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ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Magician's Nephew:1~4章

2005-08-17 07:46:26 | ナルニア・C.S.Lewis
夏休みに読んだ本について書きます。

(LWW既読前提です)
LWW,PCと,一応順番通りに読んできて,次は違う本のはずなのですが,実は本が届いた時は,どこから読むかという話を全然知らず,1巻をチラチラ見ていたので,どうも気になって仕方がありませんでした。という事で,MN=The Magician's Nephewを次に読む本に決めました。

まだシャーロック・ホームズが生きていた頃,ロンドンにPollyという女の子が住んでいて,そして隣にDigoryという男の子がやって来た所から話が始まりますね。彼のお母さんは病気,お父さんはインドに単身赴任している為,Pollyの隣に住んでいる独身のおじおばと一緒に住む事になったのでした。

‥という辺りは問題なかったのですが,問題は彼女達が住んでいたおうちの形態。私は西洋にそういうものがあるとは知らなかったので,へぇ~と思いましたが,えーと,いわゆる長屋でしょうか。しかもこの長屋は,驚いた事に,屋根裏部屋同士がつながっているようです。現在のロンドンのセキュリティ事情からはとても信じられないようなおうちです。

‥ある日2人は,屋根裏部屋の探検を始めました。2人はDigoryの家(=おじさんおばさんの家)の向こうの屋根裏部屋に行ってみたかったそうです。しかし,行き着いた所は,‥‥なんと,DigoryのおじさんAndrewの「隠し部屋」でした!
Andrewおじさんは,Pollyに黄色い指輪を取らせて,さっさと「別世界」に送っちゃいます。」

‥と,女の子をさっさと別世界に送り込んだ所は,C.S.ルイスの憧れの人ジョージ・マクドナルドのThe Golden Keyを思い出しました。え?まさか旅している間に年取る話?(LWWはそんな感じだったぞ)などと変に心配になってきます。

‥実はAndrewおじさんは,名付け親のLefayおばさん(最後のFairyの生き残りの1人だったとか)が遺した小箱を燃やすよう命じられたのですが,それを裏切り,箱の中身をずーっと研究してたのでした。そしてその結果,もう1つの世界に行く黄色い指輪と,帰ってくる緑の指輪を発明。

Digoryは緑の指輪を2つ(1つはPollyをこの世に帰す為)と黄色の指輪を1つ持たされ,送られた場所は‥,森の中のある池でした。近くには以前Andrewおじさんに送られたモルモットが(挿絵がめっちゃかわいい!)います。彼はそこでPollyを見つけ,一旦緑の指輪で元の世界に帰れる事を確かめます。いろいろやってわかったのですが,実はAndrewおじさんの見込みと違い,黄色い指輪はこの森に来る力があり,緑の指輪は森から出る力があるようでした。

DigoryとPollyが森から出て次に来た所は,人の気配のない遺跡のような所。彼らはそこである建物の中で,「人々」を見つけます。でも,彼らは見事な服装をしていましたが,時間が止まったように動かない人達でした。最初の人達は親切そうですが,奥に行く度無慈悲そうな人達に変わっていきます。そして最後に見たのは,ひときわ背の高い,美しく威厳のある女性でした。
近くに鐘とハンマーがあり,柱に「鐘を鳴らせば危険,それとも狂うまで考えるか」という意味の書き付けが。。DigoryとPollyはこれを鳴らす鳴らさないで口論しますが,好奇心を抑えきれなくなったDigoryが鳴らしてしまいます。すると,何かが崩れる音がしました。。それは彼らの人生の終わりではないけれど,最悪の瞬間,だったそうです。。

何か話の序盤であれよあれよという間に舞台があっちこっちに変わるので,一体何なのよ~状態。この時点ではAndrewおじさんて,バック・トゥ・ザ・フューチャーのドク・ブラウンみたい!と思いました。


トールキンとC.S.ルイスの研究家の本

2005-07-16 00:28:46 | ナルニア・C.S.Lewis
おそらく,明日(というか今日)ポタ6巻と一緒にこの本もやってきます。何故この本を選んだかと言えば,著者の1人であるColin Duriezさんという人が,J.R.R.トールキンとC.S.ルイスに関する本をた~くさん書いているからです。ことにInklingsに関する本とか,J.R.R.トールキンとの友情についての本までもあり,もし気に入ったら,この人をシリーズで揃えようかなあと考えています。


どこでもドア?

2005-07-14 00:23:51 | ナルニア・C.S.Lewis
‥って,皆同じ事を考えたでしょう(爆)

ピーターは,Mirazさんにお手紙を出して,タイマン勝負を挑みます。巨人,ケンタウロスと一緒に,エドムンドがそれを届けに行くのですが,本来,お断りすべきものを,Mirazさんは部下の策略?に引っかかって,臆病者と言われるのを恐れて,ついつい乗ってしまうんですね~。

で,Aslan's Howでは,ピーター達のもとへ,またいろんな人たちがやってきて,一緒に戦いますって言うんですが‥やっぱヘンな人達ばっかり。さっきクマを食べたばかりなのに,喋るクマは仲間なんですね。(汗) Reepicheepは元気いいですね。

さていよいよタイマン勝負,ピーターはそれほど調子よくはないんですね。Mirazさんは,おそらくいろいろな所で戦って百戦錬磨なのでしょう。戦い方をよく知っているようです。ピーター危うし!な場面も。。しかし,時間が経つにつれ,Mirazさんは疲れて,勝手に?倒れてしまいます。そのどさくさに紛れて,Mirazさんの軍隊と,ピーター,エドムンドの軍隊は入り乱れて争乱の図。しかし,人間達の軍は,森の話す(踊る?)木に攻撃されてBerunaの橋の方へ逃げます。

森が動くというのは。LOTRにもありましたねえ。これも西洋のお話のお約束か何かなのでしょうか?

その頃アスランと女の子達は‥
何かこの展開,LWWも似てましたね~。アスランは彼女達を背中に乗せ,Berunaの橋を壊して,町から町へと回ります。ナルニアに学校があるというのは驚きでした。学校はナルニアには1番似合わないものですねえ。そしてアスランは,カスピアンに古い時代のナルニアの話をした乳母を見つけると,Aslan's Howに帰ります。

で,人間達は降参して,ここで大円団,でした。他の種族が普通にお菓子やら果物やらワインやらで祝っている時,土などを食べる木の宴会は不気味で楽しかったですねえ。

アスランは,「どこでもドア」を取り出します。きっと学校でナルニアを習ってたら,訊かれるでしょうねえ。「もし,『今あなたの住んでいる場所はあなたの属する場所ではない。このドアを使えばあなたの知らない所へ行ける。ただし1度くぐったら2度と元へ戻れない。』と言われたら,その『どこでもドア』を通りますか?」

子供達は,今回はそのどこでもドアで駅に帰ってきました。そうそうTelmarineの人達も同じ場所(駅)に行くのかと思ったら,どうやら違う所のようですね。どこか海の傍の洞窟?

ところで,私,急いで読んだので読み落としたんでしょうか? カスピアン,Wer-wolfに噛まれた傷は?

と,いう事で,いちおうPC読み終わりました。自分でいうのもナンですが,早かったなあ。こんなのは,久しぶりです。


クマはおいしかった

2005-07-13 22:19:27 | ナルニア・C.S.Lewis
皆さんいろいろブツブツ言いながら,アスランが見えるというルーシーを信じてついて行きますね~。登ったり降りたり,いろいろ繰り返し,ようやく着いたのは,昔Stone Tableのあった場所。月明かりで次第にアスランの姿が見えるようになって,ようやく皆さん,ルーシーを信用しました。

Trumpkinはライオンを見るのが初めてとかで,‥それで最初に野生のライオンがどうこうと,兄妹達に言わせると「失礼な」事を言っていたのですね。LWWではドワーフは必ずしもアスランの味方ではなかったというのも影響したかもしれません。アスランにくわえられて,おもちゃにされている挿絵は,女の子かと思ったら,Trumpkin,でした(笑)

アスランはドワーフの事を"son of Earth"と呼んでますね。彼らは1番偉い神様が創ったものではないのでしょうか? そう言えば,トールキンもドワーフに関してはそんな扱いをしていますよ。そこら辺何か西洋のおとぎ話のお約束がありそうですね。

そこでTrumpkinと男の子は直接カスピアンの所へ,女の子達はその場に残りますが,彼女達は,ヘンな人達が集まるのを見ます。この団体は‥‥どうも,七福神に見えてしょうがないんですが(笑)。お酒を欲しがっているのは,えびす様か! ‥いや,バッカスでした。

男の子達は,カスピアンの隠れ家に到着しますが,言い争っている様子なので,3人は,しばらく立ち聞き。そこにはTrufflehunterとNikabrikとカスピアン,Doctor Corneliusの他に誰かいるようです。どうやらNikabrikが,新しい2人のお友達,年配の男女?を連れてきたようです。何やらあやしげな人たちのようですが,NikabrikはどうしてもカスピアンもDoctor Corneliusも信用できないから連れてきた,とか? それに,彼は,角笛は効き目はなかったと決め付けているようです。さらにその上,彼は4人の兄妹も,アスランすらも信用できず,いっそ,White Whichの方がいい~なんて言い出す始末。

やはりドワーフは,ビミョーな立場なんですね。

そこで突然争い始める音が。。Nikabrikはどうやら新しいお友達と一緒に,3人を裏切るつもりだったようです。年配の男女は,何とHagとWerewolfでした。慌てて乱入したTrumpkinと兄弟,Nikabrik,Hag,Werewolfを斬って取ります。ピーターはカスピアンが自分と同世代の少年だという事を発見。

でも,カスピアン,Werewolfに噛まれてしまいました;

ドワーフだけは仲間に返してあげて,HagとWerewolfはそこら辺の穴に捨てとけ,ですね。それでせっかく楽しみにしていた朝ごはん,ですが,なにぃ~,もし選択の余地があったら,カスピアン王子とCornelius先生は,鹿肉のパイ(パイって言っていいのか=pasties?)か! 贅沢な(笑)

ニュージーランドで出会って4ヶ月,ついに完璧に覚えたぜ,venison(鹿肉)。

‥というわけで,みなさん,クマ肉をおいしく頂いたのでしたっ。

12章まで終わり! 早いかなあ~。しかしHBPの1回目もこの位のスピードで読まないと,3ヶ月位かかってしまいます。


クマはおいしいか‥

2005-07-13 07:43:31 | ナルニア・C.S.Lewis
Narniawebさんの「Trailers」から,LWWの大きなトレーラーを頂いて鑑賞しました。前にもタムナスさんと一緒のルーシーを見たりしましたが,さらによく見るとビーバーさん達と一緒に走る3人らしきものとか,あそこで女王様がアスランをはがいじめにしているんだなとか,ピーターとエドムンド?もしかして先頭に立って戦っている?とか,さらにいろいろ見えました。それにしても,人間が随分多く戦いに参加しているようですね。

10章まで読みました。このペースだとHBP売り出しに間に合いそうですね。

Trumpkinが子供達が例の王様と女王様達だって,どうやって信じる?という所から始まりますけど,子供達めちゃめちゃ強いですね~。元はと言えば,Father Christmasからもらったプレゼントのおかげ,ああごめん!,エドムンドは違いますね。

ひぇ~!クマですか! 生肉~?! 生魚よりよっぽどすごくないですか?(冷汗;) トールキンさんの,FOTRの夜の雪山越えも驚きましたが,クマの生肉を持って歩くというのもまたすごい。月山で,クマ鍋,食べた事ありますが,とても独特の味がしましたよ。ゴムのようだったわ。

ルーシー,アスランを見たかもしれない,に,今回味方したのはエドムンド。いや~私はまだ疑っていたんですが(昨日とかだって),彼はホントに成長したんですね。(笑) ピーターは,子供とは思えないひねた判断力。「ルーシーは多分正しいと思うけど,やらなきゃならない事が。」

ここら辺の景色はどうもNZのミルフォード・サウンドを髣髴とさせますが,彼らはそんな風景を楽しんでいる余裕はなかったようです。しかし苦労して進んできた努力が,攻撃されて水の泡。結局元来た道を戻り‥

クマおいしかったんでしょうかね? ルイスさん食べた事あるんでしょうか? でもリンゴで料理するというのはいいアイディアかも。そう言えば,トールキンさんのうさぎのシチューというのもありました。いくらサムが料理うまいからって騙されちゃいけませんよ。普通の人は普通の状態では,あのシチュー臭くて食べられませんよ。

ルーシー,今度は確かにアスランを見ます。でも見たのは彼女だけ。何故彼女だけに見えるのでしょう? いかにも後でそのわけを教えてくれそうな感じですね。それにしてもアスランの誘い方,皆がムリなら1人ででもついておいで,って,なんだか誰かさんを思い出しますね?


ヘンな仲間達

2005-07-12 22:14:03 | ナルニア・C.S.Lewis
昨日は8章まで読みました。
やっぱりカスピアン王子の出てくる所はちょっと難しくて,なかなか進みませんでした。LWWは1章読むのに15分位で済んだと思いましたが,この辺りは30分位かかってしまいます。

地図にBeaversdamと書いてあった所は,やはりかつて子供達がビーバーさん夫婦に会った所だったのですね。今は近くにMirazさんのお城。Doctor Corneliusが星を見ながら密かにナルニアの歴史を教えた塔の話は,何故かホグワーツの天文学の授業を思い出しました。やはり城の塔は星を見るのがお約束なのでしょうか?

でも,叔父さんに子供ができてしまったので,カスピアンは逃げなくてはならなくなります。この時なんでDoctor Corneliusは一緒に逃げてくれなかったのかなと思いましたが,彼がここに残った事が後で役立つ事になりますね。

カスピアンが出会った3人組は,2人のドワーフ,優しいTrumpkinと意地悪なNikabrik,そして何故かアナグマのTrufflehunter。なんかとてもヘンな3人組! 3人はさらにリスのPattertwigなどヘンな仲間を次々紹介。

ところでTruffle(お菓子の名前)+hunter(ハンター),Patter(パタパタ)+twig(小枝)のような楽しい意味を持った名前,もちろんJRRTだのJKRだのDWJだのと,他の作家の作品にも多く見られますが,一体いつ頃から使われるようになったのでしょうね?

Doctor Corneliusは結局Mirazさんのお城から逃げてきます。カスピアンの逃亡をばらしたのは何と彼の馬。Doctor Corneliusの情報により,皆は慌ててかつてアスランが皆を集めたStone Table。今はAslan's Howと呼ばれている場所へ。それにしても,LWWの時から思っていたのですが,ナルニアでの巨人の挿絵は,一般的な巨人のイメージと何かちょっと違いますね。ちゃんと普通の服を着ているし,怖い人には見えません。

そしてスーザンの角笛はこんな所で使われるんですね。まあ,確かに,カスピアンがそれを持っていると聞いた瞬間,4人を駅から呼んだのはその角笛なんだろなあとは思っていましたが。(笑)

で,ボートに乗っていたドワーフは,やっぱり?(誰がNikabrikと思うか(爆))Trumpkinですね。無事に4人に辿り着いたドワーフは,皆が待つ場所へ出発。食料は,りんご! それにしても,2人の男の子,ピーターとエドムンドは頼りになりますねえ。(私はエドムンドがまた何かやらかすんじゃないかと一瞬ひやひやしましたが(笑))


角笛~!

2005-07-10 00:12:43 | ナルニア・C.S.Lewis
PCは今5章の途中まで来ました。何故急にスピードを上げたかと言えば,あとちょうど1週間後に迫ったHBPの発売までになんとか終わらせたいから,です。(笑)

いや,アリスとかHoMEとかは,もう既に馴染みの話なので,ちょっとやそっと読まずに放っておいても大丈夫ですが,ナルニアは初めてで,しかもPCはLWWと違い,映画トレーラーありませんから,中断すると話を忘れてしまうんですよね。最悪の場合は,最初から読み直さなくてはなりませんから。

今までずっと読んできて,最近気になるのは,子供達が何か言う時度々先頭に"I say ..."(直訳すれば「私は言う,‥‥」)とつける事。今時,こんな言い方する人って,マクゴナゴル先生位しか見た事ありません。マクゴナゴル先生は1924年頃の生まれと言われてますが,この子供達は1930年代前後の生まれと思いますので,ほぼ同じ時代を生きている人達ですね。その頃ってそういう言い方が一般的だったのでしょうか。それとも生まれ育ちにもよるのかな?

エドムンドだけ彼自身のせいでプレゼントがなかった‥ねえ。最初,クリスマスを読み飛ばして,「その辺の事は他の本に書いてある」というのを見ててっきりもっと他の本の事かと思いました。‥で,スーザンの角笛だけ見つからない‥‥。

外で寝ていると恐ろしく早く目覚めるハメになる,また床が硬くて心地よくないので,目覚めたらすぐ起きるハメになる‥というくだりは,アウトドア好きとしてはウケました。まあ確かに朝食が前日の夕食と同じりんごだったら,思いっ切りテンション下がるでしょうねえ。(笑)

で,彼らは殺されそうになっていたドワーフを助け,魚を採りますが。。。またまた火を通してますね。(爆)まあ今度は,ビーバーじゃないからヘンではないですけど。

今回,読むスピードが一向に上がらないのは,ひょっとして,この本,LWWに比べて結構難しいのではないでしょうか。4章5章は,タイトルロール,カスピアン王子の登場で盛り上がりますが,実は結構辞書引きましたよ。(汗) カスピアン王子とCorneliusの会話は,トールキンの小説と比べて,難しさはそう変わらないなあ,とまで思えてきました。(汗)

あ,スーザンの角笛,こんな所に来たんですね。4人兄妹がナルニアを去って1年ですが,ナルニアではその間一体何百年?経ったのでしょう?

ところで,もう1つ不思議に思っていた事が。。。4人兄妹は何年間統治したのでしょう? すっかり言葉遣い変わってましたねえ。(笑) でも,結婚相手がとか,跡取りがとかいう事がなさそうだったので,10年位の事だったのでしょうかねえ? それとも,長くよい時代だったとあるので,4人は結婚も考えず,もっとずっと長い期間いたのでしょうか?


今度はネタバレないぞ~(笑)

2005-07-08 22:15:47 | ナルニア・C.S.Lewis
子供の時,アリスは愛読していたのに,どうしてホビットやナルニアには出会わなかったんでしょう? と言うと年がバレる?(爆) それにしても,どちらも私が子供の時にちゃんと翻訳版が出版されていたはずです。でも,学校の図書室で見た覚えもないし,親が買い与えてくれた本の中にもなかったです。

考えられる理由としては,当時はインターネットなどなかったので,子供向けの良書が出ても,浸透するスピードが桁違いに遅かったはず。それに,当時小学生を持っていた親や先生の世代は,今のその年齢に差し掛かった世代(それって私の世代だ!)と違って,いい年して「童話」を読む事はなかったでしょう。だから,子供達に紹介するチャンスがなかったのでしょうね。

で,ホビットやナルニアが学校の図書室や,家の本棚に納まるのは,たまたまそれを見つけて読んだ,まだかろうじて童話の似合う年代の若い人達が,親や先生になる年に差し掛かるまで,お預けになったのでは? ‥と,推測。

前振りが長くなり過ぎましたが,ナルニア第2弾。あれれ?今度はタンスではなくて,駅からいきなり,なんですね。いい年してると,なんかシチュエーションにちょっとムリがないか?って思ってしまいますが(笑),子供には夢があっていいのかな。
その建物,やっぱり,あのお城,ですよね。2章に入ったらさすがにすぐそんな気がしてました。

映画の予告編で結構ネタバレしているLWWと違い,PCは全然事前の知識がないので,また全然別の楽しみを感じながら読んでいけそうですが,その代わり,注意深く読まなきゃついていけなくなりそうなので,スピードがちょっと遅いかも。(汗)

FOTRの映画を観て,LOTRの原作を読み始め,TTTに差し掛かった頃を思い出しました。まさに同じ感触で。


Cair

2005-07-06 01:27:53 | ナルニア・C.S.Lewis
LWW,読み終わりました。
そうそう,14章,何か裏がありそう,と思ったら,すぐ,アレでしたね。やっぱし。以前会ったイギリス人の英会話の先生が,イギリスの児童文学ではヒーローは絶対死なないんだ(彼はハリポタの4巻にショックを受けたらしい)と言っていたのを思い出しました。
私は宗教的な知識をまるっきり持ってないんで,Animal Farmが歴史的な出来事を表していた如く,これが何か宗教的な教えを表していると言われても,細かい事は結局全然わからないのですが‥,まあ,「復活」,はさすがに,あの人ですか?と何となくわかりましたけどね。

宗教とは関係ありませんが,不思議だったのが,Cair Paravel。4人が君臨する事になったお城の名前ですが,LOTRを先に原書で読んだ方は,あれれれれ~?と思いませんでした? (そう思ったのは私だけか?(笑)) Cair Paravelは,C.S.ルイスの作った造語なのでしょうが,LOTRには,Cair Andros(カイア・アンドロス)という地名が出てくるんですね。これもトールキンの作った造語で,アンドゥインの大きな中州の名前で,ゴンドールにとってはオスギリアスと並んでモルドールからの敵を防ぐ重要な拠点の事(なんで私はこういう荒っぽいボキャブラリが得意かって‥(^^;)),なんですが。

でも,何故同じ"Cair"という単語を使っているんでしょうね? 偶然なのでしょうかね? ちなみに,トールキンの造った言語の辞書,An Introduction to Elvish(左)には,Cair Androsはシンダール語で,"Cair"は船。ラテン語の"carina"(=keel→船の竜骨)から来たのだそう。また"Andros"は"long-foam"(長い泡?)の意味。ただ,この本もかなり古い(1978年出版)のでホントかなあ?という部分もあるのですが。。

戦いの後,成長した?4人兄妹の喋り方がおかしかったですね。英語はOdysseusなどに比べたら「ぜーんぜん」読みやすく,初めて原書を読む方にもおすすめかなと思いますが,あの会話はちょっと面食らいました。(笑)

次はPC(Prince Caspiann)行こうと思います。途中でHBPで中断してしまうかも(汗)ですが。。


Run!Run!Run!