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日々の記録

ほどよく書いてきます。

鉄・鋼

2024-04-09 23:09:50 | その他雑記

現在種々の材料が鉄鋼として登録されているが、だんだん収斂していくのではないかなと思う。

アルミの鋳物、だとえばダイカスト合金はADC12という材料が日本を席巻してる。他にも合金の規定はあるものの、ADC12の流通量が多くなってくると、値段が下がり、新規の設計もADC12で対応するようになり、だんだん選択肢がADC12のみになってきているようにも思う。

鉄鋼においての類似の経験は、鋼にクロムを添加したクロム鋼SCr、更にモリブデンを添加したクロムモリブデン鋼SCMを比べた時、SCM材料のほうが添加元素多いのに、安価であり、それが流通量の違いということを知った。

そうなると、よっぽどモリブデンの高騰が生じない限りクロム鋼の出番がなくなってしまって、クロムモリブデン鋼が席巻してくるであろうと思っている。

 

ふと設計する側になると結構少なそうで・・・

・低炭素鋼(SS400やSPCなど用途、厚さで選択肢あり)
・炭素鋼(S45Cはずぶ焼入れしにくいので注意、S55Cくらいがちょうどよい)
・工具鋼
・合金鋼(SCM4xx、浸炭ならSCM415, SCM420くらい、全体焼入れならSCM435やSCM440)
・工具鋼(SK85からSK105、SKD11、SKD61、SKS類、SUJ2)
・鋳物(FC250からFCD)
・ステンレス(多岐にわたるが、SUS304, SUS316L, SUS410、SUS420、SUS430、SUS436、SUS444、SUS631、SUS310S)

あれ、全然収斂してきているように思えないな。

 

 

教科書の書き直しに過ぎないが、鉄鋼と言われるもののうち、鉄は純鉄に近いもの、鋼は炭素を入れて強くしたものと思っている。入れる炭素量は多くても1%くらい。鉄というには0.02%よりは低くあってほしい(オールフェライト組織になる)。

ポイント:炭素は1%未満の添加量で強度に影響する重要な元素

 

炭素に鉄鋼を入れるとパーライト組織になって強くなるが、それ以上に効果があるのが焼き入れて生じるマルテンサイト組織でコレが硬い。そのため、熱処理と組み合わせることで炭素鋼はもっと活躍の場が広がってくる。ここで、炭素量という軸と、熱処理という軸の2軸で語られることが多くなってくる。

ポイント:鋼は組成のみならず、熱処理でもその特性が大きく変化する

 

炭素量の話にもどって、炭素量0.77%未満の炭素鋼を亜共析鋼、0.77%以上を過共析鋼という。
JISでは炭素鋼というと、炭素量0.65%くらいまでなのだが、0.75以上の炭素は工具鋼と名前を変更して呼んでいるが、中身は炭素鋼である。昔はSK1からSK7まであったが、わかりにくいので、現在は炭素量で書かれていて、SK85なら炭素量0.85%の工具鋼とわかる。
炭素量の低い炭素鋼としてはS15Cなどもあるが、見たことのある炭素鋼で最も低炭素だったのはS20Cである。よく目にするのはS45CやS55Cである。SK85なども社内ではよく見る。SK105も稀に見るがSK140は見たことはない。

ポイント:硬ければ優れるとも限らない。硬いと靭性が低下するので、固くて脆い、という背反を忘れない。

 

さて、炭素鋼は焼入れで強くなる(=固くなる)が、ある程度より深いところに焼入れができないことが発覚してくる。重いモノは焼入れしにくいという観点で「質量効果」などといったりするが、実際には表面からの距離だと思うので、「冷却速度依存性」という理解が正しい。質量効果なんてなんだよって思った最初は。

より深いところまで焼入れができるようにするには、ゆっくりな冷却速度でもマルテンサイト変態を起こすようにする必要がある。このための添加元素があり、クロム、ニッケル、モリブデンなどがある。ニッケルは高いので、多くの場合はクロム、モリブデンに頼る場合が多い。

ポイント:焼入れ性を良くするにはクロム1%、モリブデン0.2%などを添加し、値段度外視の場合にはニッケルも2%など添加する。
困ったときのクロモリ鋼!1%クロム、0.15-0.3%モリブデンが良いところ。ニッケルが入ると更に焼入れ性がいいので、ある程度の塊でも固く、プリハードン鋼といった形で売られているものもある。

 

炭素鋼にクロムなどを添加したもはSCr420やSCM420などといった合金になるが、工具鋼に添加すると違った名前になってややこしい。
過共析鋼は炭化物を吐き出すのだが、モリブデン炭化物、タングステン炭化物、バナジウム炭化物、クロム炭化物など各種炭化物を作って固くする鋼材もあり、SKSやSKT、SKDなどがこれに該当する。ダイス鋼とかいったりするのかな。SKD61などはよく見る。SKD11もよく見る。SKSは時々聞く。

ポイント:添加元素は炭素濃度でメカニズムが違うので、注意する。SCM435知ってるぜーって感じでSKD61を見ると理解できない。

 

組成のグラデーションを炭素で生じることで、表面はこんがり、中はふっくらみたいなことも可能で、浸炭焼入れがコレに相当。内部までカチカチになると都合が悪い材料の場合は浸炭をしたりする。表層が固くあってほしい歯車などでも浸炭焼入れする場合もある。ただ、浸炭を待ってられないからと、高周波焼入れをする場合もある。

ポイント:炭素量も加熱方法も一筋縄ではいかず、先人の知恵が光る。

 

 

その他特殊添加物:

・鉛:絶滅危惧種または新規生産が止まっているレッドリスト入りの材料。鉛を分散するこで切り屑が短く分断され装置や工具に絡みにくい、鉛が滑ってくれて切削性がよいなどの特徴から、快削鋼と言われる。現在はBiなどで代用したり、硫黄添加で対応したりする。

・硫黄:マンガンと化合物を作り硫化マンガンMnSを材料中に吐き出し、これが切り屑をプチプチ切れやすくし、切削性が良くなる材料。通常0.03%や0.045%未満で管理される硫黄が0.1〜0.3%程も含まれる。エッチングなしの組織を見た瞬間にMnSが見えるので、「あ、硫黄添加の快削鋼」とわかる。成分からも明らかに違和感を感じるが、切削加工の目的あり。

・バナジウム:低炭素鋼に添加するとフェライト強化になるので、熱処理しなくても強度UPにつながる。添加量は0.05%未満くらい。炭素が多い材料に添加すると炭化バナジウムを作って固くなる。

 

 

 

 

次に、ステンレス。ここも奥が深い。

ステンレスは錆びにくい鉄鋼で、錆にくさはクロムが担っている。クロムは表面で酸化膜を作ったときに不動態を作り、それ以上の酸化を防ぐ。不動態膜は数nm程度で目視で金属色が変化するような膜ではないため、目視では錆びていないように見える。

身の回りのステンレスには、磁石にくっつくステンレスと、磁石にくっつかないステンレスがある。

磁石にくっつくものは、フェライト系とマルテンサイト系に大別され、特殊事例では析出硬化のSUS63x、二相ステンレス(フェライト+オーステナイト)などがある。
磁石にくっつかないステンレスは、オーステナイト系ステンレス。
★SUS3xx : オーステナイト系ステンレスで基本的に磁石にくっつかない。例外SUS301、SUS304の一部にくっつくものがある。ニッケルを含有するためやや高い。18-8ステンレスはSUS304である。モリブデンを3%程添加したSUS316は耐食性が良いのでよく使われる。応力腐食割れするので、注意。
★SUS4xx:フェライト系、マルテンサイト系ステンレス。磁石にくっつく。低炭素のものはフェライト系。基本的にニッケルを含まないため、安価。自動車のマフラーなどはSUS436やSUS444などフェライト系ステンレスで作られる場合が多い。個人的な欠点:鋳造で組織が大きくなりすぎるので鋳造品に不向き。応力腐食割れしないので良い場合もある。
SUS444はフェライト系なのに、SUS440はマルテンサイトなど、番号の不連続性が強いので、「下2桁は住所」と思って諦める。
★SUS63x:析出硬化型ステンレスという特殊ジャンル。アルミ、銅などが出たらコレに該当する可能性あり。
★その他特殊系:デュプレックスといったり二相といったり、フェライトの弱点、オーステナイトの弱点を補った材料もある。ロレックスのステンレスはSUS904というデュプレックス。

ベアリング用のステンレスはSUS440系一択。

SUS301やSUS304などニッケルを8%程度しかふくまないオーステナイト系ステンレスは加工によってマルテンサイト変態を生じるため、加工により磁石にくっつくように鳴る場合がある。ただ、このマルテンサイトが強度向上につながるため、バネ用ステンレスとしては有用な特性でもある。

知っておきたいスレンレス:SUS301 ( & SUS301CSP)、SUS304, SUS316L、SUS430(フェライト)、SUS420(マルテン)、SUS440、SUS444、SUS436、SUS630、SUS631、SUS201(ニッケル節約してMn増量)

 

ステンレスにチタン、ニオブをちょっとだけ添加しているケースがあるが、コレは炭素キラーと個人的に呼んでいて、クロムと炭素が化合物を作らないように、炭素を先に消費する元素として添加し、鋭敏化といった現象を回避するのが目的になっている。規格に炭素量の5倍から0.2%未満、みたいな書き方は基本的に炭素キラー。溶接する部品やマフラー部品で多い。腐食して穴が開かないようにね。

 

 

ステンレスの窒化は鉄鋼の窒化と全然違うとかもあるので、収斂しつつあるとおもったが、結構多岐にわたりそうなので、アルミとはちょっと違う世界かもと思った。

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断熱材料の性能

2024-01-03 10:24:03 | その他雑記

ちょっと仕事で小さなヒーターを作っているのだが、断熱の部分をどうしようかと思っていた。
小さな管状ヒーターだが、200Wの電力で600℃までは到達するようにしてある。
もちろん保持する部分などがあるので、周辺はせいぜい50℃くらいにしておきたいところ。40℃くらいがいいけど。
ただ、断熱といっても熱伝導率を小さくするだけなので、熱くしたくない側をうまく冷却しないといけない。

断熱材も詰め込むと断熱材の熱伝導率が大きくなるし詰めないとまた熱伝導も悪そうで難しいな。

断熱材の熱伝導率がどの程度なのかわからなかったので、一旦プロトタイプを作って実験したところ、結構な熱伝導があったので、強制送風が必要だとの結論。

さて、どの程度の送風をしたらいいものか。熱電対いくつか差し込んで熱輸送の量を把握しておこうか、などと思いつつ正月休みが終わる。

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あけましておめでとうございます

2024-01-03 10:11:37 | その他雑記

新年あけましておめでとうございます。

12/29あたりから子供が調子悪くて吐きまくる、12/31から私が吐きまくる、1/1から妻がと家族が全員ノロに感染したのかな、といった年末年始で寝正月でした。

年始は能登半島の地震、航空機事故と災難が続いていますが、災害情報はリアルタイムで良いものがあったりするようです。

震源マップ
https://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/?ft=1&LANG=ja

強振モニタ
http://www.kmoni.bosai.go.jp/

 

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JJYの信号を作る

2023-11-16 00:28:59 | その他雑記

部屋の奥、電波時計の電波が届かないところの電波時計に電波を届けたい。

JJYリピータというものもあるが、高いので、安くしたい。

という人向けに面白いものがある。

https://shogo82148.github.io/web-jjy/

 

JJYの信号は、関東では40kHzの信号が出ているのだが、この周波数の電波を出すグッズはなかなか無い。

しかし、1/3の周波数の13.33kHzならばオーディオ回路から出力することができる。そして、オーディオ回路の帯域が仮に20kHzしかなくとも、正弦波出力をクリップさせて歪が生じたら高調波として40kHz成分が得られる。

という発想でスマホでもPCでもオーディオジャックがあったらなんとか電波時計に電波を与えることができるのだが、イヤホンなどでは放射する電磁場が弱すぎるので、スピーカーのボイスコイルぽいものを作ってのほうが受信感度が良くなる。

 

スマホもPCも今やNTPで結構良い精度で標準時と同期しているので、それが出す電波もまたそれなりの精度を持っており、申し分無い精度が出ている。

 

ふと思ったのだが、ニセJJY電波として電波時計に狂った時間を設定することも可能なはず。そうなると、電波時計には電波受信済みのマークが表示されるが表示される時間はトンチンカンといったことができる。アリバイ工作に使えるのでは無いだろうか。ほら、電波受信マークが表示されてる時計と一緒に写真とってますよね、がダウトになる。

 

ちなみに、こちらではイヤホンジャックから端子台に変換するグッズとポリエステル線を巻いたものを使ってます。

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インフルエンザ感染でひどい目にあった

2023-10-18 23:04:27 | その他雑記

10/16朝、熱があって頭、背中腰が痛い。怪しいぞとなって、会社を休んで病院に行き、コロナとインフルエンザの検査を実施。

インフルエンザA型当選で確定。タミフルを処方してもらって、すぐに楽になるぞーと思ったがしかし、ここからが長かった。

10/16 11:45タミフル飲用してそのまま昼寝っぽく夕方までウトウト
10/16 夕方、体温が下がって無くてタミフル効いてないんじゃね?みたいな印象。苦しい。
10/16 夜から17朝、熱が下がらない、38℃まで下がったとおもったら夜中39℃超えてぐええええ。一時間ごと起きるくらいの勢いて起きて大変だった。
10/17 朝、熱が下がり始めていい感じとおもったら、また熱が上がる。
10/17の夜から18の朝は良く寝れて眠さは比較的マシになるも体が重い、首が痛い、何故か古傷が痛い。
10/18 朝から平熱に近い体温だったが、倦怠感がひどい。しかし午後、急速に体が楽になり始める。

 

久しぶりに病気で苦しい思いをした。

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メガネレンチの溶接品

2023-10-18 12:37:52 | その他雑記

メガネレンチに延長パイプをくっつけて溶接した工具を使っていて溶接部から破損したという相談があった。

・そもそも工具にパイプを継ぎ足しての使い方はメーカーが禁止している。

ということで、終わりなのだが、コレだけだと味気ないので解説していく。

調べると工具はS53C(炭素0.53%の炭素鋼)でできており、表面にニッケルクロムめっきがされている。
バイプの材質は不明、溶接に使った溶接棒も不明だが、きっと鉄鋼用のものだろう。

工具の材料S53Cの観点から見ると、冷えた鋼に溶接すると一瞬で温度が上がるところまではいいのだが、周辺に熱がすぐに伝達するため、溶融部やその周辺は相当な速度で冷却され、焼入れされた状態になる。焼入れしたままだとかなり固く、もろくなるのでポキンと行きやすいので、要注意である。
どうしても溶接したい場合は、予めバーナーで加熱しておくと溶接直後からの冷却がゆっくりになり焼入れ状態に成りにくくなるという手法もあります。

常温のまま溶接できる条件としては「焼入れして余り固くならない」が類似の条件になるでしょうか。

 

めっきについては、ニッケルとクロムなら余り問題にはならないと思いますが、溶融金属の中に均質に溶けるわけではないので、変な金属間化合物を作ったりして脆化しなければいいようにも思いますが、気持ち悪いのでめっきは剥がしてから溶接したほうがいいかもしれません。

 

溶接直後は一見くっついたように見える状態でも、内部の歪がおおきかったり、硬すぎて脆かったりもあるでしょうから、最後に全体を焼入れ焼戻しして全体の硬さを調整するなどが必要かもしれません。

 

そもそも、工具を溶接したりして伸ばしちゃダメだよって話だけどね。

探していたらパイプ延長を前提としたかのようなメガネレンチがあった。
https://www.monotaro.com/p/1899/9968/
https://www.monotaro.com/p/1900/0738/

 

そして、思ったのは、工具の場合破壊するときどのように破壊するかまではメーカーが考えているように思う。
過去にKTCのメガネレンチを壊した経験からすると(おい!)、工具は曲がる。あるところでぐにゃっと。決してポキンとは折れない。
メガネレンチが仮にポキンと折れるとする。折れるまでには、弾性エネルギーで結構なエネルギーが溜まっているはずなので、ポキンといくと破片が溜まった弾性エネルギーを得てすごい勢いで跳んでいくかもしれない。とても危ない。なので、絶対的な硬さ、強度よりは塑性変形するだけの材料の伸び(ねばり)を維持した熱処理をしているはずだ。

特に工具はネジの頭の大きさがわかれば必要なトルクが分かって、そうなると必然的に工具の長さ、働く応力なども決まってくるだろうから、極端に大きな安全率を持っておくようなことはしないように思う。

 

調べていて面白かったのは、打撃レンチというもの。二面幅40mmとかのネジになるととんでもない長さのレンチが必要になるので叩いて締め付けるのを前提にした工具が存在している。二面幅30mm以上くらいのサイズからありそうです。。

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R6452Aコマンドメモ

2023-06-26 00:56:20 | その他雑記

Advantestのコマンドメモ。基本的にコマンドはGPIBもRS232Cも同じ内容で通じるっぽい。

測定データのリクエスト:MD?
(Measure Dataかな)

2nd (=B ch)のオフ:DE0
2ndに設定するコマンド:D2, Fn(Fは後述)

D2,F1,R5,PR3<CR><LF>で2nd CHに電圧設定、レンジは20Vで、Slowといった感じに設定できる。

 

今やりたい機能としては、A chで電流測定を行い、B chで電圧測定を行うといったこと。
なので、Achには、
D1,F5,R6<CRLF>
で電流測定モードを設定し、
Bchには、
D2,F12,R5<CRLF>
で電圧モードを設定し、PR3コマンドでSLOWにしたら、測定設定は完了。

あとはMD?を送ればデータが返ってくる。
フリーランでデータを送るには、オンリモードというものを有効にする必要があるようだ。

 

測定ファンクションはF1からF50まで存在する。

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ベンチトップデジタルマルチメーターR6452A

2023-06-25 21:53:21 | その他雑記

アドバンテスト(今のADCMT)のデジタルマルチメーターR6452Aを買ってみた。

この測定装置は、Bchに独立した測定ユニットが入っていて、電流と電圧を独立で測定することができる。
電池の電圧測定と、ハイサイドの電流測定を同時にできる。そんなメリットがありまして、ちょっとヤフオクで買ってみたのです。

 

現行の7352とは違ってBchとCOM端子は5MΩの抵抗を持っていますので、微小な電流が流れることに注意が必要です。


入力インピーダンスの項目に、B入力端子-COM端子間5MΩと記載あり。現行の7352Aでは、ここには最大印加200Vの記載のみがある。7352のAchとBchはフォトカプラで切られているので、多分5MΩよりは大きな抵抗値になっている(に違いない)。

測定を自動でやりたいのでシリアル通信をとおもっていたが、PCから装置へのコマンド送信は大丈夫だが、装置からPCへのデータ転送ができない。

シリアルケーブル、RxDとTxD、GNDだけつないでいるが、もしかして、送信レディーの配線かな。

TxDは、本器内でデータセットレディ(DSR)の状態をチェックし、DSRがFALSEであれば出力を中止します。DSRがTRUEになれば転送を再開します。

DSRの端子を接続してないからだめなのかな。クロスケーブルの接続を見ると4と6を接続したらいいっぽいな。

 

よしあとではんだ付けだ。面倒くさいからクロスケーブル買ってしまうのも方法ではある。

はんだ付けのほうが楽なのでやってみたところ、ちゃんとデータが返ってきた。
Li-ion電池の電圧が表示されている。

 

あとは、設定のコマンドを覚えていってボタンを配置したらアプリが出来上がる、ような気がする。

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パワーMOSFETの接着絶縁シート

2023-06-05 21:19:49 | その他雑記

最近のパワーデバイスは絶縁シートをネジでとめて固定というのがオーソドックスなパワー素子の固定方法であった。

最近接着剤でくっつけるタイプのものが市販されていて、量産品で見かけるようになってきた。マウントして加熱すると硬化してくっつくので量産とも相性がいいだろう。

こういうやつ。もっと大きい素子でも使えるし、ネジ止め穴のあるものでも貼り付けて終わり。

BERGQUIST BOND PLY TBP 1400LMS-HD

 

とても興味深い。今までだったらSMDだったっぽいような素子が上のように放熱フィンに固定できる。

頑張ったら両サイドに放熱フィンを取り付けることもできるだろう。

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PID制御

2023-04-12 23:30:47 | その他雑記

恒温槽の温度が振動しているのを見かけた。

PID制御のパラメータ設定がだめなのだろうなと思ってとりあえずオートチューニングやってみたら結構いい感じに収まった。

もう少しパラメータを変更しても良いかもしれない。

 

しかし、出荷時にPIDの値を設定したり、納品時に一回オートチューニングやったらある程度の値が設定できそうだけど、設定しないのかな。

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Aliespressからの荷物配達

2023-03-11 22:55:24 | その他雑記

Aliexpressで時々買い物をするが、たいていなんとか到着する。
最近、下記のような状態異常といったものに陥りがちで何が起こったのか気がかりである。

結論としては、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便以外の運送会社が運んでいるという状態のようである。
AZ projectという運送会社が持ってきました。上記の大手輸送だとシステムがCAINIAOのと連携できているので配達まで追えるが、それ以外の会社に渡すと状態の反映ができなくなってしまうのかなと思っている。

 

CAINIAO(菜鳥)のほうももちろん一緒。

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スマホその後 Motorola moto g32

2023-02-28 23:12:02 | その他雑記

サブ回線としてmoto g32を買ったがなかなか良い。

30Wチャージャー対応と書いてあるが、出力30Wの充電器とつなげますとかそういう記載もあったりで充電速度は10Wが実際の上限かなと思っていたが、14Wの充電ができそうである。

この充電に必要なのはシガーソケットからUSB PD充電するものと、USB PDケーブル。
充電器、ケーブルは中国ブランドのtoockiのもの。
ケーブル:USB PD 100W対応のもの。
充電器:出力30W USB PD, QC4.0 QC3.0対応のもの。USB AソケットはQC4.0 QC3.0 SCP(Huaweiの充電方式), FCP(同Huaweiのもの),  AFC(Samusungの方式)

もしかしたら、USB-A経由の充電が早いとかあるのかな。USB-PD規格じゃない充電方式で早いとかあるかもしれない。

 

 

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スマホ

2023-02-12 21:50:27 | その他雑記

今までガラケーでやっていたが、スマホもいいなと思いつつ、面倒くさいので放置していた。
ガラケーとHuaweiの8インチタブレットで色々やっていたのだが、会社が最近自分のデバイスでも部分的に会社のシステムにログインしてもいいよとなってやってみようかなと思っていた。

が、Huaweiはアメリカの規制もあって会社にアクセスできない。。。

中国ブランドは怪しいということで、タブレット端末の回線を変更するついでにタブレット端末→スマホにしようかと思って動いた。

端末はモトローラmogo g32

OppoやRedmiなどは規制が新しくかかる可能性があるが、モトローラはきっと大丈夫だろうという期待。

OCN mobile oneで端末1100円、事務手数料3300円だったかな。moto g52jってのを狙っていたが売り切れていたので上記のものにしてみた。1年くらい使っている間にまたラインナップも変わってくるだろう。

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電源IC

2022-12-29 20:29:28 | その他雑記

友人からステップダウンコンバーターXL4015を搭載したスイッチングレギュレータをもらった。
この手のワンチップコンバーターICは内蔵スイッチがバイポーラトランジスタであることが多い(例えばステップアップコンバーターならTIのLM2596など)が、これはMOSFETである。
製造プロセスが気になってしまう。数A程度の電流とはいえMOSFETなので電流はウエハ貫通タイプじゃないかと思う。そうすると、制御ICを作るウエハとちょっと違うのでもしかしたら内蔵チップは制御回路とパワーMOSFETと別かもしれない。ホールセンサーICなどはGaAsチップと信号処理のSiチップの2種類が入っている。

電源制御ICはXLSEMIという会社から販売されていて、他のタイプの電源ICもあるようで調べてみた。

XL6019E1というICを搭載したSEPICコンバーターがあったので買ってみた。Aliexpressで一つ165円・・・送料は187円と送料のほうが高い。3つまで送料同じだったので3つ買った。

ちなみに、使うアテはない。

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USB電流電圧計 AT35, AT34

2022-12-12 22:48:45 | その他雑記

USBテスターというUSBの電圧電流が計測できるツールを買って見たので試してみた。

買ったものはAT34という電流4桁表示のもの。以前別の機種だが、5桁表示のものを使っていたがリフレッシュレートがやや低かったので2Hzで更新してくれるものを購入。

モデル名 AT35 AT34
画面 0.96” IPS color 0.96” IPS color
最小電圧[V] 3.7 3.7
最大電圧[V] 30 30
電圧表示分解能 0.001 0.01
最大電流[A] 4 4
電流表示分解能 0.0001 0.001
容量測定[mAh] 99999 99999
電力測定[mWh] 99999 99999
電力測定[Wh] 999.99 999.99
電圧精度 ±0.1%+4桁 ±0.8%+4桁
電流精度 ±0.2%+4桁 ±1%+4桁
温度測定範囲[℃] 0〜65 0〜85
動作範囲[℃] 0〜45 0〜45
リフレッシュレート[Hz] 0.5 2

aliexpressで1360円にクーポンつかって1333円だった。カラー液晶なのでなかなか面白いですね。写真後で載せます。

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