ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

「ミウの歌」に少年時代を振り返り、浸る・・

2010-03-24 00:38:59 | Weblog
ミウの歌 ~love Of Siam~ 高松で観てきました。
観た後もジワジワと切なさが募っていく、とっても愛おしい映画でした。

10代の少年同士の恋、多くのゲイにとって夢見つつも到底叶わないものだったのでは?
自分たちって同性の親友は、好きになっちゃうもんなんですよね。

登場する人々の、それぞれのエピソードを細かく大切に描いてて
観終わった後も、今もあの人たちが生活しているようでその後のこととかを想像させます。

映画は2時間半を超える長編なのですが、どうも3時間バージョンもあるらしいのです。
どうも、ミウとトンの少年時代の、彼らが深いところでつながることになるエピソードが
描かれているんだとか(見たいなあ)

二人の少年の関係だけでなく、その周辺の描き方がまたいい
トンのお母さん、自分を責め続けるお父さん、行方不明のお姉さんにそっくりなジュン
ミウのお婆ちゃん、ミウを慕う幼馴染の女の子、ミウのバンド「オーガスト」の仲間たち
それぞれを大切に描いていくのです。

ミウのいじらしさといったらたまりませんでした。
自分を押さえ、ゲイである自分を孤独と思い、誰にも心を開けない。

そんな彼を幼い頃から支えてくれたのがトン。
トンを想って作る曲、それを歌うミウの幸せそうな顔といったら・・・

映画の中のトンは本当に透明感があってため息ものでした。写真では写りきれない
悩み多き少年の最高の一瞬がフィルムにたくさん収まってました。

ミウのベットでトンが腕枕をしてあげるシーン。素敵すぎます。
そして、恋の歌を歌った後で寄り添う二人のキスシーンの美しさといったら。
中学生?の二人の制服が半ズボンなのも萌ポイントです(笑)

観終わった後で、その後の彼らのことを想像しながら物語を続けてみたりしています。
ミウとトン、あれからも続きがあるに違いないと思えるのです。

ヘテロの友達を好きになったことのあるゲイたちは、この映画を見れば
報われることのなかった自分を癒すことが出来るかもしれませんよ。
こんな風に想ってくれる親友がいたなら、どうだろうね!

そのままのミウを応援していくようになる仲間たちの変化していく様子も素敵だ。

この映画にハマル人は多いようで、いろいろ調べてくれている人が!!
さらに浸りたい人はぜひこちらを(充実してますよ ありがたや~)↓
http://www.geocities.jp/thainichibunka/movie-loveofsiam-encyclopedia.html
http://www.geocities.jp/thainichibunka/movie-loveofsiam.html

そして、どういっても印象に残るミウの想いが詰まった主題歌
そして心に残るシーンを集めた動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=c5yVUhYGrgQ&feature=player_embedded

なんと、映画の中に出てきたバンド「オーガスト」は映画から飛び出して実際にデビュー
してて今も人気なんだとか
http://www.theloveofsiam.com/august/

見た多くの人がそうであるように、はまり浸る映画です。DVDでも発売中ですよ。
こういう映画を10代くらいで観れてたら・・いいだろうなあ~

高松で開催されたレインボー映画祭のプレイベントで無料上映されました。
いい映画をありがとう!
こういう映画との出会いがあるから幸せです。


■映画「ミウの歌」上映と交流会 ~交流会ゲストに杉山文野さんを迎えて~ (高松)
http://www.kagawa-rff.org/pc/miunoutakoryukai.html

■『ミウの歌 ~Love of Siam』
http://www.loveofsiam.jp/

■「รักแห่งสยาม」 タイの公式ホームページ
http://www.theloveofsiam.com/
コメント
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