その名声は全国各地に響き渡り、業界のトップに君臨するお店がある
【バカうまラーメン 花の季】
~ はなのき.Story。~
学生の時九州で食べた豚骨系ラーメン。それまで自分が慣れ親しんできたラーメンとのギャップに驚かされ、ラーメンというものの奥深さ、面白さに気付かされます。この出来事がきっかけとなり、全国各地のラーメン食べ歩きを開始。その中から九州の豚骨ラーメン、和歌山の豚骨醤油ラーメン、旭川の正油ラーメンなど、自らが惚れ込んだラーメンの形を組み合わせて、現在のスタイルを独学で作り上げる。しかし、あっさりとしたラーメンが定着していた栃木では、なかなか受け入れてもらうことができず、自分とお客さんとの嗜好の違いに悩まされたと言います。それでも「全国を食べ歩いた」という自負から、そのスタイルを変えることなく突き進み、その信念が現在の花の季の地位を築きあげました。
店の雰囲気
長閑な風景が続くなかその建物と行列は突如として現れる。栃木を代表するラーメン店花の季だできる限り手造りをモットーにしているが、そのこだわりはお客さんを出迎える看板一つにまで及んでいる。期待感一杯に暖簾をくぐると、他店とは規模の異なる待合室。これがトップの証
無論店内も圧倒される規模。梁をむき出しにした天井高のある店内は開放感でいっぱい。窓から射しこむ暖かみのある陽射しは訪れる人を包み込み、メニュー表から、テーブルまでも手造りのこの癒しの空間に、安らぎさえ覚える
客席は中央にカウンター替わりの大きなテーブル席を配し、窓際にはそれぞれテーブル席とお座敷を用意。
一問一答
Q.店名の由来は?
A.季節の花が常にあるような店造りをしたかったので「花の季」としました。
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.幅広い世代に長く受け入れられてもらえるように、個性があり飽きの来ないラーメンを出し続けることです。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.あまり格好良いことは言えないけど、まぁ人生のパートナーになるかな。人生の一部としか言いようがないよね。
Q.将来の展望は?
A.「手造り」という基本路線は崩さずに、どこまで手造りにこだわれるかを追求し続けたいと思っています。
Q.好きなラーメン店は?
A.理屈なく『東池袋大勝軒』が好きです。足繁く通っていました。
Q.店主がオススメするメニューは?
A.「バカうまラーメン」ですこのメニューをデフォルトと言う人も多いので。
ではその自慢のバカうまラーメンを作っていただきましょう
調理の様子
初めて見る光景でした麺を別の釜で一度ほぐし、麺自体に熱を持たせてから、本釜で茹でています。これによりお湯の急激な温度低下を防ぐことができるという訳行列店ならではのこだわりです
そして用意された醤油ダレの中にWスープを流し込み、麺を投入。一切無駄がなく流れるような調理風景です。ほぐしの作業を行った後はトッピングをして、
バカうまラーメン〔750円〕
麺の特徴
コレといった決まりはなく、季節によって配分等を微調整。現在は3種類の小麦に自家農場産の小麦をブレンドした粉を使用。中太ストレートの麺は適度な歯ごたえと喉越しのもと、その口当たりの良さは最後までしっかりと保たれる。
スープの特徴
日によりブレンド加減を調節する豚骨魚介のWスープ。常に濃度を一定に保つために画一的にはせず、営業しながらブレンド。長年の経験から培われた確実な技術があってこその技。両者が全面に出ることなく、ガッチリと噛み合ったスープは、誰もが頷く旨さを併せ持つ。
トッピングの特徴
チャーシューは寸前に専用ダレに浸すことで温めの効果が加わり、口の中で何の抵抗もなく崩れる食感を引き出す。荒く切った葱は、熱々のスープで徐々に熱が入り、噛んだときの葱の香り、歯ごたえが絶妙。ナルトの「の」の字が映えて見える。
チャンピン〔1ヶ180円〕
特徴
分厚いもっちりとした皮に、豚肉、葱、生姜を包みこむ。そこに箸を入れた瞬間、旨味を含んだコクのあるスープが一気に溢れだす衝撃。一度食べたその味は、Only One の味でもあり、心にグッと刻む込まれる味でもある
お客様へのメッセージ
ラーメンは庶民の食べ物だと思っています。気構えることなく、食べること自体を楽しめるような味造り、雰囲気作りをしていますので、他店との違いを楽しんでみて下さい。
店舗Data
住:宇都宮市新里町1606-13
休:月曜日
営:11:30-15:00/17:30-20:00
(土・日・祝)11:30-14:30/17:30-20:00
他:店内禁煙/ 公式HP
修:独学 開:1992年12月/移転2000年12月
他メニュー
ラーメン チャーシューメン ワンタンメン
ネギラーメン タンメン(塩味) ワンタンメン など
※花の季さん取材協力ありがとうございました。