観賞用

　実家の母より電話あり。横浜の弟が14歳も年下の彼女を連れて帰省しているとのこと。母曰く「そりゃあ可愛いのなんのって。お肌なんかピッチピチで、色が真っ白で、おっとりしていてお人形さんみたいなんやから。」らしい。

　その彼女は実家に到着するや否や自分の実家に電話をかけ、母同士が話をする場を作ったり、手土産を沢山持参したり、両親の話をよく聴いたりとかで如才ない部分も持ち合わせているらしい。早い話がうちの両親は大層ご機嫌なわけだ。

　弟も既に彼女の両親に紹介されているらしいから、既に二人はゴールに向けて助走を開始しているのかと思われるが、何せ、若干24歳の可愛い女の子とバツイチ38歳のオッサンの組み合わせでは、どうやったってイニシアチブは女の子の方にあるわけで・・・。

　何事につけても、おっとり、まったり、のんびりしている彼女のことを弟は、何もしてくれなくてもいい。傍にいるだけで癒される。と、ほとんどオヤジが若い愛人を囲うような発言をしているとか。高価なガラスケースにでも入れてずっと飾っておきたい心境なんだろうか。観賞用の女。新しいカテゴリーだ。