駅の新幹線ホームの「きし麺」がお手本。
入場券を買って食べに来る人も居る。時間に追われて立ち食いの雰囲気、これがイイ。
某うどん店、客の数をこなしたいなら立ち食いにすればよい。
食後は富士山周回路を走る。 先週は雲で全容が見えなかった風景をもう一度。
前回と同じく右手前は竜ヶ岳、その奥が雨ヶ岳、タカデッキ、毛無山と続く。
雨ヶ岳の山頂は白さが目立つ。 山頂には未だ雪が残るのか。
草原から角度を変えて左から毛無山、タカデッキ、雨ヶ岳を見る
自分の足でこれらを周回すると約8時間、今年も歩く時期が近付いてきた。
end