ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

生田斗真の「人間失格」

2010-03-02 01:58:14 | Weblog
どうしようもない奴なんだけどほっとけない・・
もうダメダメなんだけど仕方がない、そういう人っていますよね。

映画「人間失格」は、生田斗真の魅力満載で魅惑的な映画に仕上がってました。
生田斗真のことは子役の頃から眺めてきてましたが、何があってか最近妙に色っぽくなりました。

銀幕の大画面で、あの綺麗に整った顔をじっくり見られるからこそ映画になりえたといえるかも。
情けなくも、艶っぽく狂わせる葉蔵にぴったりだと思った。

大した才能もない、親が金持ちだっただけで金がなければ何もできない、継続性がなく、堪え性がなく
ただ、その美貌をもって女には不自由なく、ひもとして生きることを可能としてしまう。

ただただ、浮き草のように漂う人生。自分の決断ではなく、出会う人々に流されて行くだけ。
拒むことなく、まるで天使のように・・。

さて、いつもながらのゲイ視点ですが
この葉蔵という男、もし男から誘われたらどうなるんだろう?
そんな妄想を広げながら観終わった後の余韻にいます。

葉蔵を悪い道へと誘う?堀木役の伊勢谷友介がまたいい。
生田斗真に伊勢谷友介(悶)
堀木の葉蔵のことが気になって仕方がない様子などが、否応にも妄想を広げていきます。

昭和初期のBARの様子が、古いゲイバーに見えてきて
デビューした美少年達がちやほやされ、そして、堕ちていく。
そんなさまに見えてくるからか、同じような男たちを見てきたからか、
身の回りにも似たようなのがいたからか、自分も葉蔵と似たり寄ったりだなと思えるからか、
堕ちて堕ちてが心沈むことなく観れたのだった。

それどころか、青春の一瞬の輝きのような艶っぽさを思い出して
密かな"ざわめき"というか、弾けるサイダーの泡のような・・
ああ、若さって奴なのかこれは、と懐かしみ、惹かれる自分がいる。

実は原作を読んだことはないのです。
映画を見て無性に原作を読みたいと思える映画になってました。

ネットで検索したら原作が出てきましたが、語彙の煌きに圧倒されますね
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/301_14912.html
生田斗真という幸せな像観を持って読めるのも、俺にとってはラッキーな出会いかもしれません。


映画「人間失格」
http://www.ns-movie.jp/


コメント
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