ペパキャンのサバイバル日記

円形脱毛症で髪の毛がなくなりました。今はスキンヘッドライフ満喫です。
見た目問題当事者としての情報発信中!

避暑

2008-07-28 13:42:24 | 本と雑誌
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600)) チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫 (600))
価格:¥ 500(税込)
発売日:2007-11-10
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599) チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)
価格:¥ 500(税込)
発売日:2007-11-10

避暑というほど大げさなものでもないが、子どもが林間学校に行っている間に大阪城のすぐそばにあるホテルに暑さから逃避するように行ってきた。うだるような炎天下とは裏腹にホテルの中は超快適空間。日常よりほんの少しオシャレした人々やいろんな国から来たであろう人々がロビーを行き交い、皆ささやくように静かにおしゃべりしている。

フロントでチェックインする時に翌朝部屋に入れてくれる新聞の会社まで聞いてくれるのも嬉しければ、パリッと糊のきいた皺一つないベッドをみて気持ちがよくなったり、洗面所に備え付けてあるアメニティーの並び方がお行儀がよくていいと思ったり、冷蔵庫の上に並ぶグラス類が一点の曇りもなくピカピカでその非日常にうっとりするのであった。

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部屋からの眺望はこんな感じで大阪城の手前にあるのが大阪城ホール。ああ、10月にはこのホールで生F4を見ることができるんやわ・・・と一人感慨に耽ったり、もしかしたら、いや、たぶんF4はここのホテルのスイートのあるフロアを貸切にするんだわ・・・、私もここで泊まろうか知らん・・・などとミーハーなことを考えつつ、「チーム・バチスタの栄光を」読み、昼寝して夕暮れ時になったので京橋へ飲みに出かけた。

まこと、このOBP(大阪ビジネスパーク)と京橋というエリアは摩訶不思議な地区で、この大阪城からホテルや他のツインタワーなどがあるOBPはとんでもなく人工的で、オシャレな感じとちょっと慇懃無礼な感じもするのだが、京阪モールを挟んで京橋に一歩踏み入れた途端にごちゃごちゃとしていて庶民的で猥雑な場所になっている。

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今回その猥雑な京橋の方の写真は撮っておりませぬ。悪しからず。でも食べたり飲んだりする分にはお高くとまったOBPよりは数倍美味しいお店や安い店がひしめきあっている。今回は海鮮料理のお店を選んで活きのいいお刺身と貝類を満喫。芋焼酎とよく合って美味なり。ホテルに帰って来てからはバーで少しカクテルを飲んだ。それにしてもホテルのバーのウエイターという人種は何故にあんなに足音を立てずにするするとテーブルにやってこられるのか不思議でたまらん。ウエイターになる前に忍術の練習でもしているのだろうか。首を少し傾げただけでこちらの注文を取りにくるタイミングといい、メニューにないおつまみを注文しても絶対に首を横に振らないところなんてまさに忍者の修行ではないか。

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今回のおまけはコレ。昼から蕎麦屋でビールと板わさと蕎麦でいい気分になってやろうと入った蕎麦屋でのサービス。おろし金と本物の生わさびが一緒に出てきて自分ですりおろして食べろと。んん!香りが絶品なり。で、余った分はお持ち帰りしてよいとのことで密封できる袋がテーブルに常備されていた。こういうの、ちょっと嬉しいよね♪


ものすごく暑い

2008-07-24 06:38:27 | 日記・エッセイ・コラム

酷暑である。朝起きたら既に暑い。昼は当然暑い。夜も暑い。真夜中になっても暑い。林間学校で兵庫県と鳥取県の境辺りから帰って来た息子が帰ってくるなり「大阪は暑い~!」と叫んだ。そうじゃ、大阪の暑さは狂っておるのじゃ。

心なしか犬の散歩をしている人の顔が苦痛に歪んでいるように見える。先日テニスに行った時は熱中症になるんじゃないかと本気で思ったし。洗濯物は一瞬で乾くし。ああ、それにしても暑い。エアコンがなければ生きていけない。

もし、今私に「ボートに何人か人が乗っています。そのうち誰かを放り出さなければなりません」的な占いをさせると、真っ先に夫を放り出し、次に息子を放り出し、最後までエアコンを抱いていることになるだろう。いや、マジで。(笑)


涙雨

2008-07-18 06:33:40 | 日記・エッセイ・コラム

大切な友人S氏が亡くなった。彼のことはちょうど2年前の2006年7月の日記に綴ってある。あの日東京○○医科大学病院で話したのが彼に会った最後となった。脳腫瘍が発見されてから3年近くの闘病生活の末、とうとう逝ってしまった。

物静かで優しくてユーモアのある男だった。サッカーと読書と東京ディズニーランドが大好きで、「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがピッタリ当てはまる男だった。高学歴の男は何人も知っているが、本当にコイツは賢いなぁと思える人間はそんなにいない。彼は数少ない本当の意味で賢くてタフな男だった。

彼と一緒に仕事をしたのはほんの数ヶ月だけだった。一番最初に彼が仕事を辞め、私が辞め、最後に夫が辞めた。仕事で知り合った仲間なのに仕事を辞めてからの付き合いの方がこんなに長くなるのは珍しい。大阪を離れ彼が千葉に帰ってからもその付き合いが続いた。彼が出張で大阪に来るときは必ず一緒にご飯を食べに行ったし、夫とまだ幼稚園だった息子と一緒に吉本新喜劇を見に行ったこともあった。

2年前に会ったときは「オレはいいよ。麻酔打たれてマグロみたいに寝そべっていればいいんだからさ。もう目が覚めなくっても意識ないだろ?でもさ、嫁さんが大変だと思うんだよな。いっぱいいっぱいいろんな書類にサインさせられてさ、いつ終わるともわからない成功するかどうかもわからない手術をじーーっと待ってるしかないだろ。嫁さんには頭上がらないよ。」と言っていた。

何度かそういう大変な手術を乗り越え、その度にきちんと目を覚ましていたのに、昨年暮れの術後に意識が戻らなかったのだった。一時は自分で呼吸することもできずにいた。人工呼吸器が取れた後もこちらからの話し声に反応できなくなってしまった。手足を動かすこともままならず、こちらがいくら話しかけても肯くこともできなくなっていた。

夫が4月にお見舞いに行った際には反応がないので夫が一方的に語りかけるだけだったと聞いた。でも夫は「アイツは絶対身体が動かないだけでこちらの喋っている内容は理解しているはずだ。」と。彼はさぞかしもどかしい思いをしているんじゃないかと思った。相手が話しかけてくれているのに相槌さえ打てないなんて一体どんな気持ちだったのだろう。

彼にはいっぱいいっぱい喋りたいことや家族や友人に言いたいことがあったのではないかと思う。物を書く仕事をしていたので書きたいことも山ほどあったはずだ。サッカーだってもっとやりたかっただろうな。最初に頭蓋骨に穴を開けられたときに「もうヘディングできねえよ・・・。」と散々嘆いていたくらいだから。でも結局何も言わずに逝ってしまった。

神様は不公平だ。いっぱい悪いことをして捕まりもせず、のうのうと生きている人間がこの世には沢山いるのに、一体彼がどんな悪いことをしたというのだろうか。何故彼をこんなに早く連れて行かなくてはならないのだろうか。こんな結果になるんだったらあんなに大変な手術を何度も何度もする必要なんて本当にあったんだろうか。

享年46歳。人が自然に死ぬにはどう考えても早すぎる。夫は今朝の始発の新幹線で最後のお別れのために上京した。私はまだ彼の死をうまく受け入れることができていない。今でもひょっこりあの人懐こい笑顔をたたえて現れそうな気がして仕方ないのだ。今、外はひどい雨が降っている。私がうまく泣けない代わりに空が泣いてくれているといいのだが。


日曜朝のラジオ

2008-07-14 14:52:51 | 日記・エッセイ・コラム

ナショナル・ストーリー・プロジェクト ナショナル・ストーリー・プロジェクト
価格:¥ 2,730(税込)
発売日:2005-06-29
名古屋に行った時に知り合った方に面白いラジオ番組があるから聴いてみてと薦められた「メロディアスライブラリー」という番組。日曜朝10時からでFM局全国ネットで放送している。毎週一冊の本をパーソナリティーである作家の小川洋子さんが取り上げ、独自の切り口でその本の説明をしたり、解説をしてくれたりする。その本にちなんだ曲もかかる。

6月は村上春樹の「風の歌を聴け」だったので聴いてみたら、この番組が持つ独特のゆっくりとしたリズムのある雰囲気がとても気に入って、日曜の朝は自然とラジオをつけるようになった。先日はポール・オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」という本を紹介していて、前から気になっていたこの本、本気で買いたくなってしまった。

思えばラジオをじっくり聴いていたのは学生時代と、一人暮らしをしていた時で、いずれもかなり一人の時間を持て余していた時期だったように思う。番組の中で小川さん自身が語った「ラジオというメディアは皆でワーワー言いながら聴いたりするものではなく、どちらかというと一人一人にひっそりと話しかけるというメディアなんですね。」という言葉が印象に残った。

確かにその通りかも知れない。誰もいない深夜、早朝、あるいは休みの日の朝。ラジオのパーソナリティーとリスナーが静かに対話するそんな時空間。悪くない。テレビほど人の領域にずんずん入ってこないし、ネットほど饒舌でもない。その距離感のよさにラジオって案外いいかも!と最近思い始めています。


フェイスリフトいたたた・・・。

2008-07-08 16:40:38 | 日記・エッセイ・コラム

夫が何処かの誰かに貸してもらったとかいってフェイスリフトの道具を持って帰って来た。ガルバニックスパシステムというおどろおどろしい名前のそれは、一見無駄毛処理の道具かシェーバーのように見える。夫は効果を試すために左側だか右側だかどちらかの顔半分だけに施術してもらったらしい。

早速私にも

「ほら、顔たるんでるとこあるやろ。やったるからそこに横になれ。」と言う。

(え?アンタがやんのかいな。大丈夫かいな?)と、思いつつ、横になろうとすると

「いや、先に顔を洗ってきなさい。」と言う。

「いや、さっきお風呂入ったとこやねんけど。」と言うと

「いいからこの洗顔クリームで洗え。」と。

(いちいち最初から注文が多いな)と思いつつ顔を洗うと

何やらベタベタとしたジェルのようなものを顔に塗りたくられた。

そして例のマシンの登場である。

ブイーーーン、ブイーーン。マシンは私の顔の上をすべる。すべる。

鼻の辺りにさしかかったとき、夫が一層力をこめているのがわかる。

角が鼻の穴に入り込んでるし、ていうか痛いし!

「痛いよ。」というと

「あれ、おかしいな。このホウレイ線の辺りで微弱電流が流れ、ピッて

鳴んねんけどなあ・・・」と、さらに力をこめる。

(だから痛いっちゅうねん、人の話聞いとんのか、このおっさんは!)

と、しばらく我慢していると

今度は顎のあたりでまたしても力を入れる。

(痛いわ~~!、何なん、コレ?どないなってんのん?)

と、思っていたところに、「ピッ!」と小さな音がする。

夫は満足げに「そうそう、その調子や。そうやって電気が流れたところが

リフトアップすんねや。」と言う。

結局10分くらいそのマシンを顔の上のあちらこちらに滑らせ、

再度顔を洗い、また別のジェルを塗り塗りされ、

またマシンでぐいぐいやられ、蒸しタオルで毛穴を開かせ、

施術は終了となった。

「どや、顔のラインが上がったような気ぃせえへんか?」と夫は聞くが

どれだけ鏡を見てもようわからんし・・・・。

夫曰くは昼間、自分がやってもらった際にはもっともっと電子音の

「ピッ!」が頻繁に鳴ったらしい。そして自分の顔でリフトアップの効果が

はっきりとわかったらしい。

私はほとんど鳴らなかったしな。

そんな一回だけで見違えるほど変わるものとも思えないし。

やはりそれは夫の顔がアンパンマンみたいにパンパンに膨れているからちゃうか?

と、思い、でもそれを口にするのははばかられ

それでもなんとなく毛穴のお掃除にはなったっぽくて

お肌自体は大層ツルツルになったのだった。

いやはや、アンチエイジングもすごい時代に来ましたね。

女だけでなく中年男性まで夢中にさせるのですから。

でも来週、もう一回やったると言われたらどないしょ!?