私はずっと、うちの店がもう少しおしゃれにできていればいいのになあ。と思っていました。
良いカフェがあるよ、と教えて頂くとお邪魔する事があるのですが、どこのお店も本当におしゃれ。
ちょっと古びたようなテーブルに真っ白な壁、一輪ざしにはさりげない花が活けてあるような。
作家ものの器でコーヒーが出てきたり。
私の店は垢ぬけない感じだなー。とひけ目に感じていました。
でも、この間、友人がランチに来て言ってくれたのです。
「やっぱりここが一番おちつく」「みんなやさしい味がする」と。
なんか、ストン、と気持ちのザワザワがなくなりました。
そうだった、私はそういう言葉を目指していたよなあ。
お洒落とか、流行とか、自分も苦手なものは追い求めなくていいかな。とふっきれた気がします。
自分のやりたい方向を追い求めていたら、きっと友人のように、私の思いを分かってくださるお客様が増えていくんじゃないかな。
（きっと、お客様の中にも、私のやり方に共感してくださっている方が沢山みえると思うのですが）
季節の美味しいものを使う、というのもやりたいことの一つ。
栗のシロップ煮が、美味しくできたのでパウンドケーキに入れました。
焼きあがりにシロップを表面にもぬって、香り高く。
もうちょっと涼しくなってくれたらもっと美味しいと思うんだけどな。