peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市千厩野草会の「秋の山野草展」(その3)キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈不如帰) 2014年1

2014年10月18日 | 植物図鑑

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2014年10月18日(土)、一関市千厩町千厩の千厩ショッピングモール・エスピア千厩野草会(金野昌敏会長)の「秋の山野草展」が開催されたので観に行ってきました。[10/19(日)は9時~午後4時まで]

 ダイモンジソウ(大文字)をはじめ、コハマギク(小浜菊)、ウメバチソウ(梅鉢草)、リンドウ(竜胆)などの鉢植えや寄せ植え、盆栽など約150点が展示されていました。それらの中に、黄色い花を沢山咲かせているキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈不如帰)がありました。

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(下3つ)「ヤエキジョウロウ」という名札をつけたものもありました。

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キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ユリ科 ホトトギス属 Tricyrtis macranthopsid Masamune

紀伊半島(和歌山)南部の沢や渓谷の湿った崖に自生する多年草。ジョウロウホトトギス8上臈杜鵑草)に似るが、茎にはほとんど毛がない。草丈は40~100㎝で、草姿は下へ垂れる。茎は葉を付き抜き、葉は笹の葉形で互生する。

8~10月、茎の頂部やその近くに1~2個花をつける。花は下向き。黄色の6枚の花びら[花被]が筒状に寄り添って、袋状の花に見える。花びらの内側に無数の赤褐色の細点がある。花の内側に6本の雄しべと花柱[雌しべ]がある。花の基部に球形の膨らみがある。これは距で、中に蜜がある。仲間には「トサジョウロウホトトギス(土佐上臈杜鵑草)がある。

和歌山の那智山などの周辺に分布するので、”紀伊”がついた。”ジョウロウ”は”上臈”と書き、”年功を積んだ僧”、”身分の高い人”、”上臈女房”、”大奥の最上位の職名”などの意味がある。この草の”上臈”には深い意味が無く、ホトトギスの仲間の内で。”高級な”とか”貴婦人のような”といった意味である。

なお、鳥のホトトギスの胸[腹]と尾羽に斑点がある。それに似た斑点が、花びらに入っている。それで、草に”ホトトギス”の名前がついた。なお、草のホトトギスの仲間の葉に油をたらしたような斑点が入る。それで、別名に”油点草”の名前がある。[山と渓谷社発行「山渓名前図鑑「野草の名前(秋冬)」&栃の葉書房発行「育てる調べる 山野草2525種」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38568725&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市千厩「秋の山野草展」のキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)2011年10月22日(土)]

http://www.wakayama-nanki.jp/season/17_kiijourou/index.html [山里の貴婦人「紀伊ジョウロウホトトギス」]

http://www.kiimr.jp/susami/kiijourou_yamanaka/index.html [キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈)山中茂)]

http://www.hana300.com/kiijyo.html [紀伊上臈杜鵑草(キイジョウロウホトトギス)]

http://research.kahaku.go.jp/botany/hoto/HOTOTO.HTM [日本産ホトトギス]


一関市千厩野草会の「秋の山野草展」(その2)コハマギク(小浜菊) 2014年10月18日(土)

2014年10月18日 | 植物図鑑

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2014年10月18日(土)、一関市千厩町千厩の千厩ショッピングモール・エスピア千厩野草会(金野昌敏会長)の「秋の山野草展」が開催されたので観に行ってきました。[10/19(日)は9時~午後4時まで]

 ダイモンジソウ(大文字)をはじめ、コハマギク(小浜菊)、ウメバチソウ(梅鉢草)、リンドウ(竜胆)などの鉢植えや寄せ植え、盆栽など約150点が展示されていました。それらの中に、白い花を沢山咲かせているコハマギク(小浜菊)がありました。

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コハマギク(小浜菊) キク科 キク属 Chrysanthemum yezoense

太平洋側の海岸の岩場や草地に生える多年草。茎の上部は紫色を帯び、高さ10~50㎝になる。根生葉と下部の葉は長い柄があり、長さ1~4㎝の広卵形で、5つに切れ込む。花期は9~12月。頭花は直径5㎝ほどで、舌状花は白色。日がたつと少し赤みを帯びる。分布:北海道、本州(茨城県以北)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市千厩野草会の「秋の山野草展」(その1)マユミ(真弓) 2014年10月18日(土)

2014年10月18日 | 植物図鑑

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(下)会場の一角には、紅葉を配して秋の山野を表現したディスプレイがありました。

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2014年10月18日(土)、一関市千厩町千厩の千厩ショッピングモール・エスピア千厩野草会(金野昌敏会長)の「秋の山野草展」が開催されたので観に行ってきました。[10/19(日)9時~午後4時まで]

 ダイモンジソウ(大文字)をはじめ、コハマギク(小浜菊)、ウメバチソウ(梅鉢草)、リンドウ(竜胆)などの鉢植えや寄せ植え、盆栽など約150点が展示されていました。それらの中で、真っ赤な実が沢山顔を覗かせているマユミ(真弓)がありました。その実はよく見られるものとは異なり、どの見にも赤い実の真ん中に白い目のようなものがありました。

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マユミ(真弓) ニシキギ科 ニシキギ属 Euonymus sieboldianus

昔、この材で弓をつくったのでこの名がある。材は白く、緻密で狂いが少ない。山野に生える落葉低木~高木。高さは普通3~5m、大きいものは15mに達する。樹皮は灰白色で、老木になると縦に少し裂ける。若枝は緑色で白い筋のあるものが多い。葉は長さ5~15㎝の楕円形または倒卵状楕円形で先は鋭く尖り、縁には細かい鋸歯がある。裏面は淡緑色で、脈が目立つ。

5~6月、前年枝の基部から長さ3~6㎝の柄のある集散花序を出し、直径約8~10㎜の淡緑色の花を疎らに開く。雌雄別株。花弁と萼片は4個。雄しべは4個あり、雄花では花糸が長く、雌花では短い。葯は黒紫色~暗紫色。

蒴果は長さ、幅とも8~10㎜の四角形で、淡紅色に熟して4つに深く裂けると、赤い仮種皮に包まれた種子が現れる。マユミの実はかなり遅くまで残り、冬枯れの山でよく目立つ。特に、雪をかぶった赤い実は風情がある。弓をつくるのに使われたように、枝はよくしなう。

葉が両面とも無毛のものをカンサイマユミ、裏面の脈上に毛状突起や毛があるものをカントウマユミ(ユモトマユミ)として区別することもある。用途:庭木、公園樹、盆栽、小箱、玩具、櫛。分布:北海道、本州、四国、九州(屋久島まで)、南千島、サハリン、朝鮮南部、中国。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=43293804&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町「柴宿団地」のマユミ(真弓)の赤い実  2013年10月29日(火)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38666912&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市真柴のマユミ(真弓)の実]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38588046&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町のマユミ(真弓)の赤い実]