同性愛者が自分の性的指向を親に話すこと・・
大変な思いをもってそのカミングアウトは行われる。
なぜ、カミングアウトするのか?
聞かされた親はどのように理解しようと努力するのか?
すでにカミングアウトしている人、
しないと決めている人、
どうしようか迷っている人、
当事者ではないが同性愛者の気持ちを知りたいと思う人、
とても参考になる本が今日紹介する
「カミングアウト・レターズ」です。
母へ、息子へ、娘へ
カミングアウトをしたことの気持ち、された側の気持ち
そんな手紙やりとりからこの本は始まります。
どんな気持ちで今まで過ごしてきたのか?
息子をどのような目で眺めてきたのか?
読みながら、自分のことを振り返って
何度も空想に耽りました。
自分もこのブログで親へのカミングアウトのことを書いてきました。
なかなか理解をしようとしない親とのキツイやり取りも書いてきました。
ですので、この本に出てくる親御さんは皆さん物分りがよくて
ちょっと出来が良すぎるなあ、理解が良すぎるなあと思うところも多くみられ
少し違和感を感じるところもあったんです。理想的?出来すぎ?
言うならメルヘンのように理解良すぎ?そんなこともよぎったんです。
だって、もしも自分の母親にこの本を読ませたなら?
「私はこんなに修養を踏まえた考えには到底なれない!
こんな親で残念だったな!」
とか言い出しそう(笑)
これは多分、誰かが読むだろうこの手紙の中では相当に抑えて抑えて
書かれたからなのでしょう。
でもね、何度か読み直すと
その手紙の行間から、複雑な思いや、大変な葛藤が感じられてくるんですよ・・
メルヘンと切り捨ててしまうわけには到底行かなくなってくるんです。
する側もされる側も大変思いやりをもっているのが痛いほど良くわかります。
何度も本を置いて、想像を膨らましながら読みました。
教師と生徒の往復書簡というのもあります。
学校関係の皆さんにもぜひ読んでいただきたい本です。
後半には、当事者の子供を持つ親の会の皆さんたちの座談会が載っています。
この皆さんの活動は本当に心強い。これはメルヘンなんかじゃないんですよ!
親御さんたちが我が事として社会へ向けて活動されているのですから。
本当にありがたい気持ちになります。
最後の
「カミングアウトを考えているあなたへ カミングアウトを受けたあなたへ」
という砂川秀樹さんの解説は、カミングアウトを考える上でとてもいい整理に
なり、大変な参考と導きになると思います。
今後、このような企画の本が次々出てくることを期待したいなあ。
自分に根付く偏見を文章に出すというのは難しいことでしょうね。
でも、厳しい親子のやり取り、厳しい嫌悪感のぶつかり、それも真正面に
見せながら、それでもその過程に中で徐々に現れていく変化の光・・
そのようなものが感じられると・・
多くの隠れた当事者にとって、希望を感じられると思います。
親にとっても自分だけじゃないんだと希望になると思うんです。
同性愛やカミングアウトを考える上でとても役に立つこの本
ぜひ手にとってみてください。
そしてこの本は各地の図書館に蔵書されていくといいですね。
図書館にリクエストを出しましょう!(笑)
明日、学校の先生方と勉強会をするのですが、紹介したいと思います。
◆「カミングアウト・レターズ」
砂川秀樹 (著, 編集), RYOJI (編集)
単行本(ソフトカバー): 232ページ
出版社: 太郎次郎社エディタス
ISBN-10: 4811807251 ISBN-13: 978-4811807256
発売日: 2007/12/11 ¥ 1,785 (税込)
●LGBTの家族と友人をつなぐ会
http://lgbt.web.fc2.com/
http://blog.goo.ne.jp/family2006
大変な思いをもってそのカミングアウトは行われる。
なぜ、カミングアウトするのか?
聞かされた親はどのように理解しようと努力するのか?
すでにカミングアウトしている人、
しないと決めている人、
どうしようか迷っている人、
当事者ではないが同性愛者の気持ちを知りたいと思う人、
とても参考になる本が今日紹介する
「カミングアウト・レターズ」です。
母へ、息子へ、娘へ
カミングアウトをしたことの気持ち、された側の気持ち
そんな手紙やりとりからこの本は始まります。
どんな気持ちで今まで過ごしてきたのか?
息子をどのような目で眺めてきたのか?
読みながら、自分のことを振り返って
何度も空想に耽りました。
自分もこのブログで親へのカミングアウトのことを書いてきました。
なかなか理解をしようとしない親とのキツイやり取りも書いてきました。
ですので、この本に出てくる親御さんは皆さん物分りがよくて
ちょっと出来が良すぎるなあ、理解が良すぎるなあと思うところも多くみられ
少し違和感を感じるところもあったんです。理想的?出来すぎ?
言うならメルヘンのように理解良すぎ?そんなこともよぎったんです。
だって、もしも自分の母親にこの本を読ませたなら?
「私はこんなに修養を踏まえた考えには到底なれない!
こんな親で残念だったな!」
とか言い出しそう(笑)
これは多分、誰かが読むだろうこの手紙の中では相当に抑えて抑えて
書かれたからなのでしょう。
でもね、何度か読み直すと
その手紙の行間から、複雑な思いや、大変な葛藤が感じられてくるんですよ・・
メルヘンと切り捨ててしまうわけには到底行かなくなってくるんです。
する側もされる側も大変思いやりをもっているのが痛いほど良くわかります。
何度も本を置いて、想像を膨らましながら読みました。
教師と生徒の往復書簡というのもあります。
学校関係の皆さんにもぜひ読んでいただきたい本です。
後半には、当事者の子供を持つ親の会の皆さんたちの座談会が載っています。
この皆さんの活動は本当に心強い。これはメルヘンなんかじゃないんですよ!
親御さんたちが我が事として社会へ向けて活動されているのですから。
本当にありがたい気持ちになります。
最後の
「カミングアウトを考えているあなたへ カミングアウトを受けたあなたへ」
という砂川秀樹さんの解説は、カミングアウトを考える上でとてもいい整理に
なり、大変な参考と導きになると思います。
今後、このような企画の本が次々出てくることを期待したいなあ。
自分に根付く偏見を文章に出すというのは難しいことでしょうね。
でも、厳しい親子のやり取り、厳しい嫌悪感のぶつかり、それも真正面に
見せながら、それでもその過程に中で徐々に現れていく変化の光・・
そのようなものが感じられると・・
多くの隠れた当事者にとって、希望を感じられると思います。
親にとっても自分だけじゃないんだと希望になると思うんです。
同性愛やカミングアウトを考える上でとても役に立つこの本
ぜひ手にとってみてください。
そしてこの本は各地の図書館に蔵書されていくといいですね。
図書館にリクエストを出しましょう!(笑)
明日、学校の先生方と勉強会をするのですが、紹介したいと思います。
◆「カミングアウト・レターズ」
砂川秀樹 (著, 編集), RYOJI (編集)
単行本(ソフトカバー): 232ページ
出版社: 太郎次郎社エディタス
ISBN-10: 4811807251 ISBN-13: 978-4811807256
発売日: 2007/12/11 ¥ 1,785 (税込)
●LGBTの家族と友人をつなぐ会
http://lgbt.web.fc2.com/
http://blog.goo.ne.jp/family2006