さほどに恐ろしゅうござるか,戦に負けることが…
先週あたりから自分を見失いつつある武田晴信サマ。
これまではそのカリスマによって家臣たちだけでなく,侵略した支配地の民に至るまでその心を捉えてきた彼でしたが,どういうわけかメンタル不全になってしまったようです。
侵略した土地を没収し,戦功のあった者に分け与えるというのは戦国の世では自然の掟であるかと思いますが,今回の話の流れからすると,晴信が諏訪を攻めた際には,諏訪の地における従前の権利を安堵したため,武田の家臣たちに恩賞が与えられなかったようですね。
たしかに特別勤務手当も出ずに命をかけて働かされたら,従業員の不満が募ることにはなりそうです。
ただ,家臣たちは晴信サマの徳をもってする政に惹かれ,前国主を追放してまでも晴信サマに付いてきた者達です。
家臣たちは物質的な満足よりも,武田晴信というカリスマある支配者に仕えているという誇りによって満足を得ていたことを,晴信サマは見失ってしまったのかもしれません。
家臣内部では晴信に対する不審感を募らせ,各々が思惑を交錯させます。
諸角サマは武田信繁サマのために命をかけたいと言ってみたり,甘利殿は力攻めを主張して聞かない晴信サマには何を言っても無駄だと思ったのか,密かに村上に走り単独で謀略を実行する始末。
勘助からは「敵はお館様の心中にあり」と釘を刺され,板垣サマからは,このままでは付いて行けないとズバッと言われてしまいました。
次回,いよいよ村上義清軍との決戦です。
果たして晴信サマは目覚めることができるのか?
そして,一枚岩ではない今の家臣たちをひとつにすることができるのか?
甘利サマ,板垣サマ,そして勘助はどうなってしまうのか?
次週を期待しましょう!
<その他>
・晴信サマの「い~た~が~き~」の言い回しが,いかにもワルっぽくてナイスです!
・甘利サマは単なるカタブツかと思いきや,なにげに武田家臣団の中で最も甲斐の未来を憂いている人物なのではないかと密かに感動…
・田辺誠一氏演じる小山田殿。
年配者の多い家臣団の中でなにげに色男が混じっていると思いきや,今回のエロ黒い内容でそのキャスティングに納得
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さて、風林火山ですが、今回も私にとってはつまらなかったです。いろいろ考えてみての結論は、このドラマのテーマは「武田信玄はバカ殿様だった」ではないかと言うことです。ですから、当初はどう観てもバカでしたし、その後、勘助が出て来たあたりは一時的によくはなりましたが、また、現在はまた、バカに戻ってしまった感じですね。
それにしても、貴ブログの風林火山関係に対するコメントの少なさが象徴していると思いますが、やはり、「功名ケ辻」は偉大でした。
なんとなくこのドラマは信玄のイメージを壊しまくっている気がしないでもありませんねぇ…
それにしても,大河は年々パワーダウンしていますね。
「義経」や「功名が辻」の時には突っ込みネタが多く,ほかの方のブログにも積極的に遊びに行ったのですが,「風林火山」は正直辛いです…