人知れずの記録ー障害後期高齢者の日々のつぶやき

日々のリハビリをはじめ、何でもかんでも書いてやろう!という日記帳。

南仏の旅のこと

2019-08-09 15:20:13 | 日記
晴れ 今日も酷暑
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 午前中、ケアマネさんの定期訪問。別の施設への移動を考えていたが、その考えはかなり薄れている現在だと、お伝えした。次回、⒐月5日。

【フランス滞在日記】南仏を作り上げてきた「色彩の起源」―赤。
・・・プロヴァンス地方ゴールド近郊。山も農地も、岩も砂も、赤い。鉄分や鉛の含有量の差によって、その赤は、赤銅色になったり、黄色になったりである。自然顔料として、あるいは民家の壁の材料として使われてきた。

 深くえぐり取られた赤い山の谷間を歩いていたら、親子連れの、小学校低学年と思われる女の子が、小麦粉のように細かい砂粒に覆われた地面から、両手のひらに砂をすくい上げ、ごしごしと顔に塗り始めた。親から顔料のもとだと教わったのだろう。不器用な形で頬紅が彼女の顔を飾り立てた。弟が、ごろりと横になり、そのままゴロゴロと地面を転がった。やがて姉もゴロゴロ…。

 衣服は顔料で「汚れ」はしたけれど、親夫婦は、洗濯にかかるいつも以上の手間を嘆きはしない。「私たちも、子どもの頃はああやって、遊んだものよ。」光景を眺めていた私にそうささやきかけてきた。

 しかし、同行の「生活教育」の研究会「仲間」教師V氏はこうつぶやいていた。「清潔さがまるで無い野蛮さそのものだよな。」彼は、自分とは非対称の存在を、常に、「野蛮」「粗野」「下品」という言葉で装飾していた。「生活教育」の世界から追放したい人物だ。


今日の歌 「絶唱」 カバーの声だが、画面に映像が流れる。ぼくが映画館で観た映画だ。懐かしい。