松村知也、猫が大好きな爺さん

自身の忘備録です、日記風の記述だが政治的な意見や専門領域(電子工学・品質管理)の記述は意図的に避けています。

昭和新刀

2017年08月09日 | 日本刀
本当は内緒にしておきたかったのだが、また病気が出て?ネットオークションで日本刀を落札してしまった。今回落札したのは拵付きの定寸で刀身は昭和新刀?多分靖国刀などの系列とは違う刀匠が注文制作した軍刀向けの実用品の様だ。
詳しくは現物が届いてから画像入りでまたアップします。

日本刀の手入れ

2014年09月08日 | 日本刀

日本刀の手入れ

間違っているかもしれません、もし間違えていたらご指摘ください。今まで自分が続けている日本刀のメインテナンス方法をご紹介します。いずれにしても500年以上守り伝えられてきた美術品を我々の世代でダメにしてしまってはご先祖様に申し訳が立ちません。

さびさせたり、刃こぼれを作ると研磨により表面を削る作業によらなければ回復できません。研磨をすればそれだけ本体を削り取るわけですから原形を損ないます。したがって日ごろの手入れが欠かせないわけです。大切なことは梅雨時や夏場は頻繁に鞘をはらわないことです。高温にさらすこともいけません。休め鞘(白鞘)に納めて温度や湿度の影響を受けにくい場所に保管しましょう。

油とり:日本刀は防錆のために植物油(椿油、丁子油)を薄く塗布します。酸化した油、定期的に汚れた古い油を取り除くために江戸時代から伝統的に「打ち粉」という砥石の粉をはたいて奉書をという厚手の和紙をもみほぐしたもので拭いとる方法が一般的な手入れ方法です。

最近の研磨剤は良いものが工業生産されていますので、打ち粉の代わりにセラミックパウダー、奉書の代わりに「ティッシュペーパー」を用います。

用意するもの:3000メッシュの研磨用セラミックパウダー

そして仕上げにはカメラのレンズの汚れを掃除する「無水エタノール」を薄く吹きかけてティッシュペーパーで拭いとります。新しい油はこれもカメラの手入れに使用する「セーム皮」を小さく切ったものに刀油をしみこませたもので全体に薄く塗ります。セーム皮は繰り返し使えますから小さめの密封容器に入れて保管しておきます。


日本刀の妖しい魅力

2014年09月07日 | 日本刀

日本刀の妖しい魅力にとり憑かれて40年、ようやく現物を購入するだけの経済的な余裕が生まれてきた。普通だったら残された家族の苦労を思いコレクションを処分し始める年頃になって刃物を買い漁るなんてなんと言う爺なんだ?しかし前述にように日本刀というのは何とも魅力的な製品である、なかでも「誉れ傷」という相手の攻撃をくい止めるときに出来る峯の傷を眺めると「どのような男が使ったのだろう?無事生き延びたのか?」等と思いを巡らせていると夜のふけるのも忘れてしまう。

わが家に日本刀が3振ある。自分の身体に合せて入手した大刀2振りと脇差1振りだ。

①    脇差 無銘の平造り1尺4寸5分 伝古宇多

②    刀 無銘の鎬造り磨り上げ2尺1寸2分 伝古三原

③    刀 無銘の鎬造り磨り上げ2尺0寸5分3厘 伝古月山

大正の終わりころまでは我が家のような貧乏士族でも刀箪笥にはいつも10振り以上の刀がごろごろしていたと亡父が言っていました。亡父は曾祖父が使った新々刀「水心子正秀」を持っていましたが引揚げのどさくさで亡くしたと言っていました。私は身長が低いのでほぼ定寸(2尺3寸5分)かそれより少し短い物が取り扱い易いのですが、亡父は身長が175cmあったので刀の寸法は2尺7寸位必要だったのでしょう。子供の頃父が手入れしていた水心子はとても長い刀だったのを覚えています。江戸時代中期から幕末には長い刀が流行したらしいです。私の好みは脇ものの丸鍛えの古刀で地金に鍛え傷がある位の実戦向きの安物の刀です、粗末に扱われた刀を見ると悲しくなります。