北上市国見山のタチツボスミレ(立坪菫)
2008年4月13日
2008年4月13日(日)、北上市稲瀬町にある極楽寺前無料休憩所&
トイレの所の駐車場から、展勝地に向けて車を走らせていたら、国
見山神社の鳥居がある所の土手にタチツボスミレ(立坪菫)が花を
咲かせていました。近くに駐車スペースがあったので、車をおりて
写真を撮ってきました。花の色は空色に近いものや赤味の強いもの
など、変化が多いとのこと。
タチツボスミレ(立坪菫)スミレ科 スミレ属
Viola grypoceras
スミレViola mandshuricaと並んで、日本を代表するスミレで、北海道から沖縄まで、また海岸近くの道ばたから亜高山まで、日本中たいていのところで見られる。
国外の分布は、台湾や済州島などの朝鮮半島周辺の島にわずかに知られるだけで、日本特産同然といわれていたが、最近の中国の文献では、中国本土にもかなり分布していることが明らかになった。分布の中心は日本列島本土で、沖縄では少なく、本土からの帰化品ではないかといわれている。また、北海道の北部もあまり多くない。
環境への適応の幅は広く、日当たりのよい草地や落葉樹林の下、林縁はもちろん、植林された杉林の下のような所でも、少し日が入ればよく花を咲かせる。垂直分布のほうも幅が広く、本州中部では海岸から亜高山まで見られる。
この仲間の特徴は托葉で、クシ(櫛)の歯状の深い切れ込みがある。花期の草丈は2~15cm。咲きはじめは地上茎が目立たないが、次第に茎を斜上させる。
花は直径1.5~2cmで淡紫色。唇弁の距はふつう紫色を帯びる。花柄は、茎の葉のつけ根から出るものと、株の根元から出るものがある。これは根元から花柄を出さないオオタチツボスミレとの識別のポイントのひとつ。花柄に毛がないものが典型とされるが、毛のある個体も多い。花期の葉は長さ2~4cmの心形。花のあと茎葉は長三角形になる傾向が強い。個体数が多く、適応の幅も広いだけに、変異が多く、さまざまなタイプが知られている。花期:2~5月。分布:日本全土
[山と渓谷社発行、山渓ハンディ図鑑6「増補改訂・日本のスミレ」(写真・解説/
いがりまさし)より]
2008年4月13日
2008年4月13日(日)、北上市稲瀬町にある極楽寺前無料休憩所&
トイレの所の駐車場から、展勝地に向けて車を走らせていたら、国
見山神社の鳥居がある所の土手にタチツボスミレ(立坪菫)が花を
咲かせていました。近くに駐車スペースがあったので、車をおりて
写真を撮ってきました。花の色は空色に近いものや赤味の強いもの
など、変化が多いとのこと。
タチツボスミレ(立坪菫)スミレ科 スミレ属
Viola grypoceras
スミレViola mandshuricaと並んで、日本を代表するスミレで、北海道から沖縄まで、また海岸近くの道ばたから亜高山まで、日本中たいていのところで見られる。
国外の分布は、台湾や済州島などの朝鮮半島周辺の島にわずかに知られるだけで、日本特産同然といわれていたが、最近の中国の文献では、中国本土にもかなり分布していることが明らかになった。分布の中心は日本列島本土で、沖縄では少なく、本土からの帰化品ではないかといわれている。また、北海道の北部もあまり多くない。
環境への適応の幅は広く、日当たりのよい草地や落葉樹林の下、林縁はもちろん、植林された杉林の下のような所でも、少し日が入ればよく花を咲かせる。垂直分布のほうも幅が広く、本州中部では海岸から亜高山まで見られる。
この仲間の特徴は托葉で、クシ(櫛)の歯状の深い切れ込みがある。花期の草丈は2~15cm。咲きはじめは地上茎が目立たないが、次第に茎を斜上させる。
花は直径1.5~2cmで淡紫色。唇弁の距はふつう紫色を帯びる。花柄は、茎の葉のつけ根から出るものと、株の根元から出るものがある。これは根元から花柄を出さないオオタチツボスミレとの識別のポイントのひとつ。花柄に毛がないものが典型とされるが、毛のある個体も多い。花期の葉は長さ2~4cmの心形。花のあと茎葉は長三角形になる傾向が強い。個体数が多く、適応の幅も広いだけに、変異が多く、さまざまなタイプが知られている。花期:2~5月。分布:日本全土
[山と渓谷社発行、山渓ハンディ図鑑6「増補改訂・日本のスミレ」(写真・解説/
いがりまさし)より]