ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

結婚とは幸せな制度なのか?を見つめ直す動き

2009-07-02 00:45:09 | Weblog
先週6/26の「太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中」のなかで
婚姻届をなくします法案というのが話されていました。
http://www.ntv.co.jp/souri/

結婚という制度は何者にも変えがたいもので、当然のこととして多くの人が目指す人生の目標
と信じて、早く結婚相手を見つけることこそ、「勝ち組人生である」とされ、親子共々邁進しなければ
ならないことになっていますよね。

最近の厳しい経済情勢の中で、女性が自分の人生や生活の安定のために、経済力のある
男性を求めて、婚活ブームという煽りも受けながら右往左往している様子は、毎度日本で
見受けられる、みんなに乗り遅れてはならない空気の読み方を感じてしまいます。

生涯のパートナーを見つけることを、就職活動か受験活動のように取り組むことが
本当の幸せを見つけられることになるのかどうか、疑問に思うところです。

結婚しなければ!!

そのプレッシャーは、この世間体主義の日本では並大抵のものではない。

もしかすると、日本で生きていくということは、自分をしっかり持って確立し、我が道の幸せを
目指していくような生き方は、逆に困難で苦労する生き方になるのかもしれません。
そう感じている人は多いと思います。

絵に描いたような、いわゆる世間で言うところの幸せな人生設計に合わせて
急かされる様に、次は子供、次は2人目、次は家を建てろ、次は出世、次は子供の受験
高校は!大学は!就職先は!また子供の結婚、孫!・・
次から次へと目指すべき目標が立てられています。

それにしたがって生きることは世間の祝福を受けるものだろうし、その道筋をたどることこそが
より良い幸せの道に感じてしまう、そう思うことは無理も無いことかもしれません。

でも、それは上っ面のことであろうと思えます。流されているだけということでしょう。
しかも、その道を進めば、もう外れることは許されないのです。
ぬけがけは許されないのです。

結局は自分の幸せでしか自分の人生は語れないのですが、この日本社会は
自分を向き合うことを、個人の幸せを歩むことを、許さない雰囲気がありますね。

結婚についても、自分と向き合うことを素直に出来る社会であれば・・と感じますが。

ゲイである自分は、男女間の結婚は自分の人生において望むものではありません。
親孝行のために、どうにか結婚せねばと思い詰めてたのは20代前半まででした。
今となってはそんなことは、誰も幸せにしないことを分かりました。

結婚をしない人のことを世の中では「独身主義」とか言うそうですが、
彼氏くんと同居して何年もたつ自分は独身主義なのかな?

「結婚しないんですか?」という問いに「独身主義なんで」と答えるのも違和感が

ゲイなので男同士では結婚出来ないことになっています。と答えたいところです。

さて、最近その「結婚制度」を根本から考え直した方がいいのかもしれない?という
問いかけをテレビ番組の中で見かけるようになってきたと感じます。

日本人が信じて疑わなかった「結婚」、実はもう破綻しているかもしれないこの制度
について、大田光の番組でも、ずいぶんつっこんだ本質を突く話で議論されていました。

数ヶ月前にはNHKの「日本のこれから」でも同じようなテーマで話がされ
フランスのパートナー制度のことまで、あのNHK番組で触れていました。

太田光の番組では「結婚制度の廃止」のような極端な現状否定ととられかねない法案であったので
否決され、番組後の視聴者のアンケートでも7割の人が反対していました。

でも、3割もの人が賛成をしていたのです。
http://www.ntv.co.jp/souri/manifesto/20090626.html

こういった番組がこれからどんどん出てきて、多くの国民が結婚とは何か?を考えていくことに
なれば、結婚だけでない新たな制度を求めることになっていくかもしれません。

少しづつ、気がつき始めている人が増え始めているのだろうなと感じるももでした。

愛するパートナーと幸せに暮らせる社会をめざす。
子供への責任は当然である。
結婚以外の制度が、家族の否定などではない。
といったことが明確にされていけば、どんどん理解者は増えていくでしょう。

もう男性の収入だけで生活できる時代ではなくなった今
男性は結婚にそこまでの期待を背負わされることに尻込みしています。

女性が期待する結婚相手の年収は600万以上とのことですが、未婚男性でそのような
稼ぎをしている人は実は3%しかいないそうです。
未婚男性の7割は年収400万以下、うち3割は200万以下なのです。

■未婚男性の年収と、未婚女性の期待年収のギャップ(参考)
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/2450.html

女性も妄想を捨てて、互いが働いて家庭を築いていく社会になっていることに向き合って、
経済的にもより個人が自立した状態でのパートナーとの生活というものを、考えていく必要が
あるでしょう。

そして、個々に自立した生き方が求められる社会である今、現在の結婚制度は
女性にとっても自分を縛り付けるのものになっていると気がつき始めていくでしょう。

そして、パートナーとは異性のカップルのことだけではないことにも、向き合うことになります。

これからは、老人同士で介護しあう時代が進んでいくのです。
これはこれで、不幸なことなんかじゃないのだと思います。

気兼ねない友達同士で良い、という人もいるでしょう。
家族に看られることが幸せとは限りません。

そのときに同性同士のパートナーにも新たな制度があれば救われます。

同性愛カップルだけでなく、多くの人にとって有難いシステムになるでしょうね。
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