goo blog サービス終了のお知らせ 

ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ナルニア プレミア上映

2005-11-12 11:15:25 | ナルニア・C.S.Lewis
締め切りまでもうあと2日しかないのですが,『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』プレミア上映ご招待,を見つけました。当ると12/6(火)~金曜まで休暇が必要。あ!,私はその時期休暇取れるけどな~,一緒に行く人がっ;‥‥って,当るのは1組2名なんで,ほとんど見込みありませんけどね。(笑)

いや実は,何が最大の魅力かって,やや下心気味ですが,

8日(木) 原作者C.S.ルイスゆかりの地を訪問


なんですよ。(おいおい,プレミア上映はどうなんだって(^^;))こういうのって,ロード・オブ・ザ・リングの時は,少なくても私がその映画の存在を知って以降は,「ご招待」というのはニュージーランドばかりで,イギリスのトールキンゆかりの地へ,というのは,見た覚えがありませんでした。

ところで,ナルニアの新しいトレーラーはこちらで,右クリックダウンロードできます。このページの下のほうに,トランスクリプト(+シーン説明)もついておりますので,字幕は適宜脳内変換して下さい。

トランスクリプトなしでも,そんなに難しい英語ではありませんでしたが,日本語の字幕を見て「???」だった所の確認をしたり,「ナルニア~!」はピーターだったのか,と,なかなか参考になります。


トールキンとルイスの仲

2005-10-26 23:27:34 | ナルニア・C.S.Lewis
既に語り尽くされているネタではありますが‥

トールキンとルイスは,親友ではあったけれど,仲違いもあったそうですね。彼らは文学や宗教のみならず,伴侶の選び方についても考えの違いがあったようです。

中でも目を引いたのは,実はトールキンはルイスのThe Lion the Witch and the Wardrobeを嫌いだったという事ですね。トールキンは寓意(allegory)が好きでないという事は前からよく聞いてましたが,LWWは,Father Christmasとか,喋る動物とか,ホント寓意の固まりですから,お好きでなかったというのも,頷けます。

かくいう私も,ナルニアを4冊読んだ所で止まってしまった理由は,アスランというキャラクタの存在があまりに宗教じみていて,だんだん読んでて恥ずかしくなってきた事と,動物が喋ってもいいんだけど,「選ばれた動物だけが喋れる」というのにはかなりカチンと来た事,なんですよね。(汗) LOTRは宗教に関係なく受け入れられると思いますが,ナルニアは,正直言ってちょっとヤバイなあと思いました。

もう1つ,これもよく知られた話なのですが,トールキンは,ルイスが晩年結婚したアメリカ人の奥さんを嫌っていたんですよね。自分からルイスを遠ざけてしまうような気がしたのだそうです。

‥とは言いましても,やはり親友だった事も間違いないようで,トールキンはルイスの死に直面した時,「年を取るのは木の葉が1枚1枚落ちて行くようなものだが,これは根元に斧の一撃を食らったようなもの」と表現してます。(251番の手紙)

しかし,そのうち,またナルニアの残りも読みたいと思います。そろそろ,映画モードにもなって来ましたし。。



The Horse and His Boy:13~15章

2005-08-26 23:06:34 | ナルニア・C.S.Lewis
エドムンドの一行は,前日Shastaが来た道を逆戻りしてAnvardへ向かいます。そこはちょうどRabadashの一行が城に攻め込もうとしていました。Edmudの軍勢はそこへなだれ込みます。Shastaはどう戦ってよいのかわかりません。(汗) その頃,Hermitの家では,彼が水鏡?に戦の様子を映し出していました。Aravis,Bree,Hwinもその様子を見ていました。Hermitは水鏡の中で起きている戦いの様子を説明してくれましたが,何故かヘタな質問をすると怒ります。(笑) やがて,どうやらArchenlandとナルニアの軍が勝利をおさめたようです。Rabadashは何故か壁に引っかかってしまい,とても恥ずかしい思いをする事になってしまいました。

この意外と気が短かったHermit,誰かに似てると思ったのは私だけでしょうか?(爆)

Breeは何故かアスランの事をイマイチと思っている?様子です。そんな話をAravisとしていたら,いつの間にかBreeのすぐ後ろにアスランがいました。Breeはとてもきまりが悪いです。彼らの所に,ArchenlandからCorという王子が訪ねてきました。Aravisは,‥彼を見てびっくり。何と,Shastaではありませんか。実はShastaは,元からArchenlandの王子でCorinの双子の兄Corだったのですが,赤ちゃんの時,彼はこの国を救うとCentaurに予言され,それをよく思わなかった家来が遠い国に彼を追いやってしまったのでした。そしてShasta改め,Corは,仲間は皆一緒にAnvardで暮らせるから一緒に行こう,と言います。Breeはナルニアの馬らしくなろうと決意して,最後の「ごろごろりん」(Calormen時代好きだった)をします。

Corの仲間は,Lune王に歓迎されました。捕虜になったRabadashはまだまだ強気。どうしてもArchenlandの王の優しい申し入れを受け入れようとしません。アスランはしまいに怒り出し,Rabadashをロバに変えてしまいました。彼はTashbaanの寺院に帰ればまた人間になれるけれど,Carolmenの人達にロバにされた事を見られてしまい,10マイル外に出たらまだロバに戻り,今度は二度と人間に戻れない,と宣告されました。結局彼はTashbaanに戻り,Tisrocの跡を継いで王になり,アスランの言いつけを守ってTashbaanから出る事なく,平和をもたらす王となったのでした。一方,Shasta改めCorは実は長男であった為,Luneの後を継いでArchenlandの王になる事になります。意外にも,Corinはこれを歓迎しました。そして彼は成長すると,Aravisと結婚して,彼らの息子はArchenlandで最も有名な王子となったのでした。

お話のアイディアはめちゃめちゃ面白いですが,もうちょっと深く掘り下げた方がもっと面白そうだなあと思いました。ただ,そこを掘り下げるとTolkienみたいになるので,‥それでさらっと終わらせたのか?!
で,残す所あと3冊になりましたが,ナルニアはちょっと疲れたかも,なので,ちょっとお休みにして,次に何を読もうか決心まで,たまにはHoME読書に力入れようと思います。


The Horse and His Boy:9~12章

2005-08-25 22:27:56 | ナルニア・C.S.Lewis
Aravisは,こわくてひどく疲れたというLasを叩いて出口に案内させ,Tashbaanから出ます。そこでBree,Hwin,Shastaと再会。(Shastaようやく信用?)そしてShastaはナルニアの烏から聞いていた,砂漠を超える為の道を行きます。急がないとRabadashの軍勢が来てしまうので,皆ほとんど寝ずに,ようやく水のある山際に到着します。しかしそこで皆で睡眠。

彼らはようやくArchenlandの南端にたどり着きますが,そこでRabadashの一行が来ている事を察知。慌てて走ります。ところがその4人をライオンが襲います。そこはHermit(隠者)の家の前でした。ShastaはAravisを助けようとして,Breeから飛び降ります。Shastaは何とかしたい一心でライオンに去るように言うと,不思議な事に彼は去っていきます。しかしAravisは背中を引き裂かれて大怪我をしていました。Hermitは,ShastaにすぐにAnvardのLune王の所に行くよう命じます。Shastaは何故?と思いますが,とにかく,走り出します。しばらくして,Hermitに助けられたAravisは回復に向かいますが,Breeは自分はAravisの危機に彼女を助けずそのまま逃げた事を恥じます。

ShastaはAnvardに行く途中で,ある一行に出会います。何と,Lune王の一行でした。またCorinの間違えられたShastaは,とにかく,Aravisから聞いた事を伝えます。Lune王は,CorinにそっくりなShastaに何かを感じたようでしたが,とにかく彼を信じて城へ戻る事に。Shastaは馬を与えられますが,途中で皆とはぐれてしまいます。あてどもなくさまよっていると,またライオンが‥! しかし今度は彼はライオンを恐れませんでした。ライオンは,Calormenで彼らを追ったのも,墓場の猫も,Aravisに怪我をさせたのも自分だと言います。ライオンは,アスランでした。

朝,Shastaが目覚めると,全く知らない場所。しかし,地形からそこはナルニアとわかりました。何もしようがなくなり,途方にくれていると,大きなハリネズミがやってきました。何と,彼は喋れるようです。彼はどんどん仲間を集めます。ShastaはDwarfの家で朝ごはんを頂きました。するとそこへまた行列がやってきました。今度はナルニアの王エドムンド,女王ルーシー,Archenlandの王子Corinの行列でした。Centaur等の不思議な生物達も一緒でした。Shastaを見たエドムンドは,彼がCorinでなかった事に驚きますが,敵でないと認めてくれたようです。Corinはどうしても戦いに参加したがっている様子ですが,仲間が許しません。彼はまたShastaに会えて嬉しそうでした。彼は隙を見てShastaに武具を与え,一緒に戦おう,と言います。

エドムンドって,LWWでの失敗(Turkish delight!)がどうしても忘れられないんですが(笑),立派な若者になったものですね~。


The Horse and His Boy:5~8章

2005-08-24 23:42:57 | ナルニア・C.S.Lewis
ArchenlandのCorin王子と間違えられたShastaは,ある部屋へ連れて行かれました。どうやら,スーザンとエドムンドはこの国があまり好きそうでなく,何か理由をつけて帰ろうとしているみたいです。タムナスさんが,船で王子のパーティを開く事にして,そのどさくさで帰ろうと提案します。これには彼らも賛成して,皆部屋を出ます。
タムナスさんはShastaに食事を出してくれます。その後しばらくShastaは1人で寝てましたが,やがて本物のCorin王子が帰ってきました。聞くと彼は町で喧嘩をしていたそう。2人は,一目みて,友達になりました。Corinは,我国に来たら訪ねておいでと言います。

Tashbaanを無事抜け出したShastaは,町の外の墓場に到着します。でも彼の仲間達はまだ誰も来てません。仕方なく1人で一夜を過ごしますが,何か恐ろしい動物がいるように感じます。それは猫でした。ほっとして猫と過ごします。次の日,彼はメロンなどお恵みをもらいますが,また誰も戻りません。夜明け前,BreeとHwinが来ました。しかし,知らない人間が一緒です。Aravisの姿はありません。Shastaは彼らの前に出てもいいものかどうか迷っていました。

実はAravisは,Shastaがさらわれた直後,彼女の学生時代の友達Lasraleesに捕まって,彼女の家に連れてこられたのでした。LasはAravisとは正反対に,おしゃれや洋服にしか興味のない女の子で,今は金持ちの夫人でした。AravisはLasから,彼女の父親が彼女を探しにこの町に来ていると聞きます。LasはTisrocの宮殿からの出口を知っているとの事で,Aravisはそこから逃げる事にします。Lasは自分はTisrocの友達だから大丈夫と請け合います。そこで,彼女達はTisrocの宮殿にやってきますが,突然男達に見つかり,慌ててある部屋の絨毯の下に隠れます。Aravis,Lasは本当にTisrocの友達なの?と怪しみます。そこへやってきたのは,Tisrocと,Aravisを嫁に娶ろうとしたAhoshta,Tisrocの息子の1人Rabadashでした。

Rabadash王子はどうやらナルニアのスーザン女王にご執心の模様。彼女をゲットする為に,ナルニアに攻め込みたいとパパにお願いします。しかし策略家Tisrocはどうも乗り気ではありません。彼はAhoshtaを使って巧みに,これはRabadash1人の勝手な策略で,自分は何の責任もないし,失敗しても援軍は出さないという話にします。(でもRabadashが侵略に成功したらナルニアを頂こう,と)

8章!Tisroc,Ahoshta,Tisrocの会話がすごく難しくて,今までナルニアでは辞書を使いながら読んだ事はなかったのですが,ここだけはしっかり単語帳作りました。いざ本気出すと?C.S.ルイスはすごく難しい文書くんですね。そういう事で,私はポタ,指輪,ナルニアは同レベルだと思ってます。


The Horse and His Boy:1~4章

2005-08-23 00:21:19 | ナルニア・C.S.Lewis
ナルニアは,次に何を読もうか,いろいろ悩みましたが,もう1つ,脇道を行く事にしました。

ShastaはArsheeshという人の養子でした。彼らはCalormenという南の国に住んでいましたが,Shastaはいつか砂漠を越えてその向こうに行ってみたいと思っていました。ある日,Tarkaanの領主が,Shastaを買いに来ました。ShastaはArsheeshを好きでなかったので,それは嬉しいと思いましたが,果たして彼についていっていいのかどうか,1人でつぶやいていると,突然,彼の馬が答えます。「領主はいい人ではない。一緒に逃げてナルニアに行かないか?」

馬の名は,何かとても長い名前(笑)でしたが,ShastaはBreeと呼ぶことにしました。Breeは乗り方を教えてくれましたが,何故か手綱を持たないようにと指示します。そして慣れてきた時,彼らは誰かに追われているのを感じます。ライオンと,別の馬と人でした。ライオンから逃げて,よく見ると,馬は彼らを追ってきたのではなく,少女と,話す馬でした。

少女の名はAravisといい,馬は雌馬でHwinといいました。Aravisは偉い人の娘でしたが,父の決めた結婚相手が恐ろしくて自殺しようとしたのですが,それを止めたのがHwinでした。Aravisは森にお祈りに行く振りをして家を出て,結婚相手に出会って連れていかれたかのように装って逃げていたのでした。彼らは一緒にナルニアへ行く事にします。そして,砂漠への入り口のTashbaanという町を変装して通る事になりました。そこで,もしはぐれたら,町のはずれの墓場で会おうと約束をします。

Tashbaanはとても混んだ町で,彼らはなかなか思うように進めません。中ほどに差し掛かった時に,気取ったCalormenのお偉いさんとはかなり違う雰囲気の行列に出会います。その行列,なんと,Shastaを誰かと見間違えてさらってしまいます。実は彼らは,ナルニアから訪れたスーザンとエドムンドの行列でした。どうやらShastaはArchenlandの王子と見間違われたようです。。。

今度は,南の国からナルニアを目指す少年のお話,と言うので,砂漠を苦労して越える話なのかな,と思ったら,またまた何か意外な方向に。。。まあこういう展開は,C.S.ルイスさんのお約束と思う事にしました。(笑)


長屋の秘密

2005-08-21 00:14:54 | ナルニア・C.S.Lewis
ある「目的」でネットをうろうろしていて,どえらいもんを見つけました。
まずはこれをご覧下さい。これは,最近ロンドンで起きたとある事件の為にで有名になった,Leedsという町の古い写真なのですが,これを見て,MNの,「長屋」の謎が解けました。はぁ~,昔のイギリスではこういう家が普通に存在していたんですね。しかも屋根裏が繋がっていそう。しかもランプポスト付き(笑)本当に,PollyとDigoryが住んでいた「屋根裏付き長屋」っぽくて嬉しいです。

ちなみに,こちらで,「back-to-back terraced houses」で検索すると,出るわ出るわ,もう本当にびっくりする位,同じタイプの住宅が見つかりますよ。

で,おまけです。看板に書かれた「名前」に注目(笑)(実はこちら関係が目的でうろうろしていたんですが‥‥)

(Rev. 8/21)
その「別の目的」レポートをこちらの羊皮紙に提出しました。HBP2章に関する情報なので,ネタバレブログの方に置いていますが,興味のある方はどうぞ! (2章のネタバレアリですので注意)


The Magician's Nephew:12~15章

2005-08-20 10:26:26 | ナルニア・C.S.Lewis
アスランは「Evil」をナルニアに入れたのはDigoryのせいと理解して,彼にタスクを与えます。西側にある山の上の,湖の傍の森にあるりんごを取ってくるようお願いします。そのりんごの種が,魔女(=Jadis)をしばらくナルニアから遠ざけるのだそうです。Pollyも付いていく事になりました。翼のある馬に「変身」してFledgeと改名したStrawberryが,彼らを乗せてくれます。彼らは湖のある森を捜しますが,その日は見つからず,野宿する事にしました。Strawberryは草を食べましたが,子供たちはPollyがたまたま持っていたトフィーで晩御飯。Digoryは,ランプポストが「育った」ので,トフィーも育つかと思って,1つ植えてみました。その夜,彼らは何か大きな物が西側に向かっていくような音を聞きます。どうも背の高い影を見たような気がしました。

翌朝,トフィーは期待通り木になってました! Fledgeに乗って先を進むと,ようやく湖を発見。降りてさらに登ると,門がありました。門には「皆の為に取るかそれとも己の為に取るか」「心から望む物と絶望を見つけるであろう」という意味の気になる書付がありましたが,Digory(彼は書付にそそられて鐘を鳴らして今こんな目に遭っている)は「皆の為に取る」とつぶやいて,とにかくそこに入って行きました。目指す木に辿り着き,りんごを取ると自分で食べたい衝動に駆られましたが,鳥が見ていたので,抑えました。するとその時あの魔女が‥‥。彼女は既にりんごを食べていました。そしてりんごをお母さんにあげれば永遠の命を得られるとか言って,彼を誘惑しようとしますが,Digoryは振り切って帰ります。

‥アスランはりんごを川に投げるよう指示します。Cabbyと奥さんはすっかり新しい王様と王妃様でした。すると彼らは,動物達の持ってきたかごの中にAndrewおじさんを発見。実は彼は木でないという事が動物達にわかり,かごに入れられ餌(どんぐり,いもむし,あざみ,生きた蜂付きの蜂の巣(笑))を与えられていたのでした。相変わらずナルニアの言葉を理解できないおじさんを,アスランは眠らせます。ドワーフ達はおじさんのポケットから落ちたお金を利用して,王と王妃の為の冠を作っていました。DigoryからJadisの話を聞いたアスランは,それでも大丈夫だと言い,彼に,お母さんに永遠の命は与えられないけれど,病気を治してあげよう,と,1つのりんごをくれました。

指輪ではなくアスランの力で元の家に戻ったDigory,Polly,Andrewおじさん。Digoryはお母さんにりんごを食べさせます。お母さんは見事に回復。そして彼はPollyと一緒に,りんごの芯と指輪を庭に埋めます。ほどなくDigoryの大叔父さんが亡くなり,その遺産でKurke家は大金持ちになり,彼らは田舎に一軒家を手に入れました。りんごはナルニアのように一夜で育ちはしませんでしたが,普通に育ちました。しかしある時大嵐が来て,倒れてしまいました。Digoryは,その残骸の一部を,一軒家のある箪笥を作る為に使いました‥‥。

‥そしてDigoryが年を取った頃,あの4人兄妹が疎開してきて,彼らはその箪笥からランプポストが「生えた」場所に抜けてナルニアに入ったのでした。ね。「なんでルーシーが嘘を言っていると思うのかね?」と言った教授の正体は,このDigoryでした。

あくまでもDigoryに焦点を当てたかったからなのでしょうかね。Pollyが添え物のように扱われた所がやや期待はずれだったかな。話はあっちこっちに飛びますね。じっくり話を進める(ちょっとじっくり過ぎ)トールキンやローリングとは好対照です。「トールキンやローリング」が出てきたついでに,では指輪,ポタ,ナルニア,どれが1番読み易いか。最初ナルニアに出会った時は,ダントツで簡単!と思いましたが,いつの間にやら,指輪,ポタと全く変わらんレベルに(笑)。結局,3つどれを取っても同じレベルに見えて参りました。


The Magician's Nephew:9~11章

2005-08-19 23:21:35 | ナルニア・C.S.Lewis
大人になってから初めてナルニアを読んだ人にとって,宗教臭さはちょっと引いてしまうよと聞いた事がありますが,あーなるほどね,ここはそれがよくわかる部分ですね。

ライオンが歌いながら近づいてきました。Digoryは木々が育ち始めた事に気が付きます。Jadisは突然ライオンの目と目の間にランプポスト(ロンドンから持ってきたのね。)をガツ~ン!しかしライオンは何事もなかったかのように歩いて行きます。女王は叫び声を上げて走り去ります。ランプポストの落ちた場所にはまた新しいランプポストが「生えて」きました。(ここがLWWの映画の宣伝でよく見る例のあの景色ですよ,お姉さん!)Digoryはこの国にはお母さんの病気を治す力があるかどうか,ライオンに聞いてみようと思い立ちます。木々が育ち,不思議な事が起き始めます。土のこぶから次々と動物が生まれてきました。(へぇ~,動物はそうやって生まれてきたのね)何故かライオンは各動物の中から2頭ずつだけ選びます。Cabbyの馬Strawberryも参加します。そして選ばれた動物達は,ライオンを中心に円陣を組んで,ナルニアの誕生を歌い始めます。

ライオンは,選ばれた動物達に言葉を与えます。彼はこの国に既に「evil」が侵入したと告げます。Digoryは何とかお母さんの事をライオンに聞きたいのですが‥,そこでStrawberryを発見。CabbyはStrawberryに話し掛けようとしますが,Strawberryの覚えているのは,走らされた事ばかり。でもStrawberryはDigoryを乗せてくれました。でもAndrewおじさんだけはライオンの歌が聞こえなかったようで動物の言葉を理解できません。彼は指輪の事ばっかり考えています。喋る動物達が彼に興味を持って近づいてきた時も,彼は食べられる!としか思っていませんでした。

びっくりして倒れたAndrewおじさんを動物達は観察して,これは一体何だろうと考えます。(変な格好をしていたので,Cabbyや子供たちと同じ種族とは思わなかったようで‥‥(笑))そして「木」と思われて,植えられてしまいました。ラッキーな事に頭を上にしてもらいました。一方Digoryはようやくアスラン(=ライオン)とお話できますが,アスランは彼に何故ここに来たかを尋ねます。彼はCabbyを見て,何故か!ナルニアの初代の王様に指名。奥さんも呼び出して,王妃にしてしまいます!


The Magician's Nephew:5~8章

2005-08-19 00:05:18 | ナルニア・C.S.Lewis
さてさて,早くこの本のレポートを終わらせないと,今読んでる本(HHB=The Horse and His Boy)に追いつけません。

速い展開に驚いた「起」部分ですが,「承」もまたドタバタです。思うに,C.S.ルイスさんは,私的にはかなり「予想を裏切る」お話を書くようです。

「ひときわ背の高い,美しく威厳のある」女王様が鐘の音と共に蘇りました。彼女は何故か,Digoryとしかお話しません。彼女の名はJadisと言い,この国の名はCharn,彼女は,姉が王座を譲ってくれなかったから,"Deplorable Word"という呪文で,この国を破壊したのだそうです。JadisはDigory,Pollyと手をつないで安全な所へ逃げます。途中,壁を灰にして見せたりしました。Pollyは女王が気に入りません。何故かAndrewと共通点があるような気がします。Jadisは唐突に,お前達の世界に連れて行けと言います。何でも2人をここに送ったAndrewおじさんに興味があるとか? 2人は,現代のロンドンはあなたにちっとも合ってませんよと言いますが,彼女はPollyの髪を掴みます。2人は黄色い指輪で脱出します。

‥しかし彼らが森に到着すると,Jadisもついてきました。(Jadisは森では具合悪そうでしたが)結局彼女は,今度はDigoryの耳を掴んでAndrewおじさんの部屋までついてきました。そして彼女はAndrewおじさんを見るや否や彼が王様でないとわかると,馬車か空飛ぶ絨毯かドラゴンを要求します。今度は彼女はPollyはもちろん,Digoryとも話をしません。Andrewおじさんが出て行くと彼女も追っていきます。Pollyは,あなたが鐘を鳴らしたから悪いのよと言って,Digoryを置いて家に帰ってしまいます。Andrewおじさんは何故かJadisにご執心? 一張羅に山高帽,姉のLettyおばさんにデート資金をせびります。Lettyおばさんが断ると,そこにJadisが現れます。

Jadisはそこで"Deplorable Word"をやるのですが,現代のロンドンでは効かず。しかし逆ギレしてLettyおばさんを投げ飛ばすと,逃走。Digoryは責任を感じて,何とかJadisを元の世界に連れ戻したいと思いますが,何せお金がなくて彼女を捜せません。(Pollyは家で家族に怒られていました) 彼は,Lettyおばさんの会話から,ふと,病気のお母さんを治す手段があればいいなあと考えます。‥‥とそこへ‥,挿絵を見たらまさに目が点になりました。(笑) 馬車が走ってきたのですが,Jadisが1頭立ての馬車のてっぺんで絶妙のバランスで馬をコントロールしているではありませんか。しかし馬車はバランスを崩して倒れてしまいます。Jadisは馬に飛び乗りますが,馬はそこから動けけません。馬車の中からボロボロになったAndrewおじさんが出てきました。馬主(と言うか御者)が馬と彼女をなだめようとすると,Jadisは「犬! 手を放せ! わらわはJadis女帝なるぞ!」

そしてJadisは街灯のポストを引っこ抜いて大暴れ。大混乱になりましたが,Digoryは(いつの間にかPollyも傍に)女王の足を掴みます。ようやく掴むと2人で黄色の指輪をはめます。何故か森の池にやってきたのは,彼らと,女王と,Andrewと,馬(Strawberryという名前)と,御者(Cabby)。緑の指輪で次へ進むと,真っ暗な世界でした。Andrewおじさん,逃げようとしますが,女王とDigoryに拒絶されます。その暗い世界で誰かが歌を歌い始めます。やがて他にもその歌声について他の声も混じります。星が一杯になり,地上の声が大きくなります。星の声が小さくなると,太陽が現れます。そして最初に歌っていたのはライオンだったとわかります。今度はJadisが逃げようとしますが,Digoryが断ります。

あっという間の場面の切り替わり,そして,どうやらNarniaの創生らしいシーンに辿り着きました。Jadisは,よくよく見ると,LWWに出てきた女王様と同一人物ですね。


Run!Run!Run!