先日「君の名前で僕を呼んで」を観て来ました。友人が素晴らしいと称えていたのでかなり期待して観に行きましたが、想像を超える素晴らしい作品でした。
もう大阪では劇場ではやってないですが他の地域は上映しているかもしれないのでここから先には多少ネタバレありますので観に行く予定の方は先は読まずに画面閉じて下さい。
昨今流行りのLGBTものって言うのでしょうか。ゲイの話なのですが、ただ単に恋愛ものって括るにはあまりにも素敵な要素が多過ぎます。
1983年。主人公は17歳の男の子エリオ。北イタリアで歴史学者の父を持ち、読書やピアノを弾くが好きなとてもキュートな子です。まあ、顔つきといい、体の線といい、本当に大人と子どもの中間というなんとも言えない中性的な美しさと儚さを感じます。
父の元に60日間限定でやって来た23歳くらい?アメリカ人のオリヴァーはギリシャ彫刻のような出で立ちのこれまた成熟した男性の典型のようなハンサムガイです。仕草や視線などからオトナの色気が漂うさまが見事です。
その二人の恋の物語なのですが、まず、北イタリアの景色が素晴らしい。光と陰の使い方が実に美しいです。緑の葉が揺れる音、水の滴る様子、雨の日の捉え方、古い石畳の町並み、庭の木々、屋内の独特のひんやりとした温度感、青い空、風や果物に至るまで、彼等の心情に寄り添い、時には彼等より雄弁に彼等の気持ちを表現していたと思います。
そう、日本語で言うと、「いとをかし」がピッタリ来る感じなのです。
そして挿入歌がこれまたいい曲ばかりで映像ととてもシンクロしておりました。本当にデリケートなテーマなのですが、そのデリケートさをこんなに綺麗に撮れるものなのですねぇ。
誰かを好きになった時のあのもどかしい、切なくて、苦しくて、でも心がざわつくあのなんとも言えない感じがスクリーンからバンバン伝わります。例え相手が男子でもね、結局人が人を好きになる瞬間って男女問わずあんな風になるんですよねぇ。
ふと向けられる視線、なんとなくしてしまう仕草。瞬き一つの瞬間でさえキラキラするあの感じ。
そしてラスト近くにエリオにお父さんが話すセリフが、また名言だらけ!人の親である鑑のようなお父さんでした。ここで私は涙腺崩壊しました。
あまりに素晴らしい映像美と二人の愛の姿に心打たれて帰り道はぼーっとしながら帰って頭の中はテーマ曲がずーっとリピートしていました。
後、メタファー的にオープニングや劇中で歴史ある名だたる彫刻の像が何度か出てくるんですが、これもまた映画をとても立体的に見せる意味ではいいエッセンスになっているなぁと思います。
もし、DVDや各種ストリーミングサービスでご覧になる方がいらっしゃいましたら強くお勧めしたいです。
以上。
もう大阪では劇場ではやってないですが他の地域は上映しているかもしれないのでここから先には多少ネタバレありますので観に行く予定の方は先は読まずに画面閉じて下さい。
昨今流行りのLGBTものって言うのでしょうか。ゲイの話なのですが、ただ単に恋愛ものって括るにはあまりにも素敵な要素が多過ぎます。
1983年。主人公は17歳の男の子エリオ。北イタリアで歴史学者の父を持ち、読書やピアノを弾くが好きなとてもキュートな子です。まあ、顔つきといい、体の線といい、本当に大人と子どもの中間というなんとも言えない中性的な美しさと儚さを感じます。
父の元に60日間限定でやって来た23歳くらい?アメリカ人のオリヴァーはギリシャ彫刻のような出で立ちのこれまた成熟した男性の典型のようなハンサムガイです。仕草や視線などからオトナの色気が漂うさまが見事です。
その二人の恋の物語なのですが、まず、北イタリアの景色が素晴らしい。光と陰の使い方が実に美しいです。緑の葉が揺れる音、水の滴る様子、雨の日の捉え方、古い石畳の町並み、庭の木々、屋内の独特のひんやりとした温度感、青い空、風や果物に至るまで、彼等の心情に寄り添い、時には彼等より雄弁に彼等の気持ちを表現していたと思います。
そう、日本語で言うと、「いとをかし」がピッタリ来る感じなのです。
そして挿入歌がこれまたいい曲ばかりで映像ととてもシンクロしておりました。本当にデリケートなテーマなのですが、そのデリケートさをこんなに綺麗に撮れるものなのですねぇ。
誰かを好きになった時のあのもどかしい、切なくて、苦しくて、でも心がざわつくあのなんとも言えない感じがスクリーンからバンバン伝わります。例え相手が男子でもね、結局人が人を好きになる瞬間って男女問わずあんな風になるんですよねぇ。
ふと向けられる視線、なんとなくしてしまう仕草。瞬き一つの瞬間でさえキラキラするあの感じ。
そしてラスト近くにエリオにお父さんが話すセリフが、また名言だらけ!人の親である鑑のようなお父さんでした。ここで私は涙腺崩壊しました。
あまりに素晴らしい映像美と二人の愛の姿に心打たれて帰り道はぼーっとしながら帰って頭の中はテーマ曲がずーっとリピートしていました。
後、メタファー的にオープニングや劇中で歴史ある名だたる彫刻の像が何度か出てくるんですが、これもまた映画をとても立体的に見せる意味ではいいエッセンスになっているなぁと思います。
もし、DVDや各種ストリーミングサービスでご覧になる方がいらっしゃいましたら強くお勧めしたいです。
以上。