ダイアモンド~原石さがし

結婚5周年を迎えた夫婦のマイペースな日記です。

パリ旅行記vol.26(5日目~続・ない!ない!の巻~)

2010年11月30日 | パリ旅行記
な…ない…!!

カメラが、なーーーーーーーーい!!!



(前回より続いていますので、コチラを先にお読みください。)


かばんの中にもポケットにもどこを探してもない!!

カメラにはパリで撮った300枚以上の画像が入っているというのに…!

思い当たるのは、パリからヘルシンキの機内でランチのサンドイッチを食べる時に
ひーちゃんのサンドイッチを撮ったのが最後だということ…。

コレ↓


その後、ひざの上に乗せていたダウンジャケットのフードの中に入れたような気もする。オイオイ。
まさか…そのまま忘れて、降りるときに落としてしまったのだろうか…!?


うそーーーーーーーん!!!



すぐに飛行機に戻ろうとしたが、
しかし着陸してからすでに25分が経過している…。


不思議なことに、泣き虫なわたしの目から一滴も涙が出ない…。
悲しいというより、自分のアホさ加減にあきれてしまった…。
脱力感… 今のわたし、めちゃくちゃ暗い……


ひーちゃんはというと、同じくあきれている…。
怒るでもなく、悲しむでもなく、ただただあきれている…。


そして、

「ららえもん…。ららえもん今朝から『遠足は家に帰るまでが遠足です!』って何度も言ってたよね?」


う…。

言いました。何度も言いましたよ、ひーちゃんに。
自分に言うべきだったね、ははは。

とにかく早く空港のスタッフに話さなくては!!

とっさに角に立っていた女性スタッフに、飛行機にカメラを忘れたことを伝える。

すると、

「もう飛行機は清掃が終わって移動しているはず。ちょっと待って。」

と言ってすぐに携帯で連絡をとってくれました。

途中で「カメラのブランドは?」と聞かれ、「オリンパス」と答えました。

ブランドを聞かれたってことは、カメラらしきものはあったということか?
フィンランド語で話しているからわからなかったけれど。


電話を切ったスタッフは

「カメラは機内にありました。」

って。


や…やったーーーー!!!


「しかし、まだLOST AND FOUND(紛失物)には届いてないので
大阪行きの飛行機に間に合うようがんばってみるが、
万が一間に合わなければ、帰国してからフィンランドのLOST AND FOUNDに連絡してください。」
と言われました。


え……!?

大阪行きに間に合わなかったらフィンランドに自分で電話するってか?
日本から連絡してそれから送ってもらったら最低でも3日はかかる…。
わたしの300枚の写真ちゃんが~~~~!!!

…などと、カメラが見つかっただけでも感謝しなきゃいけないところなのに、
見つかった途端だんだん欲が出てきてしまう現金極まりないわたし。

いやいや、たとえ今日手元に戻らなかったとしても見つかったことに感謝しよう。
1週間も待てばカメラは戻ってくるのだから。
それ以上の贅沢言ってはいけないわ。
と考え直し、椅子に座って時間を潰していました。


大阪行きは5時20分。
十分時間はあり、ひーちゃんは買い物をしに行ってしまいました。
わたしは買い物という気分ではなく…。

どんより…。

するとひーちゃんが戻ってきて

「ららえもん。ほら見て!」

見ると、ムーミンのポストカードとキーホルダー!!



かわいいではないか!

「これ、どうするの?」

「う~~ん。どうしようかなぁ?なんか、買っちゃった。」

わたしにくれるんじゃないんかい!(笑)
ユーロの小銭がけっこう余ってたから使い果たしてきたらしい。

余ってたユーロ

それにしてもムーミン、ほほえましい癒されるよ。
でも、けっこうmade in japanだったりするんよ。


搭乗手続きがスタートし、わたしたちはカメラの件があるので一番最後に並びました。

スタッフにチケットを渡すと、いきなり音楽が鳴り出したのでビックリ

「カメラを失くしたのはあなたですね?」
「はい」
(すごーーーい、チケット通しただけでカメラ失くした人ってわかるようにしてくれたんだ!)
「清掃員たちが見つけたのでそこで待っていてください。」

え?え?

ここで待ってたら持ってきてくれるの!?期待していいの!?


今度はそこへ日本人のおじさんスタッフがやってきて助けてくれました。
英語とフィンランド語と日本語がペラペラなおじさん。
瓢瓢とした感じだけれど、3カ国語を操っている姿は実にかっこいい

そして出発10分前ぐらいに一人の清掃員の男の子が走ってやってきました
わたしのカメラを手に


う…うれしい…!!


「Thank you!! Thank you!!」


カメラを機内に忘れたことに気づいてからの2時間。
いろいろなことを考えました。

なくしたのがパスポートでなくカメラでよかったじゃないか…とか。
旅行記書くも、ブログは画像なしだな…とか。
カメラなくしたことはネタとしては十分…とか。
カメラが届いたとして実は同じオリンパスでもわたしのカメラじゃなかったらどうしよう…?とか。


以前ヨーロッパのある都市でスリにカメラを盗まれた友達のことを思い出しました。

「わたし、○○くんの気持ち、今すごいよくわかるわ~~。
カメラがなくなったことが悲しんじゃなくて、
カメラに入っていた思い出がなくなってしまうことが悲しんだよ。」

と言うと、ひーちゃん、

「たしかに○○くんのことはかわいそうだと思ったよ。
でも、ららえもんの場合は自分で忘れたんだから、かわいそうとは違うと思うよ。」


ガガーーン…


たしかにその通りでございます。返す言葉もございません。


「でもららえもんがかわいい標識の写真撮りたいってカメラを探したから
早く気付いて無事戻ってきたんだよ。
日本に着いてからだったら絶対無理だったよ

たしかに…。あのかわいい標識のおかげだわ~~


「ららえもんが撮りたかった標識の写真ってこれだろ?」



そう!これ!これ!
このグリーンとブルーの標識がかわいかったんだ~
わたしが撮りたかった写真、ひーちゃんが携帯で撮ってくれたのです。やさしい


とにかく無事戻ってきてよかったよ~~
感謝の気持ちでいっぱい!!
空港のスタッフたち、大好きだ~~!
フィンランド航空、VANTAA空港、大好きだ~~!


機内でカメラの中身(画像)を確かめてみました。

すると…

最後に撮ったサンドイッチの写真の次に写っていたのは…

知らないお兄ちゃんの写真

どうやら…

カメラを見つけてくれた人のアップ写真だったようです(笑)。

恩人である彼の写真を、パリ旅行の写真とともに大事にとっておくつもりです。
コメント (8)
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