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日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

中国人との交流

2011年11月19日 | 比較文化
馴染みのスナックでの話。 

日本人の常連さんと会っても、“ペコッ”で済ますのに、相手が中国人となると、『また会ったね』と握手し、挨拶をする。 特別意識もしてないのだが日本人のイメージアップでお愛想か? 日本人とは距離をおきたいのか? 

最近新たに二人の中国人と急接近。 一人は、彼がこの店に始めてきた時、客は私と二人だけ。 若く、人柄がよさそうな彼・・・・ 初対面ながらも一緒に盛り上がった仲。(あくまでも騒いだのは店のスタッフ) 

もう一人の御仁。 お互いに背中を向けて座っていたのだが、照明が壊れた・・・・から頭の話になり、スタッフがどちらが光っているか? 彼と私も比較。 私の完敗で終わったのだが、それからはハゲ仲間。 相手から挨拶してくれるようになった。

彼らとは仕事上の利害関係はなく全くのプライベート。 むろん店の中だけ。 スタッフの監視下(注意人物は警告してくれる)でのお付合い。 彼らからは『中国で困った事があれば相談してくれ』ありがたいお言葉だが、困った事もなく、この線を越えない限りは問題ないと考えている。

普段ノー天気な私なのだが、彼らとの距離感は強く意識する。 この点が微妙な事は先輩諸氏より指導を受けているからだ。 表面的でない、踏み込んだ日本人と中国人の付き合い方は文化的背景の違いで意外と微妙なもの。 誤解を招き、もめたり、お金(儲け話)の話に発展したり・・・・ いろんな事例を聞いているし、実際経験もある。 私の中途半端な中国語では実に危険なエリア。 であれば、その活動範囲は監視下(店内)の範囲が無難というものだ。

外国人には数多くの落とし穴なるものがある。 ここでいう“落とし穴”とは悪意があるとかないとかではない。 言語・文化の違いによる単純なすれ違いが主な原因であろう。

交友関係が拡大(友達の友達は友達的な)すると状況は変わる。 俺の知り合い日本人がいる・・・・ 彼らの友人に紹介・・・ この話、日本人も入れようか・・・・  気づかぬうちに思わぬ展開。 その段階で明確に断われるのか?  何を今更・・・なる事もある。 なんで?? 友人でもそこまでは・・・  ここらは日本人(私には)にはめんどうな話となる。 彼らの言う“朋友”のレベルも図れない。

微妙な話だけにうまく表現できないのだが、日本人の無防備な接近は時として、トラブル発生の原因となりかねない。 

中国人の知り合いが増えるのは無論大歓迎。 それを日本語で“知り合い”というか“友人”というか。 中国語で“朋友”というか“老朋友”というか。 この単語は、そう単純ではない気がする。 


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ニュースに一言

2011年11月08日 | 比較文化
上海で『援助交際』が摘発された。 その時のコメント。

「一部の少女は日本や台湾の堕落した文化の影響を受けており、お小遣い目的の『援助交際』だ。 

まてまて・・・・ 日本と台湾か。 “援助交際”という日本の造語を使えばそうなるのであろうが、あまりにも露骨な表現。 では、賄賂はいいの? それに台湾は中国ではなかったの? 都合のいい時だけ使い分けしたらだめでしょ。
 

温州の中小企業経営者の夜逃げに関して続報があった。 北京政府も、相当力を入れて改善に支援していたようだ。 『夜逃げした経営者のうち15人と連絡が取れ、5社が操業を再開』

おいおい・・・・ 再開できるんかい? 何と寛容な。 日本では夜逃げした人が戻って再開するなどまず無理だと思う。 どちらがいいのだろうか。  


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こんなんでいいの?

2011年11月03日 | 比較文化
一大プロジェクトがこの有様・・・と言うニュース

例の高速鉄道の事故以来、資金繰り悪化などで、中国全土で1万キロ近い鉄道建設工事がストップしている。 会社の隣を走る高速鉄道もしかりだ。 予定では10月に試運転開始、12月には営業運転ではなかったか? ものすごいスピードで進んでいたのに・・・・

ここにきて、中国鉄道省は、2000億元(2兆5000億円)超の資金を確保し、車両メーカーへ約60億元に上る金額を支払ったとか。 (やはり、払ってなかったのか) そればかりか、各地で工事の中断や遅れで、給料遅配や、下請けや関連取引先への支払い遅延などの問題も深刻化しているとの事。

我々民間企業も、中国企業(それが国営企業であれ)を相手にする場合、最大の壁は売掛金の回収だ。 契約も何の役にもたたない。 『お金がない。 仕方ない。』自己都合を並べ、支払を延期(回避)する。 これも中国ビジネスであり、文化なのか。

ましてやである。 鉄道事業は国家の一大プロジェクトではないのか? それなのに、中国人に対する給料を遅配する。 中国企業に対して支払を延ばす。 今や経済大国の中国でありながら、あまりにもお粗末では。 

鉄道事故は想定外であろう。 でも、その想定外の事故、災害は世界で発生している。 そもそも全てが順調に行けば・・・これだけで計画されたのか? これまた仕方ないで片付けるのだろうか。 



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富豪の中国脱出

2011年11月02日 | 比較文化
中国の1000万元以上の資産家の6割が移民志向と報道。

「2011年中国個人財産管理白書」によると、1000万元(1元=約12円)以上の財産を持つ富豪の14%は、既に移民したか、移民申請中であり、46%は将来、移民を検討していることが明らかになった。
 
調査は18の主要都市で実施。純資産額1000万元以上の資産家に対するインタビューで得られた980人の有効データを基に算出。対象者の平均財産は6000万元以上で、平均年齢は42歳。

素直に『なぜ?』。 一方では やはりそうか・・・ この数値は中国の何かを物語っているような気がする。 でも、平均42歳で平均6,000万元、7億を軽く超える。 これも中国ならでは? 

移民とは財産を守るために中国を脱出するという事。 事業に大成功しながらも、先々は不安を持っている・・・ ? 残された中国は? いずれにしろ余計なお世話。 貧民の私が考える必要もない。 



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驚いた自己紹介

2011年10月28日 | 比較文化
中国人は、はっきりものを言う。 自己主張も明確に行う。(そんな人が多い。)  それに対して、日本人は、結局何を言いたいのか、曖昧で、じれったい、遠回りな表現をする。(傾向がある。)

わかってはいても、そこまで言うか?
履歴書の自己紹介欄の表現は見事だ。 先日対応した方、もちろん紳士で立派な人であったのだが、『私は性格がいいので、日本人の人から好かれています。』  あ~そうですか・・・・・・ どう応えれば? 

通訳が悪いのか? 中国的表現を日本語に直すとこうなってしまうのか?  ズバリ、文化の差か? 

いろんな面で比べてしまうのだが、【いい】 とか、【悪い】 とかという事では決してない。 むろんそんな評価は出来ない。 

異文化で生活する中で、では日本人が彼らと一緒に同様の発言をしたら・・・・ とんでもない事になりそうだ。 郷に入れば郷に従え! そうもできないし、逆に異文化に逆らってもストレスが溜まるだけ。 面白いと言えば面白い。 要領よくといったところだろうか。

ふと思う。
文化の違いは言語の違い? 辞書にあるとおりに翻訳すればそれが真実(相手の意図・気持ち)か?  日本語に訳した時点で意味(イメージ)が違っているのかもしれない。 

例えば、社外では私はほとんど呼び捨てされる。 むろん中国語で。 日本語で呼び捨てされたら・・・・ んっ? でも中国語では何の抵抗もない。 皆さんも経験おありでは。

中国語は中国語で理解しろ。 ははは・・・偉そうに!  私はヘレンケラーに逆戻りだ。 
 


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薄情と言えるのか?

2011年10月24日 | 比較文化
最近の話題より

広東省でひき逃げされた2歳の女児を通行人18名が助けず、次に来たトラックに再びひかれた。 意識不明状態が続き、結局その女の子は死亡してしまった。 この一抹は監視カメラに記録されており、いろんな問題へと拡大しているようだ。

ネット上では通行人への非難が集中。 このような薄情な行為に対して罰則規定をとまで盛り上がる。 実は私もそうなのだ。 このような場面に2度遭遇している。 私も無視した。 その後、その場面が頭から離れず、いやな日が続いた。

背景は、まず第一発見者(通報者)は警察により拘束、質問攻め。 以前も紹介したが、助けた人が、助けられた人より訴えられ(お前が動かしたから・・・・)敗訴した事例がある。 積極的にかかわりたくない状況だ。

今回、有名な弁護士20名で「冷漠(薄情)停止連盟」を立ち上げたそうだ。 その中に、困っている人の手助けをして万が一疑いが掛けられれば、無料で法律面での支援を行うことにしたという。

待て待て、やはりそういう事か。 これって誰が悪いのだろうか? そんなリスクをあえておかして助けるか?

2歳の子供が目の前でひき逃げされたら・・・・ あなたは?

中国人に直接ぶつける。 んん~っ まずは戸惑い、悩む。 彼らとて助けたい。 ただ、2歳の子供は別として、日本でもあったように、“当たり屋”かもしれない。 そんな片棒は担ぎたくない。 非難されるかも知れないが、私とて、ここ中国では簡単に答えは出せない。


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観光客  街を歩けば・・・・・

2011年10月18日 | 比較文化
観光シーズンの大連。 飛行機の予約が取りづらくなってきた。 そこで、まず観光客の人が驚くであろう内容を並べてみた。 その背景は? 

● 買い物で
レジの人は笑顔も無く淡々と、時には乱暴に。 その店の出入り口には挨拶する人がいて、『いらっしゃいませ』 『また来てください。』 と連呼する。  レジの人はレジの仕事をするのが仕事、挨拶する人は挨拶するのが仕事。 レジの人が挨拶しても給料は増えない・・・だからしない。 本来、日本人よりも人なつっこい(普段は平気で誰とでも話す)国民性からして、意識的に無愛想にしているのではと思うほど。  家電品店などで一生懸命売込みするのは歩合制だから。 そうでなければ立っているだけ。 むしろ来客は迷惑。  おしゃべりの途中で店に入ったあなたが悪い。

これが日本なら、普段は無愛想な隣の娘も、職場で会えば気持ち悪いほどまでに愛想がいい。  職場なら・・・・

● 歩道はない
歩道でも、青の信号で横断歩道を歩いている時でも、クラクションを鳴らして車が飛び込んでくる。 歩行者優先であるべき、歩道であり横断歩道だ。  全く無意味。  最近は、歩道自体が駐車場となりご丁寧に駐車位置の線まで引いた。 さらに進みゲートをつけ有料化になってきている。  これまで歩行者が車の為のスペースを歩かせてもらっていたのだ。 

車を運転すれば立場は逆転。 いたるところで路を横断。 我がもの顔だ。 どちらもどっちの交通事情。

● タバコのマナー
喫煙率は高いものの、レストラン、歩行中や禁煙場所での喫煙は驚くほど少なくなった。 むしろ、日本人の親父度がマナーが悪い。 人のことは言えない。 どこでもタバコ、その後の投げ捨て。 今やその時代は終わったのだが、日本人だけは続けている?  やめて欲しい。 ただ、一部レストランでは・・・・ 『タバコすっていいですか?』 『いいよ。』 灰皿なし。 床に捨てる。

● 体当たり歩行
人が多いのもあるが、人は障害物としか思ってないのでは? と思うほど。 譲り合い・・・ ないとは言わないが、極端に少ない。 半歩先の動きをした方が優先権。  日本人は張り合うよりも遠慮した方が無難。 迫力が違う。

● ゴミの散乱 
確かに捨てているのだが、掃除をする人がサボっているとも言える。  こちらが悪い。 ゴミが無くなればこの人達は失業してしまう。 本気でそう言う人がいる。 
 
● 乱暴な運転。 
車を運転する人は偉い。 自分の都合で運転する。 周りがその人を尊重し譲らなければならない。 その争いの中での運転であれば当然の結果。 自らの命は自ら守るしかない。 タクシー、バスの運転手でさえ、客の命は考えていない。

● 立ち食い。
日本よりも外食文化が進んでいる。 外で食べるのが普通であれば、道端であれ、人ごみであれ関係ない。 食文化の違いがある。 

● どこでも大声携帯
これだけ人がいれば、どこの誰か、誰に電話してるか関係ない。 自分以外は障害物。 無関心。 周りの人も興味はない。

考えて欲しい。
大連は数十年前は田舎の漁港。 街が出来たのはこの前の話。 有線電話の前に携帯電話。 白黒TVの前に薄型カラーTV。 それでいてインターネットの世界。 こんな背景の中で、上記の状況が悪いと言えるか? 仕方がないこと。



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歴然たる文化の差

2011年09月24日 | 比較文化
今日は久々にセミナーに出席。 テーマ: 「社内不正 あなたの会社はどう立ち向かう?」  いかにも。 会場は、参加者のあまりの多さに後方には追加の椅子がずらりと並んだ。 各社悩みは一緒だ。

不正の前に、
日本(人)的仕事において、同僚を疑って仕事はしない。 仲が悪いという事はあるにしろ、仕事上の一定の信頼関係はある。 この地で仕事をする場合、その考えが甘い事は十分承知。 だが、気持ちを引き締めているつもりでも、知らぬ間に“油断”し、信頼関係があるがごとく仕事を進める。 私自らも経験しているのだが、これがどでかい落とし穴なのだ。 事が起こり、その時の精神的苦痛は実にいやらしく尾を引いてしまう。

セミナーの中で印象的だった部分を紹介すると

社員の言い分。 『不正? 会社から特に明確な指示は受けていないし、社内規則にも書いてない。まして違法行為でもない。 この地域、業界では昔から続いている習慣であり、金額的にも小額だ。不正というにはあまりに大げさだ。』 

内部告発するのは?
『内部告発する理由は、会社の利益を守り不正を正そうとしているのではなく、自分にその配分が回ってこない事への不満だ。』 

管理者の権利?
『“権限”は責任ではなく、これを利用してお金にする事 』  等々・・・・


ここに道徳・理念・常識は全くない。 いまだに私が理解できないのは、拝金主義と面子の関係。 どちらも中国人を象徴する言葉。 では、ここに日本人が考える“不正行為”を入れた場合、中国人はその行為をその人の力と本当にみるのであろうか?  彼らの大好きな面子は傷つけていないのか?

このセミナーをその筋の人にも是非お願いしたい。 愚痴ついでに直近の事例を二つ
お食事に誘われ、相手は開発区よりわざわざ市内の高級レストランを指定、なんとその部署全員引き連れて、実態は新入社員の歓迎会だった。

カメラが欲しいのだけど、日本でいくらするか調べてくれ。 ???  そのカメラ20万円   ばかやろう、自分で買え!

社員の不正はかわいいもの。 この国は一体・・・・  これでも文化の差?


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ツケ回し

2011年09月22日 | 比較文化
ニュースを並べてみれば
中国の自動車保有台数が1億台を突破  (他トラック、バス等を加えると2億1,900万台) 今年1月から8月までの平均で、中国全土で毎月123万台増加した。

現在中国でプライベートジェットが90機以上あり、今後10年でアメリカを追い越す見込み。

今日の成長の過程で、農村部から余剰労働者が無限に供給されたのだが、今は“有限の余剰からの供給”に変わったとの報道。 就業者も製造業ではなく、サービス業の増加が著しい。 (以上ニュースより)

一人っ子政策のみならず、社会の構図はいたるところで大きく変化しているようだ。 確かにその力、変化はすごい。 自分の周囲でいきなり裕福な人が出てくると、我も我もと株だ、不動産だ。 そちらもうまくいっていたようだ。 拝金主義と面子が絡みあい、車、飛行機まで。 みんな乗り遅れまいと目を丸くしている。 こういう意味では国民一致団結した経済発展と言える。

このまま成長が続けば全て順調なのだが、そろそろ一息つきそうなムード。 バブルなのか、地に足が着いた成長か? 社会も個人もしかり。 成長が止まれば・・・・

私が心配なのは、中国人的発想。
日本人が建物を作る時、室内の机のレイアウトまで考え、必要な範囲で計画する。(一般的に) 中国人は、作りながら考える。 しかも、うまくいった場合(会社が拡大)の上限を見る。 実際、出来上がりを見て、どこもかしこも無駄なスペースだらけ。(日本人が見ると) 一人しかいない部屋がとんでもなく広かったりする。 

この発想で工場用地としての土地開発を行えば? それが全国でいまだに進められている。 確かに今までは、それでも足りない状況になった。 でも、そろそろではなく、既に飽和状態では? 人はサービス業に流れていく中で、従来以上の次のレベルで広大な土地開発を行い、各地で企業誘致合戦を展開している。 マンションもしかり、1棟ではなく、マンション群を作る。







このツケがどこにどう出てくるのか。 これ以上外国企業(外国人)を巻き込んで欲しくないのだが。 


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徒然なるつぶやき  会社と組織と中国人

2011年09月17日 | 比較文化
今週はいろんな事を考えさせられる事が続いたのだが、徒然なるままに・・・  会社と組織と中国人のお話。

会社を動かすためには、たくさんの業務が発生し、その業務は内容、専門性により各担当部門(担当者)に振り分けられる。

仕事とは(個人的解釈)・・・・
自分で起業した会社であれば、極端に言えば、その会社の仕事は全て自分で行うべきもの。 むろん現実はそうもいかないから、人を雇い、各担当に委任する。 あくまでも委任であり、譲ったものではない。 起業者の代行だ。 従って、代行する業務に関しては、本来やるべき人に対して“報告、連絡、相談”が不可欠となる。 その報告を受け、起業家は各部門のバラスンを取りながら会社経営の舵取りを行う。 逆に言えば、起業家自身は全てに口を挟む絶対的な権利がある。(笑)

このように考えた場合、
業務上微妙な判断をする場合、自分の都合を優先して判断するか? 会社(起業家)の立場で判断するか? 大企業に限らず、会社の為よりも、自部門の都合で判断しがちだ。 取締役会なる存在、株主に対してうんうん。 それもあるだろうが、起業し、お客様を大切に、顧客第一主義を唱えた人ならばどう応えるのか? 稲盛氏は松下氏は?? 何も大物を出さずとも、起業者はみな同じ、全面的に顧客優先の発想で判断するであろう。 社内の部門の都合は考慮する余地はない。 そんな会社でないと生き残っていない。

急激な企業再編がグローバルに展開されている中で、社内の都合、ましてや部門の都合、あえていえば、取締役会の手続き、株主対応とか考える余裕があるのだろうか? どうしても日本企業は後手に回っているような気がする。 

今の時代の一番の問題と思うのだが、
激変する経営環境の中で、従来の組織、部門ではカバーできない隙間の問題が頻繁に発生する。 くどいようだが、起業家はそれを見逃さない。 だが、各部門は見逃すか、他部門の問題、自部門の範囲ではないと判断(無視)する。

私は中小企業の財務系の仕事で、先程の話とはかけ離れているが、組織的人間としては失格だ。 起業家(社長)はどう判断するだろうか?  面倒くさい、直接聞くしかない。 会社を左右する(かもしれない)判断をする場合、上司を通じて(100%伝わるか?)判断を仰ぐとか、もどかしい事は性格的に出来ない。 これまた幸い、これまで上司に恵まれ、好き勝手させてもらったのだが、結果的に上司に迷惑は掛けていないつもりなのだが・・・・

こんな考えの人間が、中国でどうする。
中国で、仕事上私が一番嫌う言葉・・・ 『私の仕事ではありません。』 これを自信を持って、明確に言う。 この時点でこの社員は手放したくなる。 中国人は、総じて“報告、連絡、相談”は苦手。 というか、『仕事を私に任せたでしょ・・・』的発想だから、その必要性も感じてないように思う。

“起業家ならばどう考えるか?”と考える私と、自己都合で、『私の判断、私のやり方で私の仕事だけをやります。』という社員。 

だらだらと思いつくままに書いているのだが・・・・
中国は組織の二分化をしたらどうか? 上部組織には日本式組織経営が理解できる集団。 彼らを頭として、下部組織。 むろん権限も与える必要がある。 その権限は絶対的とまでは言わないが、高レベルでないと組織自体が消滅する。 中国の会社を見ると、上部、下部の差は雲泥の差。 日本式ステップアップ方式もいいだろうが、やはり甘いと思う。 中国人はそこまで待たない。 


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“優” と “我”

2011年09月07日 | 比較文化
今日の出来事
程ほどに慣れていると思うのだが、今日は、『相変わらず・・・』という出来事が続いた。

朝一番、会社の給湯室で立ちながら朝食をとる女性社員に、同僚が『見た目が悪い。 やめなさい。』と注意したところ、なんと反撃に出た。 「今の言葉を撤回してください。」 ??  なぜに?  あのねぇ~  同僚は相手が泣き出すまで攻撃を続けた。 (ご苦労様)

次は、仕事上の確認の電話をしていたのだが、確認する前に相手と戦闘状態に。 銀行の支店を聞くだけの事で、どうしてこの状態まで拡大できるのか?  (私は馬鹿らしくて無視)

レストランでの事、料理が出てくるのが後から来た人よりも遅かった。 すかさず、「○○○・・・・」 おいおい。 (お願いやめて、人目もある)

どうしてこうなるの? 何てことはない些細な事。 人と話すとは既に戦闘状態なのか? 背景に何かあるのか?

これ全て女性達。 自己主張(自己防衛か?)もいいだろう。 でも、少しは控えめに、少しは相手を理解する気持ちを持っていいのでは。 彼女達の“優”をみるのと、“我”をみるのと、振り返れば圧倒的に後者が多い。 もっと肩の力を抜いたらどうなんだ。

この子達に接客を・・・ 何だか気が遠くなる。 お客様という感覚は? 「私は忙しいのに、何の用事?」と言いかねない。 これはどこの会社も同じ事。 受付を仕事とする人がいればその人はいいのだが、それ以外の人の視線は冷たく感じる。

女性最大の武器は“優(笑顔)”だと私は思うのだが、その武器をあっさり捨て、相手が男性であれガンを飛ばす。 中国東北地方の女性はスタイルもよく、魅力的だと思うのだが、圧倒的に戦闘的、激情的な人が多い。 実にもったいない。

普段、会社では
怒る時は怒る。 反撃があろうとこれは絶対に不可欠だ。 問題は注意か激怒かの区分。 「攻撃じゃない、確認だよ。 注意ですよ。」 態度で表明して“敵”に接近する必要がある。 でないと、常に戦闘状態では、報告もなく、ミスは隠し続ける。 その損害は大きい。

私の場合、怒る時はすでに無口になっており、別室に移動。 来るなら来い。 これがない時は、注意。 スタッフにさすがに慣れてきたようだ。 

一番困るのが、軽く注意するつもりが、相手は警戒心より事前に防御システムが作動する場合。 思いついた言い訳を機関銃のごとく、打ち続ける。 その時、一言でも言おうものなら、総攻撃へと瞬時に変わる。 どうせ中国語、私に分かるはずもなく、無視するのだが、そんなつもりじゃないのに・・・・ 馬鹿らしくて途中でやめる。


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月餅よりもワイン

2011年09月06日 | 比較文化
9月12日の中秋節を前に、個人も会社も“月餅”の対応で何かと忙しい。

月餅もピンからキリまであるものの、他のお菓子類(?)と比べても結構高価な食べ物だ。 (確かに手が凝っている)

私は形式的(縁起物?)に1個食べるのだが、それで十分。 自分で買って食べようとは思わない。 中国人ははたして好きなのか? 周りの数名に聞いたところ、『子供のころは好きだったけど、今は・・・』 という回答が主流。 現在はいろんな食べ物が豊富にあり、その中で生き残っているかどうか?  むろん好きな人もあるからこそ、常に店頭に並んでいるのだろうが、『なつかしい味』的なものかもしれない。 (もしかして、年配の人へのお土産?)

しかしながら、日本で言うバレンタインデーのチョコレート同様、業界でこの一大商機を失うわけにはいかない。 手を変え、品を変え、包装を変え、無論価格も大幅に改定。 それはすごい商品に衣替え。 今の月餅を見ると、昔の人はさぞびっくりする事だろう。

一方、最近の傾向として、月餅売り場のそばにはワイン売り場が併設される。 中国でもワインブームと聞いたが、伝統的な月餅とどう関係があるのだろうか? 合理的といえばそれまでだが。

そこで頭に乗ったお役人様。 『今年はワインをくれ』ときた。 へへぇ~  

勘違いはなはだしい。 彼らは本当にエリートか? 実に疑わしい連中だ。 まじめな庶民がかわいそうでならない。



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社員は全てブローカー

2011年09月02日 | 比較文化
中国人社員と彼らの考え方を理解する上で、参考になればと・・ 私の考えを投げかけてみたい。 

会社には売買の取引が発生し、その担当者が存在する。 中でも、購買、発注に関するポジションは魅力があるようだ。

私の分析は下記の通り
担当者【A】は自分が所属する○○会社をバックに、先方担当者【B】と取引をする。 むろん【B】は△△会社の社員だ。 
ポイントは、彼らのこの状況での認識。 ○○会社対△△会社の取引ではなく、【A】と【B】の個人的取引に変化している。 社員はお互いの会社をバックにブローカー的感覚の上で仕事をすることになる。

このように考えると、普段の行動や、発想が理解しやすくなり、不正防止的な発想も自ずと出てくる。

皆さんの周りでこんなことはないですか?

取引先からの電話は個人の携帯電話へ。 社員も社員で、仕事で自分の携帯電話を使用するので補助してくれ・・・  ばかたれ! 不思議と固定電話でのやり取りが少ない。 こそこそした感じを受けてしまう。

中国人が名刺を使いたがらない理由
改めて言うまでもないが、先の認識において仕事を進めるのであれば、名刺に書かれる会社はさほど意味を持たない。 “私”なのだ。 個人の携帯電話の番号をやり取りするものの、会社の電話番号は一切必要としない。

また、ブローカーとして、会社名を明かせば、下請け業者(実は自分の会社)を教えるようなもの。 商売(?)の情報源は明かさない。 なのではないか?  その名残といった方が適切かもしれないが、名刺は極力控えているとしか思えない。

担当を変えることは激しい抵抗が生まれる。 ブローカーの仕事を奪えばそれはそうだろう。 つまり、そんな抵抗を見せる者は必ず裏(金銭的)があると考えなければいけない。

9月に入り、清明節を迎える。 ここで“月餅”だ。 ホテルやスーパーには特設売り場がずらりと並んでいる。 日本で言うお中元、お歳暮みたいなもの。 この月餅の対応を見ると実に面白い。 日本人は取引先に贈ると考えるが、彼らは担当者に贈る。 つまり、一つではなく、誰々さんと誰々さんにと名前を上げて複数になる。

会社としても取引先あるいは政府系とスムーズに行けば、それも中国の文化と思えばやむを得ないのだが・・・・ いまひとつ納得はいかない。 人のふんどしで相撲をとるようなイメージを受けてしまう。

逆もしかり、会社は提供しているが、相手から会社に届く事はごくごくまれ。 頂いているのだろうが、担当者に対して届けている。 むろん担当者は自分の物。


皆さんいかがお考えであろうか?
日本人は会社の看板背負って仕事して、会社を離れればただの人。 では彼らは? 実にたくましいではないか。 いいとか悪いとか言っても仕方ない事。 ならばどうするか・・・ 




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実に厄介

2011年08月29日 | 比較文化
男性職場ながら私の部門だけは女性が多い。 私が赴任してそのうちの3名が結婚。 独身はあと1名だが、こちらもLove Love状態で、時間の問題。 

それはいいが、女性の場合は次に来るのが出産と育児。 産休は計画的(帝王切開で出産日は事前に確定)ながらも、子供の病気はそうはいかない。 普段は不要な残業を主張するのだが、その程度の余裕は見え見え、はいどうぞ。 私も育児に協力している。

中国の政策上、一回で済むとはいえ、厄介な点は、産休期間中の業務の代行。 ここで、仕事に対する姿勢がはっきり見えてくる。

まず、基本にあるのが『私の仕事を渡すか!』 この縄張り根性が問題だ。 業務の引き継ぎをやろうとしない。 悪い事してるの?? (かもしれないが)

自信過剰の傾向が強い国民性で、申し訳ないが、女性はさらにそれが強い気がする。 『この仕事は私しか出来ない。』 つまり、他の人が出来たら困るのだ。 『私がいないと困るでしょ。』と言いたいのだろう。 確かに慣れていると言う意味では困らないわけではないが、いなければ別の人がやるだけの事。 きちんとできる人は山ほどいる。

背景には、産休から復帰した時に、自分の職場を無くす、これまで積み上げた何か(?)を無くす・・・ (ここが何かを知りたいのだが) これらの不安。

意固地なまでに仕事を隠し、囲い込む。 自分の都合で給料遅配もやりかねない。 世界は私のために回るのだ! 

お腹もふくらみ、そろそろ喧嘩腰でその壁をぶち破らなければいけないのだが、あまりに馬鹿らしく、気が重い。 私はあなたのためを思っているのに・・・・

一般的に、業務改善など、仕事の内容(やり方)が変わるのを極端に嫌う。 確実にチェックしないと、以前のまま。 改善もままならない。 知識を広げてもらおうと、配置転換、他の業務の追加をやろうものなら即戦闘開始。 

離職率が高いとよく言われるが、根付いたらこうだ。 実に厄介。 



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結婚式に出席

2011年08月28日 | 比較文化
中国の結婚式、これまでそれなりの回数出席している。 今回は出先事務所のスタッフで直接的には初対面、せっかくの機会。 相手も日系企業の少ない日本人というわけで、外すわけにもいかなかったのだろう。 招待状をもらった以上都合をつけるしかない。

おめでたい話しながらも、それはそれ、日本と同様だ。 物理的(私は開発区、会場は市内)、経済的理由もあり、『おめでとう』とは裏腹な気持ち。 周囲(中国人)の反応を見ると、意外にも欠席が多い。 それにしてもあっさりしたもの。

出欠の返事を出すわけでもなく、これが当日なんとかなるのが中国風だ。 席表はなく、適当に円卓での食事。 椅子があればすむ世界ではあるのだが・・・・  実際、ほぼ満席で席は埋まる。 という事は、私は出席予定者に入っていたのだろうか? 心配になった。

大連地区というのは新たに開発された地区で、とにかく若者が多い。 そうなると式場の関係で結婚式のシーズンなど言ってる余裕もない。 中には1年待たされる人もあるようだ。 1年? その間は大丈夫?  やはり、中には結婚式場の権利を売買するケースもあるらしい。

いずれにしろ幸せな二人。


異文化を改めて整理すると、

なかなか慣れないのが受付だ。 ご祝儀を渡すと、『いくらですか?』と聞かれる。 隣では開封してお金を確認。 これは嫌な気分なのだが・・・・・

テーブルにはタバコが置かれる。
 

新郎新婦は出席者一人一人と白酒で乾杯し、タバコに火をつける。



これが終わると、三々五々帰っていく。 私から見るとまだ式半ばなのだが、会場の片付けも始める。


お土産はかわいい赤い箱。 中にはタバコと飴。


二人にとっては記念すべき日、“幸せ”そのものを見るのはいいものだ。

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