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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Odyssey読書 : 12 Scylla and Charybdis (2)

2005-05-09 23:30:01 | BookClub
Sirenの海を抜けた後,私(Odysseus)はなんとか部下を説得して,ScyllaとCharybdisのいる島の間を航海させます。

最初,Scyllaは姿を見せませんでしたが,Charybdisが恐ろしげに海の水を呑んだり吐き出したりする様子を見ながら,恐々船を進めて行くと,いきなり6つの頭が,私の6人の優秀な部下を釣り上げ,彼女の洞窟に引きずり込んでしまいました。私は何も手出しできません。それは見た事のない恐ろしい光景でした。

やがて私達は,太陽の神の島に着きます。そこは穏やかな気持ちのいい場所で,羊や牛がいるのが見えましたが,私は,TeiresiasとCirce2人に強く警告された事,この島の家畜を傷付けなければ皆無事にIthacaに帰れるが,そうでなければ皆死ぬ,を思い出し,先を急ごうと言いました。しかしEurylochusが,「皆はOdysseus様のように剛健ではありません。この先しばらく停泊できる島もありそうにないから,一晩ここに泊まり,食事を取って休みましょう」と提案します。これには皆賛成してしまいました。

仕方なく,私は,皆に家畜に手を出さないよう約束させ,食事を取る事にしました。ところが,その晩,Zeusが嵐を起こしました。嵐は収まる事なく,1ヶ月の間続きます。Circeからもらった食糧も底をついてきました。やがて空腹が皆を襲います。

私は船を離れ,島の奥に行きます。その時,Eurylochusが私にこんな事を言い出しました。
「このまま食べ物がなくなって死んでいくのは耐え難い事です。どうでしょう,ここの家畜を不滅の神に捧げませんか。もし無事に帰れたら,Ithacaに太陽の神の神殿を作り,盛大に祈りを捧げましょう。もし太陽の神の怒りに触れたならば,我々は海に沈められるでしょう。しかし,ゆっくり死を待つよりはずっとましです。。。。

‥そして彼らは家畜を集めると,神に捧げる準備を始めました。

‥その時,私は突然,目が覚めました。
急いで船に戻ると,肉を焼く臭いがしてきました。私は慌てて皆を止めましたが,太陽の神の娘が父にこの様子を知らせ,太陽の神は怒り,Zeusに「私は地上を去り,黄泉の国を照らす事にしますぞ!」と言いました。Zeusは「そなたはここに残って人間の世界を照らすのだ。そなたの家畜を殺めた人間は海に沈めよう。」と約束しました。(これは後でCalypsoに聞きました)

私は部下を怒りましたが,既にもうどうする事もできないので,皆で生贄の肉を味わって,出港しました。すぐにハリケーンのような暴風雨が襲ってきました。兵士の1人は倒れてきたマストに頭の骨ごと砕かれ,海に落ちました。私は船の外側にしがみ付いていました。嵐は一旦治まったと思うとまた襲ってきます。そうして,またScyllaとCharybdisの島へ流され,恐怖にさらされ,ようやく9日後,OgygiaのCalypsoの許に着いて,救助されたのでした。


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