日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

勇気ある決断に拍手!

2011年04月15日 | 経済動向
中国の新幹線事業は国内のみならず、世界中に売り込みを掛け、日本、フランスとともに国の威信を掛けてしのぎを削っている。

ここでもか(当然)の話、目立ちすぎたのか前鉄道相は汚職で更迭されたのだが、次期鉄道相は早々に、これまでの方針を転換、営業最高速度を350kmから300kmに引き下げると発表した。

国際ビジネスとして激しく競争する中で、スピードは大きな魅力であろうが、安全が確保された上でのこと。 確かに広い中国なのだが、それ以上急ぐ人は飛行機を使えばいい。 新幹線といえども、300kmで走ってくれれば十分だ。 必要以上にスピード追うことはない。 この方針転換はりっぱな決断だと思う。

以前、技術者の人に聞いた話だが、
スピードを上げるのは簡単だが、問題は制御(ブレーキシステム)だという。 なるほど・・・

会社のすぐそばを通る、大連から瀋陽(継続して北京・ハルピンへ)の新幹線が今年の10月1日開業するのだが、みんなが口をそろえるのは、『半年は乗らない。』 そうかも・・

つい最近の出来事、北京だったか、地下鉄の試運転時に脱線したことがインターネットで暴露された。地下での出来事とはいえ隠せるものではなかろうに。 笑うしかない。情報公開・・・福島のことは言えない中国の現状だ。

今度の地震、津波、原発の事故で安全を再認識した人は多いと思う。 私もここ中国で日本の安全基準の何%を確保できているか? でも、大連に住まわせてもらっている身としては心配しても、心配してもらっても始まらない。 

災害、事故は、個人にとって発生する確率があるとすればどこにいても一緒かもしれない。 結果的には“まさか・・・”で始まり、一生に一度で終わる。

まさかの確率を下げるか、安全を信用するか。 私は、350kmの新幹線よりも300kmの新幹線を選び、それ以上は飛行機を選択する。 ちなみに飛行機の事故発生確率は全ての乗り物の中で最も低いそうだ。



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