

県南の地で、豚骨魚介にこだわり、かつてないハイパフォーマンスを見せる店がある






~ さんじ.Story。~
以前は「みんみん小山店」として地元に愛されてきた店舗を、急きょ両親から譲り受けることとなった店主の篠塚さん。この店舗を活かし何か出来ないだろうかと目指したのは、ラーメン店としての開業。「しっかりやれば必ずお客様は付いてきてくれる」という、フランス料理店で8年間勤めた自信と経験の下に生まれた決意でした。しかし自身にとってラーメンは全くの未知の世界。オリジナルで勝負することも考えましたが、「郷に入れば郷に従え」の精神で、最も尊敬する「とみ田さん」を念頭に置き味作りを開始。試行錯誤の結果、お店のコンセプトも明確に決まりオープンしたものの、初めて思い知らされるラーメン店の厳しさを痛感。しかし、共に協力してくれる家族や、お客様からの様々な意見が現在の大きな励みになっていると語ります。原点となった濃厚豚骨魚介という路線にこだわりつづけるその姿勢からは、ストイックな挑戦者のイメージが感じられます。

入口には「豚骨魚介」の文字が踊り、その横には券売機が用意されています。店内には友人からの寄せ書き、開店に携わった方々への店主からのメッセージなどが掲示され、多くの支援者に愛し愛されているお店であることが伝わってきます。



※店主メッセージは写真をクリックすると大きな画像になります。
シンプルだが小奇麗な店構えで、客席は厨房と向かい合いうカウンター席と、店中央の対面式のカウンター席がメインとなり、小上がりも完備。




Q.店名の由来は?
A.本当に深い意味はないんですよ。お客様によっては、ほめ言葉の意味で「賛辞」とか、あとはワンピースのキャラクターからですか?なんて問われることもありましたけど(笑)
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.精神力です。どんな状況下においても、丼一杯に集中して、思いを込めてお客様によりよいものを提供できるよう心掛けています。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.ラーメンはラーメンでしかないし、私にとってそれ以上でもそれ以下でもないです。
Q.将来の展望は?
A.このサンジのスタイル「濃厚魚介豚骨」を変えることなく、近い将来、お客様の選択肢の一つに入るラーメン店でありたいと思っています。
Q.好きなラーメン店は?
A.もちろん『とみ田さん』です。
Q.店主がオススメするメニューは?
A.サンジの象徴ともいえる、「特製つけ蕎麦」をおススメします

ではその自慢の特製つけ蕎麦を作っていただきましょう


常に清潔な厨房で、その圧巻の調理が始まります。秘伝のタレや魚粉、各調味料を寸分の狂いなく器に準備。トッピングのチャーシューや煮卵もしっかりと温め、同時に麺茹で開始。



煮詰めたスープは、さらに小鍋で濃度を凝縮させます。茹で上がった麺を冷水で締め、



トッピングと共に盛り付け。濃度が増したスープを注ぎ、自ら調合した5種類の魚粉を振り、盛り付けの仕上げに旨味を含んだ脂泡を回し入れて、






特製つけ蕎麦(中)〔900円〕

オーストラリア産プライムハードと、北海道産小麦をブレンドした自家製麺。あえて熟成を避け、毎朝仕込む麺はその日のうちに使い切る。熟成なしとは思えないもっちり感と適度な歯応えを兼ね備え、スープの力強さを正面からしっかりと受け止めている。

高濃度を誇るつけ汁は、動物系食材から絞り出したゼラチン質のとろみ感と、煮干しやサバ節等から抽出した芳醇な魚介の風味が同居する。香りや旨味が濃厚でありながら、味に混濁感はなく、その重厚な口当たりと、インパクトたるやメガトン級の衝撃。

スープの濃さに呼応させ、あえて薄味に設定しているチャーシューは、豚バラを2時間煮込んだもの。煮卵、メンマも丁寧に調理させており、浮かべたナルトは職人が一本一本手巻きで作り上げたもの。その独特な食感をお楽しみ下さい

そしてこちらが「特製つけ蕎麦」に負けず劣らずの人気を誇る「特製中華蕎麦」




これからもより一層努力し、皆様により喜んでいただけるような店作りを続けていこうと思っておりますので、「サンジ」をよろしくお願い致します。


休:水曜日
営:11:30-14:30/18:00-20:00
(土日祝11:00~16:00)
他:禁煙

修:独学 開:2009年5月
他メニュー





※サンジさん取材協力ありがとうございました。
濃厚な豚骨魚介系はつけ麺には欠かせない味となりましたね。近くの?大和さんとはまた違った印象を受けます。一度食べる価値はありそう。