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大井川の風

春夏秋冬、四季それぞれの風をお届けします。
富士山静岡空港をはじめ大井川流域のさまざまな
情報を掲載しています。

多国語看板とSL 新金谷駅

2010-04-29 23:00:00 | 島田・大井川・川根
29日はバンコクから2回目となるチャーター便が到着しました。今回はタイ国際航空機での運航です。残念ながら業務多忙につき写真はありません。次回の来月3日は・・・と思っております。そこで今日はタイ国際航空飛来記念として空港周辺で見つけたタイ語の看板をご紹介します。
こちらは上から日本語、英語、ドイツ語、中国語、韓国語、タイ語の6ヵ国語が記された多国語看板。


内容からご想像がつくと思いますが、看板があるのは大井川鐵道の新金谷駅前。駅舎内に入ると改札付近の掲示にも中国語やハングルでの表記があります。これも空港が開港したからでしょうか。


大井川鐵道といえばもちろんSLですが、こちらの写真のSLは先の大戦の期間にタイに送られ、戦後はそのままタイ国内で活躍したC56型。里帰りしたのが確か私が高校生の頃でしたから、もう30年位になります。
公式サイトによると、3年ほど前から日本とタイの修交120年を記念してタイで活躍していた当時の塗装を施しています。(写真は2008年撮影)


GW期間中は最大1日3便が運行されるSL。すでに金谷発はほとんど売り切れているようです。

富士山と桜と大井川と島田

2010-04-08 22:00:00 | 島田・大井川・川根
富士山と桜と大井川と島田を1枚の写真に収めようと、島田市金谷地区にある牧之原公園にやってきました。


牧之原公園はJR金谷駅から国道473号線を空港方面に上ったところ、ちょうどお茶の郷の隣にある風光明媚な公園です。中央に見えるのがJR東海道線の大井川橋梁、その向こう側は島田市街です。


この時季は、霞がかかったような日が多く、なかなかくっきりと富士山を見ることができません。雨上がりのほんのわずかな時間がチャンスです。


とはいえ、雨が上がると風が吹き始めます。細い桜の枝は右に左に動き回ります。


両方にピントを合わせたり、四苦八苦しているうちに薄暗くなってしまいました。


結局、最初に撮影した写真が一番でした。このままのお天気だと、また来年チャレンジになりそうです。

大井川鉄道桜紀行 その2

2010-03-29 23:30:00 | 島田・大井川・川根
山肌から春が湧き出してきたかのような、みごとな桜が咲いています。こちらは大井川鐡道の神尾駅。<こちらからの撮影です>
この駅からしばらくは各駅ごとに見事な桜が咲いています。


こちらは神尾の次の福用駅。駅舎を覆うかのような大きな桜が出迎えてくれます。


福用の次は大和田駅。こちらも線路に沿ってずっと桜の並木が続きます。


そして桜といえばおなじみの家山駅。大和田家山間にある「桜トンネル」は今ちょうど満開を迎えています。駅前は各地から来た観光バスやSLに乗るお客さんで大賑わい。カメラを提げて歩いていれば、たちまち撮影を依頼されます。


こちらは列車が去ったあとのホーム。私の後ろからは、次の列車に乗るお客さんを取りまとめる、添乗員さんの大きな声が聞えてきます。

さて、家山から先でも各駅で桜を見ることができるのでしょうか?それはまた来年お届けいたします。

※手前味噌ですが、過去10年間の家山桜トンネルの桜の様子は>>>こちら。撮影日は毎年3月28日、年によってその咲き具合の違いが分かります。



大井川鉄道桜紀行 その1

2010-03-28 23:30:00 | 島田・大井川・川根
まだまだ肌寒い日もありますが、植物は確実に春を感じています。
<撮影:大和田駅>


見ごろを迎えた大井川鐵道沿線の桜をSL列車が通り抜けていきます。
<撮影:大和田駅>


毎年、島田市街の桜よりちょっと早く咲き始めます。
<撮影:家山駅>


SLはところどころ咲いた桜をぬって走って行きます。自画自賛ですがかつてNHKで放映されていた新日本紀行のオープニングのような景色です。
<撮影:五和駅-神尾駅間>

釣耕苑の春 島田市

2010-03-27 21:30:00 | 島田・大井川・川根
春の山道を歩くと、どこからか鳥のさえずりが聞えます。後ろからトラックが埃を巻き上げながら通り過ぎていきます。モノトーンでしか思い出せないこんな40年前の春の日を、カラーで思い出させてくれる場所が、島田市大草にあります。


道の先にあるのが釣耕苑。道元禅師の句、釣月耕雲(雲を耕し月を求むる=自然に親しみ自然とともに生きる)から命名された邸宅です。


もとは現在の島田市川根町笹間下(桑ノ山)にあった庄屋屋敷児玉家を、苑主が元のように移築したもの。その建坪は母屋とその周りを含めて150坪にもなります。さらに西側には能楽堂を増設。文化の香る山里のお屋敷です。


今はちょうど、南画の大家「直原玉青」画伯の"松竹梅"の襖絵が公開されています。今から10数年前に画伯がこの地で襖絵を描いた時、墨で書かれた梅の花に、突然舞い込んできた蝶がとまったという襖絵です。

お茶をいただきながらその時の取材をもとにした番組を見たのですが、蝶が墨で描かれた梅の花から花へ移っていく様子が収録されていました。最初CGかと思いましたが、その当時はこんな精細なCGなどありませんでしたから、蝶は画伯の梅の花を本物だと思ったのでしょう。お茶の後で、私もその吸い込まれるような墨の梅をゆっくり鑑賞しました。

みのる座 映画上映最後の日 島田市

2010-03-10 23:00:00 | 島田・大井川・川根
大正5年に芝居小屋として開設され、その後映画館に改装され94年間に渡って島田の文化を支えてきた"みのる座"が今日映画上映最後の日を迎えました。駄菓子屋で配っていた3本立て映画の割引券を持ってこの窓口に並んだ頃から、中学・高校・大学を経て、自分の子どもの手を引きながら何十年と通った映画館です。


島田市には、東から「オリオン座」「みのる座」「スカラ座」「島田文化」「太陽舘」「島田東映」の6つの映画館があったように記憶しています。いくつかの映画館は閉館したものの、しばらくは3館が残り、最近まで「文化」「みのる座」の2館が営業していました。焼津と掛川の映画館が閉館してからは、シネコンを除くと静岡市と浜松市の間で映画館があったのは島田市だけでした。


東海道の難所「大井川」の左岸にある島田は、古くから文人墨客が逗留し情報文化の集積地でもありました。その伝統を受け継いで近代文化とも言える映画の楽しさを広めたのは、市内にあったこれらの映画館だと思います。
中央の瓦屋根がみのる座です。一般の住宅の屋根と比べると、瓦屋根の広さがよくわかります。


みのる座への本通側の入口です。立ち止まってはここで映画のポスターやカットの写真などをよく見ました。そういえば子どもの頃にバス停や街角にあった映画のポスターを貼る看板も、いつの間にか姿を消していました。


私はその昔、みのる座から歩いて数分のところに住んでいました。入口のところにあるおもちゃ屋さんは私が好きだった場所のひとつ。そして高校まで乗った4台の自転車は全部この先の自転車屋さんで買いました。みのる座への道はこのまま昭和のあの頃に続いていそうな小路です。新聞報道によれば数年内に解体されるとのこと、できれば文化財として後世に残しておいてほしいのですが、残念です。長い間ほんとうにありがとう!みのる座よ永遠なれ!


さて、画像をグレースケールにするとあの懐かしい日がよみがえってきます。当ブログ、今週はこの後も昭和時代の話題を続けます。

さくらの開花予想

2010-03-03 23:30:00 | 島田・大井川・川根
当ブログはこの3月からいよいよ3年目に突入です。今までオーソドックスなスタイルのテンプレートを使っていましたが、これを機にブログのテンプレートを変更して、タイトル部分に季節の画像を入れるようにしました。

今回の画像は川根本町は徳山にある枝垂桜です(もちろん!まだ咲いてはおりませんよ)。しばらくの間はこの桜がブログにお越しくださった皆さまをお迎えいたします。


大井川鉄道の駿河徳山駅から歩いて5分くらいでしょうか。ちょうど川根高校のグラウンドに沿ってこの並木があります。
枝垂桜は花がピンク色で写真の写り映えする桜です。近くの桃沢にはソメイヨシノの並木もあり、満開の頃にはたくさんの方が訪れます。静岡は平年より遅いとも言われていますが、今年の桜の開花はいつ頃になるでしょうか?今年も満開の頃にここ徳山に出かけてみたいと思います。


そしてこちらは一足早く咲いた「桃フジ」です。今日は桃の節句ですが、「桃フジ」にちなんで、何か機内サービスなどがあったのでしょうか?

さて、この鮮やかな機体と桜をコラボさせてみたいと思うのは、皆さまも同じだと思います。桜と富士と桃フジを同時に撮影できる場所は近くにあるのでしょうか?お天気がよくなったら、散歩をかねてロケハンをしてみたいと思います。

FDA共同企画 大井川流域 地そばフェア2009 伊久美やまゆり 川根温泉の塩

2009-12-18 23:30:00 | 島田・大井川・川根
さて、今週末19日20日も「大井川流域地そばフェア2009」が開催されます。
そこで、前回のブログに掲載したおそば。薬味として川根温泉の塩がついているのです。


川根温泉で塩?と不思議に思われた方もいらっしゃるでしょう。実は私も大井川中流にある川根温泉で塩が採れるとは思ってもいませんでした。


そこで地そばフェアのパスポートを見ると、川根温泉は2万年前の化石水とのこと。つまりもともとこの辺りは海で、あるとき突然海底の隆起が始まり、地盤のどこかに閉じ込められてしまった海水を、2万年後に温泉として汲み上げているということなのです。
2万年の封印をとかれた塩は、ほんのり甘みがあり、普通の塩にあるとげとげしさがありません。本当にそばに良く合います。つゆやわさびやネギなど他の薬味は一切いらないほどです。(ただし塩分の採りすぎには注意ですが…笑)


その他にも、こちらの施設「やまゆり」では、こんな変わったものも販売されています。(お答えはやまゆりさんのブログにあります)


そういうことで、19・20日の両日、初冬の大井川中流域に出かけてみてはいかがでしょうか?





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<出張中の一コマ>


遠くに上州(群馬県)の山々が見えます。その山々の上に雪雲が高く高く広がっています。きっと日本海側はかなりの雪が降っていることでしょう。静岡も普段の冬の寒さになりました。年末のお忙しい時期、皆さん体調を崩しませんように。

※昨日は何かと忙しく、ブログ記事の更新を忘れておりました。本日のブログは改めて更新いたします。いずれも事前作成の記事で申し訳ございません。








FDA共同企画 大井川流域 地そばフェア2009 伊久美やまゆり

2009-12-12 23:45:00 | 島田・大井川・川根
地酒・地ビールそして新しいトレンド「地そば」。その土地で収穫され、昔ながらの石臼でひいたそば粉を使った風味豊かな「そば」です。


この週末12日13日と来週末19日20日は「大井川流域 地そばフェア2009」。大井川流域地そばプロジェクト協議会の主催で、今回はFDAとの共同企画。島田市伊久美の加工体験施設「やまゆり」と島田市川根町家山の「さくら茶屋」、そして藤枝市瀬戸ノ谷の「大久保キャンプ場」の3ヵ所のおすすめ商品を食べるスタンプラリーです。

■詳しいことは「やまゆりブログ」>>>こちら



こちらは、やまゆりさんおススメの「厳選もりそば(800)」です。石臼でゆっくりとひいた風味豊かな逸品です。そばもさることながら、大根のゆず漬けが食後の口にぴったりと合って最高です。


スタンプラリーですからスタンプ帳があるわけですが、それがこちらのパスポート。


3施設を回ってそば料理を食べ「スタンプ」と「おばちゃんのサイン」をもらいます。


やまゆりの玄関には巨大なゆず。その他にも豊かな自然から生まれた地元産の野菜・くだもの・加工品が並びます。


FDAのノボリが目印。
加工体験施設やまゆりへは、島田駅から車で25分(15km位)、バスは市のコミュニティバスが毎時00分に島田駅前を出発します。(所要40分 片道¥200)

※明日は静岡札幌便「空の散歩」に戻ります。

地図にない橋??? 大井川水道橋

2009-11-09 00:00:00 | 島田・大井川・川根
ススキの向こうに山のかたちをしたコンクリート構造物。ここは島田市の神座(島田側)と横岡新田(金谷側)を結ぶ水道橋。上流のダムで取水された大井川の水を右岸(遠州側)に送るパイプが通っています。


タイトルの「地図にない橋」ですが、正確には地図にも表示されています。ただしこの地図サイトの場合は"こちら"縮尺では表示されていません。"この"縮尺で表示されます。


橋の上は車道と歩道が分けられていますが、車道は車1台分です。歩行者・自転車は制限がありませんが、車は時間帯によって約2時間ずつ島田側→金谷側、金谷側→島田側と通行が制限され、橋の入口にはそれを管理する警備の方がいます。

大井川は国1バイパスの新大井川橋から、上流の島田市川根町の駿遠橋までの約20kmの間に橋がありません。この橋は当初は歩道橋の予定でしたが、地元の皆さんの便宜を図るため車にも開放されています。

国文祭最終日 島田市川越街道フェスティバル 

2009-11-08 00:00:00 | 島田・大井川・川根
第24回国文祭(国民文化祭)も今日で終了。県内の各地では最後のイベントが行われます。ここ島田では河原町の川越遺跡付近で「川越街道フェスティバル」が開催されます。


島田大祭の大名行列や川越しの再現など、普段は見ることのできないイベントが盛りだくさん。産直コーナーなど私の好きな「食べる文化」も充実しています。


立冬すぎても「ぽかぽか陽気」。まだ10月の爽やかさが残る間に、皆さんもぜひこの街道を歩いてみてはいかがでしょうか?

※公共交通機関:島田駅南口からシャトルバスが出ているようです。
※マイカー:JR大井川鉄橋と県道の大井川鉄橋の間の河川敷に駐車場があります。

新東名(第二東名)緊急開放 静岡沖地震

2009-08-17 22:00:00 | 島田・大井川・川根
土煙をあげて車が走っていきます。
こちらは建設中の新東名(第二東名)の大井川橋付近(牛尾山の切通し)。
※↑は下の写真の拡大版


停車することが出来ないので、車載カメラはタイマー撮影ですが、走行スピードが制限されておりましたので、大井川橋まで行く途中で自動的にシャッターが下りてしまいました。


11日の地震でのり面が崩落し通行止めになった東名高速。その影響で一般道路が大渋滞し、16日の日中地元車両に限る形でこの橋を開放することになりました。


普段から「越すに越されぬ大井川」なのですが、今回は大井川橋周辺だけでなく、国道1号線と交差する道路まで車両があふれ、普段の4倍も時間がかかる始末です。天災ですから仕方の無いことですが、市内であっても車で動くのが難儀な状態でした。



通行証をもらっての通行でしたが、渋滞も無く進むことが出来て本当に助かりました。


こちらは島田側から見た新東名大井川橋。下流部では一番川幅の短い部分、いわゆる駿府城主中村一氏が掘削し、掛川城主山内一豊が築堤した大井川の「天正の瀬替え」の真上を通ります。
本物の新東名の開通は2012年度ということでした。

夏の朝霧 蓬莱橋

2009-08-13 21:00:00 | 島田・大井川・川根
一羽の鳥が不思議そうに様子をうかがっています。


この時季、大井川から川霧が立ち上ることがあります。時間は早朝5時。まだ人の気配がない時間です。


さて、しばらく「富士山静岡空港の今」をお届けしたまいりましたが、これから数日は別の話題など取り混ぜてお届けいたします。さしあたって明日明後日は年に1度だけの企画「戦跡」シリーズです。

茶祖 栄西禅師像 牧之原公園

2009-07-30 23:00:00 | 島田・大井川・川根
昨日に引き続き、こちらも茶祖「栄西禅師」像です。
国道473号線を金谷駅から空港方面に登っていく途中の牧之原公園にあります。島田駅前の像と違い、こちらは少し貫禄がある表情で、牧之原の大茶園を眺めています。


以前は地震で被害が出ましたが、立派に修復されています。


栄西の時代から八百数十年後、持ち帰った種が広がり静岡は全国一の茶の産地になりました。遣唐使が廃止され、民間貿易の船だけが行き来していた平安末期、博多から宋の国(中国)に向かう商人の船に揺られて、どのくらいの日数をかけて栄西は海を渡ったのでしょうか。

茶畑をバックに上海行きの中国東方航空機が離陸開始です。最澄や道元なども学んだ寺、そして栄西も修行し茶と出会った淅江省の天台山国清寺。今は午後1時50分のフライトで翌日の午前には到着することが出来ます。

茶祖 栄西禅師像 島田駅前

2009-07-29 23:30:00 | 島田・大井川・川根
金色に輝く茶の苗を持ち、遠くを見つめる一人の若い僧侶。
この僧は、留学した中国(当時は宋)から茶の種を持ち帰り、日本での栽培を奨励した臨済宗の開祖「栄西」です。
長泉町在住の彫刻家堤直美氏の制作で、島田市茶業振興協会島田支部が建立、27日に除幕式がありました。


近づいて見ると、ブロンズ像の右手にはしっかりと茶の種が握られています。
時は平安末期から鎌倉時代初期、栄西は2度の渡航で「茶」と出会い、その効用と製法を研究。当時の日本ではごく一部の貴族などに限られていた喫茶の習慣を、広く庶民まで広めようと、その種を持ち帰りました。



その後、栄西は「喫茶養生記(きっさようじょうき)」を著して、茶の普及につとめました。像の台座には喫茶養生記の「茶は養生の仙薬なり」の言葉が刻まれています。


こちらは2006年頃の島田駅前広場。中央には「茶」の広告塔があります。
駅舎の新築や駅前広場の拡張後は、茶の街としてのシンボルとなるものがありませんでしたが、このブロンズ像が新しい駅前広場のシンボルとなりました。