ダイアモンド~原石さがし

結婚5周年を迎えた夫婦のマイペースな日記です。

わたしのバイオリン

2006年07月12日 | 音楽・映画・本・ドラマ
独身時代1年ちょっと習っていたバイオリン。
1年という短い期間じゃさすがに上手にはならなかったけれど、
少し弾けるようになって喜んでいました。
結婚後もできれば続けたい、と思っていましたが、
一度もバイオリンに触ることなく1年がすぎていきました。

先週、妹とメールをしていた時のこと。
たまたま楽器の話になりました。
「楽器弾きたいなと思って。でも楽器ないから・・。」と妹。
妹は以前吹奏楽部でコントラバスを弾いていたので
バイオリンも弾けるかと思っているみたい。
でもこれから本格的に始めるというわけでもないので
楽器を買うのも…と躊躇していました。

それを聞いて、もう弾かないかもしれないわたしのバイオリンを
しばらく妹に貸してあげたらどうか、と思いました。
妹なら弦楽器の経験もあるから上手になるのも早いと思うし、
楽器を丁寧に扱ってくれると信頼しているし。
誰にも使われず置いておくより、「ぜひ弾いてみたい!」と思ってくれている人に
あずけたほうがバイオリンも幸せなんじゃないだろうかと。

そのことを話すと妹は、
「いつかよければ貸してください。何年でも待つので・・・。」
と喜んでいました。

かわいい妹のため、わたしはバイオリンを送る準備を進めていました。
雨の日は湿気が心配だったので晴れる日を待っていました。
そして今日バイオリンを送ろうと思い、最後にバイオリンを触ってみました。

去年名古屋のパルコで買った(←場所に特に意味はない)楽譜を
見ながら1年ぶりにバイオリンを弾いてみました。
絶対忘れてる、と思っていたのに、指が動きました。

わたしはとてつもなくさみしい気持ちに満たされました。
今日このバイオリンとお別れするのか…と。
習ったのはたった1年でしたが、それでもわたしにとってそのバイオリンは
思い出のつまったバイオリンなのだということに気がつきました。

すごくすごく切なくなって、気づいたら妹に電話していました。
「バイオリンのことなんだけどさ…。今日最後にと弾いてみたら、
なんだかバイオリンと別れるのがさびしくなってきちゃって…。」
「大丈夫だよ!わたしもバイオリン壊したりしたら
いけないな~と思ってたから。送らなくても大丈夫だよ!」

というわけで、バイオリンはもうしばらくわたしとともにいることになりました。
今は別の習いごとをしているので、
バイオリンのレッスンに通う余裕はありません。
でも、これを機会に、これから時々弾いてみよう、と思っています。

こう思えたのも妹のおかげです。本当にありがとう。
ねーちゃん、もうちょっとがんばってみるね。

それにしても、父親が娘を嫁に出すときの気持ちが
なんとなくわかったような気がしますわ。

おまけ

2年前、友達とデュエットした時の写真。
初めてみんなの前で弾きました。一人ではまだまだ演奏できませんね~。
コメント (18)
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