Peace!!のブログ

岐阜県富加町の古い家で、小さな店をしていました。暮らしや、ご飯について、政治について思うことなど。

みにしみます。

2009-02-27 20:30:21 | インポート
先週ひさしぶりに図書館で本を借りてきました。
急いでいたし、ハーブの本を借りに言ったので「ついで」のつもりで借りた2冊があまりにも良いのでここに書いておきます。(買ってもいないのに何だか申し訳ないけど)

『調理場という戦場「コート・ドール」斉須政雄の仕事論』  斉須政雄著

『福袋』     角田光代

斉須氏は料理人なら誰もが知っているような超有名な方ですが、著書は読んだことがありませんでした。
全然比べものにならない小さなお店をやっている私にも、もの凄く勉強になるし、パワーがみなぎってくる素晴らしい文章です。
私がなりたい店主像(??)みたいな物がイメージできた気がします。
誰かと自分を比べたり、あれもこれもと欲張ったりしないで、遠回りでも良いから納得のいく人生を選んでいこう!(ずいぶん急に前向きだ・・・)と思いました。寝る前に読むと良い作用があるのかぐっすり眠れます。


『福袋』は怖いくらい人間の描写がリアルな短編集です。
関係が破綻してしまった男女のことがかかれたりしているのでもの凄く悲しく、さらに書かれ方が何処か乾いていたりもしてさらに重く辛い短編もあります。
今私は斉須さんの本も読んでいて前向きだから良いけれど、気分が沈んでいるときに読んでいたら余計落ち込みそう・・・
でも、すごーく面白いです。角田光代は本当に力強い文章を書く人だなあ!!と感じながら読みました。どうしてこんなにいろんな感情を、まるで感じてきたかのように書けてしまうのでしょう。本当にすごい。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿