goo blog サービス終了のお知らせ 

peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市釣山の「奥州街道」&アキグミ(秋茱萸)の真っ赤な実 2011年11月3日(木)

2011年11月17日 | 植物図鑑

P2190691

P2190690

P2190698

P2190700

P2190687

2011年11月3日(木)、くりはらツーリズムネットワーク主催の「くりはら博覧会”らいん”2011秋 プログラムNo.30奥州街道時代ウォーク[主管:佐藤有一(萩野酒造株式会社)、協力:たびれっじ推進協議会 いわいの里ガイドの会]という催事に参加して、栗原市金成字有壁の「有壁本陣」から、当時の風情が良く残っているといわれる「旧・奥州街道」を歩いて一関市田村町の「武家屋敷」まで歩きました。

P2190625

(上と下2つ)臨済宗祥雲寺(一関市台町)を過ぎ、旧国道4号線(国道342号線)をJR一ノ関駅方面へ進むと、左側に幅の広い道路があります。「釣山斎苑/一関運動公園」さらには萩荘(はぎしょう)方面への道です。道を少し入ると左側が浄土真宗正光寺、右側が曹洞宗白馬山願成寺(がんじょうじ)です。

P2190626

P2190627

P2190637

(上)この先に曹洞宗白馬山願成寺の参道があり、重厚な山門があります。

P2190638

(下)願成寺山門

P2190641

P2190658

(上と下2つ)参道入口に一関旧絵図がある。この絵図を見ると、奥州街道(現国道342号)と迫街道(「松尾芭蕉行脚の道」)が台町を起点に二股に分かれているのが良くわかります。

P2190659

P2190660

P2190657

(上)「願成寺ゆかりの先人散策図」には、伊達騒動で知られる伊達兵部宗勝とその一族の墓や、一関藩校教成館初代学頭の関養軒、一関の豪商だった菅原家、磐根家、熊文家、俳諧の金森家、第九代横綱秀ノ山などの墓があるようです。

P2190642

P2190654

P2190646

http://hitosh.web.fc2.com/10osyudo23/328ganjoji.html [旧奥州街道328/一関城下・台町~宮坂町/街道写真紀行/Hitosh]

P2190662

(上)一関台町郵便局を過ぎると、宮坂町で、八幡神社の石の鳥居が左側に建っています。康平4年(1061)源頼義が安部貞任征伐のため篠見山に出陣、合戦の勝利を祈祷し八幡宮を勧請したのを寛文2年(1662)伊達兵部宗勝が現在地に遷座したとのこと。

P2190664

P2190673

(上と下)鳥居を潜ると、かつて一関城があったという釣山の山麓を上る長い参道(石段)があり、本殿に至ります。

釣山は古代から軍事上の要塞であり、篠見山とも呼ばれていたという。古くは坂上田村麻呂が陣地を張り、安倍貞任の弟磐井五郎家任が砦を築き、源頼義・義家親子もここに陣地を張ったといわれています。

http://hitosh.web.fc2.com/10osyudo23/329tsuriyama.html [旧奥州街道329/一関城下・宮坂町~釣山/街道写真紀行/Hitosh]

私と妻は上の大きな石灯楼の所から右側にある道を通って、今は市民の憩いの場になっている釣山公園の東側正面入り口に向かいました。

P2190674

P2190679

(上と下)カキ(柿)の葉が赤く紅葉していました。

P2190680

(下5つ)この道沿いに植えられていたアキグミ(秋茱萸)が、真っ赤に熟した実をびっしりとつけていました。

P2190689

P2190696

P2190701

P2190697

P2190694

アキグミ(秋茱萸) グミ科 グミ属 Elaeagnus umbellata

山野の日当たりのよい所に生える落葉低木で、よく枝分かれして高さは2~3mになる。河原や原野、海岸に群生することが多い。若枝は灰白色の鱗片に覆われる。葉は互生し、長さ4~8㎝、幅1~2㎝の長楕円状披針形で縁は全縁。葉の裏面と葉柄には白い鱗片が密生する。

4~5月、葉のつけ根に黄白色の花が数個ずつ集まって咲く。萼は長さ5~7㎜の筒形で、外側は白い鱗片に覆われ、初めは白いが、後黄色に変わる。果実は直径6~8㎜の球形で、10~11月に赤く熟し、やや渋いが食べられる。実は生で食べると渋味が口に残るので、果実酒などに利用される。

グミの仲間は全体に鱗片や星状毛があるのが特徴で、花には花弁はない。筒状の萼の先端が4裂して花弁のように見える。雄しべは4個で花糸は短く、萼筒の内側につく。雌しべは1個で、子房は萼筒の基部にある。花の後、萼筒の下部が肥厚して液質になった部分が食べられる。

用途:庭木、器具材。分布:北海道(渡島半島)、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、ヒマラヤ、カラコルム。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


一関市上坊のツルウメモドキ(蔓梅擬)の実  2011年11月15日(火)

2011年11月17日 | 植物図鑑

P2230067

P2230084

P2230069

P2230053

P2230087

2011年11月15日(火)、コープ一関コルザ(一関市字石畑)の大駐車場に車を置いて、JR東北本線側に歩いて行ったら、たぶん字上坊に属する所だと思いますが、さいとう美容室の前庭に植えられているツルウメモドキ(蔓梅擬)が、黄色に熟した実が裂けて、中から朱赤色の仮種皮に包まれた種子を沢山出していました。

P2230036

http://ocnmap.goo.ne.jp/map.php?MAP=E141.8.14.470N38.56.20.120&ZM=&sw=1&MT=%E4%B8%80%E9%96%A2%E5%B8%82%E4%B8%8A%E5%9D%8A%E3%80%80%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%86%E7%BE%8E%E5%AE%B9%E5%AE%A4&from=ocn_Default&SH= [一関市上坊付近の地図]

P2230054

P2230058

P2230072_2

P2230065_2

P2230063_2

ツルウメモドキ(蔓梅擬) ニシキギ科 ツルウメモドキ属 Celastrus orbiculatus

山野の林縁に多く生える落葉つる性低木で、大きいものは直径20㎝ぐらいになるものがある。根際からよく枝分かれして長く伸びてほかのものに絡み付く。つるは帯褐色または灰褐色で毛はない。葉は互生し、長さ5~10㎝の倒卵形または楕円形で先は急に尖り、縁には鈍い鋸歯がある。両面とも無毛で、表面はあまり光沢が無く、裏面は淡緑色。5~6月、葉腋から短い集散花序を出し、黄緑色の小さな花を10数個開く。雌雄別株。花弁は5個あり、長さ約4㎜の卵状長楕円形。

萼は5裂し、萼片は卵形。雄花には花糸の長さが約3㎜の雄しべが5個あり、雌しべは目立たない。雌花には退化した短い雄しべが5個と柱頭が3裂した雌しべが1個ある。蒴果は直径7~8㎜の球形で、10~12月に黄色に熟すと3つに裂け、中から朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れる。仮種皮の色が美しいので生け花やリースの材料によく利用される。晩秋に葉が落ちた後も付いていて良く目立つ実は野鳥の好物。果実を楽しむには雌株を植える。用途:庭木、盆栽、花材。分布:北海道、本州、四国、九州、沖縄、南千島、朝鮮、中国。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&日本文芸社発行「樹木図鑑」より>