ペパキャンのサバイバル日記

円形脱毛症で髪の毛がなくなりました。今はスキンヘッドライフ満喫です。
見た目問題当事者としての情報発信中!

子どもの日に思うこと

2005-05-05 00:00:00 | インポート
 子どもの日。端午の節句。しがないマンション暮らしの我が家には、鯉のぼりもなく、ガラスケースに入れられた兜飾りがぽつんと飾ってあるだけ。ひな祭りはお雛様を飾って、ちらし寿司や蛤のお吸い物やひなケーキでお祝いする昨今、男の子の行事は地味やな。

 ちまき以外に端午の節句に食べるものを思いつかないのは、私が季節感なさすぎだからなのか。菖蒲の花でも飾るのだろうか。それとも菖蒲湯??うーん。わかれへん。鯉のぼりケーキとか鯉のぼり団子みたいなのもみたことないし、甘味系はまだ市場に仕掛ける余地があるとみた。

 何かの本で読んだことがある。「十」のことを「つなし」と読むのだそうだ。歳を数えるのにひとつ、ふたつと九つまでは「つ」がついているけど、十になったら「つ」が消えるから。そして、「つ」がついているうちは子どもは親のものではなく、神のものだと考えられていたらしい。乳幼児死亡率がとても高かった昔の人は、そうやって幼子を亡くしたことを昇華させていたのかも知れない。

 そういうふうに考えると七五三や桃の節句や端午の節句は、昔の人にとっては特別なお祝い事だったのだろうと思われる。今は健康な子どもなら、よほどのことがない限り、普通に「つなし」になれるのだけど、疫病や飢餓や感染症が多かった時代には、子どもが育つこと、ただそれだけで祝う価値があったのだ。しみじみ。