よく私は「専業主婦に冷たい」と言われるけど、今日もまたものすごい暴言を吐いてしまった。
もう私、アクセルかかっちゃったら止まらないんだ。
今日のお相手は、一緒に働いている人。かなりヒートアップしていろんなウップンをぶつけたから、しばらく口をきいてもらえないと思う、あーあ。
その人は「家庭の事情」とか「子どもの事情」とかなんとかで、週に必ず1回は休みを取っている。
子どもがいればいろんな事情がある…というのはわからないではないし、私も近い将来子どもを持ちたいのでできるだけ理解してあげたいと思う。でも、その人はいろんな仕事を抱えていて、いろんな人と係わり合いをもっている。だから、いくら「有休は権利」と言えども、週に1日2日と休まれると周りのみんなの仕事が止まってしまうので、はっきり言って迷惑なのだ。それに、そのたびに「子育てって大変なんですよ」と愚痴とも自慢ともつかない言葉を投げかけられるので、最初は理解しているつもりでもだんだんストレスがたまってくる。そして言ってやりたくなる。
「奥さんが専業主婦で、おじいちゃんおばあちゃんが市内に住んでて、それでもパパが仕事を休んで面倒を見なければならないほど子育てって大変なんですか?」
この日の「休みたい理由」は、家の水まわりの工事をするので誰かが家にいて立ち会わなきゃならない、ということ。
「誰かって、お宅には専業主婦やってる人がいるんじゃないんですか?」
「彼女はいろいろと忙しいんです。」
「忙しいって、育児は家にいながら出来るはずだし、わざわざ水道屋が来るのに合わせて出かけなくてもいいと思うんですけど。」
ここで“妻と子どもだけの時に、家に他人(男)を入れたくない”とか言えば私だって納得するけど、この人はそうは言わない。
「あのね、あなたにはわからないだろうけど、専業主婦って大変なんですよ。」
「留守番もまともにできなくて、何が“専業主婦は大変”ですか」
(あー!!言っちゃった言っちゃった!)
水まわりが壊れて、不便だからって毎日実家にお世話になってるんでしょ?だったらおじいちゃんおばあちゃんに子どもを預けて、自分が工事に立ち会う。そうすればわざわざダンナが仕事を休む必要なんてないんじゃない?私たちは月給制で働いてるから有休もあるし、1日2日休んだってすぐに給料が減らされたりすることもない。でも、家庭の事情でちょくちょく休んでいればダンナは会社の人に迷惑をかけることになるし、社会的信用だって確実に目減りしていく。それでも専業主婦の自分は忙しいのよなんて言ってるんだとしたら、奥さんはゼッタイ何か勘違いしている。
「奥さん、甘えすぎなんじゃないですか?」
と、ここまで言った私。あーもう知らないよー。
「子どもを産んで育てたことのない女に、知ったような口をきいてもらいたくないね」
と彼は言い捨てた。これを言われてしまったら、もう話はできない。私は何も言い返すことなくその場を立ち去った。
ムシャクシャしていたので、そのまま仕事を終えて何か衝動買いでもしようかと街をぶらぶらした。
どうして私って「そうですか、大変ですねー」と引き下がることができなくなってしまったんだろう。「妻がタイヘン」というのは休む「理由」ではなくて「口実」だってことを、どうして察してあげられなくなってしまったんだろう。
それに「仕事を休めば社会的信用が目減りする」なんてことは、私みたいなテキトー女が言わなくても彼自身じゅうぶんわかっているはずだし、まったくの他人に「奥さんは勘違いしている」なんて攻撃されたら、普通の人なら当たり前だけど全力で自身と家族を守ろうと思うはずである。それで出た言葉が「知ったような口をきくな」だった。だから責められるべきは私であって、彼に非はないんだ。彼が休んで迷惑を被っていることを差し引いたとしても、あぁ、私は彼にヒドイことをたくさん言ってしまった…。
横断歩道を渡ろうと踏み出した途端に涙がこぼれて、それからずっと止まらなかった。
家庭を奥さんに任せて一生懸命働いている男の人は私の周りにたくさんいる。というか、圧倒的多数がそうだと思う。そういう人たちはきっと「リカコの言うことは尤もだ」と擁護してくれるはずだ。でも、その考え方がそもそも根本的に間違っているんだ、きっと。
もう私、アクセルかかっちゃったら止まらないんだ。
今日のお相手は、一緒に働いている人。かなりヒートアップしていろんなウップンをぶつけたから、しばらく口をきいてもらえないと思う、あーあ。
その人は「家庭の事情」とか「子どもの事情」とかなんとかで、週に必ず1回は休みを取っている。
子どもがいればいろんな事情がある…というのはわからないではないし、私も近い将来子どもを持ちたいのでできるだけ理解してあげたいと思う。でも、その人はいろんな仕事を抱えていて、いろんな人と係わり合いをもっている。だから、いくら「有休は権利」と言えども、週に1日2日と休まれると周りのみんなの仕事が止まってしまうので、はっきり言って迷惑なのだ。それに、そのたびに「子育てって大変なんですよ」と愚痴とも自慢ともつかない言葉を投げかけられるので、最初は理解しているつもりでもだんだんストレスがたまってくる。そして言ってやりたくなる。
「奥さんが専業主婦で、おじいちゃんおばあちゃんが市内に住んでて、それでもパパが仕事を休んで面倒を見なければならないほど子育てって大変なんですか?」
この日の「休みたい理由」は、家の水まわりの工事をするので誰かが家にいて立ち会わなきゃならない、ということ。
「誰かって、お宅には専業主婦やってる人がいるんじゃないんですか?」
「彼女はいろいろと忙しいんです。」
「忙しいって、育児は家にいながら出来るはずだし、わざわざ水道屋が来るのに合わせて出かけなくてもいいと思うんですけど。」
ここで“妻と子どもだけの時に、家に他人(男)を入れたくない”とか言えば私だって納得するけど、この人はそうは言わない。
「あのね、あなたにはわからないだろうけど、専業主婦って大変なんですよ。」
「留守番もまともにできなくて、何が“専業主婦は大変”ですか」
(あー!!言っちゃった言っちゃった!)
水まわりが壊れて、不便だからって毎日実家にお世話になってるんでしょ?だったらおじいちゃんおばあちゃんに子どもを預けて、自分が工事に立ち会う。そうすればわざわざダンナが仕事を休む必要なんてないんじゃない?私たちは月給制で働いてるから有休もあるし、1日2日休んだってすぐに給料が減らされたりすることもない。でも、家庭の事情でちょくちょく休んでいればダンナは会社の人に迷惑をかけることになるし、社会的信用だって確実に目減りしていく。それでも専業主婦の自分は忙しいのよなんて言ってるんだとしたら、奥さんはゼッタイ何か勘違いしている。
「奥さん、甘えすぎなんじゃないですか?」
と、ここまで言った私。あーもう知らないよー。
「子どもを産んで育てたことのない女に、知ったような口をきいてもらいたくないね」
と彼は言い捨てた。これを言われてしまったら、もう話はできない。私は何も言い返すことなくその場を立ち去った。
ムシャクシャしていたので、そのまま仕事を終えて何か衝動買いでもしようかと街をぶらぶらした。
どうして私って「そうですか、大変ですねー」と引き下がることができなくなってしまったんだろう。「妻がタイヘン」というのは休む「理由」ではなくて「口実」だってことを、どうして察してあげられなくなってしまったんだろう。
それに「仕事を休めば社会的信用が目減りする」なんてことは、私みたいなテキトー女が言わなくても彼自身じゅうぶんわかっているはずだし、まったくの他人に「奥さんは勘違いしている」なんて攻撃されたら、普通の人なら当たり前だけど全力で自身と家族を守ろうと思うはずである。それで出た言葉が「知ったような口をきくな」だった。だから責められるべきは私であって、彼に非はないんだ。彼が休んで迷惑を被っていることを差し引いたとしても、あぁ、私は彼にヒドイことをたくさん言ってしまった…。
横断歩道を渡ろうと踏み出した途端に涙がこぼれて、それからずっと止まらなかった。
家庭を奥さんに任せて一生懸命働いている男の人は私の周りにたくさんいる。というか、圧倒的多数がそうだと思う。そういう人たちはきっと「リカコの言うことは尤もだ」と擁護してくれるはずだ。でも、その考え方がそもそも根本的に間違っているんだ、きっと。