知人女性Cさんに1日京都観光案内を頼まれて、先日京都を1日観光案内して来ました。Cさんからの事前情報ではドイツ人男性2人。一人は割と大きな会社のCEO、もう1人はその会社のセールスマネジャーだということ。決まり切ったプロのガイドより普通の日本人の目線で案内してほしい、行き先は金閣寺、二条城、清水寺あたりで充分。これだけ。
朝10時前に指定されたホテルのロビーに颯爽と現れたお二人はとても爽やかなお姿。
CEOのKさんは仕事で何度も日本を訪れており、東京や大阪の事も良くご存知で京都は日本の中でも最も好きな場所の一つだと。セールスマネジャーのCさんは今回日本が初めてなので、お勧めの場所だったら何処にでも行ってみたいとのことでした。
で、どうする?交通?みたいな話になったのですが、10月の京都。想像してはいましたが、それ以上の激混みであります。JR京都駅前のバス乗り場なんかもう週末の原宿のような有様です。なので4人だしタクシーで目的地に向かう事にしました。タクシー運転手さんのお話によると、翌日の時代祭に備えその前日辺りから京都の道がとても混雑しているらしいです。バスが多いねえと。
案の定金閣寺迄の道のりも運転手さんが裏道を通って辿り着きました。世界中からの観光客に加え、修学旅行の子ども達がいっぱい!それでも黄金に輝く金閣寺とその庭や池にはとても感動されていました。
ちょっと斜めってますけど人混みの中でのショットなのでご容赦を。
一巡りして、お抹茶と和菓子で一息入れた後は二条城へ。
ここはそれほど混んでおらずゆっくりと観光出来ました。もちろんドイツやその他のヨーロッパには歴史のあるお城が数多く存在しますが、日本のお城は全く違うし、建築様式、絵画、庭園、お堀、石垣などに興味津々でした。まー、言うても私達は素人通訳なので、詳しい説明は出来ないのですが、当時の人々の暮らしぶりや風俗などを説明するととても喜ばれました。
二条城近くのカフェでカレーを食べようとテーブルについた瞬間、店中のお客様と私達の携帯電話からピューピューと嫌なあの音が!
緊急地震速報でした。直後に少し揺れを感じて調べると鳥取で大きな地震があったようでした。
その時も彼等は落ち着いていましたね。大丈夫、大丈夫だと。
地震の時だけではありません。人混みで誰か1人が逸れそうになったら、そっと足を止めて待つ。狭い道に車やバスがすれすれで突っ込んでくる時はサッと手を出して庇ってくれる。お手洗いに行ってもいいですか?と聞くとゆっくりどうぞと待っていてくれる。日本の文化や歴史に本心から敬意を払う。タクシーの運転手さんや観光地の売り子さんにまできちんとした言葉使いでありがとうの意を表す。自分が会社の偉い人だと言うことは決して見せず、物腰の柔らかい、所作の美しい方々でした。正にゲルマン紳士です。成熟した大人の男性かくあるべしのお手本のような方々でした。
最後は清水寺へ。ここも本当に人が多かったー。
でもそれだけ見る価値はありますね。私も15年ぶりくらいに訪れましたが、紅葉や桜の時期でなくても訪れて見るとおおおお!と迫力を感じました。
もちろん京都の話だけでなく、ドイツの難民流入問題、日本と同じ少子高齢化問題、英国EU離脱で影響受ける問題などについても積極的に語ってくれました。最後には民主主義は一体何処へ向かうのか?と言う半ば哲学的な話にまでなりました。
もちろん今は世界中の何処にいても瞬時にBBCのニュースサイトに接続出来るし、何がいつ何処で起こったかはわかる便利な時代ですが、実際にその国で仕事をして、家族を養い、生活をしている人から語られる言葉の重みはやはりもっと深く大きいものです。
彼等自身もだからこそプロのガイドさんを頼むのではなく、ここ大阪で生活している一介の主婦の物の見方や考え方が知りたいのだろうなと思います。
最後は私達を京都駅まで送って下さいました。せっかくなので、近代的な京都も一つ見ましょうと言うことで、プロジェクションマッピングが始まった大階段へ。モダン京都もまたいいものです。
秋の京都を素敵な男性達と散策出来てなかなかいいリフレッシュになりました。世界中の日本中の人が押し寄せる意味も少し理解出来ました。やはり京都は美しいです。
以上。
朝10時前に指定されたホテルのロビーに颯爽と現れたお二人はとても爽やかなお姿。
CEOのKさんは仕事で何度も日本を訪れており、東京や大阪の事も良くご存知で京都は日本の中でも最も好きな場所の一つだと。セールスマネジャーのCさんは今回日本が初めてなので、お勧めの場所だったら何処にでも行ってみたいとのことでした。
で、どうする?交通?みたいな話になったのですが、10月の京都。想像してはいましたが、それ以上の激混みであります。JR京都駅前のバス乗り場なんかもう週末の原宿のような有様です。なので4人だしタクシーで目的地に向かう事にしました。タクシー運転手さんのお話によると、翌日の時代祭に備えその前日辺りから京都の道がとても混雑しているらしいです。バスが多いねえと。
案の定金閣寺迄の道のりも運転手さんが裏道を通って辿り着きました。世界中からの観光客に加え、修学旅行の子ども達がいっぱい!それでも黄金に輝く金閣寺とその庭や池にはとても感動されていました。
ちょっと斜めってますけど人混みの中でのショットなのでご容赦を。
一巡りして、お抹茶と和菓子で一息入れた後は二条城へ。
ここはそれほど混んでおらずゆっくりと観光出来ました。もちろんドイツやその他のヨーロッパには歴史のあるお城が数多く存在しますが、日本のお城は全く違うし、建築様式、絵画、庭園、お堀、石垣などに興味津々でした。まー、言うても私達は素人通訳なので、詳しい説明は出来ないのですが、当時の人々の暮らしぶりや風俗などを説明するととても喜ばれました。
二条城近くのカフェでカレーを食べようとテーブルについた瞬間、店中のお客様と私達の携帯電話からピューピューと嫌なあの音が!
緊急地震速報でした。直後に少し揺れを感じて調べると鳥取で大きな地震があったようでした。
その時も彼等は落ち着いていましたね。大丈夫、大丈夫だと。
地震の時だけではありません。人混みで誰か1人が逸れそうになったら、そっと足を止めて待つ。狭い道に車やバスがすれすれで突っ込んでくる時はサッと手を出して庇ってくれる。お手洗いに行ってもいいですか?と聞くとゆっくりどうぞと待っていてくれる。日本の文化や歴史に本心から敬意を払う。タクシーの運転手さんや観光地の売り子さんにまできちんとした言葉使いでありがとうの意を表す。自分が会社の偉い人だと言うことは決して見せず、物腰の柔らかい、所作の美しい方々でした。正にゲルマン紳士です。成熟した大人の男性かくあるべしのお手本のような方々でした。
最後は清水寺へ。ここも本当に人が多かったー。
でもそれだけ見る価値はありますね。私も15年ぶりくらいに訪れましたが、紅葉や桜の時期でなくても訪れて見るとおおおお!と迫力を感じました。
もちろん京都の話だけでなく、ドイツの難民流入問題、日本と同じ少子高齢化問題、英国EU離脱で影響受ける問題などについても積極的に語ってくれました。最後には民主主義は一体何処へ向かうのか?と言う半ば哲学的な話にまでなりました。
もちろん今は世界中の何処にいても瞬時にBBCのニュースサイトに接続出来るし、何がいつ何処で起こったかはわかる便利な時代ですが、実際にその国で仕事をして、家族を養い、生活をしている人から語られる言葉の重みはやはりもっと深く大きいものです。
彼等自身もだからこそプロのガイドさんを頼むのではなく、ここ大阪で生活している一介の主婦の物の見方や考え方が知りたいのだろうなと思います。
最後は私達を京都駅まで送って下さいました。せっかくなので、近代的な京都も一つ見ましょうと言うことで、プロジェクションマッピングが始まった大階段へ。モダン京都もまたいいものです。
秋の京都を素敵な男性達と散策出来てなかなかいいリフレッシュになりました。世界中の日本中の人が押し寄せる意味も少し理解出来ました。やはり京都は美しいです。
以上。