日々の記録

ほどよく書いてきます。

鋼(鉄と炭素)

2020年09月27日 23時33分21秒 | その他雑記

鋼の話。

鋼は鉄と炭素の合金である。

純粋は鉄は常温でbccの結晶構造を持ち、温度を上げていくとfccに変態し、更に温度を上げるとbccに戻ってから溶融する。この鉄はどんなに早く冷やしてもゆっくり冷やしても、bccの鉄に戻るので、熱履歴に依存せず、柔らかいままである。

身近な材料で純鉄というのもはなかなか見ないが、自動車の鋼板は結構柔らかい鉄を使っていることが多い。

炭素濃度が低く、熱処理しても硬さがあまり変化しないような材料、一般には炭素量0.2%程度以下の材料を低炭素鋼といい、溶接を前提にしている材料など、急激な冷却を伴うが、割れては困る材料によく使われる。

建築材料のSS400などは低炭素鋼です。低炭素鋼はグラインダーで削ったとき、火花が途中で飛び散らず、まっすぐに飛ぶだけになります。炭素量が多いと鳥足とかいって、火花が途中で弾けて枝分かれします。

 

一般に炭素鋼と言われるものの代表はS45Cという炭素0.45%含む材料があります。焼戻し状態の組織でもパーライト組織があるので、そこそこの強度があるし、焼入れ焼戻しをすると固くなるので、使い勝手がいい材料です。

 

高炭素鋼というのもありますが、メジャーなのはベアリングで使われるSUJ2というものかと。炭素1.2%とすごい量が入っていますが、Crも1%程度入っているので、クロム炭化物を生じます。通常は球状化焼きなましと言って炭化物を球にするような熱処理をしたフェライトセメンタイト組織になっており、加工後に焼入れ焼戻しで、セメンタイトマルテンサイト組織にします。SUJ2は高清浄(不純物が少ない)で流通量も多く安価であるため、え?こんなところにSUJ2みたいな使われ方をします。

 

更に炭素が多いものというと、そうです。鋳鉄があります。鉄と炭素の共晶は融点が1100度くらいと、純鉄の1540度程度と比較すると低いためいろいろメリットがあります。ですが、Fe-Cの状態図からすると溶融した鋳鉄を冷却するとセメンタイト(炭化物)をたくさん出現するはずですが、FC200などは、フェライト-グラファイトという組織です。これはケイ素を添加しているためにグラファイトの吐き出しが行われ、セメンタイトの発生を阻害しているためです。なので、ケイ素を抜いたら、セメンタイトがたくさん出てくるはず。これは銑鉄(白銑鉄)において顕著なのかと思います。

しかし、鋳鉄には用途によっては固くあってほしいものもあります。量産品ですと鋳鉄カムシャフトなんかは、全体は鋳込みなのだが、カム山の部分は摺動性がほしいので、チルとうセメンタイトが多く出た状態にしておかないと耐摩耗性が担保できません。

しかしケイ素を減らすとセメンタイトの析出は増やせるものの、セメンタイトだらけになってしまって、加工できなくなる。

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北海道旅行最終日

2020年09月27日 01時11分03秒 | 旅行

最終日は夕方の飛行機で帰るので旭川の近所をうろちょろ。

まずは旭岳へ。旭岳のみですが。コロナの中の夏休みなのでどこも空いでいました。

山頂駅に到着。

モクモクと水蒸気を上げる旭岳。山頂は雲の中。

晴れ渡りました。

旭岳には山小屋のようなものがありました。宿泊できるのかと思ったら、緊急時の避難場所であり、緊急事態以外では泊まったらだめよと書いてました。

さて、旭岳にもお別れです。

ついで向かったのは天人峡なる地域。したは足湯。

ここ、廃墟のホテルが2つある。こちらは天人閣

入り口のガラスが割れている。

最後のお客さんは阪急交通社だったようだ。

あとは、天人峡グランドホテル

こちらもガラスが割れている。

そして、羽衣の滝へ。

なんとなく細い糸のように降りてくる感じが羽衣かもしれないな。近所に忠別川の砂防ダムがあって、こっちが滝かとおもっちゃったけど。

近所には巨大な一枚岩のようなものがある。湧水で少し濡れている。よく滑りそうだ。

この周囲には柱状節理がよく見える。

 

あと少し立ち寄りどころは七色の噴水だが、ここは午前中じゃないと虹にはならないようだ。名前からしてっきっと噴水の水滴で虹が見えるのだろうと思っていたがそのとおりだった。

 

噴水はどのような仕組みかというと、少し標高の高いところから導水管を通して吹き上げるもの。動力は使わないが人工物である。

では、帰ります。旭川空港をあとにします。

これは羊蹄山でしょうか、富士山型の山が見えます。

洞爺湖も見えます。中心の島はカルデラでしょうね。

気のせいではないと思うのですが、名古屋が近づくにつれ、空気が濁ってきているように・・・なんだろうなこの霞は。右下の山は多分御嶽山。

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北海道旅行 宗谷岬〜ガリンコ号

2020年09月26日 19時43分29秒 | 旅行

北海道の島をあとにし、稚内に戻ってきました。

稚内には稚内港北防波堤ドームってのがあって、昔はこちらで船を待つ人がここで雪風をしのいでいたそうです。これが無いと打ち付ける波が酷くてさらわれるとか(すごい波なんだろうな)。

 

近所には海上保安庁のPL11りしりが停泊していました。これは艦砲がついていますね。

周辺には鹿がいる。

そして、稚内駅。

レールが終わっている。ここが最北端のレールか。

そして、日本最北端を目指し、宗谷岬へ向かう。

南は波照間島、北は宗谷岬で一応日本の最北端と最南端の両方に到達しました。

宿泊は民宿宗谷岬。

一階にはバイクガレージがあるようです。朝、一台BMWがここから出ていきました。

もう一度最北端へ。記念碑の裏を回って一応最北端到達を味わう。

こちらは最北端の給油所。満タン給油したらおまけをくれました。

最北端の駐在所。誰も居ませんでした。

懐かしいバイクが居たのでパチリ。ホンダ、ゼルビス。友人が乗っていたな。

おそらくは自衛隊のレーダー基地。国防は重要です。お疲れ様です。

目指すは白い道。

確かに白い道である。貝殻を撒いているとのこと。貝殻は産業廃棄物としてたくさん出るんだとか。

さて、稚内でも見たようなものがこちらにもあった。こちらはてっぺんドームというらしい。

皆さん釣りを楽しんでいるようです。

さて、歩みをすすめ、この日のうちに旭川まで戻る必要があったので、先を急ぎます。

気がつくとクッチャロ湖

北見神威岬

北見神威岬公園

ここもカモメ天国

チーズ専門のブルーグラスファームでちょっとお茶を。

興部町オホーツク農業科学研究センター、すごい建物!

9600型蒸気機関車。動輪が4なので、Dかと思ったら違った。

大正11年に作られて昭和50年まで55年も現役だったっぽい。走行距離230万kmってのもすごい。

メジャーなC62とかD51とかあるけど、Cは動輪3軸、Dは動輪4軸です。蒸気シリンダの動作速度に上限があるので、動輪径の大きなCシリーズが高速で旅客用途、動輪径の小さなDシリーズはトルク型で荷物の運搬とか登坂とか聞いたことがあります。

 

さて、来た紋別はガリンコ号。一度見たら忘れられないほど特徴的なデバイスがある。木ねじが木材に入っていく感じで氷に乗り上げながら進めると。

原理は理解できるが、いざ作るとなると大変だったでしょう。

舌はプロトタイプ。雪原で遊べそう。

そして、こちらが現役のガリンコ号2。

てっきり学術目的で作られたのかとおもっていたら、観光船なんですってね。

 

ここ紋別にも例のアーチがある。

その先には、オホーツクタワーが。
海水に触れつつも金属光沢を残しているということは、チタン外装じゃないかな?なかなか珍しい。

調べたらチタンクラッド鋼というものらしい。表層にチタン、内部は鋼というものらしい。海水の腐食性はたいへん強くステンレスですら負けてしまうので、このように金属光沢を残すのはやはりチタンしかないようだ。

そして、旭川駅前へと足を進めるのである。

この日はもうちょと寄り道なんかしたので、400km弱を移動。下道で移動なのだが、ずいぶん快走路であった。

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北海道旅行 利尻島1泊2日

2020年09月26日 17時13分03秒 | 旅行

利尻島への上陸はもちろん初めて。

はじめに何をしたかというと、米田商店にて、水槽の中のホタテその場でさばいてもらって食べました。

ホタテ一つ200円だったかな。これは美味しい。近所にこんなお店がほしいですね。

しばらく走っていると公園がありました。

これから充実させるのかな。このときは人がいませんでした。

そして、田舎あるあるというか、鍵が挿しっぱなしのトラック。

なるほど、これなら鍵を忘れる心配が無い!

南浜湿原を見て

オタトマリ沼を見て(なお、白い恋人の場所はこの近所で、ここではなかった)

姫沼にいき、あれ、この沼、水面より低いところに川があるから人工湖?とおもったら人工湖でした。

逆さ富士じゃないけど、そんな感じ。

夕飯の時間が近いので、宿泊地へ。旅館雪国。ここでは温泉が楽しめます。

翌朝、なんとも言えない感じの港付近のペシ岬の巨大岩。

翌日は白い恋人の丘にでかけ

その後、雨。

島の北まで利尻富士を望むと、見事に右側(西側でさっきまで居たところ)が降ってる!って感じの空模様。

しばらく眺めていたら飛行機が。おお、結構身近で見られるもんだね。

フェリーの時間も近づいてきたけど、ペシ岬展望台に登りたいので、登ってみることに。

でも、フェリー出発まで30分くらいだったので、乗船手続きなどを済ませてペシ岬へ。

人のブログによると8分で登れるとあるが、本当かいな?

急いだら7分で登れた。ぜーぜー言ってたけど。

乗る予定のフェリーが入港してきたら下山します。下りはスイスイ。

船から振り返ると、結構な山に登ったんだと気が付きます。

利尻富士にもお別れです。

 

利尻島は、フェリーターミナルから宿までショートカットとは全く逆のルートで行きました。

帰りはこの逆のルートなので、島を2週しました。

 

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北海道旅行 礼文島2泊3日

2020年09月26日 11時21分53秒 | 旅行

礼文島では2泊3日の訪問をしました。

道にはカモメが気ままに横行してました。体が重いのかあまり飛びたくない様子。色がグレーなのは幼鳥で何年かたつと白いカモメになるんだとか。

中には座っているやつもいる。平和だ。

 

到着が夕方だったが、南にある「北のかなりあパーク」に行ってみた。営業終了していたのと、利尻富士は見えずで終わり。

 

島を北上し、ホテル礼文荘へ

けっこう大きい宿だった。そして、肝心の夜空は・・・・

天の川は見えるけど、それほどでも、って感じでしょうか。常時雲が流れていたのであまりいいコンディションではありませんでした。流星群は目視でちらほら、くらい。

翌日、最北端のトド島を見るべくスコトン岬へと移動。

写真右奥に見えるのがトド島だが、トドは見えず。

最北限のトイレとある。「最北端」は宗谷岬なのかもしれない。

トド島展望台から歩いて展望の良い場所まで登っていける場所があるので、出かけることに。



これから登っていくのは写真ではマーチから11時方向にあるゴロタ岬である。稜線を歩くのだが、断崖絶壁の隣も歩く。この断崖絶壁をよく見ると柱状節理になっていることがわかる。

ゴロタ岬への登山途中、振り返るときれいにトド島などが見える。

まだまだ登る。

なんとか登った。しばらく休憩して下山。ここから島の西側を巡って歩くコースもあるようなのだが、一日がかりなのと、道が一部崩れて通行止めということもあってこちらは歩かずに終わり(もともと歩こうとも思ってなかったけど)。

ゴロタ岬から下山したら、その登山道をオフロードバイク(2人乗り、KTMの2st)が登っていって途中で止まった。いやいや、そこ登れるかもしれないけど、だめでしょ。なお、堺ナンバーであったことは見逃さなかった。

さて、やや離れたところに澄海岬(すかいみさき)というのがある。澄んだ海でスカイなんだろうけど、空もまあ、きれいだろううな。

岬のてっぺんはきれいに整備されており、階段も石造りというか、しっかりしているのでスニーカーでも問題ない場所でした。

立ち入り禁止に平然と入る子供。これだから子供は恐ろしい。ああ、崖がすぐそこに!きれいに飛んでいきました。

登坂途中に展望台あり(下りに立ち寄った)。こちらも木製で整備されたてホヤホヤな感じだった。

長めよし。きれいに晴れたら海も空もきれいだったろうな。

そして、麓には何があったかというと!!TZR250後方排気!3MA!オーナーが居たので話しかけたら、新車で買ってずーっと大事にしているらしい。
後ろはまっすぐなんだけど、前の配管がゴニョゴニョ、冷えるといろいろあってねえ、と手のかかる子がとてもかわいいと思っているそんなオーナーさんでした。

フレームのDELTABOXが懐かしい。TZR250には乗ったことがないけど、R1-Zというパラツインの2stに乗っていた。とても楽しいバイクだった。今思い返せばリッターバイク並の燃費だったな。でも、あの2stの感覚は忘れられない。中古で2stマシンが安く買えたいい時代に学生時代を過ごしたもんです。

 

さて、また北上し、礼文島北端のほうへ。金田ノ岬という場所があるので、何だろうと行ってみると・・・

何もない岬だった。

近所の礼文空港へ。もうここは営業していなくて廃墟感が漂ってくるような場所でした。サビの感じとかがね。

もちろん誰もいませんでした。

 

礼文島のセイコーマートあたりから、利尻富士が少し見えてきました。もうちょっと。

島の西側には一つ集落があり、そちら側にドライブ。桃岩と言われる側なのだが、景色がいい。西日に照らされいい感じ。

桃岩展望台からの眺めはよい。

裏手には岩山がそびえる(桃岩?)

さて、桃岩展望台を目指そうと思うわけなのですが、問題発生。

765号線を走って最寄りまで、と思ったら、通れない。道がもう廃止されてる。新桃岩トンネルが開通したことにより、桃岩トンネルは閉鎖されたようです。しかも、このときは島の東側からアプローチする道も崩落して通れずで、桃岩トンネルの付近まで来るまではアプローチできない状態になっていました。

これが、通じていたが崩壊した道路。片方は通れたので、原付き、徒歩ならOKでした。なので、徒歩で登る。

新桃岩トンネルの脇に車を止めて徒歩40分。


写真に駐車場が見えているのが、麓である。よく登ってきたもんだ。

桃岩到着である。

しばらく進むと通行止め。この年は礼文島を記録的大雨が襲ったようなのでその名残ではないだろうか。

利尻島がよく見えた。

下は少し見にくいがペシ岬の岩。

HDRの写真ってちょっと気持ち悪いよね。

さて、桃岩トンネルはどうなっているのかというと・・・

これは通れない。

 

さて、夜。割とよく見えるが、雲が走るので、なかなか長時間露光との相性は悪い。

さて、翌日はもう一度島の北の方に向かい、あざら地の見えるアザラシの見える場所(ウヱンナイホ)に行くと前日には全く居なかったアザラシがうじゃうじゃ。ゴマフアザラシでしょうか。たくさん居ました。

利尻島最後はまた、かなりあパークに向かい、利尻富士をバックにパチリ。

 

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