2014年10月18日(土)、一関市千厩町千厩の千厩ショッピングモール・エスピアで千厩野草会(金野昌敏会長)の「秋の山野草展」が開催されたので観に行ってきました。[10/19(日)は9時~午後4時まで]
ダイモンジソウ(大文字)をはじめ、コハマギク(小浜菊)、ウメバチソウ(梅鉢草)、リンドウ(竜胆)などの鉢植えや寄せ植え、盆栽など約150点が展示されていました。それらの中に、黄色い花を沢山咲かせているキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈不如帰)がありました。
(下3つ)「ヤエキジョウロウ」という名札をつけたものもありました。
キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ユリ科 ホトトギス属 Tricyrtis macranthopsid Masamune
紀伊半島(和歌山)南部の沢や渓谷の湿った崖に自生する多年草。ジョウロウホトトギス8上臈杜鵑草)に似るが、茎にはほとんど毛がない。草丈は40~100㎝で、草姿は下へ垂れる。茎は葉を付き抜き、葉は笹の葉形で互生する。
8~10月、茎の頂部やその近くに1~2個花をつける。花は下向き。黄色の6枚の花びら[花被]が筒状に寄り添って、袋状の花に見える。花びらの内側に無数の赤褐色の細点がある。花の内側に6本の雄しべと花柱[雌しべ]がある。花の基部に球形の膨らみがある。これは距で、中に蜜がある。仲間には「トサジョウロウホトトギス(土佐上臈杜鵑草)がある。
和歌山の那智山などの周辺に分布するので、”紀伊”がついた。”ジョウロウ”は”上臈”と書き、”年功を積んだ僧”、”身分の高い人”、”上臈女房”、”大奥の最上位の職名”などの意味がある。この草の”上臈”には深い意味が無く、ホトトギスの仲間の内で。”高級な”とか”貴婦人のような”といった意味である。
なお、鳥のホトトギスの胸[腹]と尾羽に斑点がある。それに似た斑点が、花びらに入っている。それで、草に”ホトトギス”の名前がついた。なお、草のホトトギスの仲間の葉に油をたらしたような斑点が入る。それで、別名に”油点草”の名前がある。[山と渓谷社発行「山渓名前図鑑「野草の名前(秋冬)」&栃の葉書房発行「育てる調べる 山野草2525種」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38568725&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市千厩「秋の山野草展」のキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)2011年10月22日(土)]
http://www.wakayama-nanki.jp/season/17_kiijourou/index.html [山里の貴婦人「紀伊ジョウロウホトトギス」]
http://www.kiimr.jp/susami/kiijourou_yamanaka/index.html [キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈)山中茂)]
http://www.hana300.com/kiijyo.html [紀伊上臈杜鵑草(キイジョウロウホトトギス)]
http://research.kahaku.go.jp/botany/hoto/HOTOTO.HTM [日本産ホトトギス]