ターコイズ別館・読書録

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179 天体望遠鏡の使いかたがわかる本 藤井旭

2010-12-26 10:58:20 | は行
 図書館より。誠文堂新光社。

 ほぼオールカラー。まずそれがいい。白黒なのは「自作しよう」などという初心者向けでないページなのでまず関係ない。
 望遠鏡の選び方はあまり載っていないが、買ってからどのように見ればよいかがよくわかる本。ピント合わせや光軸合わせなど、わかりやすい説明がある。反射式望遠鏡の主鏡の真ん中にマーカーで印をつけるとよい、なんて玄人らしい。

 圧巻は後半の「いろいろな天体とその見かた」。写真が圧倒的に美しい。これを見るだけで楽しい。木製の縞、土星の輪と衛星、火星の極冠、天王星の青緑の色……。

 惜しむらくは誤字の多さ。誤変換らしきものもあり、チェックしていないのではないかと思ってしまう。

#天体望遠鏡で細かいところが見られる能力は、すべて「口径」で決まってしまいます。その能力以上にむやみに倍率を高くしても、像はボケ気味となり、しかも暗くなるので少しもよいことはありません。