「今回紹介するのは、土左衛門製造機K21歩兵戦闘車です」
「土左衛門製造機って。テスト費用をケチるから、そんなことになるのよ。
それに、そもそも歩兵戦闘車で渡河する必要ってあるの？」
「私は無いと思います。少なくとも、K21歩兵戦闘車で渡河するには無理があると思います。
なにせ、浸水しますからね。
おまけに渡河の方法がエアバッグを展開して水に浮き、キャタピラを回転して進むという方法ですから」
「装甲付きの車両を浮かせるって、かなりの大きさのエアバッグが必要になると思うんだけど、穴を開けられて沈みそうよね」「エアバッグは、サイドスカートの内側に収容されているので、サイドスカートが上に稼働して水中に隠れる形になりますから、飛んできた破片等で沈む可能性は低いでしょう。それよりも、速度が時速7キロほどしか出ないことが問題です」
「時速7キロって、流れが早い川だと流されてしまうじゃないの」「私もそう思います。そして、おばあさんが川に洗濯に行くと、川上からどんぶらことK21歩兵戦闘車が流れてきました的な感じになるかと」
「おばあさんが後部ハッチを開けると、中から土左衛門が出てくると。韓国版桃太郎は、鬼の勝利で幕を閉じるのであった」
「話を戻しますと、このエアバッグ、強制的にしぼませる機能がないらしく、渡河したあともそのままなんですよね。ですので、サイドスカートが側面装甲としての機能を果たせない状態となり、攻撃を受けると酷いことになるでしょうね」
「確かに、そんな危険を犯してまで、時速7キロで渡河する必要性はないわね。あとK21って、北朝鮮のBMPに対抗するために開発されたそうだけど、BMPに勝てるの？」
「戦場に絶対はありませんので、保証はできませんがK21ではBMPに勝つのは難しいと思います」「後発なのに、勝てないって…どれだけ韓国軍は技術力が無いのよ」「理由は主に2つありまして、1つ目は40ミリ機関砲を撃つと近接センサーがぶっ壊れる不具合があること。２つ目は推測になりますが、搭載する対戦車ミサイルが未完成で搭載されていないことですね。
完成されれば、BMPに搭載されている最大3000メートルの射程を持つマリュートカの射程外から攻撃でき、K21有利に働くんでしょうが、今のところ開発中で対戦車ミサイルが搭載されていないようですから、逆にマリュートカの餌食になると思います」
「ダメだ、こいつ。早く何とかしないと」
