余談ですが,前回,セオデンにゴンドール式の防腐処置をしたという話を読んでいてある事を思い出しました。最後の王様エアルヌアが,魔王退治に出て行く時,父エアルニルの膝の上に置いた王冠を,アラゴルンに渡す為にファラミアが取りに行くというお話があるのですが‥‥。これについて,私はとっても気味の悪い光景を想像していたのですが。。。(汗) でも,「防腐処置」をしたのなら,それほどでもなかったのかな。(^^;) ‥でもやっぱり死体から王冠を取ってくるのは,気味の悪い行為には違いありませんが(汗)
さて。。
デネソール侯の「アラゴルンの知識」は,この頃大胆?にもパランティアから得られた(レンジャーが船に乗ってくるのを見ている)とありますが,やがてそれが変化して,ピピンとの会話から推測するようになったそうです。
TTTの最後というかサルマンの話(どうも映画でのあの扱い以降,あの話はどうもTTTという気がしなくなりましたが(汗))以来,ずっと思っていたのですが,パランティアのパワーについては,最初はより具体的に書かれていたのに,下書きが進むにつれて,だんだん謎に満ちた物に変っていくんですね。結局,パランティアってそんな力があったのか?と疑いすら抱くようになって参ります。
で,それに伴って,ピピンが,アンドゥインを上って来る軍艦を見て,デネソール侯は正しかった,アラゴルンだよ,とか,エレンディルの末裔,とか言っていた部分も削除されて,ただ単に,ピピンが「そんな気がした」と思っただけ,に変っていってしまうんですね。
ところで,初期の療病院での,ガンダルフとアラゴルンの行動がちょっと謎。ガンダルフはどこかへふらっと出て行って,またふらっと戻ってきて,で,既にエオメルやイムラヒル達と一緒に療病院にやってきたアラゴルンと合流。でも,正式版では,ガンダルフはここでヨーレスの話(王様の手は癒しの手)を聞いて,急にひらめいて,まだ外をウロウロしているアラゴルンを連れてくるはずなんですよね。
当時の,その話の変化の過程で,埋もれた原稿があるそうです。
<下書き>
「ロヒアリムと一緒に来たのかの?」とガンダルフ。
するとレゴラス「いえ,とても不思議な旅でしたよ。アラゴルンと一緒に死者の道を通りましてね。そして,最後には敵から船を奪って来たのですよ。ガンダルフ,あなたにニュースを聞かせるとは珍しい事ですね!」
ガンダルフ「確かに珍しいのう。しかし今わしはたくさんの事に気を遣わねばならぬ。それに悲しいのじゃ。疲れたのじゃよ,グローインの息子よ。今この戦いは最後の局面に来ておる。ああああ! 敵はいかに我々の善の心から悪を引き出すのかの! 都の殿は,黒船を見て絶望の中で自ら命を絶った。船の来襲とエレンディルの剣は都を救ったが,殿に絶望を与えてしまった。しかしわしはまだやる事がある。教えておくれ,アラゴルンはどこじゃ? このテントか?」
レゴラス「いいえ,アラゴルンは灰色のマントを着て秘密裏に都に入りましたよ。」
ガンダルフ「ではわしは行かねば。」
ギムリ「しかし,それなら教えて下さい。我々にこの苦痛を与えた若い友は一体どこに? まだ生きていると願いたいものだが。」
ガンダルフ「1人は偉大な事を成し遂げて,悲惨な状態じゃが,もう1人は傍におる。」
ギムリ「では一緒に行ってもよいですか。」
ガンダルフ「もちろんじゃ!」
</下書き>
ギムリの何とも無骨な暖かさが伝わってくる会話ですね。(笑)
さて。。
デネソール侯の「アラゴルンの知識」は,この頃大胆?にもパランティアから得られた(レンジャーが船に乗ってくるのを見ている)とありますが,やがてそれが変化して,ピピンとの会話から推測するようになったそうです。
TTTの最後というかサルマンの話(どうも映画でのあの扱い以降,あの話はどうもTTTという気がしなくなりましたが(汗))以来,ずっと思っていたのですが,パランティアのパワーについては,最初はより具体的に書かれていたのに,下書きが進むにつれて,だんだん謎に満ちた物に変っていくんですね。結局,パランティアってそんな力があったのか?と疑いすら抱くようになって参ります。
で,それに伴って,ピピンが,アンドゥインを上って来る軍艦を見て,デネソール侯は正しかった,アラゴルンだよ,とか,エレンディルの末裔,とか言っていた部分も削除されて,ただ単に,ピピンが「そんな気がした」と思っただけ,に変っていってしまうんですね。
ところで,初期の療病院での,ガンダルフとアラゴルンの行動がちょっと謎。ガンダルフはどこかへふらっと出て行って,またふらっと戻ってきて,で,既にエオメルやイムラヒル達と一緒に療病院にやってきたアラゴルンと合流。でも,正式版では,ガンダルフはここでヨーレスの話(王様の手は癒しの手)を聞いて,急にひらめいて,まだ外をウロウロしているアラゴルンを連れてくるはずなんですよね。
当時の,その話の変化の過程で,埋もれた原稿があるそうです。
<下書き>
「ロヒアリムと一緒に来たのかの?」とガンダルフ。
するとレゴラス「いえ,とても不思議な旅でしたよ。アラゴルンと一緒に死者の道を通りましてね。そして,最後には敵から船を奪って来たのですよ。ガンダルフ,あなたにニュースを聞かせるとは珍しい事ですね!」
ガンダルフ「確かに珍しいのう。しかし今わしはたくさんの事に気を遣わねばならぬ。それに悲しいのじゃ。疲れたのじゃよ,グローインの息子よ。今この戦いは最後の局面に来ておる。ああああ! 敵はいかに我々の善の心から悪を引き出すのかの! 都の殿は,黒船を見て絶望の中で自ら命を絶った。船の来襲とエレンディルの剣は都を救ったが,殿に絶望を与えてしまった。しかしわしはまだやる事がある。教えておくれ,アラゴルンはどこじゃ? このテントか?」
レゴラス「いいえ,アラゴルンは灰色のマントを着て秘密裏に都に入りましたよ。」
ガンダルフ「ではわしは行かねば。」
ギムリ「しかし,それなら教えて下さい。我々にこの苦痛を与えた若い友は一体どこに? まだ生きていると願いたいものだが。」
ガンダルフ「1人は偉大な事を成し遂げて,悲惨な状態じゃが,もう1人は傍におる。」
ギムリ「では一緒に行ってもよいですか。」
ガンダルフ「もちろんじゃ!」
</下書き>
ギムリの何とも無骨な暖かさが伝わってくる会話ですね。(笑)