(上)カタクリ:花弁の基部にW形の模様がある。
2016年4月23日(土)、いちのせき健康の森(一関市厳美町字祭畤251)主催の自然観察会(春の
妖精といわれる花)が開催されたので参加しました。この催事は毎年行われており、私は先週に続い
て6回目ぐらいです。
先週[4/16(土)、4/17(日)ミズバショウを観よう]は、いつもは積雪が沢山残っている山道にも、
全然ありませんでした。そのせいかミズバショウ(水芭蕉)の葉が伸びすぎて、昨年のように見事な花
(仏炎苞)は少ししか見られませんでしたが、今回の「エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)」や「ミヤマキ
ケマン(深山黄華鬘)」は丁度見ごろを迎えていました。また、ウスバサイシン(薄葉細辛)やミヤマ
カタバミ(深山傍喰)、カタクリ(片栗)も花を咲かせていました。
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(上と下)国道342号線を横断してキャンプ場の方へ進みます。
(上と下)キャンプ場内の一角にカタクリやエゾエンゴサクが咲いていました。
カタクリ(片栗)ユリ科 カタクリ属 Erythronium japonicum
北国に春を告げる花として親しまれている。雪解けを待ちかねたように花を開き、
2カ月足らずで地上から姿を消してしまうので「春の妖精」と呼ばれる。名前の
由来は、古名のカタカゴからカタコユリ、さらにカタクリへ変化したものといわ
れる。山野のやや湿った所に群生する多年草。葉は地表にふつう2個展開し、長
さ10~12㎝の長楕円形で、まだら模様があるものが多い。花期は3~5月。
花茎は高さ10~20㎝になり、紅紫色または淡紅色の花を1個つける。花は下向き
につき、開くと直ぐに花弁がクルリと反り返る。花は日が当たっているときだけ
開く。地中の鱗茎から採ったデンプンが本物の片栗粉。若葉も食べられる。
分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]