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リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

小便くらいゆっくりさせてやってくれ!と叫びたかった映画。

2012-11-15 12:57:59 | 日記
井筒監督の『黄金を抱いて翔べ』という映画を昨日観ました。
ちょっと!ちょっと!!すんごい面白かったです。


ラジオで井筒監督が話しているのを聞いて「ふーん面白そう」と思って行ってみただけで、原作を読んだとか特に予備知識があるわけでもなかったのですが、まず妻夫木くんが出ていることを知って「おぉ、来てよかった」と思いました。
そして、私の好きな西田敏行が出てて、それも、いろいろ心に闇をかかえた役だったのでうれしかったです。
(妻夫木くんとか桐谷健太くんとか出てるのに結局ジジイかよお前ゎっていう…)


井筒監督はラジオでどういうふうに撮影したのかを話してたんだけど、本当に普通に人が住んでるアパートを撮影でアレしちゃったりとか、ピッキングや金庫破りの手口をぎりぎりのところまで撮したりとか、いろんな限界に挑戦したらしいです。
バイオレンスシーンもホント痛そうで(しかも私の好きな後藤象二郎(って私が勝手に呼んでる青木崇高くん)が出てるじゃないですか!たしかに、こういうガラの悪い役はすばらしくハマってます)やられてやり返してまたやり返して…の連鎖が見ていてつらかったです。というか、誰と誰がどういう関係で…みたいなのがイマイチついていけなかったです。あ~これは原作読んで補完しなければ。


あと、男同士のプラトニックラブってステキ…と思いました。いや、プラトニックじゃなくて、ちゃんとやることやってるんだけどそれは直接的には描かれてなくて、小さなしぐさとセリフと表情で「あっこの2人って!?」とわかるようになってて、こういう演出は旨いなぁと思いました。


それに、映画館で襲われるシーンではバックに「まもなくエクスペンダブルズ2の上映が始まります」とアナウンスが流れているとか、緊迫したシーンで「な、なにか情報を!」とテレビをつけたらパッとマツコデラックスが映るとか、そういう井筒監督的いたずらも楽しかったです。


原作ではかなり露骨にホモらしいです。
(いくらこのキャストがイケメン揃いでもゲイとかB/Lとか、そんな美しく甘ったるいイメージじゃない!これはハードボイルドだから「ホモ」でよいのです、はい)
かなり昔に最初の2ページだけ読んで挫折した覚えがあるけど、頭の中でもう一度妻夫木くんや西田敏行に会いたいから、これは絶対に読みます。


ただ惜しむらくは、12時半まで仕事したあと午後休とって映画館まで猛ダッシュして12時45分の回に間に合おうとしたら、自分の気持ちに余裕がなくて、席について前を見てみたら伊藤英明が出てて、しばらく「ふーん」なんて思いながら見てたらそれが違う映画だということに気づき(笑)慌てて席を立ったらドリンクこぼして熱かったということです。もっと早く気づけって話ですが。

悪の教典も見たいですねぇ。次映画見に行けるのいつだろう…。