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谷内清巌書作展、石濱裕美子先生講演会

2019年11月30日 | 日記

11月29日(金)、この日から四国大学書道文化館1Fギャラリーで、谷内清巌書作展が始まりました。

作品は大きな作品が約30点、小作品約10点です。

私が最も好きな屏風作品は、洲本市の遍照院の所蔵です。

小作品は三つのガラスケースに収めています。短冊や扇に書かれた作品。

14時半ごろには、人であふれました。15時から、早稲田大学の石濱裕美子先生の特別講演会がありますので、それを聞きにくるついでに書道展にも足を運ばれた方が多かったです。

石濱先生は、最初に岡田鴨里のことについてお話いただきました。石濱先生は、鴨里の6代後の子孫にあたります。

会場には多くの聴衆の皆さんが入られました。

講演の後半は、チベット文字からパクパ文字についても教えていただきました。昔はパスパ文字という名で教わった「元」帝国の文字です。チベット人の聖職者である「パクパ」がチベット文字の印章文字を変形させて作ったもので、のちにその影響を強く受けてできたのが李氏朝鮮のハングルです。このほか、ダライ・ラマの転生のエピソードなどもお聞きしました。

先生の講演の後には、ゼミ生の三原明美さんが5分ほど、谷内清巌の紹介をしてくれました。

その後、聴衆の皆さんを書作展の会場にご案内し、私が列品解説をいたしました。

行事がすべて終了した後に、三原さんが最も好きな清巌作品の前で、記念撮影しました。草書で「華月」と書かれた屏風です。清巌が66歳の時に書いた作品で、彼が住職を務めた蓮花寺の所蔵物です。

多忙でしたが、たいへん充実した一日でした。書作展はあと3日続きます。会場は土日も開いています。9時~18時です。お時間のある方は、ぜひお出かけ下さい。


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