アドバンテスト(今のADCMT)のデジタルマルチメーターR6452Aを買ってみた。
この測定装置は、Bchに独立した測定ユニットが入っていて、電流と電圧を独立で測定することができる。
電池の電圧測定と、ハイサイドの電流測定を同時にできる。そんなメリットがありまして、ちょっとヤフオクで買ってみたのです。
現行の7352とは違ってBchとCOM端子は5MΩの抵抗を持っていますので、微小な電流が流れることに注意が必要です。
入力インピーダンスの項目に、B入力端子-COM端子間5MΩと記載あり。現行の7352Aでは、ここには最大印加200Vの記載のみがある。7352のAchとBchはフォトカプラで切られているので、多分5MΩよりは大きな抵抗値になっている(に違いない)。
測定を自動でやりたいのでシリアル通信をとおもっていたが、PCから装置へのコマンド送信は大丈夫だが、装置からPCへのデータ転送ができない。
シリアルケーブル、RxDとTxD、GNDだけつないでいるが、もしかして、送信レディーの配線かな。
TxDは、本器内でデータセットレディ(DSR)の状態をチェックし、DSRがFALSEであれば出力を中止します。DSRがTRUEになれば転送を再開します。
DSRの端子を接続してないからだめなのかな。クロスケーブルの接続を見ると4と6を接続したらいいっぽいな。
よしあとではんだ付けだ。面倒くさいからクロスケーブル買ってしまうのも方法ではある。
はんだ付けのほうが楽なのでやってみたところ、ちゃんとデータが返ってきた。
Li-ion電池の電圧が表示されている。
あとは、設定のコマンドを覚えていってボタンを配置したらアプリが出来上がる、ような気がする。
分解能199999ですよね。
AchとBchがコモン独立しているのがいいですね。
同じ電圧をAchとBchで同時に測ると誤差はどうなんでしょう?
私はハンディー型しか持っていませんが、サンワのPC7000も分解能は199999あります。
他にも中華製のMASTECH 8218があって、相互誤差を測ってみると下2桁目までがなんとか程度です。
周波数と違って電圧、電流は基準が簡単にとれないのでいけませんね、
校正に出すと結構な料金かかりますし、ずれの数値が分かるだけで電圧調整されるわけではないので使い難いです。
校正に出したところで本当か?という疑いも残りますし。
それに比べて周波数の基準だけは10-11の絶対精度が手に入るのがうれしいですね。
高分解能の電圧計があると、プリント基板の2点間の電圧降下が測れるので、異常電流をぼっていくときに便利です。
お互いハンドシェイクが有効になっていればクロスケーブルで問題ないですが、通信待ち要求(RTS-CTS)が必要ない場合は、RTS-CTSと、DTR-DSRをコネクター部分でリターンさせておけば、TXDとRXDのみで通信可能になるかと思います。
クロスケーブルを探しているとここで折り返しているのものが出てきてなんだろうと思っていたのですが、そういうコトでしたか。