松村知也、猫が大好きな爺さん

自身の忘備録です、日記風の記述だが政治的な意見や専門領域(電子工学・品質管理)の記述は意図的に避けています。

デジャヴィ

2018年01月06日 | 日記
何度か夢に見た光景それは東欧の田舎町のある冬の日に大勢の観客とともにショスタコーヴィッチの交響曲第5番第3楽章ラールゴ嬰ヘ短調を聞いている、足元はしんしんと冷たい、そして観客の服装は様々、これが西ヨーロッパのコンサートホールであれば正装した人々が整然と椅子に座っているのだが、そのコンサートホールでは立席で観客の咳や話し声、とくに前述の通り第三楽章はミュートを付けた弦楽合奏で演奏されるので雑音がことさら大きく目立ってしまう。
話は現実の1994年の冬ブダペストのフランツ・リスト学院の大ホールで大勢の観客とともにショスタコーヴィッチの交響曲第5番を聞く機会があった、そして曲が第3楽章に進んだとき、まさに何度か見た夢の中の出来事が再現されたのである。第3楽章の終盤にさしかかり冷たく暗い曲想、弦楽器がそして次第に落ち着き最初のテーマが再現され、最後にハープとチェレスタを重ねた独特の音色のあたり(ちなみに初演の際にはすすり泣きの声が聞こえたとの言い伝えがある)に至ったときに、「ああここは夢で何度か見た、、懐かしい」という感覚が突然甦ったのだった。
正直な話観客の咳や騒々しい雰囲気はフルトヴェングラーがベルリンフィルを振ったブラームスの第4番の交響曲有名な1948年10月の録音の再現なのかもしれない、人間の記憶なんてかなりいい加減だから?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿