ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Field of Blood : Chapter 2

2006-12-06 22:44:01 | Athelstan・Doherty
この本は,どうやら10冊シリーズの9冊目という事がわかりました。よかったぁ~4回転やって‥じゃない(汗),よかったぁ~10冊目じゃなくて。ダ・ヴィンチコードよりずっと難しいのですが,楽しみに読んでいこうと思います。そのうち人気が出てBBCドラマにでもならないかな~~,は,夢のまた夢かなあ。。

Athelstanの相棒って言うか,上司ですね(笑)John Cranston卿の登場です。ふと目に留まったこの一文
the coroner, shouting good-natured abuse at the riff-raff who recognised him, forced his way through the courtyard of the great Guildhall.
ちゃんとした日本語に訳すのかはすごく難しそう(笑)ですが,coroner(=検視官=Cranston卿)は知り合いの庶民の人達に何やらわいわい怒鳴りながら歩くけど,でもどこか憎めない人,なんですね。

で,AthelstanとCranston卿は,Guildhall(ロンドン市庁舎)に,ある裁判を見る為にやってくるのですが,ちなみに,Guildhallの前には制服を着た射手が並び,鉄兜を被り背中に盾を背負い,槍や剣を持った武装兵が警備していたとか。何かLOTRの世界をそのまんま思い出します(笑)が,相当物騒な時代だったんですね。

今回は,中世の裁判に関するボキャブと,まださらに見知らぬ教会用語に攻められました。(笑) forfeitなんて言葉はLOTRでファラミアが喋ったんでお馴染みの単語のはずなのに,また辞書引いてるし。(爆)


FOTR CD: 2-8: Farewell to Lorien

2006-12-06 22:14:34 | Tolkien・LOTR
1年ががりになって参りました。前書いたのは,9月でしたっけね?(汗)

最後の夜のミーティングで,ボロミアはミナス・ティリスへ行く事にこだわりますね。いや,それはいいとして,フロドを見ながら,思わず,「捨てるなんて馬鹿げている」(... folly to throw away ...)と言ってしまったのが聞こえました。慌てて彼は「命を,って意味だ」と言い直しますが。でも,大っぴらに行くよりミナス・ティリスの兵にガードしてもらった方がいいだろう,って言うのですが,その方がよっぽど大っぴらになってアブナイじゃん(汗) 辞書を見ると,throwは自動詞ではないので,必ず「何を」という目的語がないといけません。だから,ネイティブには,このボロミアのセリフは,明らかに「ヘン」に聞こえるんだわ。(^^;) で,フロドは「何を」throwするって言うんだ?!と考え込んでおります。

原作では,ボロミアは,ロスロリアンに入ってから,指輪に関しておかしな事を言い出しますね。しかし,私は,サムがどこで彼がおかしいと気付いたのかにも興味があります。後でファラミアにうっかり言ってしまう例のあのセリフが気になっておりまして‥‥。ロスロリアンの中である事は間違いないんですが。この会議の後,サムは何気に頷いておりますが,この時はもう確信を持っているのでしょうかね?

ケレボルン様は,ミナス・ティリスに行くには,ラウロスの滝の所で右の岸に出てエント川を経由して行くとよい,というような事を行ってますが,あ,そういう地理関係なのね。今頃になって知りました。(^^;)

出発の朝,ギムリが,レンバスを試食して,クラムとビヨルンの蜂蜜ケーキの話をしている所が好きです。映画では,ホビットの冒険を先にやってなかったので,そんな余計なセリフは入っていませんでしたけどね。
サムとエルフ達がロープの話をしている所があります。エルフ達は,今はもう作り方とかを話している暇はない,と言っておりますね。それだったら,彼らはロリアンに結構長い事滞在していたのに,何故その間に教わらなかったんだい?と思わずツッコミを入れたくなりました。(笑)

原作ではアラゴルンへのおみやげとして剣の鞘とElfstoneをあげています。実はHoMEではElfstoneは最初ギムリにあげる事にしていたのに,急遽ひらめいて,アラゴルンに変更されたのでしたね。それだけElfstoneは大きな意味があるのですが,映画では,さすがに剣の鞘では未読の人が???になりそうなのでまあよいとしても,何故かアルウェンのペンダントを持っているからもういいでしょ,という事に。もしPJがこういう細かい原作の意味をもうちょっと大切にしてくれていたら,私ももっとホビットの冒険にPJを,と,こだわるんだけどな。

逆にギムリがガラ様に髪の毛をおねだりするシーンは,映画のビジュアルだけでとてもよく表現できていたりするのですが。

「私達はdoomの縁にいる」というようなセリフが(2度ほど)聞こえますが,doomには,破滅という意味の他に,運命とか判決という意味もあり,指輪の旅に成功しなければ破滅するんだという意味と,エルフ達はどっちみち中つ国を去らなくてはいけない,というほのめかしを感じますね。英語(特に英国)の小説は,二重(ヘタすると多重)の意味を持った表現が多いです。これだけはどんなに上手な翻訳家でもなかなかうまく表せないんですよ。原書を読む甲斐がある所ですね。

HoME8 3-X:The Pyre of Denethor (3)

2006-12-06 22:07:16 | Tolkien・HoME
会社に3日間塩漬けにしてしまいました。(^^;)

次の下書きで‥

<下書き>
ガンダルフがファラミアを運び出そうとすると,彼がお父さんをうわ言で呼びます,するとデネソールの目から炎が消えて,「息子を連れていかないでくれ。」しかしガンダルフは,彼は殿を呼んでおりますが,外に出て絶望を振り払い,死を覚悟して戦うしかありませんぞ,そして彼(ファラミア)は熱に逆らって生きようとしている,再会するチャンスはあるかもしれませんぞ。と諭します。(か,もしくはそうしないと二度と彼に会えないと)でもデネソールは「彼はもう二度と目覚めぬ,この家は崩れ去るのだ。一緒に死なせてくれ」と,嘆願。ガンダルフは「それはこの都の大公のでも他の誰の意志でもない。冥王に支配された異端の王達のように,自尊心と絶望の為に自らの命と家族の命を断つおつもりか。」

(多分正式版とそれほど変らないので詳しくは書きませんが。。)
ガンダルフはファラミアを抱えて立ち去ろうとしてます。デネソールは追いかけてきて未練たっぷりに息子を見ながら「少なくてもそなたはここまで私に逆らう事はできぬだろう」と言って松明を取って,油に浸した薪に火を点け黒い煙が上がるとそこへ飛び乗り,杖を折り,パランティアを抱えて横たわります。

ガンダルフは悲しみと恐怖の混じった状態(ま~偉大な魔法使いでもこうなると普通のオジサンですねぇ),しかしドアを閉めます。しばらく考え込んだ様子でステップの1番上にいました。しばらくすると炎の燃え盛る音とデネソールの大きな声,そして二度と人々の前に姿を現す事はありませんでした。And they heard the roar and crackle of the flames within; and then Denethor gave a great cry, and afterward spoke no more, nor was seen again by mortal man.

ガンダルフは"So passes the Stewardship of Gondor!"と言い,Berithilに「あまり過度に嘆かないように,皆正しいと思った事をやったのだから」,と言います。そして彼らはファラミアを病棟(houses of the sick)に運びます。
</下書き>

デネソールが「a great cry」をあげたという所,今までは,単純に,断末魔の悲鳴だとばかり思っていたのですが,‥それはやっぱしデネソール侯に失礼だったかな。最期に怒り狂って何かに立ち向かう雄叫びだったのかなあ?と思えるようになってきました。

彼の最期を見届けたガンダルフのセリフ,まだ「逝った」のはデネソール侯でなくStewardshipのままになっております。

でもこの下書きは,パランティアに関してはやけに冷静だな~と思っていたら,この後,ガンダルフがファラミアを連れ去ろうとして一瞬デネソールに止められた所の下書きがちょっと書き換えられます。

<下書き>
「しかし彼は今何とか高熱から立ち直ろうとしていますぞ。殿は外に出て絶望を振り払い,必要なら死を覚悟して戦わねばなりませぬぞ。よくわかっておられるはずじゃ。」しかしデネソールは笑って枕元からある物を取り上げます。何と!パランティアです。「自尊心と絶望! 白の塔の目は盲目だったと申すか! (追加:これは最上階に部屋に執政によって密かに保持されてきたパランティアだ。)いやいや,私はそなたが思っているよりたくさんの事を見ておるぞ,灰色のばかめが」
</下書き>

Run!Run!Run!