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ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

吹替版がおすすめ?(笑)

2005-05-26 07:29:48 | 映画
うっかりしていて,どなたがキングダム・オブ・ヘブンの字幕翻訳したのか,確認しませんでしたが,後でYahooの一般の方々のレビューを見ていたら,「吹替版がおすすめです」「感動度が全然違います」というのが目立っていました。

私は,別に誰が翻訳したかに関わらず,「なるべく」字幕を見ないようにしているのですが,今回はちゃんと聞き取りできていたのか,それとも字幕に頼ってしまったのか,はっきり認識できていません。従って字幕はどうだったのかというようなお話はできませんが,まあ,これからご覧になる方には,参考になるお話かも。(笑)

(追記)‥ああ!そう言えば,確かに,ヒロインのセリフの訳が,なんかちょっとおかしかったと言えばおかしかったですね。ええっ!?と思って何度もセリフと字幕を頭で比べ直した覚えがあります! 私がヒロインをいまいち気に入らなかった理由は字幕のせいではありませんが,確かに相乗効果があったかもしれません(汗)

キングダム・オブ・ヘブン

2005-05-25 21:31:45 | 映画
***ネタバレです***
この映画,はっきり言ってファンタジーや神話を求めている人には向きません。まあ,娯楽映画というジャンルには入らないでしょう。ただ,思っていたほどは宗教臭くはありませんでした。しかし,終わった後に爽快感の残るような話ではありませんね(汗)

この映画を観に行ったのは,オーランド・ブルームも一応(汗)目当てでしたが,ルーピン先生ことディビッド・シューリス,次のハリポタ映画でマッド-アイ・ムーディ先生を演じるブレンダン・グリーソン,The Merchant of Venice(まだ日本公開未定なんですかね)でアントニオを演じたジェレミー・アイアンズ,が出るという事で,楽しみにしていました。

結果,この3人を狙って行くなら,「かなりおすすめ」です。特にディビッド・シューリスは,大変重要な役を演じていますね。オーランド・ブルームの,お父さん(リーアム・ニーソン)の部下で,彼が跡目を継いだ跡も忠実な友です。のっけからいきなりどこかで聞いた声? わっルーピン先生っ! ちなみに見かけはルーピン先生と全然違うので,ほとんど声だけで認識しました。

ジェレミー・アイアンズと,ブレンダン・グリーソンは,何故?かセット(笑)で登場。ジェレミー・アイアンズは50才過ぎても,とにかくカッコいいですね。終盤近くまで,期待していた以上にたくさん見ることができて,本当によかったです。

そして,ブレンダン・グリーソン,ですが,役どころ的にはちょっとあれれ~?(汗)かな? トロイでは「赤毛のメネラオス」でしたが,今回も,これまた見事な赤毛です。
ところで,マッド-アイ・ムーディ先生は髪の毛は何色なんだろう? 原作では「ライオンの鬣」と描かれていましたが。ん? ライオンの鬣? それって,人間の髪の色としては,ひょっとして,‥赤!? (いや~,これはまだ,マッド-アイ・ムーディ先生は公開されてませんので,何とも‥ですが)

オーランド・ブルームですが,某○ゴおじさん(笑)の影響がチラチラ見える事もありましたが,まあ別に悪い事ではないし,今回は大袈裟になる事もなく,淡々と,よく演じていたと思います。できるだけ某エルフを思い出させないよう工夫?していたような形跡も見えます。トロイのパリスは,元からしょうもないキャラでしたが,アレに比べたら,完璧な騎士というわけではありませんが,全然カッコいい役です。
後半,彼をサポートしていた豪華助演俳優陣が全部いなくなって,彼1人だけになってしまうんですよね。これも演出なのでしょうか。そこから一体どうなってしまうのか?ってちょっと心配でしたが,まあ,私は,よかったんじゃないかな,と思います。

他に気になったキャラクタと言えば,オーランド・ブルームのお父さん役のリーアム・ニーソン,渋くていい味出てますね。エルサレムの王様,エドワード・ノートンも大変よかったと思います。病気で仮面を被っている為素顔を見る事はできませんが,何とも言えず,カッコいいんですよ。
そして,サラディン,と,名前を失念してしまいましたが,オーランド・ブルームと救ったり救われたりを繰り返したイスラムのリーダーの1人。彼らは何故か個人的にはとても優しいんですよね。なんか露骨にイスラムを敵にできないという現代の映画事情がちょっと見えて,なんともなぁ~ですが,とにかく素敵な人たちでした。

そうそう,ギーと呼ばれていたちょっと意地の悪いキャラクタ,何かすご~く,どっかで見た事あるなああるなあ,と思っていたら,ロード・オブ・ザ・リングで,ケレボルン様を演じた俳優さんでした。

ただ,ほとんど唯一,これはちょっと~‥と思ったのは,‥いや,オーランド・ブルームのお相手としては,キーラ・ナイトレイや,ダイアン・クルーガーは全く問題ありませんでしたよ。もちろん。しかし‥あ~,なんでハリウッドは,こういう映画にまで,何が何でもヒロイン必要なんでしょうかねえ??? そもそもこういうキャラは必要なかったんじゃないでしょうかね? しかもこれはさらに完全人選ミス。もっとましな人いくらでもいたでしょうに。。。
ロード・オブ・ザ・リングだって,あれだけ露骨にさんざん叩かれたのに,なんでハリウッドって所は,気が付かないって言うか,無頓着って言うか,センス悪いって言うか,全然懲りないって言うか,監督ワガママ?。。。。

話は,原作というものがあるのなら,何年もかかっているような所を,さっささっさと進めてしまうので,とても早足だなあという印象を受けました。ただ,海と空がやたら美しいです。どこでロケしたのでしょうか? ちょっと行ってみたいなあと思ってしまいます。

戦いのシーンは,PJの方が丁寧によくまとめていたかも,ですね。後半,エルサレムでの決戦の時,出てくる武器が,ロード・オブ・ザ・リングで出ていた物と,まったくまるっきり同じで,思わず,ミナス・ティリスで決戦をしているかのような錯覚を受けてしまいました。

初めにも言いました通り,爽快な終わり方ではありません。でも,ファンタジーではない,と自覚して観れば,結構だと思います。

インファナル・アフェアⅢ

2005-05-02 09:05:42 | 映画
***ネタバレです。***
混んでいるとはわかっていましたが,1日に行ってきました。でもまあ,混んでいたのはチケット売り場だけで,インファナル・アフェア自体を観る人はそんなに多くはなかったです。

感想は‥,ちょっと難しかったかなあ。。。
私は,最初Ⅱを飛行機で中途半端に観て,Ⅰをテレビで観て,それからⅢを観に映画館までやってきたわけですが,観た順がそのまま好きな順になりました。あんなに凝って時間軸をずらさずに,そのまま素直に時系列にやってくれた方が,より深みが出たのではないかな~と思います。死んだ人が平気でどんどん出てくるので,悲しい話という自覚がなくなってしまったです。

Ⅲはちょっと「香港映画らしさ」が露呈しちゃった部分もありましたね。私は,連れ合いがジャッキー・チェン好きでよく香港映画を観るので,これはこれで楽しめましたが。トニー・レオンとケリー・チャンのまったりとした広東語のやりとりが,とてもおかしかったですよ。最後に彼の顔が思いっきりクシャッとなっていた所なんか,この映画の趣旨と全然合ってないので,笑っていいのかどうか迷いました。

まあ,話はともかくとして,この映画に関しては,アンディもトニーもいいのですが,何故かオヤジファンに徹しています。お気に入りのキャラは,サム兄貴と,ウォン親父と,Ⅲで登場した皇帝様(HERO),じゃなかった(笑)シェン親分です。(最後にまたまた皇帝様にカッコよくまとめられてしまいましたね。)

1つ印象に残ったのは,アジアの道徳観は,西洋の道徳観とはやっぱり微妙に違うな~という所でしょうか。日本人には悪役のサム兄貴の,特にⅡでの細かい描写とか,Ⅲのあのラストとかをわりと自然に受け入れらそうですが,ハリウッドでリメークされたらどうなるのかな?という心配は,あります。

リメークする際には,時間軸の並べ方の懲り過ぎな所をちょっとどうにかして,もう少しわかり易くして欲しいですね。

兄弟‥

2005-04-12 21:59:07 | 映画
こちらのDVDをお買い物しました。

Merchant of Venice
イギリスから「ご注文の発送」メールが届きました。これに出演しているジョセフ・ファインズって,レイフ・ファインズの弟。ダストにデヴィッド・ウェナムの「弟」役で出ていた人ですね。
兄のレイフ・ファインズと言うと,やっぱし次回ハリポタ映画での「例のあの人」役が楽しみです♪

あ,いや彼目当てというのではなく,シェークスピアを楽しみたくて,買ったんですが。て,言うか,ぽちっとなしてから,彼が出ていたという事に気が付いたんですよ。(汗)

ナショナル・トレジャー

2005-04-03 11:33:35 | 映画
***ネタバレです***
立て続けに映画カテゴリーになってしまいましたが(汗),結局ナショナル・トレジャーも観てしまいました(笑)。とりあえず,ショーン・ビーンとダイアン・クルーガーはよい,と聞いたので。

しかし,最近,オペラ座の怪人とアビエーター,2つ続けて格調高い映画を観てしまったせい?で,どーも最初の30分は話が安易に進み過ぎるのが目立って,観に来た事を後悔しそうになりました。(汗)

でも,その後はどうにか持ちこたえました。
うん,確かに,ダイアン・クルーガーに救われましたよ(笑)。トロイを観た時から,なんかシャロン・ストーンの若い頃を思い出させる,いい感じの女優さんだなあと思ってたんですよ。演技力はどうなのかというのはよくわかりませんが,トロイにしろこの映画にしろ,私にはハナにつくような事もなくて,これからも楽しみです。

それで,ショーン・ビーン兄貴ですが,いいですねー。笑顔が爽やかで。赤毛も素敵だし,目がきれいな緑色なのがはっきり映った所も嬉しかったです。今回は悪役と言っても,根っからのワルっぽくはなく,ややマヌケ系? さすがオデッセウス,メネラオスの奥方ヘレンには,(何度もチャンスがあったのに)手は出さない,という所は笑えました。LOTR以降はやっぱし,露出度もいい人度も,着実にアップしてますよね?

ニコラス・ケイジの映画を観るのは多分初めて(汗)ですが,カッコいいと言うよりは,面白い顔した人ですね~(失礼)。でも,嫌いではないです。

あと気になったのは,ライリー役のジャスティン・バーサかな。死体を見つけて大騒ぎしたり,最後に何を感動しているかと思ったら,出口を見つけたから,な所は笑えましたが,パソコンを叩いて仕事している時はちょっとカッコよかったです。ドミニク・モナハンを思い出しました。こういうかわいい感じの男優さんて最近結構多いですね。(て事は,ライバルも多いという事だ)

ところで,肝心のお話の方ですが,最初の30分で早くもイヤな予感はしたのですが,とっても安易な宝探しの話で,舞台も,最初こそは北極圏にまで行ったのですが,後半はずっとアメリカの東海岸それも,ワシントンDC,フィラデルフィア,NY,ボストン(ちょっとだけ)限定。まあ,ちょっと観光した気分になった所はよかったですが。。

日本だったら,差し詰め,国会図書館の奥深くに眠っている重要な文書に徳川家の秘宝の秘密が書いてあって,それが日本橋三越の地下にあるというような,よくありそうな,ジャニーズ系アイドルが主役をやりそうなドラマって感じですね。
それを,わざわざギャラの高い俳優を使って,わざわざ世界中に公開する所が,‥‥逆に新鮮なのかな(汗) まあ,日本ではよくあり目,ですが,アメリカでは珍しいのかもしれませんね。

アビエーターも観に行って参りました

2005-04-01 23:27:54 | 映画
***ネタバレです***
同じ日に観たオペラ座の怪人の方は1日1回の上映で結構混んでましたしたが,こちらは広い部屋で1日何度も上映されるので,かなり余裕(汗)がありました。

ハワード・ヒューズは,最初レオナルド・ディカプリオの顔をしておりますが,後半になると,だんだん写真で見た覚えのあるハワード・ヒューズ氏の顔に近づいてきました。うまくなりましたねぇ。彼が主演男優賞取れなかったのは,本当に惜しかったですが,まあ,まだ30代に入ったばかりだし,これからでしょう。

私はハワード・ヒューズってどんな人だったのか,現在私達が飛行機で快適に旅行できるのは,彼の航空産業への貢献のおかげ,という事以外は,全くと言っていいほど,知らなかったのですが,彼は完璧主義で,異常なほどの潔癖症(と言うか感染恐怖症)なんですね。ええ~~!!そんな人だったの?とびっくりする所が多かったです。飛行機であれだけの事故に遭って死ななかったというのもすごいですね。

後半,ライバルの航空会社の陰謀で,戦時中に政府からお金をもらうだけもらったという事で横領の疑いをかけられ,最悪に病んだ状態で,公聴会に引っ張り出されるのですが,絶対不利と思われたこの公聴会で,なりふり構わず真実をさらけ出し,逆に場をかっさらってしまう所が圧巻ですね。ディカプリオの独特の高い声は,一癖ある人を演じるにはピッタリですね。

キャサリン・ヘップバーンという女優さんも,ほとんど知りませんでした。ただ1枚の写真を覚えていますが,それは,男のような(パイロット?)格好をして,飛行機に乗ろうとしていた物で,男らしい女優さんだなあ(笑)と思ってました。あの写真はまさに,ハワード・ヒューズ氏と付き合っていたという証拠だったんですね。
そのキャサリン・ヘップバーンを演じるケイト・ブランシェット,彼女の映画は,LOTR,The Gift,ヴェロニカ・ゲリンしか観た事ないのですが,どの映画とも全然違いました。カメレオン女優ですね。男らしくてサバサバした楽しい女優さんになり切ってました。

エヴァ・ガードナーは,全盛期は私の生まれる前なのですが,子供の頃,タイムか何かの古い写真集を見て印象に残ったので覚えてました。。。華やかで,引き締まったスタイルのいい女優さんでしたね。ケイト・ベッキンセールはまさにぴったし。後半自宅から出られなくなったヒューズ氏を訪ね,極端な潔癖症なのに汚くなってしまった彼の家に,ええ!こんなきれいな女優さんが!づかづかと入って,彼のひげをそってあげる所,いいですねぇ。

そしてイアン・ホルムです! 教授です。出番はあまり多くないのですが,何気に存在感のある,楽しい教授さんでした。

あっところで,ジュード・ロウ出てたんですか? しまった,終わってからクレジット見てて気が付きました(滝汗;)

音楽はハワード・ショアなんですね。それも映画館を出てから思い出しました(汗)が,そう言えば,確かに,一瞬LOTRっぽい曲が流れていたのを覚えています。私ったら,「や~ね,LOTRの真似してる~(ぼえ~)」って思ってました。

オペラ座の怪人を観ました

2005-04-01 01:45:11 | 映画
ちょっと遅めですが,オペラ座の怪人を観ました。
自宅近くのシネコンで,1日1回の上映の為か,ちょっとぎゅうぎゅう詰めでしたが,念のために開演1時間前に行ったので,結構いい席を取れました。

理系で小難しい芸術やお涙頂戴モノは超ニガテ,映画はもちろん?アクション専門で(汗),通常はほとんど観ないジャンルの映画なのですが,予告編に惹かれたのと,最近モーパッサン短編集というものを(何故か英語で)読んだばかりで,ちょうど同じ時代の同じパリでの話,という事で,ちょっと興味を持って,観る事にしました。

ホントは,得意ジャンルのナショナル・トレジャーと,どっちにしようか,迷ったのですが,こちらを選んでよかった,かな。

日本語では「怪人」ですが,英語の「Phantom」には,幽霊とか幻影とかいう意味があって,オペラ座でいろいろ問題を起こしていた謎の人物も「Phantom」なら,きっとあの事件の後は幽霊のようにクリスティーヌを影から見守り続けたであろう彼の後半生も「Phantom」。また「Phantom」が指しているのは,「彼」自身の事だけでなく,彼がクリスティーヌに抱いた幻影だったり,彼女が彼に抱いた幻影だったり,いるはずのない音楽の天使だったり,クリスティーヌの亡き父親の事だったり,あるいはオペラ座そのものが日常を離れた幻想の世界だったり‥,というような事まで指しているんだなあという気がしました。

人によっていろいろな解釈があると思いますが,私は平和主義なので,最後は温かいものを感じました。でも,悲しい結末とも,そうでないとも言えるし,ハッピーエンドとも,そうでないとも言えるし,本当に自分の考えも1つにまとめられないほどいろいろ考える事があります。

主要登場人物の3人も気になりますが,冒頭のオークションにも現れたバレエ教師,マダム・ジリーもちょっと気になりました。あのおサルのおもちゃを適当な値段まで吊り上げておいて,年老いたラウルに譲る所がカッコいい。それを演じるミランダ・リチャードソン,どっか聞いた事があると思ったら,次のハリポタ映画でリータ・スキーターを演じる人なんですね。リータ・スキーターは,控えめで凛としたマダム・ジリーとはまるで正反対なのですが,彼女のリータを観るのが楽しみになってきましたよ。

しかし「怪人」の恐ろしさを1番感じたのは。。。,Amazonを眺めていたら,映画のオリジナルサントラはもちろん,Original London Cast版までぽちっとなしてしまった瞬間でした(笑)。

何故 Daisy Wenhamなのか

2005-03-21 21:35:36 | 映画
あれ? どこのカテゴリに入れようかな(汗),‥ロード・オブ・ザ・リングの共演者も,ヴァン・ヘルシングの共演者も,どちらも不思議がっていたので,映画カテゴリに入れよう。
去年の6月頃の話のようなので,最新スクープというわけではありませんが,こちらで。この謎にご本人自ら答えております。
It's a very, very simple thing. It's an Australian thing, the old shortening of guys' names, from Gary to Gaz and whatever. One of my sisters quite simply went from David to Dais and eventually a "y" was put on.

そっか,なるほど。時々FaramirをFazと言う人がいるけど,「オーストラリア的」な言い方なのね。そういえば,以前ウチの英会話学校にもGaryという名前のオーストラリア人の先生が,いたけど,確かに,よくGazって言ってたよなぁ~。

ターミナル(ネタバレあり)

2005-01-01 23:11:23 | 映画
今日はターミナルを観て来ました。すっかり忘れていましたが,今日は1日,つまり老若男女皆1000円で映画を観れる日だったのです。家の近所のシネコンは,いつもより少し混んでいましたが,まあまあ快適に観れる席を確保できました。

私がファンタジーでもアクションでもない映画を観るのはとても珍しい事です。
話は,東ヨーロッパのある国から来た旅行者が,入国審査でいきなり足止めを喰らいます。何故彼は収容所でなくて,空港ターミナルに「放置」されるのか? まずここで完全に引っかかってしまいました。そして,とにかく最初の30分は,この頃生意気にも海外旅行の機会の多くなった私にとって,あまりにも奇想天外な出来事の連続に,時節柄違う映画のキャッチフレーズが頭をぐーるぐる。「ありえねー!」何度この言葉が頭をよぎった事か(汗) 特に信じられなかったのは,アメリカの国境警備の人達が,見知らぬ外国人にあんなに穏やかに話しかけるかって。とにかく,話が現実離れし過ぎていて,私には付いていけん!‥と思いました。

しかし,中盤はようやく話がまともになり,ちょっと和みました。私はスッチーより入国審査官の方が個人的に好みだったかな。(笑) スーツを着たトム・ハンクスは途端に見違えるほどカッコいいオジサンに変身。なかなか素敵なエピソードが並び,このまま感動の大円団で終わるかな,と思ったのですが‥

クライマックスで,またまた私の脳みそは「ありえねー!」の連呼。まあ確かに感動の大円団,ではありましたが,スッチーはあそこまでいい加減な女のままでよかったのか,空港警備主任はあそこまで入国拒否にこだわる必要があったのか,有名なジャズプレーヤーにあんなに簡単にサインもらえるのは許せたけど,最初アメリカ人の話す英語が一言もわからなかったのに,あんなに短期間で簡単に英会話が上達するものなのか‥‥etc. etc.

でっ,俳優さん達の演技はよい,空港のセットはよい,適当に感動シーンがある,‥という事で,とりあえずは,いい映画だったですが,‥‥ああそう,これがハリウッドのやり方なの。やっぱ私,ハリウッド映画を観る為に映画館に足を運ぶ回数はそんなに増えないだろーな,いや,映画にはもちろん「ありえねー!」はあっていいのですけどね。でも,そういう安易な使い方でいいのかな?‥と。

Run!Run!Run!